シュロ(棕櫚)の木とは?シュロの木の特徴と使い道、伐採について紹介
シュロの木の伐採は、木の幹が5m以上あると1本あたり45,000円~80,000円ほど費用かかります。さら処分費用がかかるのが一般的です。「シュロ(棕櫚)の木の伐採方法」で詳しく紹介しています。
南国風の庭を演出できるシュロの木は、表面が繊維状の皮で覆われているため自力で伐採するのが難しい樹木です。そこで今回はシュロの木の特徴や役に立つ使い道、自分で伐採する方法や注意点を紹介します。
シュロ(棕櫚)の木はどんな木?
ヤシの仲間
シュロの木は、ヤシの木の仲間です。日本では「和棕櫚(ワジュロ)」という種類を多く見かけます。南国風の雰囲気が感じられ庭園や公園、街路樹として植栽されています。
幹径が10~15cm、樹高は3~7mほど大きく生長する常緑高木です。10m以上高く育つこともあり、密集した繊維状の皮が生えているため、剪定や伐採が難しいと言われています。
生長が遅く寿命が長い
シュロの木は生長速度が遅く1m伸びるのに30年ほどかかりますが、100年以上も生き続ける寿命の長い植物です。
暑さや寒さ、乾燥や湿気にも強く、土質も選ばないため育てる手間がかかりません。降雨で自然に育ち、一度植えたら枯れない生命力の強さをもっています。
幹の先端に扇状の葉をつける
シュロの木は幹が真っすぐ高く上に伸び、枝はありません。この幹の先端に扇状の葉を円形につけます。5月頃になると葉の基部にクリーム色をした花が咲きます。粒状の花がたくさん集まって稲穂のように垂れさがるのが特徴です。
秋には青黒く熟した実が小鳥たちのエサになっているため、鳥によって種子が運ばれ、人が植えていない場所にもシュロの木が生えていることがあります。
シュロチクとは別品種
「シュロチク」という細長い葉をつけた美しい植物は、シュロの木と名前がよく似ていますが別の植物です。観葉植物として人気があり、店舗や家庭用のインテリアに活用されています。シュロの木よりも樹高が低くコンパクトです。苗を購入する際は、シュロの木と間違えないように気をつけましょう。
シュロ(棕櫚)の木の花言葉と言い伝え
シュロの花言葉シュロの木には「勝利、戦勝、祝賀」という花言葉があります。古代ギリシャ時代の競技大会で、優勝者にはシュロで作った枝が贈呈されていたことが由来とされています。
他にも「不変の友情」という花言葉もあり、寿命の長さや幹の丈夫さなどシュロの木の特性から付けられたと考えられます。
悪い言い伝えはない
シュロの木には悪い言い伝えはありません。「縁起の悪い木」や「凶木」などと言われることがありますが、これはシュロの木が釣鐘をつく棒として使われているためです。
寿命が長く、葉や繊維を使って様々な生活用品に活用されていることを考えると、縁起の悪い言い伝えはないと言えるのではないでしょうか。
シュロ(棕櫚)の木の伐採方法
シュロの木は表面がモシャモシャした繊維状の皮で覆われています。この皮がチェーンソーに引っかかってしまうため、伐採する時はチェーンソーを使う前に「ナタ」で皮を剥がしておきましょう。
繊維の奥には水分を多く含んだ頑丈な幹が隠れており、伐採作業はとても重労働です。伐採前に葉や花、皮を切り落として幹を枯れさせると、切りやすくなり処分もしやすくなります。
自分でシュロの木を伐採する手順
準備物
- ナタ
- チェーンソーまたはのこぎり
- 剪定バサミ
- ハシゴ
- ロープ
- 作業着(長袖、長ズボン)
- 軍手
- ヘルメット
- ゴミ袋
シュロの木を伐採する手順
- ハシゴを立てかけて上の部分をロープで固定する。
- 繊維の皮をナタや剪定バサミで少しずつ剥く。
- 上から40~50cmくらいずつチェーンソーで切り落とす。
