モッコウバラの育て方と剪定方法!モッコウバラはアーチや支柱に誘引すると生長しやすい
モッコウバラは中国南部原産の蔓バラです。小形の花を大量に咲かせて優しい香りも特徴です。茎にトゲがないので手入れもしやすく丈夫で育てやすいためアーチなどにも仕立てることにも向いていますが、モッコウバラは的確な剪定が必要です。今回はモッコウバラの剪定や誘引方法を紹介します。
モッコウバラはどんな花?
モッコウバラは木香というインド原産の多年草の香に似ていることから名前がつけられたと言われています。中国原産の常緑性の蔓バラで、日本には黄色の八重咲きの品種が江戸時代に入ってきました。最近はモッコウバラを親とした交配種などが出回るようになりました。
モッコウバラは日当たりや水はけなどのいい場所が適していますが、半日陰であっても育ちます。一般的なバラと比較すると育てやすい品種ですが、寒さには弱いので寒冷地などでの栽培には適していません。
蔓バラなのでアーチや、フェンスなどの絡まる物があると生長しやすくなります。
モッコウバラは剪定が必要?
モッコウバラの開花時期は春に1回だけ花を咲かせます。生育はかなり旺盛でそのままにしておくと枝ばかり伸び花がつかなかったり、花が咲くのが悪くなったりします。そこで必要なのが剪定です。
花つきのいいモッコウバラにするには剪定する時期がポイントです。一般的な蔓バラとモッコウバラとは剪定時期が異なります。
モッコウバラの剪定に最適な時期は開花後から7月(上旬)までに、その年に伸びてきた長いシュートを根元から切り取ることが重要です。また、不要な枝や絡んだ枝なども切り取りましょう。
全体のバランスをみながら、花が咲き終わった部分の枝を中心に半分程度切り戻します。シュートを活かして仕立てる場合は、絡ませて大きく育てるのでシュートを残してください。
モッコウバラを剪定する時の3つの注意点
モッコウバラの適した剪定時期は6月~7月上旬頃ですが、1年間を通してできます。季節による剪定する時の注意点を紹介します。
春に剪定する時の注意点
モッコウバラの剪定を5月~6月頃にする時は、伸びてきた枝が次の年に花を咲かせる枝となるため遅くとも夏前までには終わらしましょう。モッコウバラの花が咲き終わった部分の枝を、半分程度の長さで切り落としましょう。
バランスよく樹形をコンパクトにしたい場合は、地面から1m~1.5mの高さにしておくとやりやすくなります。
夏に剪定する時の注意点
モッコウバラは冬期に剪定する必要はありません。花が咲いた後に剪定が十分できず、来年開花する姿やバランスがとれず不格好になるという場合は、全体の樹形を整えるために12月中旬~2月中旬までにしましょう。
冬に剪定する時の注意点
全体的に枝を若返らせたいという場合は冬に剪定することがあります。冬に剪定するとどうしても翌年の新芽の枝が切り取られて、花つきが次の年には少なくなってしまいます。それを覚悟してするのであれば思い切って混み合っている枝や、古い枝などを切り落とするのがオススメです。
モッコウバラを剪定する方法や切り落とす枝
モッコウバラを剪定する手順を簡単に紹介します。
準備物
- 剪定バサミ
手順
花が咲き終わった枝を半分程の長さに切る
花が咲き終わった枝は切っても問題ありません。来年も咲くかもしれないので半分程の長さは残しておく。花が色褪せたり、しなってきたら咲き終わりの合図です。
貧弱で弱い枝や、3年以上程たった太くて古い枝を切る
樹皮が硬く、茶色の枝は2〜3年たった古い枝です。3年以上たった古い枝は割れていますので切り落とす。
今年伸びた太い枝(シュート)を切る
今年伸びた太い枝(シュート)を切るのはためらいますが、シュートを切るとそこから細い枝ができ花が咲きます。1年目の枝は緑で光沢があります。
モッコウバラを剪定する時はどの枝を切り落とすのかが重要です。キレイに花を咲かせたいのに必要な枝を切ってしまっては台無しです。そこでモッコウバラの「切り落とす枝」と「切り落とさない枝」について知っておきましょう。
切り落とす枝
モッコウバラの今年伸びた太いシュートを切ります。切った後にその先端部分からさらに小枝が伸びてきますので、その枝に花芽がつきます。モッコウバラの剪定において切るべき枝は下記になります。
- 今年になって伸びてきた太いシュート
- 細くて弱々しい枝
- 何年か経った古い枝
全体に生育のよくない枝は切り落としましょう。そして今年花がついて咲き終わった枝も半分ほどの長さにします。
切り落とさない枝
次の年の春に花をつける健康な小枝は切らずに残します。太いシュートを整理して切ると、その後に脇芽から小枝が伸び出してきます。
この小枝に来年の春に花が咲きますので、多少もさもさしても花を咲かせたいのであればこの小枝は残しておきましょう。太いシュートを切り落とした後に、小枝を誘引して株の姿を整えるのがオススメです。
切り落とす箇所
モッコウバラ切り落とす時は、どの位置を切り落とすのか疑問がでてきます。一般的なバラの剪定の場合には5枚葉の上で切るといいと言われています。この方法はハイブリッド・ティー系のバラなどの手法です。というのも3枚葉の上辺りで切ると枝や、つぼみが貧弱になるからです。
モッコウバラの場合は花柄や小枝を切り落としたり、シュートを切るということでハイブリッド・ティー系のような方法は必要ありません。
モッコウバラの場合は枝をどこで切っても、その場所から出てくる小枝の質などは同じです。そのためシュートなどの途中で切った場合は、そこから小枝が分岐します。どんどん小枝が増えますので、増えすぎたなと思ったらシュートの根元で切りましょう。
モッコウバラを誘引する方法や時期
つる性のモッコウバラは、支柱やフェンスなどに這わせて育てられます。高い場所から垂らしたり、様々な植物と組み合わせたりバラの仲間と組み合わせたりすることで鮮やかに庭を彩れます。
モッコウバラを誘引する方法
春に剪定した後に太めの枝を支柱や、フェンスなどに絡めて誘引して縄などで固定します。誘引する場合は横向きや、斜めの方向に絡ませていき直立する方向の生長を止めます。誘引した枝の短い枝や、細い枝などを中心の太い枝の隙間に埋めるように絡めます。うまく固定できない枝は切り落として形を整えましょう。
植木鉢などで仕立てる場合は、リース状やあんどん仕立てなどできます。あんどん仕立てではオベリスクのようなものを鉢に立てた後に、紐でらせん状に巻きつけて誘引します。
苗がまだ若い株で40cm未満であれば、針金などで円形やハート形に鉢の上にリース状のものを作れます。
モッコウバラを誘引する手順動画
時間のある方は、以下の動画で手順をわかりやすく確認できます。
モッコウバラを誘引する時期
モッコウバラの誘引は春がいいとされていますが、花芽をつける9月上旬頃も枝の伸びが多少弱くなるので適しています。誘引方法は春と同様に地面に対して、水平方向に誘因すると花つきがよくなります。
まとめ
今回はモッコウバラの剪定や誘引方法を紹介しました。モッコウバラを剪定するのは花が咲き終わった夏前と冬期が適していますが、ほぼいつでも剪定できます。切る位置もそこまで神経質になる必要がなく、ほぼ好きな所を切り落とせます。紹介したポイントをおさえながら、素敵なモッコウバラを楽しんでください。
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