パキラの剪定は「5月〜7月頃の初夏」が最適です。パキラは気温が20℃以上になる時期に剪定すると、切った後も新芽が出やすく、株への負担が少なくなります。逆に冬や気温の低い時期は生長が止まり、剪定がストレスとなって枯れる原因になることも。屋内管理でも季節に応じたタイミングを選ぶことで、健康的な生長を促せます。迷ったら初夏の晴れた日がベストです。
パキラの伸びすぎた枝を切っても大丈夫?基本的に問題ありません。生長期に行えば新芽も出やすく安心です。パキラは剪定に強い植物で、枝が伸びすぎた場合はカットして形を整えても再生可能です。ただし、切りすぎには注意が必要です。一度に全体の半分以上を切ると株が弱ることがあります。元気な枝を数本残しつつ、バランスよく剪定すれば形よく育ちます。不安な場合は数回に分けて行うのも有効です。
剪定後のパキラに元気がないのはなぜ?剪定の負荷や環境変化が原因で、一時的に元気がなくなることがあります。剪定直後は水分バランスが崩れたり、切り口からの水分蒸発でしおれたりすることがあります。また、光不足や風通しの悪さ、根詰まりが重なるとさらに弱ることも。室内管理の場合は日当たりのよい場所に移し、乾燥しすぎないよう管理しましょう。数週間で回復するのが一般的ですが、症状が続く場合は植え替えも検討を。
「最近パキラが伸びすぎて形が崩れてきた…」そんな悩みをお持ちではありませんか?パキラは観葉植物の中でも育てやすく人気ですが、放っておくと枝が徒長してバランスが悪くなりやすいです。そんなときこそ「剪定」が必要です。
そこで今回はパキラの剪定のコツや、剪定した枝を使って「増やす」方法まで紹介します。初心者の方でも安心して実践できるよう、タイミングや道具の選び方まで丁寧に解説していますので、ぜひ参考にしてください。
観葉植物のパキラとは?

パキラは中南米が原産地の観葉植物です。観葉植物とは花や葉の色合いや形などを「観て楽しむ」ために育てる植物のことです。パキラは葉などの形を観て、楽しむために育てる植物です。
パキラの花言葉
パキラの花言葉はは「快活」「勝利」です。パキラは金運をアップさせる観葉植物とされており、風水的に葉の形と枝の伸び方が仕事運と集中力を高めやる気を起こすと言われています。
パキラの特徴
パキラをきちんと育てると20cmくらいの高さまで成長します。ここまで育てるにはパキラの事を知る必要があります。
パイラは中南米原産地なので暑さには強いですが、寒さには非常に弱い植物です。冬場など気温が低い時期は室内の暖かい環境で育てましょう。パキラは多少の日陰でも育ちますが、できるだけ日が当たる場所で育てると枝がどっしりとして力強く育ちます。
パキラは乾燥に強く、頻繁な水やりはかえってパキラを弱くするので控えましょう。
【参考】
農林水産省品種登録ホームページ 農林水産植物種類別審査基準(案を含む)
病害虫
植物などによく見られる害虫なども被害があるので、葉や茎などのチェックは怠らないようにしましょう。パキラは初心者向けの植物と言われており育てやすいのが特徴ですが、定期的にきちんとパキラの状態を確認しましょう。
【参考】
みんなの趣味の園芸 パキラの育て方・栽培方法|植物図鑑
パキラに剪定が必要な理由と剪定する時の注意点

