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庭木の剪定

レモンの木の育てから剪定方法!レモン(檸檬)の木はほったらかしでも育つ人気の種類

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爽やかな香りが楽しめるレモンの木は、柑橘系の中でも育てやすく人気の果樹です。庭先や鉢植えでも育てられます。今回はレモンの木の育て方や種類、剪定方法を紹介します。上手に実をならせましょう。

レモンの木の特徴や種類

レモンの木の特徴や種類
レモンの木の特徴や種類

レモンの栽培に適した気候

レモンは暖かくて乾燥した環境を好みます。寒さには弱いので-3℃を下回ると枯れることもあります。冬の霜や寒風には弱く、寒さ対策が欠かせません。庭に植える場合は、暖かい地域の方が安心でしょう。冬の寒さが厳しい地域の場合は、鉢植えにして室内に移動できるようにしましょう。一般的にレモンは鉢植えの方が管理しやすいと言われています。

また、レモンは強い風雨の影響で病害虫の被害を受けやすくなります。そのため、雨量が少ない地域が適しているとされています。

レモンの花

レモンは白くて可愛い花を咲かせる常緑樹で、花はとても良い香りがします。果実にはビタミンCが多く含まれて酸味があり、果皮も良い香りがします。料理やお酒などの香りづけ、ジュースやジャムなど使い方は様々です。

収穫時期

品種によって収穫時期は少し異なりますが、レモンの収穫時期は9〜5月頃です。レモンの実が黄色く色づくのは12月頃からですが、9月以降であれば熟していない青色の実でも収穫できます。温暖な場所でレモンを栽培している場合は冬の間は収穫せず、春頃から収穫するのもいいでしょう。

家庭で育てるオススメの品種

リスボンはレモンの中でも育てやすく豊産性があり、1本でも実がなる品種です。トゲはある品種で、酸味が強く、さわやかな香りがあり、果汁が多いのが特徴です。

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ユーレカはリスボンに比べ早くから結実しはじめ、植え付けて2~3年で実が楽しめます。果実は種が少なく、樹木のトゲも短い品種です。リスボンに比べると寒さに弱いですが、香りがよく、しっかりとした酸味でジューシーな果実が特徴です。

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サイパンはレモンの中でも育てやすく豊産性があり、1本でも実がなる品種です。9月頃から収穫でき、糖度が高くまろやかな風味です。果皮が緑色のうちから利用できるので別名グリーンレモンとも呼ばれます。完熟すると黄色い大実レモンになります。

レモンの苗木
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レモンの木に付く害虫

レモンの木につく虫は代表的なところでアブラムシ、アゲハチョウの幼虫、カイガラムシ、コナジラミです。小さな白い虫が枝にはり付いていたり、レモンの木の葉が揺れた時にパッと飛んだりしたら要注意です。

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レモンの木を上手に育てる3つのポイント

レモンの木を上手に育てる3つのポイント
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鉢植えは2年に1回植え替える

レモンの木を鉢植えで育てている場合は、根詰まりを防ぐために2年に1回植え替えする必要があります。暖かくなった3~4月に果樹用の培養土を使って植え替えしましょう。根詰まりしている時の4つのサインについては下記の記事で詳しく紹介しています。

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水やりと肥料を忘れない

レモンの木には土の表面が乾いたら水をたっぷり与えましょう。また、レモンは肥料を多く必要とする果樹です。油カスなどの有機肥料や、緩効性化成肥料を3月、6月、11月に施します。たくさん与えすぎると肥料焼けを起こすため使用量を守って与えましょう。

日当たりのいい場所で管理する

レモンのような柑橘類は植え付けから実がなるまで数年かかります。この間にしっかり樹形を作り、日当たりのいい環境で育てましょう。鉢植えは日光の当たる場所に移動できるため管理しやすいです。

レモンの木を剪定する理由は?

レモンの木を剪定する理由は?
レモンの木を剪定する理由は?

病害虫から守る

レモンの木は葉や枝が茂って日当たりや風通しが悪くなると、病気になったり害虫が付きやすくなったりします。レモンは寒さに弱く暖かい場所を好みます。株の内側まで日光が当たるようにし、風通しよくして虫が隠れるのを防ぎましょう。

管理しやすくする

レモンの木は2~4m程度に伸びる小高木です。そのまま放置していると見栄えが悪くなったり、生長が悪くなったります。定期的に剪定してコンパクトに仕立てて管理しやすくしましょう。

翌年の実りをよくする

レモンの木は伸びている全ての枝に栄養を行き渡らせようとするため、枝を伸び放題にすると株全体が弱ってしまいます。必要な枝だけに栄養が届くように剪定して、翌年多くの実がなるようにしましょう。

レモンの木を剪定する時期と剪定方法

レモンの木を剪定する時期と剪定方法
レモンの木を剪定する時期と剪定方法

剪定する時期

レモンの木の剪定は3~4月にします。3月上旬頃の芽が動き始める前がオススメです。年1回適切な時期に剪定することで、木が栄養を効率よく吸い上げ生長を促してくれます。

また、レモンの木は常緑樹のため休眠期の11~2月までは葉に栄養を溜めています。あまり寒い時期に剪定すると、木が弱って枯れてしまうため暖かくなってきた時期に剪定しましょう。

開心自然形に仕立てる

レモンなどの果樹は、収穫量をよくするために理想的な樹形が決まっています。主枝を3本伸ばす「開心自然形」が理想的な樹形です。枝を縦に伸ばし過ぎないように、株の中心から横に広げるように仕立てます。細く弱々しい枝や、重なり合った枝を取り除き養分が株全体に行き渡るようにしましょう。

