伐採後の木の処理は、まず枝を切り分け、幹を持ち運びやすいサイズに切断します。処分方法としては、自治体のゴミ処理規定に従い廃棄するか、薪やチップとして再利用することも可能です。切り株は、必要に応じて専用の機械で除去したり、業者に依頼することが一般的です。
庭木の伐採には許可が必要?庭木の伐採には、地域によっては許可が必要な場合があります。大きな木や保護対象の樹木を伐採する際は、自治体の規制を確認し、許可を得ることが求められることがあります。事前に確認してから作業を始めましょう。
庭木の伐採は、自分で行うことも可能ですが、初心者にはどこから手をつけて良いか分からないことも多いでしょう。そこで今回は初心者でも安心してできる庭木の伐採方法や、業者に依頼する場合の費用相場を紹介します。あなたの状況に合った最適な方法を見つけて、庭木の伐採をスムーズに行いましょう。
伐採するのに適した時期は?

庭木を伐採するのは、冬(12月~2月)が最も適しています。
冬は木が乾燥して軽くなる
木は冬になると休眠期に入り、地下から水を吸い上げなくなります。そうなると木は乾燥して軽くなります。そのため冬は他の時期よりも古木を伐採しやすいといわれています。
伐採による処分費用は木の重さで決まります。木の重量が軽いほど処分にかかる費用も少なくなるので、そういった意味でも冬の時期の伐採がオススメです。
枝だけになって作業がしやすい
落葉樹の場合は冬に葉が落ちて枝だけの状態になります。枝だけの状態になると見通しがよくなり安全に伐採できます。葉が落ちることによって全体の重さが軽くなり、その分の負担を減らせます。
適した時期ではなくても庭木が成長しすぎて近隣や公道に迷惑がかかっている場合は、できるだけ早く伐採しましょう。4月~5月、7月~8月もよく伐採される時期なので「伐採は必ず冬にやるべき!」ということはありません。状況によって時期に関係なく伐採するといいでしょう。
庭木の伐採方法と注意点

実際に庭木を伐採する前にすることは、古木と同じでそれはお祓いです。日本では木に精霊が宿るといわれており、木を伐採するのはあまりよくありません。そこでお祓いをしてから伐採するといいでしょう。
お祓い
自分でお祓いする場合はお神酒をお供えして、盛塩して手を合わせるといいでしょう。ただ手を合わせるのではなく、感謝の気持ちなど込めて手を合わせましょう。お祓い方法が分からない場合や、専門の人に依頼したい場合は近くの神社に依頼するといいでしょう。
伐採の基本手順

庭木の伐採に必要な道具と手順を紹介します。
準備物
- チェーンソーや手ノコ
- 手袋
- 保護具(ヘルメット、ゴーグル、耳栓、作業靴など)
- ロープ
庭木を伐採する手順
- 伐採する木の周囲を片付け、他の人やペットが近づかないようにする。
- 木を倒す前に、周囲に広がる大きな枝を切り落とす。
- チェーンソーや手ノコで、木を倒す方向に向かって「受け口」を作る。
- 反対側に切り込みを入れ、木が倒れる準備をします。
- 木が倒れる方向を確認し、その方向に逃げ道を確保します。
- 木が倒れたら、枝を切り分け、トラックやゴミ処理業者に出せるように整える。
伐採した木や枝は、燃えるゴミとして処理できる場合もありますが、大きな木の場合はリサイクルに回すことが推奨されます。木を処分する際は、市町村の廃棄ルールに従いましょう。
伐採した後に、残った根を抜くことを抜根といいます。非常に大切な作業ですが、素人がするのはに難しい作業です

伐採する時の注意点
作業をする場所周辺に人や物がないかを確認し、倒れる方向を正確に計算します。万が一の事故に備えて、作業エリアは広めに確保しましょう。また、倒す木がどの方向に倒れるかを予測し、倒れやすい場所を選びましょう。木の傾きや風向きなども考慮しましょう。
自分で伐採するか、業者に依頼するかの判断基準

庭木の伐採を自分で行うか、それとも業者に依頼するかは、リスクとコストのバランスを考えることが重要です。
木の大きさと状態
小さな木
自分で扱えるサイズ(背丈より低い程度)の木であれば、DIY伐採も可能です。基本的な道具を使って安全に作業ができる範囲であれば、費用を抑えられます。
大きな木や老木
高さが数mある大木や、病気で弱っている木は伐採中に予測できない動きをする可能性が高く危険です。このような木の場合、プロの業者に依頼する方が安全です。
場所と周囲の環境
広い庭で障害物がない場合
周囲に家屋や電線、他の植物がない広い場所での伐採は、比較的安全にできます。DIYでも挑戦しやすい環境です。
家や電線に近い場合
家や電線、フェンスなどが近くにあると、伐採中に木が倒れる方向が予測できず、危険が伴います。こうした場合は、業者に依頼するのが賢明です。
自分のスキルと道具の有無
基本的な道具がある場合
チェーンソーや梯子、保護具などをすでに持っている場合、DIYで伐採する方が経済的です。ただし、木の状態や高さに応じて道具を正しく使う技術も必要です。
道具がない、または不慣れな場合
道具を持っていない場合や、チェーンソーの使い方に慣れていない場合は、業者に依頼する方が安全です。特にチェーンソーは怪我のリスクが高いため、慣れていないと危険です。
費用
費用を抑えたい場合
自分で伐採することで、業者に払う費用を節約できます。ただし、道具の購入やレンタル費用、ゴミ処理費用を考慮する必要があります。
予算に余裕がある場合
安全性や時間の節約を優先する場合、業者に依頼してもいいでしょう。伐採後の処理も業者が行ってくれるため、手間が省けます。
伐採を業者に依頼する費用相場は?

業者に依頼する場合どのような内訳で、費用相場はどのくらいなのか気になる事がたくさんあります。伐採の作業費用の内訳は大きく分けると2つに分かれます。
- 伐採の作業費用
- 伐採した木を搬出して処分する費用
作業費は木を切るための必要です。木の高さや木の状態によっても費用が変わってきます。搬出と処分費は木を伐採した後の処分や、搬出にかかる費用です。まずは内訳を知り、どこに費用がかかっているのかを把握しましょう。
作業費用は木の大きさや使用する重機によって変わります。
伐採の費用相場
- 【高さ3m未満】・・・9,000円~30,000円程度
- 【高さ3~5m】・・・28,000円~50,000円程度
- 【高さ5m以上】・・・45,000円~80,000円程度
使用する重機が増えたり、人数が増えることでさらに費用も増えてきます。クレーンを使用すれば80,000円~100,000円が別途必要になります。
また、ユンボを使用すれば20,000円~50,000円が別途必要になります。費用相場を知り、自分が依頼する業者は正しい金額を提示しているのかを確かめましょう。

不安を感じたらプロへ依頼するのがおすすめ
今回は庭木の伐採方法や費用相場について紹介しました。庭木の伐採は自分でもできますが、必要な道具や準備してから伐採するようにしましょう。庭木の伐採も正しい方法でしないと安全に伐採できません。自分で庭木を伐採するとお金もかからなくていいのですが、安全面を考慮すると業者に依頼した方がいいでしょう。
業者に依頼する場合は、なににどのくらいの費用がかかるのか把握してから業者に依頼しましょう。また、見積もりもしてもらうことで適切な費用で依頼できます。