- 切り倒せる高さにまで短くなったら、根元を切り取る。
- 切り落としたシュロの木を小さく細かくしてゴミ袋に入れる。
- 自治体の方針に沿って処分する。
伐採する前のお祓や、抜根の費用相場については下記の記事で詳しく紹介しています。
自分で伐採するのが難しい時は無理しない
自分で伐採できない時は、無理せず庭木の専門業者に依頼しましょう。チェーンソーやナタなどを使い慣れていない方には危険な作業です。業者に依頼すると作業費や出張費がかかりますが、安全のためには無理しないのが一番です。
シュロの木の伐採は、木の幹が5m以上あると1本あたり45,000円~80,000円ほど費用かかります。さら処分費用がかかるのが一般的です。
庭木の高さ | 料金相場 |
---|---|
高さ3m未満 | 9,000円~30,000円 |
高さ3~5m | 28,000円~50,000円 |
高さ5m以上 | 45,000円~80,000円 |
庭木を伐根する費用相場については下記の記事で詳しく紹介しています。
シュロ(棕櫚)の木を伐採する時の注意点
1人で作業しない
シュロの木を伐採する時は、1人で作業しないようにしましょう。重く高い幹を伐採するためには、力が必要です。また万が一、ハシゴが倒れるとケガをしてしまいます。安全のために必ず2人以上で作業しましょう。
伐採する前に倒す方向を決めておく
高く大きく生長したシュロの木を伐採する時は、伐採する前に倒す方向を決めておきましょう。周囲の人や物、電線や外壁に当たらないように注意して作業します。一度で伐採せず上から少しずつ切るとスムーズに進みます。
ヘルメットをかぶる
シュロの木を伐採する際は、必ずヘルメットをかぶりましょう。幹はとても重量があり、切り落とした時に頭を打つと大ケガします。また、鋭い繊維でケガしないように長袖や長ズボンを着て、軍手をはめて作業します。
シュロ(棕櫚)の木の役に立つ使い道
皮は箒やワックスに使えるシュロの木の繊維は、しなやかで伸縮性があります。水にも強く丈夫なため、繊維を束ねて箒(ほうき)に使えます。
さらに、皮には植物性油脂が含まれているためワックス効果が期待できるでしょう。畳やフローリングを皮で掃除すると、表面に油膜が張られ保護効果が得られます。
皮をタワシにできる
シュロの木の繊維は、食器や炊事用具を洗うタワシにできます。柔らかくしなる繊維が細かいすき間に入り込み汚れをしっかり落としてくれます。野菜洗いや茶渋を落とすときにも便利です。
幹はお寺の鐘をつく棒に使われている
固くて丈夫なシュロの木は、幹がお寺の鐘をつく棒に使われています。柔らかい繊維質でできた幹は弾力性があり、鐘を傷めることがありません。固すぎず柔らかすぎず、真っすぐ伸びたシュロの木は、「ゴォーン」と低く響く良い音が出ると言われています。
実を漢方薬にできる
シュロの木の実は「棕櫚実(しゅろじつ)」と呼ばれ、花が終わると緑の実が成り、完熟するとブルーベリーのような青黒い実に変化していきます。完熟した実を直接食べることはできませんが、アントシアニンが多く含まれていることから、乾燥させて漢方薬として使われています。
不安を感じたらプロへ依頼するのがおすすめ
今回はシュロの木の特徴や役に立つ使い道、自分で伐採する方法や注意点を紹介しました。シュロの木の表面は繊維状の皮で覆われているため、剪定や伐採が難しい樹木です。伸びすぎて見た目が悪くなっても簡単に手入れができません。
自分でシュロの木を伐採するのが難しい時は、経験豊富な庭木の伐採や抜根の専門業者に依頼しましょう。
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