オリーブの木は剪定が必要!オリーブの木を剪定する時期ややり方などを徹底解説
庭に地植えして、シンボルツリーとしても人気が高いオリーブの木。ひょろひょろと大きくなり過ぎたり、樹形が崩れたりして困っていませんか?そこで今回はオリーブの木を剪定する時期や剪定方法、剪定する際の注意点を紹介します。
オリーブの木を剪定する必要性
オリーブの木は剪定する必要があります。まずは、オリーブの木の基本情報と、剪定が必要な理由を確認しておきましょう。
オリーブの木の基本情報
- モクセイ科オリーブ属
- 原産地は地中海沿岸
- 常緑樹
- 樹高2m以上に育つ中高木
- 耐寒性は普通
- 耐暑性は強い
- 日当たりを好む
- 生育は旺盛
- 開花時期は5月~6月
- 実の収穫期は10月下旬~11月中旬
オリーブの木に剪定が必要な理由は下記になります。
必要以上に大きくしないため
オリーブの木は生育旺盛です。鉢植えなら生育も遅いですが、地植えの場合、剪定しないと大きくなり過ぎてしまいます。必要以上に大きくしないためには、剪定が欠かせません。
ひょろひょろした樹形を整えるため
強剪定に適さない時期(夏)の強剪定や生育不良により、オリーブの木がひょろひょろに育ってしまうことがあります。樹形が乱れると共に、オリーブの木が弱まっているため注意が必要です。
ひょろひょろしたオリーブの木は倒れてしまう可能性があるため、剪定して高さを低くし、支柱を立てて支える必要があります。
病気や害虫を防ぐため
葉や枝が生い茂ると、内部へ日光が届かず、風通しも悪くなってしまいます。日当たりと風通しが悪いと、病気や害虫が発生しやすくなってしまいます。病気や害虫を防ぐためにも、剪定が必要です。
オリーブの実をよく付かせるため
オリーブの実を収穫する場合は、新芽を残し、適度に剪定することで花が増え、実を増やすことができます。枝を落とし過ぎると実が減ってしまうため注意が必要です。
オリーブの剪定時期は?
剪定には太い枝を切りつめたり、多くの枝を切り落としたりする強剪定と、枝先を少し切ったり、枝を少し間引く弱剪定とがあります。オリーブの木の剪定も例外ではありません。
強剪定する時期
オリーブの木を大きくしないためや、樹形を整えるために太い枝を切りつめたり、多くの枝を切り落としたりする強剪定はオリーブの木に負担をかけます。生育期に強剪定するとオリーブの木に大きな負担をかけてしまい木が弱り、最悪の場合枯れてしまう恐れがあるため、生育期の強剪定は避けましょう。
強剪定に適した時期は、生育がゆるやかな休眠期です。オリーブの木の場合1月~3月頃が休眠期にあたります。休眠期から生育期に入る直前で、寒さが和らぐ2月中旬〜3月頃が強剪定に適した時期です。
弱剪定する時期
枝先を少し切ったり、枝を少し間引くなど軽い剪定である弱剪定なら通年できます。
オリーブの木を剪定する方法
オリーブの木は生育旺盛なので剪定が必要な反面、生育旺盛なおかげで多少失敗しても、自然に修正されます。しかし、大きな失敗は致命的です。オリーブの木の基本的な剪定方法を確認しておきましょう。オリーブの木を剪定する際に用意するものや手順は次の通りです。
強剪定のやり方
準備物
- 軍手
- 剪定バサミ
- 剪定ノコギリ
- 癒合剤
- ゴミ袋
- 脚立
ゴミ袋は剪定した枝葉をかたづける際に必要です。くま手やほうき、ちりとりも用意しておくと細かい枝葉を集めやすいです。また、自治体によっては決められたサイズに枝を切断し束ねれば、資源ごみとして出せます。あらかじめ確認しておきましょう。
癒合剤は太い枝(直径2cm以上が目安)の切り口に塗って、乾燥や雨水、病原菌の侵入を防ぎ、傷口の治りを促進する薬剤です。
強剪定の手順
- 剪定後の樹形をイメージする。
- 細い枝を切り透かす。
- 長すぎる枝を枝元で切る。
- 不要な枝を根元から切り落とす。
- 太い枝の切り口に癒合剤を塗り完了。
剪定すべき不要な枝
- 枯れ枝・・・枯れている枝
- 徒長枝・・・他の枝と比べ、目だって勢いよく上に向かい伸びている枝
- 下垂枝・・・下向きに伸びている枝
- 内向枝・・・内側に向かい伸びている枝
- 平行枝・・・他の枝と近い位置で平行して生えている枝
- 絡み枝・・・幹に巻き付くように生えている枝
- 交差枝・・・他の枝と交差して生えている枝
- 車枝・・・1ヶ所から複数に分岐している枝
- ひこばえ・・・根元から生えてくる枝
剪定する枝の選び方については下記の記事で詳しく紹介しています。
弱剪定のやり方
弱剪定する手順
- 枯れ枝や病気、虫の被害にあった枝を剪定する。
- 他の枝に関しては、混み合った枝を剪定し、樹形を整える程度の軽い剪定におさえて完了。
オリーブの木を剪定する際の注意点
オリーブの木を剪定する際は、いくつか注意点があります。オリーブの木を元気に育てるため、樹形を保つため、実付きをよくするために必要な注意点です。
植えたばかりのオリーブの木は剪定しない
植えたばかりの若いオリーブの木は剪定する必要がありません。枝葉が少ない状態で剪定すると、オリーブの木が弱まってしまうことがあります。
剪定はイメージが重要
オリーブの木を剪定する上で重要なのが樹形のイメージです。剪定前に剪定後の樹形をイメージしてから剪定を始めましょう。剪定の途中でも少し離れた位置からオリーブの木を見て、イメージに近づけて修正すると失敗が少ないです。
オリーブの木は上に伸びる品種と横に広がる品種があります。品種を確認し、育ち方に合わせた樹形をイメージしましょう。
夏に強剪定はしない
オリーブの木にとって春~秋は生育期です。この時期に強剪定をしてはいけません。オリーブの木に大きな負担がかかり、オリーブの木が弱まってしまいます。特に夏は生育期真っただ中です。夏に強剪定はしないのはもちろん、必要な場合のみ、樹形を保つ程度のごく軽い剪定にとどめておきましょう。
枝の落とし過ぎに注意する
オリーブの木を育てる際の楽しみの1つとして、実の収穫があげられます。オリーブの実を収穫するのなら、枝を落とし過ぎないように注意しましょう。
オリーブの木はその年伸びた枝に次の年花を付け、花が終わると実を付けます。枝を落とし過ぎれば、実の収穫が減ってしまうため注意が必要です。
太い枝の切り口には癒合剤を塗る
太い枝を切った時には、切り口に癒合剤を塗りましょう。傷口の治りを促進し、乾燥や雨水、病原菌の侵入を防ぐ癒合剤を塗らないと、オリーブの木が弱ったり、病気にかかってしまう恐れがあります。
まとめ
今回はオリーブの木を剪定する時期や剪定方法、剪定する際の注意点を紹介しました。しかし、枝の見極めや剪定する位置、加減がわからないという人も多いのではないでしょうか?自分で剪定する自信がない、時間がない、きれいに仕上げたい場合は剪定のプロに任せるのも一つの手です。
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