花粉症が辛くて杉の木を伐採したい…日本に杉が多い理由や杉の伐採が進まない理由
杉の伐採が進まない4つの理由は「人手不足」「コストがかかる」「防災対策」「地球温暖化防止」などがあります。「杉の木の伐採が進まない4つの理由」で詳しく紹介しています。
花粉症に苦しむ人の多くが「杉を伐採してしまえば花粉症に悩むこともなくなるのに…」と一度は思いますよね?そこで今回は杉の伐採や、自分でできる花粉症対策について紹介します。
日本に杉の木が多い理由は?
林、森、山で杉の木を見かけることは多いですよね?花粉症の人にとっては嫌な存在ですが、わが国日本には「杉の木」が多いです。
日本に杉が多いのには時代背景があり、第2次世界大戦後多くの住宅が焼失してしまい住宅をたくさん建て直さなくてはなりませんでした。住宅を建て直すには、大量の木材が必要になります。杉は日本固有種の木で成長スピードも速く、木材として使いやすいのが特徴の木で多くの住宅を建てるのに最適の木でした。
1960年代の高度経済成長期には建設ラッシュが起き、木材の需要がさらに増えました。大量の木材の需要を担っていた杉を大量に植えられたのが、杉の木が増えたのが原因です。
ところが時代と共に住宅を建てるのに安い輸入材や、加工材が多く使われるようになり、杉の木の需要は減り杉の木の価値も下がってしまいました。
こうして放置された杉林が増え、日本において杉の木が多くなった理由です。
杉の木の伐採が進まない4つの理由
増えに増えた杉の木ですが、木材としての需要が減ったのなら「さっさと伐採すればいいのに…」と花粉症に悩む人からのつぶやきが聞こえてきそうですね。杉の伐採が進まない4つの理由を紹介します。
杉の伐採が進まないのは人手不足
安い輸入材や加工材が主流になってしまったため、日本の林業は衰退してしまいました。林業従事者は減り、しかも高齢化が進んでおり、今や林業は人手不足の産業になっています。伐採できる林業従事者の減少が杉の伐採にブレーキをかけています。
杉の伐採が進まないのはコストがかかる
安い輸入材や加工材が主流になったおかげで杉の需要は減り、需要が減れば杉の木の価値も下がってしまいます。伐採しても買い手がつかないのであれば、伐採にかかる費用や人件費をまかなえません。このため杉林の持ち主も、杉を伐採できずに放置してしまっています。
杉林が防災対策に役立っている
杉を伐採して「はげ山」のままにすると、水害や土砂崩れなどの原因になりかねません。杉の木が土砂崩れなどの自然災害を食い止めています。防災対策においては、杉の木も役立っています。
地球温暖化防止に貢献している
林、森の木々が光合成により二酸化炭素を吸収し地球温暖化を防ぐ役割を果たしていることはよく知られています。中でも杉の木は他の木に比べ二酸化炭素の吸収率がいいと言われており、大量にある杉の木は地球温暖化防止に貢献しています。
花粉の少ない杉を開発している
花粉症対策において杉の伐採は有効な手段であることは間違いないでしょう。しかし、防災対策や地球温暖化防止などを考えると、ただ杉を伐採すればいいという訳ではありません。
防災対策や地球温暖化防止を考慮して国も動いており、花粉の少ない杉木が開発されています。花粉を大量に飛ばす既存の杉の木を伐採してから、花粉の少ない苗木を植えるようにして森林を維持していこうと働きかけています。森林を管轄する林野庁としても、花粉発生源対策に乗り出しています。
- 花粉を大量に飛散させる杉人工林を伐採すると共に、杉材の利用や杉の植え替えなどを促進する
- 花粉症対策に資する苗木を供給拡大する
- 花粉飛散抑制技術を開発する
日本には非常に多くの杉林があり、全ての杉林を花粉が少ない杉に植え替えるには相当の年月を要します。
杉の木の伐採は業者に任せた方が安心
自分が所有する土地に杉があり、伐採したいが費用をかけたくないという人もいると思います。費用をかけずに伐採するには「自分で伐採するしかない!」と考えますが、ちょっと待ってください。
小さな木を切るのだって、かなり大変です。それが杉の木が相手になるともっと大変になります。杉の木はバランスを取りながら、木が倒れる方向を計算して伐採しなければなりません。知識と経験のない素人がすれば、事故につながりやすいので大変危険です。
また、チェーンソーはじめ伐採する道具も必要で、伐採した後には杉の木を処分しなければなりません。伐採したまま放置すれば次に苗木を植えることもできず、土砂崩れの可能性だってあります。
身の危険や伐採後のことを考えると、やはり業者に依頼するのが1番でしょう。伐採を事業者に頼む場合は、失敗しない庭木の伐採・抜根事業者の選び方を紹介した記事を参考にしてください。
杉の木を伐採するより花粉症対策しよう
杉の伐採が進まないのであれば、自己防衛するしかありません。私たちが自分でできる花粉症対策を考えていきましょう。
毎年、テレビや雑誌でも取り上げられているので、もうご存知のことばかりかもしれませんが、今一度確認してみましょう。まだ実践していないことがあれば取り入れてみて下さい。
洗濯物の干し方
花粉症シーズンは洗濯物や布団を外に干さないのが鉄則です。外に干す場合は花粉の飛散量のピークである12時~15時を避け、午前中に洗濯物を取り込むのが理想的です。
取り込んだ洗濯物は掃除機をかけて花粉を吸い取りましょう。花粉は静電気に引き寄せられるので、静電気をおえる柔軟剤を使うといいといわれています。
自宅内の環境を整える
空気清浄機を使用したりアロマを使うのもオススメです。
出かける時の服装に注意する
帽子や眼鏡かゴーグル、マスクを付けましょう。
顔や髪にシュッとスプレーして、花粉が目や鼻から入るのを防ぐ商品もでています。皮膚が弱い人は注意して下さい。
帰宅後は手洗いやうがいする
手洗い、うがいに加えて鼻うがいをするのもいいですよ。
規則正しい生活する
免疫やホルモンバランスも花粉症症状の程度を左右します。早寝早起きしたり、バランスの取れた食事をとるなど生活習慣にも気を付け体調管理しましょう。
実際にお菓子やインスタント食品を極力減らし、手作りでバランスのいい食事を摂るようにし、睡眠時間を6時間ほど確保するようになってから花粉症が改善されて「夫婦で薬が不要になった」という人もいます。2人分の医療費が要らなくなれば家計も助かります。同じような人が増えれば国の医療費の負担にも繋がります。
不安を感じたらプロへ依頼するのがおすすめ
今回は杉の伐採や、自分でできる花粉症対策について紹介しました。伐採コストがかかるからといって知識と経験がない素人が杉のような大木を伐採するのは危険です。伐採は業者に依頼した方がいいでしょう。
とはいえ花粉症は悩みの種ですね?粉症対策を自分でして体調管理しましょう。そして国産の杉材を積極的に使うことも、長い目で見れば花粉を減らし花粉症対策になります。自分でできる対策は積極的に取り入れ、危険を伴う伐採は業者に依頼するのが賢い選択です。杉の木をはじめ、邪魔になってしまった庭木を伐採する専門業者を探しましょう。
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