椿の剪定時期は?花つきをよくする椿の剪定方法や剪定する枝の見分け方をまとめて紹介
椿は冬~春にかけて見事な花を咲かせる人気の庭木です。そこで今回は椿の剪定時期から方法をまとめて紹介します。
椿を剪定する理由は?
椿は寒さにも暑さにも強く、多少日当たりが悪くても花を咲かせくれるので比較的育てやすく、昔から人気の庭木です。しかし、全く手入れをしなくてもいいわけではなく、椿を元気に美しく保つには定期的に剪定する必要があります。
風通しよくするため
枝葉が生い茂ると風通しが悪くなり、蒸れてしまいます。蒸れると病気を引き起こしやすくなります。椿を元気に保つために剪定して風通しよくしましょう。
害虫の発生を防ぐ
枝葉が生い茂ると害虫の大量発生にもつながります。害虫対策にも剪定が有効です。
美しい樹形を保つため
剪定せずに伸び放題にすれば、椿は自由に大きく育ち樹形が崩れてしまいます。樹形が崩れるとだらしなく見た目が悪くなるため、剪定して美しい樹形を保ちましょう。
筆者も椿を剪定しなかったために、チャドクガを大量発生させてしまった苦い経験があります。チャドクガの被害で強い痒みに襲われ大変な目にあってからは定期的に剪定しています。椿を育てるには剪定を欠かさないことをオススメします。
椿の剪定時期と剪定方法
椿を剪定する時期
椿の剪定は花が終わる頃にしましょう。多くの地域では4月~5月頃ですが、地域により花の終わる時期に少しずれがあるため、椿の花が終わった頃をみはからって剪定しましょう。
椿は4月~5月に花が終わり、6月~7月頃に花芽をつけます。花が終わる4月~5月頃に剪定すれば咲いている花を切り落とすこともありません。
夏に椿を剪定するのはやめましょう。春~夏は椿にとって成長期のため、葉が増えて枝が伸びとても元気そうに見えます。夏に剪定してしまうと光合成ができなくなり、秋以降のエネルギーを蓄えられず椿が弱ってしまう恐れがあります。
また、夏の強い日差しから木を守れなくなるので避けた方がいいでしょう。
2種類の剪定方法を組み合わせて剪定する
椿の剪定は2種類の方法を組み合わせて剪定します。
透かし剪定
透かし剪定とは、間引き剪定ともいいます。不要な枝を根元から切断して、枝の本数を減らす剪定方法です。不要な枝に養分がとられるのを防ぎ風通しがよくなります。
切り戻し剪定
切り戻し剪定とは、伸びた枝を途中から切断して樹形を小さくして大きさを保つ剪定方法です。全体のバランスに気をつけて、遠目から確認しながら少しずつしましょう。
最初に透かし剪定してから、切り戻し剪定しましょう。
椿を剪定する時に切り落とすべき枝
椿を剪定する時は切るべき枝の見極めが難しいです。以下の6つの中に該当するものを剪定しましょう。最初はわからなくても、だんだん慣れてきます。
葉にチャドクガの卵がある枝
チャドクガは毒針毛を持っている害虫で、毒針毛が皮膚に刺さると強い痒みを伴う皮膚炎を起こします。毒針毛は成虫や幼虫はもちろん卵にもあります。黄色い卵がついた葉を見つけたら枝ごと切り落として、ビニール袋などに入れて処分しましょう。
徒長枝
分かれた枝がなく1本だけ主幹の下の方から上に向かって、他の枝よりも勢いよく長く伸びた枝を徒長枝といいます。徒長枝は見た目が悪いばかりだけでなく、他の枝より勢いがいいため養分が他の枝にいきにくい、花芽がつきにくいなどの弊害もあるので切りましょう。
内側に伸びている枝
主幹に向かって伸びている枝は、枝が混み合う原因になるため切りましょう。
他の枝と交差している枝
他の枝と交差している枝は見た目も悪く、風通しも悪くなります。スッキリさせるためどちらか一方を切りましょう。
分かれている枝
枝先がいくつかに分かれている枝は枝が混み合い風通しが悪くなります。分かれ目から1本だけを残して、他の枝は全て切ります。
枯れ枝