植え付けから1年間は剪定する必要がない

レモンの苗木は植え付けから1年間は剪定せずそのまま放任します。鉢植えにした場合は、そのまま3年間放置しても構いません。枯れ枝や絡まった枝などを間引き剪定しながら、数年間は自由に枝を伸ばしレモンの木が大きく育つことを中心にしましょう。

2年目の剪定方法

レモンの木は手作業で剪定できます。硬い枝や茎を切る必要があるため剪定バサミがあると便利です。軍手をはめて鋭いトゲに注意して作業しましょう。

地植えにしたレモンの木は、植え付けてから2年目に樹形を作るための剪定を始めましょう。中心になる幹が30~40cm程度しっかり伸びた頃が剪定を始める合図です。

準備物

  • 厚手の軍手
  • 剪定ハサミまたはノコギリ
  • ゴミ袋
  • 癒合促進剤
  • 枝が高く伸びている場合は脚立

2年目のレモンを剪定する手順

  1. 何本か出ている枝の中から育ちのいいものを3本選び主枝を決める。
  2. 主枝とした3本の枝の先端から1/3くらいの所を剪定する。
  3. 主枝以外の短い枝は根元から切り落として、癒合促進剤を塗って完了。
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癒合促進剤とは剪定で傷ついた木の切り口を保護し、病原菌の侵入を防ぐための殺菌剤です。切り口が1cm以上の枝などに塗るようにします。癒合剤の使い方や自作の癒合剤については下記の記事で詳しく紹介しています。

癒合剤
剪定後の切り口には癒合剤が必須!癒合剤の使い方や自作の癒合剤についてまとめて紹介

3年目の剪定方法

3年目の春は樹形が上に伸びすぎないように主枝を横に誘引します。

準備物

  • 厚手の軍手
  • 剪定ハサミまたはノコギリ
  • ゴミ袋
  • 癒合促進剤
  • ワイヤーまたは麻紐や支柱
  • 枝が高く伸びている場合は脚立

3年目の剪定手順

  1. 2年目の剪定と同じように主枝以外の枝を根元から切ります。
  2. 主枝が横に伸びるようにワイヤーや麻紐、支柱を使って固定し理想の樹形に整えて完了。
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4年目以降の剪定方法

植え付けてから4年目以降は本格的に剪定します。

準備物

  • 厚手の軍手
  • 剪定ハサミまたはノコギリ
  • ゴミ袋
  • 癒合促進剤
  • ワイヤーまたは麻紐や支柱
  • 枝が高く伸びている場合は脚立

4年目以降の剪定手順

  1. 株元に枝が出ていたら切り落とす。
  2. 6~8月に伸びた「夏枝」と、8~10月に伸びた「秋枝」を間引きます。
  3. 前年に実がついた枝を切り、重なり合っている枝や元気のない枝など不要な枝を付け根から切り落とす。
  4. 素早く切り口に癒合剤を塗って切り口を保護して完了。

レモンの木の株元から伸びた若い枝(ひこばえ)は、放置すると栄養が奪われ主株の生長を妨げてしまいます。株元に枝が出ていたら切り落としましょう。

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レモンの木を上手に剪定する5つのコツ

レモンの木を上手に剪定する5つのコツ
レモンの木を上手に剪定する5つのコツ

レモンの木全体に日が当たるように剪定する

レモンの木の剪定は、実が付きそうにない枝葉を切るのが基本です。下を向いていたり、密集したりして日が当たらない枝葉を剪定して内側まで日が当たるようにしましょう。ただし、レモンの実1つに対して20~40枚の葉が必要なため、切りすぎて葉が少なくなり過ぎないように注意しましょう。

トゲを切り落とす

レモンの木には品種によって鋭いトゲがあります。強風が吹いた時、トゲが当たってレモンの実やほかの枝が傷付くことがあるため、剪定時に根元から切り落としましょう。

不要な枝を間引きする

間引き剪定とは不要な枝を分岐点から切り落とし、株の内側まで日が当たるようにすることです。中途半端な長さで切ると、そこから新しい芽が生えて栄養を奪ってしまうため根元である分岐点から切り落とします。

不要な枝

  • 交差枝…枝と枝が混み合うように交差している枝
  • 内向枝…株の内側に伸びている枝
  • 徒長枝…細長くひょろひょろとした枝
  • 下り枝…地面に向かって伸びている枝
  • 枯れ枝…枯れていたり、折れていたりする枝
  • 長い枝…25cm以上伸びた長い枝
  • ひこばえ…株の根元から伸びている細い枝

剪定する枝については下記の記事で詳しく紹介しています。

剪定
剪定(せんてい)のやり方は?どこを切る?剪定時期や自分で剪定する方法

前年に実がついた枝を切る

前年に実をつけた枝は翌年になると実がつきません。前年に実がついた枝は切り落としましょう。どの枝に実がついたか忘れないように、実がなった時に紐を結んでおくと目印になります。

枝を切りすぎないようにする

レモンの木は春、夏、秋に新しい枝を伸ばします。枝を切りすぎてしまい花芽が付いた新しい春枝を切ってしまうと実がなりません。夏枝や秋枝は花芽が少ないため切ってもいいですが、春枝はできるだけ剪定せずに残しましょう。

まとめ

今回はレモンの木の育て方や種類、剪定方法を紹介しました。レモンの木は地植えや、鉢植えで栽培できますが、実りを楽しむためには剪定が必要です。どの枝を切ればいいのか見極めるのが難しいと感じる人や、初心者の人は業者に依頼するのもオススメです。

レモンの木のほったらかししても大丈夫?
レモンの苗木は植え付けから1年間は剪定せずそのまま放任します。鉢植えにした場合は、そのまま3年間放置しても構いません。「レモンの木を剪定する時期と剪定方法」で詳しく紹介しています。

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