百日紅(サルスベリ)はどんな花?百日紅の読み方から剪定方法をまとめて解説
百日紅は開花を長く楽しめる落葉樹です。品種改良によって病気にかかりにくく、寒さに強い種類もあるため現在は初心者でも育てやすい植物です。今回は百日紅(サルスベリ)の育て方や、剪定方法を紹介します。
百日紅とは?読み方は?
百日紅(ヒャクジツコウ)の特徴
百日紅はヒャクジツコウとも読み、百日紅(100日間花が咲く)とも言われるほど長期間の開花を楽しめるのが特徴です。
開花時期が長い理由は、枝の成長にあります。百日紅は枝先を伸ばしながら少しずつ成長し、長期間かけて時間差で開花するため開花が長期間になります。長期間ずっと開花しているように見えるのは、開花時期のズレによるものです。
- 分類…落葉樹
- 開花時期…7〜10月
- 樹高…2〜10m
- 花の色…ピンク、白、濃い紅紫、紫
- 別名…百日紅(ヒャクジツコウ)猿滑(サルスベリ)怕痒樹(ハクヨウジュ)
百日紅(サルスベリ)の花言葉
百日紅の主な花言葉は3つあります。
- 雄弁…雄弁とは人の心を動かすように力強く話すこと。(開花時の華やかな外観が由来)
- 愛嬌
- 不用意…滑りそうなスベスベの樹皮が由来
百日紅(サルスベリ)が人気の理由
百日紅が人気な理由は華やかさと育てやすさです。品種改良により寒さや暑さに強く、うどんこ病にかかりにくい品種が登場しました。幹の高さも品種によって違うので、育てる環境に合わせられるのも魅力の一つです。
百日紅(サルスベリ)おすすめ品種
百日紅は樹高10mほどに成長するため広い場所が必要で、うどんこ病に弱いと言うデメリットがありました。しかし、品種改良が重ねられて樹高が低いものや、病気に強い品種が登場しました。品種改良で育てやすくなった百日紅のおすすめ品種を紹介します。
インフィニティーマゼンダ
インフィニティーマゼンダは樹高が低く、あまりスペースがなくても育てられます。樹高60〜120cmほどなので鉢植えでも可能です。濃いピンクの華やかな花を咲かせます。
チカソー
チカソーは、アメリカで改良された品種です。うどんこ病に強く、樹高は低く90〜100cm程度です。耐寒性がマイナス20℃まであり、寒い地域でも育てられます。
カントリーレッド
カントリーレッドは、とても鮮やかな赤い花を咲かせます。枝が横に広がりにくいので、狭い場所でも育てられます。
ブラックパールレッド&ブラックパールホワイト
ブラックパールレッド&ブラックパールホワイトは、アメリカで改良された品種です。従来の百日紅とは一風変わり、モダンな雰囲気を楽しめます。樹高3m程度で葉は黒色、つぼみは赤色、花は白色です。
ディアルージュ
ディアルージュは、従来にはなかった濃く鮮やかな花の色が特徴です。葉は黒色、つぼみは赤色、花は赤色、葉は黒色でコントラストがとても魅力的です。
百日紅(サルスベリ)の育て方やかかりやすい病気
百日紅の植え方
百日紅の苗植えする時期は、3〜4月もしくは10〜11月です。日光によく当たり、通気性がいい場所を好みます。
品種に合わせた十分なスペースを確保しましょう。百日紅は樹高2m以上になるため、地植えが一般的です。
百日紅の植え方て
- 苗を植える2週間ほど前に栄養が多い土を作っておく。庭土の4割程度の腐葉土と化成肥料を加える。
- 苗の2倍の深さと幅がある穴を掘り、中心に苗を植える。
- 百日紅の苗の周りに土をかけ、足で踏み固めて根を張りやすくする。
- 最後にたっぷりと水を与えて完了。
百日紅の水やり
百日紅の地植えも、鉢植えも頻繁に水やりする必要はありません。土が乾燥している時に水を与えましょう。
百日紅の肥料
百日紅に肥料を与える時期は2月と9月です。化学肥料を株元の周りに埋めましょう。
百日紅がかかりやすい病気や害虫
百日紅は病気にかかりにくいと言われていますが、2つの病気に注意しましょう。
- うどんこ病…冬から春に変わる頃に発生する糸状のカビです。木が茂りすぎると発生しやすくなるので、不要な枝は取り除き風通しよくしましょう。
- すす病…すす病は葉や幹などが黒くなり、煤(すす)で覆われたようになります。成長が遅れるだけでなく枯れてしまうこともあります。
すす病の原因はすす病菌でサルスベリフクロカイガラムシの排泄物を好むので、この害虫を見つけたらすぐに駆除しましょう。サルスベリフクロカイガラムシは、白くて楕円形のカイガラムシの仲間です。この害虫は百日紅の樹液を吸うため、放っておくと百日紅が弱ることもあります。見つけたらブラシでこすり薬剤で予防しましょう。
自分で百日紅(サルスベリ)を剪定する方法
キレイに開花するためや、うどんこ病などの病気から予防するために剪定する必要があります。百日紅の剪定は「夏剪定」と「冬剪定」の2種類あります。
夏剪定
百日紅の夏剪定は7月下旬〜8月中旬にします。剪定方法は花房の下2〜3節目を切ります。こうすると開花前に枝が成長して、花の数が増えて開花がキレイになります。
冬剪定
百日紅の冬剪定は12月〜3月で、頻度は1〜2年に1回です。不要な枝を整理すると次の年にキレイな開花を楽しめます。混み合った枝を間引いて風通しよくしたり、樹形を整えましょう。百日紅は冬に休眠期に入るので、太い枝を切ってもダメージが少ないです。
剪定については下記の記事で詳しく紹介しています。
百日紅(サルスベリ)を増やす2つの方法
苗から愛情を込めて育てた百日紅は種を収穫したり、挿し木することで増やせます。
種を収穫する方法
百日紅の種を収穫する時期は秋です。種は時期が過ぎるとはじけて風で飛ばされてしまいます。あらかじめビニール袋などを被せておきましょう。秋になると花が咲いていた場所に茶色いかたまりのようなものを確認できますが、この中に入っているのが種です。
百日紅を種から育てると2年以上かかります。じっくり時間をかけて育てたい人にオススメです。
百日紅を挿し木で増やす方法
百日紅を、挿し木する時期は6月〜8月がオススメです。新梢から20cmの枝を切り、肥料が入った鉢に挿し木します。挿し木した後は直射日光を避けて、明るい場所で管理しましょう。種の収穫や挿し木で、あなただけの百日紅を楽しみましょう。
まとめ
今回は百日紅(サルスベリ)の育て方や、剪定方法を紹介しました。百日紅は場所に適した品種を選べば、初心者でも育てやすい植物です。愛情込めて育てて、百日紅(ヒャクジツコウ)の名にふさわしい長期の開花を楽しみましょう。
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