パキラは生命力が強く放置すると葉や枝はどんどんと伸び広がるため、剪定が必要な植物です。
成長することは嬉しいですが、成長することによりパキラに大きなダメージをあたえる事があります。あまりに伸び過ぎた枝や、葉はかえってパキラのバランスを崩してしまい軸の茎を痛めることがあります。
伸び過ぎた葉に栄養が取られてしまい、パキラ全体へ栄養が届かない場合もあります。そのままにしておくと最悪の場合、パキラが枯れてしまいます。
また、パキラの葉や枝に害虫が寄生し病気になることもあるので、あまりに伸び過ぎた枝や葉は切り落としましょう。
パキラを剪定する前に、育て方の2点の注意点を紹介します。
寒い時期に剪定しない
パキラは寒さに弱いので寒い時期にパキラを剪定すると、傷口の修復がうまくできないことがあります。パキラの成長時期に剪定すると、傷の修復が早くできるのでパキラにも負担がかかりにくいです。
剪定する道具の手入れする
パキラを剪定する道具は、剪定ハサミを使用しましょう。一般的なハサミを使うと切れにくく、パキラの傷口を広げてしまう恐れがあります。
また、道具の手入れも怠らないようにしましょう。ハサミが錆びているとパキラにはよくありません。ハサミを使う前には、錆を落として消毒してから使いましょう。
パキラを剪定する時期は?

寒い時期はパキラにとって負担がかかりやすいので、剪定には不向きです。
暖かく日光が浴びやすい時期が、パキラにとっては成長しやすい時期になります。そのため7月~8月頃が成長期と言われています。パキラが成長してから剪定するのでは遅いため6月頃に剪定するのが理想です。
パキラの成長の妨げになりそうな葉や、枝を成長期の前に剪定しましょう。6月頃に剪定してもパキラの成長スピードは早いので、7月頃にもう一度剪定する必要があるので忘れないようにしましょう。
パキラを剪定する方法

パキラを剪定する時の基本的は、成長の妨げになる部分をカットすることです。
準備物
- 剪定バサミ
パキラを剪定する手順
- パキラ全体を見渡して葉や枝が出すぎている部分がないか確認する。
- 剪定ハサミを使ってパキラの不用な枝を剪定する。
パキラの伸びすぎた部分は、バランスが悪くなるのでカットしましょう。カットする時は枝のつけ根部分を真っ直ぐ切ります。そうすることで傷口が修復しやすくパキラに負担がかかりにくいです。バランスをみてどちらか一方にパキラが傾いていれば、傾いている方に重心がズレているかもしれません。葉や枝が重りになり傾いている状態です。パキラの不要な葉や、枝を減らすことでバランスを取り戻しやすくなります。
パキラを前回剪定した部分はコブ(節)として残り、次回する時期の目安ともなるので確認もしやすくなります。成長に合わせて剪定するのは、パキラを育てる楽しみの一つです。楽しみながらパキラを育てましょう。

パキラを剪定する手順動画
時間のある方は、以下の動画で手順をわかりやすく確認できます。
パキラを簡単に増やす2つの方法

パキラは初心者でも簡単に増やせる植物の一つです。特別な道具や技術は必要なく、自宅で手軽に増やすことが可能です。自分で増やしたパキラを大切な人に贈ったり、お部屋の新しいアクセントとして飾ったり、植物を育てる楽しさをさらに広げてみましょう。
パキラを種から育てて増やす方法
1つ目の増やし方はパキラを種から育てて増やす方法です。パキラの花を上手く開花させて実ができれば種が取れます。
土を入れた鉢にパキラの種を植えて3週間前後で発芽します。徐々に成長するパキラの姿を楽しみながら育てるのは種植えがオススメです。
さし木でパキラを増やす方法
2つ目の増やし方は挿し木という方法です。パキラの剪定の時に切り落とした枝を育てる方法で、いわゆる株分けのようなものです。

