アボカドの育て方(栽培)は?アボカドの実がなるまでや、収穫までの何年も紹介
海外から輸入されているアボカドは、種から簡単に栽培ができる果樹です。そこで今回はアボカドの育て方や栽培のコツ、剪定方法を紹介します。
アボカドの特徴
アボカドは脂肪分を多く含むため「森のバター」と呼ばれるほど栄養価が高い果物です。濃厚でクリーミーな味わいを楽しめる食材としてサラダや肉料理などに使われています。
アボカドの実には健康に良いとされる不飽和脂肪酸や、美容に欠かせないビタミンやミネラル、腸内環境を整える食物繊維などが豊富に含まれています。さらに低糖質であることから、ダイエットにもおすすめです。
アボカドの実がなるまで5~15年かかる
アボカドは実を食べ終わった後に残る大きな種を植えて栽培できます。しかし、結実させるためには、ほかの品種を近くに植える必要があり、1本の木だけでは実がなりません。2種類の種を植えても実がなるまで5~15年程かかり、収穫までかなりの年数が必要です。
観葉植物におすすめ
アボカドは高さ20mほど大きくなる常緑高木の果樹です。鉢植えでは樹高1~2m程度、葉の長さが10~20cm程度に育ちます。濃い緑色の美しい葉を茂らせるため、収穫用よりも観葉植物として楽しむ方がおすすめです。
アボカドの育て方
発芽させる方法
アボカドを食べた後、種を捨てずにとっておきましょう。種は多少傷が付いていても問題なく発芽しますが、長い間冷蔵庫に入れていた場合は発芽しにくいです。
種に付いているヌメリをよく洗い落としましょう。アボカドの果肉には発芽抑制成分が含まれているため、しっかり洗い落とさないと発芽しません。また、種は乾燥に弱いため、食べ終わったら茶色い表皮を剥がして早めに植え付けましょう。
鉢植え栽培する方法
種を植え付ける鉢は、3~5号の小さいサイズがおすすめです。成長に合わせて大きいサイズに植え替えていきましょう。アボカドは水はけのよい酸性土壌を好みます。赤玉土などを混ぜて水はけのよい土を作ることも可能ですが、市販の園芸用培養土が便利でおすすめです。
準備物
- アボカドの種
- スコップ
- 植木鉢
- 鉢底石
- 鉢底ネット
- 園芸用培養土
- 緩効性肥料
アボカドは近年の温暖化の影響から日本国内でも栽培が可能になってきました。水耕栽培にして育てることもできますが、鉢植えで発芽させる方が管理しやすいです。アボカドの発芽には15℃以上が必要なため、5月以降の暖かい時期に作業しましょう。
鉢植え栽培する手順
- アボカドの種を取り出し、ヌメリを洗い落とす。
- 植木鉢にネットと鉢底石を敷き、培養土、肥料を入れる。
- 種を植え付けて、水をたっぷり与える。
- 直射日光が当たらない明るい場所に置き、1~2ヶ月程度で発芽する。
- 追肥として固形肥料を3月と9月に与える。
- 水やり、植え替え、剪定、冬越し対策をして管理する。
アボカドを栽培するコツ
暖かい時期に種を植える
アボカドの種は、暖かい時期に植え付けましょう。発芽には15~20℃ほど必要なため、5~9月頃がおすすめです。植え付ける時は、種の尖った方を上にして、丸みのある方を下にします。種の下部分が2/3ほど土に埋まるように、やさしく土をかけて植え付けます。
水を多めに与える
種を植え付けた後は、水をたっぷり与えます。アボカドは乾燥に弱く水を多く必要とするため、水切れを起こしやすいです。特に夏は朝晩2回水を与えて水切れを防ぎまましょう。水が足りないと葉がしおれるため、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいしっかり与えましょう。
2年に1度植え替える
発芽したアボカドは根をどんどん広げて急激に成長します。根詰まりすると生育が悪くなるため、2年に1度一回り大きく深い鉢に植え替えが必要です。
鉢底から根が飛び出していたり、葉が黄色くなったりしたら根詰まりしているかもしれません。植え替えは5~6月頃がおすすめです。根を傷つけないように土を崩さず丁寧に行いましょう。失敗しない観葉植物の植え替え方法については下記の記事で詳しく紹介しています。