葉も芽もない枯れたような枝も根元から切ります。自分の手に負えないほどのチャドクガが大量に発生した時チャドクガが大量に発生した時は、業者に消毒について相談することをオススメします。
自分で椿を剪定する方法
準備物
- 長袖
- 長ズボン
- 軍手
- 剪定バサミ
- 剪定のこぎり
- 新聞紙またはビニールシート
- ビニール袋
- 殺菌剤
- ちりとり
- ほうき
ケガやチャドクガの毒針毛から身を守るため、肌の露出は避けましょう。軍手、長袖、長ズボンを着用しましょう。また、切った葉や枝が下に落ちて散らかると後片づけが大変になるため、あらかじめ椿の木の下にはビニールシートや新聞紙を敷いておくといいでしょう。
椿を剪定する手順
- 椿を剪定したあとの樹形を円錐状で、2/3~1/2程度の大きさにするようイメージする。
- チャドクガの卵がある葉がついた枝、徒長枝、内側に伸びている枝、交差している枝、分かれている枝、枯れ枝などの剪定すべき枝を根元から切る。
- 細い枝は剪定バサミ、太い枝は剪定のこぎりを使って切る。
- チャドクガの卵がある葉がついた枝だけは、すぐにビニール袋に入れる。
- 樹形を整えて小さく保つために切り戻し剪定する。
- 切り戻し剪定して樹形を整えたあと、内側が込み合っているようなら短い枝を剪定する。
- 椿が病気にかからないように、枝の切り口には殺菌剤を塗る。
- 新聞紙やビニールシートに落ちた枝と葉を片づけ、ほうきやちりとりを使って片付けて完了。
剪定すべき枝を根元から切る透かし剪定は、剪定すべき枝さえわかれば枝の根元から切ればいいのでさほど難しくありません。
椿の剪定をキレイに仕上げる6つのポイント
仕上がりの樹形をイメージする
剪定する前に仕上がりの樹形をイメージすることが重要です。イメージしないで適当に切ってしまうと樹形が崩れたり、切り詰めすぎてしまう恐れがあります。プロの仕上げたものを写真で見たりして、しっかりイメージしましょう。
チャドクガから見を守る
チャドクガは成虫や幼虫はもちろん、卵にも毒針毛があることを忘れないでください。卵でもうっかり肌に触れてしまうと毒針毛の餌食になってしまいます。肌をなるべく露出させない服装で作業することが重要です。
また、幼虫や卵がついた枝を切ったらすぐにビニール袋に入れて処分しましょう。
花芽を切らないように注意する
剪定の時期がずれると花芽がつき始めてしまうことがあります。花芽を切ってしまうと当然、翌年に花が咲かなくなるので注意しましょう。
切り戻し剪定は全体のバランスを考える
切り戻し剪定により、樹形が決まります。全体のバランスを考えて遠目から確認しながら少しずつすることが重要です。
切り口に殺菌剤を塗布する
枝の切り口から菌が入り病気にかかる恐れがあるため、必ず切り口に殺菌剤を塗布しましょう。
夏の剪定は避ける
夏に剪定するのは避けましょう。
- 秋以降のエネルギーが蓄えにくくなる
- 夏の強い日差しから木を守れなくなる
- 徒長枝が増えやすく、枝が込み合い樹形を乱しやすくなる
このように椿にとって夏の剪定はいいことがありません。
筆者も剪定の知識と経験が全くなく、失敗の連続でした。チャドクガの餌食になっただけではなく、樹形を崩してしまったり、花芽を切ってしまい翌年に花が少なくなってしまったこともあります。何度もいいますが、剪定には経験と慣れが必要だというのが筆者の実感です。
まとめ
今回は椿の剪定時期から方法をまとめて紹介しました。剪定は枝を切るだけなので簡単そうに見えますが切る枝を間違えたり、切る加減が難しいものです。失敗すると樹形が乱れたり、元気がなくなってしまう可能性があります。剪定は奥が深いです。
自分で剪定する自信がなかったり、時間がない場合は知識と経験が豊富な業者に依頼するのが得策かもしれません。どちらが自分にあっているか、よく検討してみて下さい。
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