さし木は10cm程度に延びたパキラの枝を半分近くまで土に埋めます。水や日光浴などを定期的にすると1ヶ月~2ヶ月でさし木から根がはります。ここまでパキラを育てると成功です。
不安を感じたらプロへ依頼するのがおすすめ
今回はパキラの剪定のコツや、剪定した枝を使って「増やす」方法まで紹介しました。パキラは剪定をすることで、美しい樹形を保ちつつ、さらに元気に育てることができます。伸びすぎた枝を切ることで風通しや日当たりも良くなり、病害虫の予防にもつながります。
また、切った枝を挿し木にすれば、新たにパキラを増やす楽しみも味わえます。剪定のポイントは「時期」と「切る位置」。正しく行えば、初心者でも失敗しにくいのがパキラの魅力です。
ただし、高さのある株や枝の混み合ったものは、自分で切るのが難しい場合もあります。そんなときは無理をせず、剪定のプロに依頼するのが安心・安全です。形を整えたいときは、専門業者への相談も検討してみましょう。
よくある質問
この記事に関するよくある質問
パキラの剪定はどの位置で切ればよい?
「節の少し上」で斜めにカットするのが基本です。パキラの剪定では、枝の分かれ目や葉の出ている「節」の上で切ることで、新芽が出やすくなります。切る位置は5~10cm程度の余裕を持ち、やや斜めにカットすると水がたまりにくく、腐りにくくなります。細い枝はハサミで、太い枝は剪定ばさみやノコギリを使うときれいに処理できます。消毒済みの刃物を使うのも忘れずに。
剪定したパキラの切り口から新芽は出る?
適切な時期に剪定すれば、切り口から高確率で新芽が出ます。パキラは再生力の高い観葉植物で、剪定によって休眠していた芽が刺激され、切り口付近から新芽が出てきます。特に5月〜7月の生長期に行えば、数週間で新芽が確認できることも。切り口が乾燥しすぎないようにしつつ、風通しの良い明るい場所で管理するのがコツです。成長が遅い場合は追肥や鉢替えも検討しましょう。
パキラの剪定は何年に一度が理想?
年1回、春〜初夏(5〜7月)の生長期に行うのが最適です。パキラは剪定によって形を整えたり、風通しを良くすることで健康的に育ちます。頻繁な剪定は株に負担をかけるため、基本は年1回で十分です。ただし、徒長した枝や枯れ葉が目立つ場合は、必要に応じて軽く整える程度の剪定は問題ありません。無剪定を続けると枝が混み合い、生育不良につながるため、適切なタイミングでの剪定が重要です。
太い幹や主枝も剪定して問題ない?
時期と切り方を守れば、太い幹や主枝も剪定は可能です。パキラは強健で再生力があるため、太い枝や幹を切っても、新芽が出る可能性があります。ただし、剪定は生長期(5〜7月)に限定し、切り口は清潔な刃物で斜めにカットし、通気性の良い場所で管理する必要があります。剪定後は直射日光を避け、しばらく水やりと肥料を控えることで株へのダメージを軽減できます。
室内で育てているパキラも剪定すべき?
室内管理でも年1回の剪定で形を整えることが推奨されます。室内でもパキラは枝葉が伸び続けるため、放置すると姿が乱れたり、光が届かず葉が落ちやすくなります。スペースに合わせて高さや幅を調整するためにも、定期的な剪定が効果的です。剪定は風通しがよく日当たりのよい窓辺で行い、切りすぎを避けるのがポイント。伸びすぎた場合は数回に分けて整えるのもおすすめです。
剪定と一緒に植え替えしても問題ない?
生長期であれば、剪定と植え替えを同時に行っても問題ありません。パキラの剪定と植え替えはどちらも株に負担がかかりますが、時期を春〜初夏に揃えれば同時作業も可能です。根詰まりしている場合は植え替え、伸びすぎた枝があれば剪定、と目的を明確にし、どちらも軽めに行うと負担が少なくて済みます。剪定後は数日間水やりを控え、日陰で様子を見ながら管理しましょう。
剪定後のパキラに追肥は必要?
剪定直後は肥料を控え、1〜2週間後から追肥を始めるのが理想です。剪定後のパキラは一時的にストレスを受けている状態です。そのため、すぐに肥料を与えると根が傷んだり、過剰な負担になることがあります。剪定から10日ほど経ち、新芽が出始めた頃を目安に、液体肥料や緩効性の置き肥を施すと、生育を助ける効果があります。過剰な追肥は逆効果になるため、量とタイミングに注意しましょう。