冬は15℃以上の暖かい場所で育てる
アボカドの木は、寒さに弱いため冬は枯れてしまうことがあります。1m未満の幼木の時は、特に注意がしましょう。冬は室内に移動させて15℃以上の暖かい場所で育てましょう。
庭植えの場合は、霜対策として株元に腐葉土を盛ったり、寒冷紗をかけたりしましょう。ビニールを張って風よけにする方法もおすすめです。
アボカドを剪定する方法
アボカドの木は定期的に剪定して大きさを調整しながら栽培します。剪定しないと樹高が20m近くまで伸びてしまい管理が難しくなります。また、剪定は害虫や病気の予防にもなります。
アボカドを剪定する時期
アボカドの適切な剪定時期は3~5月頃です。暖かくなる前に剪定すると、ダメージを受けた部分の修復が早くなります。
摘心(てきしん)のやり方
摘心とは上に伸びている先端の枝を切って、株の生育を遅らせる剪定方法です。アボカドは上に向かって伸びる性質があり、ほったかしにするとどんどん伸びて大きく成長してしまいます。
株の高さが30~40cm程度に育ったら、摘心を行って高くなり過ぎないようにしましょう。先端を切ると枝が上に伸びず、横に広がっていくようになります。大きく育ってから摘心をすると、弱って枯れることがあり注意しましょう。
透かし剪定のやり方
透かし剪定とは、生い茂った枝や葉を切り落とす方法です。暖かくなる前に透かし剪定し、株の内側の風通しと日当たりをよくしてアボカドの成長を促しましょう。
また、枝葉が茂って風通しが悪くなると、害虫が発生したり病気になったりします。アボカドは「炭疽病」という葉や枝に黒褐色の斑点ができる病気に注意しなければなりません。そのままにすると全体に広がり、枯れてしまいます。病気にかかると治せないため、透かし剪定を行い病気の発生を予防することが大切です。次のような枝を透かし剪定をしましょう。
- 成長しすぎた枝
- 枯れている枝
- 下向きの枝
- ヒョロヒョロした細い枝
- 内向きに曲がっている枝
アボカドの木を挿し木で増やす方法
アボカドの剪定した枝を挿し木にして増やせます。
アボカドの木を挿し木で増やす手順
- 挿し木に使う枝の切り口を斜めに切る。
- 葉を3枚ほど残し、それ以外は取り除く。
- 切った枝を4時間ほど水に浸けて吸水させる。
- 挿し木用土に枝を挿し、土の表面が乾いたら水やりする。
- 芽が伸びて大きく育つまで待つ。
挿し木する時のコツ
挿し木用の枝は、切り口を斜めに切ると水に触れる面積が大きくなるため吸水率が上がります。枝の切り口に白い粒々が出てきますが、これは水を吸収する細胞です。拭き取らず放っておきましょう。発芽するまで、水やりをして乾燥を防ぎます。
挿し木については下記の記事で詳しく紹介しています。
まとめ
今回はアボカドの育て方や栽培のコツ、剪定方法を紹介しました。アボカドの木は生命力が強く成長が早いため、放っておくと枝や葉が伸びて大きくなり過ぎることがあります。種から手軽に栽培ができますが、様子を見て剪定しなければなりません。
剪定方法がわからない時や、病気や害虫が発生している時はプロに剪定依頼しましょう。適切に剪定することで、元気なアボカドの木が育ちます。
地元の庭木の剪定業者を探す
出張訪問サービスの検索予約サイトすまいのホットラインでは、高い技術を持った庭木の剪定の専門業者が多数出店しています。
予約前に無料で質問ができ、作業料金や利用者の口コミも公開されているので、あなたの悩みを解決するピッタリの専門家を見つけることができます。
すまいのホットラインは、引越し・不用品回収・ハウスクリーニングなど、
200種以上の出張訪問サービスを予約できる、日本最大級の検索予約サイトです。
- 「相場」がわかる
- 総額料金や実際に利用した人の口コミで選べる
- 「人柄」で選べる
- スタッフの技術力や雰囲気・こだわりで選べる
- 「何でも」頼める
- どうすればいいかわからないお困りごとも解決