庭木を伐採した後に残った切り株や根っこを放置しておくとシロアリの住処になるため、切り株や根っこを抜根(引き抜く)する必要があります。素人が自分で全てするのは難しいため業者に依頼が必要です。庭木や古木を伐採するにはお祓いして、適した時期に作業する必要があります。自分でするとなると重機が必要で、木の大きさによっては大けがに繋がるため業者に依頼した方が安全です。
切り株や根っこを抜根した方がいい理由は?
庭に生えていた邪魔な樹木を伐採して「スッキリさせたい…」新たに家を建てるのに「生い茂る雑木や竹、雑草を取らないといけない…」など、抜根しないといけない時はあります。切り株や根っこを残したままにしておいても何一ついいことはありません。切り株や根っこを抜根しないで放置した結果、どんな事態になるか紹介します。
・再び成長する
・シロアリの棲み処になる
・スズメバチが巣を作る
切り株や根っこから新芽が生えて、再び成長しはじめることがあります。また、シロアリの格好の棲み処になってしまい、その棲み処の木を食べつくした後はあなたの家に大挙して押し寄せてくる危険性もあります。根っこにわずかに残った木の幹に、スズメバチが侵入し大きな巣を作ることもあります。抜根しないで放っておきたい気持ちはわかりますが、こんな事態になるのを防ぐためにも抜根はとても重要です。
抜根するのが1番大変なのは竹です
竹は地中1.5m~2mくらいの深さに(場合によっては3mくらいの深さに)根を張り、根っこは縦横無尽にニョキニョキと伸びていきます。地表面に竹の根が見えるようになりタケノコが至る所から生えてくるようになると、その土地一角の地面には無数の竹の根っこが張り巡らされていると思って間違いありません。住宅の基礎コンクリートを突き破り、畳を突き破ってタケノコが家の中にニョキニョキと生えてこないうちに抜根する必要があります。
太さがそれほどでもない竹(ハチク)を伐根する方法
いちばん手軽な方法は、竹を地面から1mくらいの高さで切ります。メートル切りといいます。切り口から根っこに蓄えられた水分がどんどん出ていくので、やがて枯れていきます。
竹林などに生えている太い竹(孟宗竹)を伐根する方法
メートル切りが通用しないケースがよくあります。そんな時はバックホウを使って、地中深くに張った根っこを掘り返すしかありません。それなりの費用と期間がかかるものと覚悟しましょう。
「伐採」と「伐根」の違いは?
大きくなり過ぎた庭木の処理を業者に依頼しようと思っても、処理する方法の名前と内容が一致しないと依頼するのも難しいです。そこで伐採と伐根の違いを紹介します。
伐採(ばっさい)
樹木を切り取ることで、地面から10cm程度のところで切り倒す作業のことです。
伐根(ばっこん)
伐採した後に残された木の切り株を根っこから掘り起こして、抜き取る作業のことです。小さめの庭木なら「自分でできるかも」と思うかもしれませんが、木の根は深く伸びていたり、横に広がって伸びていたりする場合もあり素人がするのはかなり難しいです。自分でできたとしても体力や、時間を大いに使うことになります。専門の業者に依頼すると重機を使って伐根し、プロならではの知識と技術で様々な対応してもらえます。
伐採する前にお祓いした方がいいの?
実際に庭木を伐採する前にすることは、古木と同じでそれはお祓いです。日本では木に精霊が宿るといわれており、木を伐採するのはあまりよくありません。そこでお祓いをしてから伐採するようにしましょう。
自分でお祓いする場合はお神酒をお供えして、盛塩して手を合わせるといいでしょう。ただ手を合わせるのではなく、感謝の気持ちなど込めて手を合わせましょう。お祓い方法が分からない場合や、専門の人に依頼したい場合は近くの神社に依頼するといいでしょう。これらの準備を全て行なってから、庭木の伐採をはじめましょう。
ヤシの木を管理する時のポイントと注意点
ヤシの木を伐採する方法を紹介しましたが、素人が気軽伐採するのは難しいです。そここでヤシの木を管理するポイントや注意点を紹介します。
ヤシの木を伐採する時は斧を使う
一般的な樹木を伐採する場合は、効率的に短時間で伐採するためにチェンソーを使用することが多いです。しかし、ヤシの木やシュロの木の伐採は、斧を使用して伐採することをオススメします。ヤシの木やシュロの木は幹が硬くノコギリの刃では切れません。幹に毛のような繊維がありチェンソーに細かい刃が絡まってしまい上手く動かせなかったり、動かなくなったりします。斧であれば幹を打ち続けることで繊維も切れて硬い幹も切り落とせます。斧を使う作業はかなりの根気と労力が必要ですが、チェンソーよりも安全で効率的な伐採方法となります。
隣家に配慮する
ヤシの木を伐採する場合は、ある程度の時間がどうしても必要となります。またヤシの木の近くに電線や柱などがある所では、触れないように注意して伐採する必要があります。どんなに注意をはらっても、思わぬことが起こり近隣トラブルにつながることもあります。伐採を実施する前には、必ず近隣の方に知らせて了解をいただいておくと安心です。
>ケガに注意する
高所からの落下以外にもケガのリスクが考えられます。作業中に気をつけていても剪定した枝が顔に落ちてきたり、足元がふらつき木から落ちたりすることもあります。予想できないことが起こりますので、さまざまな危険を事前に十分に想定してケガを未然に防げるようにしましょう。
伐採したヤシの木を処分する
伐採した後の木の処理は責任をもって処分しなければなりません。木が大きく処分する量が多すぎる場合は処理業者や、自治体のクリーンセンターなどを活用するといいでしょう。
切り株を放置するとどうなる?
見た目の悪さとケガの危険性がある
庭に切り株が残っていると邪魔になり庭がスッキリしません。また切り株に突っかかって転倒する危険性もあります。
隣の家に迷惑をかける可能性がある
切り株の根が生きていると根が伸びて、隣家に迷惑をかけてしまう可能性もあります。特に竹には注意が必要です。竹は地上部を切っても根がどんどん伸びます。隣家に竹の根が侵入すれば隣家に多大な迷惑をかけてしまう可能性が高いです。
再び伐採が必要になる
切り株が生きているとやがて新しい枝が出て、再び成長することもあります。伐採したのにまた伐採しなければいけない羽目に合うと費用もかかります。
シロアリなどの害虫が発生する
切り株にはシロアリや、スズメバチなどの害虫が寄ってきやすくなります。シロアリは切り株だけではなく家屋に浸入する可能性もあり、大切な住まいを食べられてしまう恐れがあります。また、スズメバチが切り株に巣を作るのも大変危険です。
地面に穴があく恐れがある
根が腐りはてるとやがて根を張っていた場所が空洞になります。切り株の周囲が崩れ、突然穴があく可能性があり危険です。
抜根は木の種類や根の生え方によって違う
抜根の方法や費用は、その状況によって大きく変わります。庭に生えていた低木を1本だけ伐採して、その根っこを抜いてしまう場合は人の手でスコップやバールなどを使って簡単にできることもあります。最近は通信販売などでも木の切り株に穴をあけて、薬剤を注入し枯らす製品も販売されています。非常に手軽に抜根ができると人気があります。
しかし、大規模な造成工事に伴う伐採や抜根だったり、敷地の周りをびっしりと覆いつくした竹の根っこの伐採や抜根になると話は別です。一般的な抜根方法は大掛かりになります。
・大型の重機(バックホウ、ポクレン等)で根っこを深く掘る
・掘り出した根っこを細かくチェンソー等で、切り刻むか粉砕機で粉々にする
・最終的には大型ダンプで、産廃処理上に運搬する
当然抜根にかかる費用と期間も木の種類や状況によって違います。