生垣におすすめの植物10選|おしゃれな生垣デザインから美しく保つための手入れ方法
庭の印象を大きく左右するのが植木や生垣です。生垣があるのとないのでは家の雰囲気が全く違います。目隠しにもなり、防風林の役目も果たします。そこで今回は生垣作りに最適な植物や、手入れが簡単で魅力的なデザインアイデアを紹介します。初心者から上級者まで、生垣をおしゃれに保つためのポイントも解説します。
庭における生垣の役割とは?
生垣は庭に多くの重要な役割を果たし、ただの目隠し以上の機能を持っています。その具体的な役割を紹介します。
防風、防音、プライバシー確保としての役割
生垣は防風効果により、強風から庭や家を守れます。密集した葉や枝を持つ生垣は、風の通り道を妨げるため、風害を軽減する効果が期待されます。また、防音対策としても有効で、道路の騒音や近隣の生活音を和らげるバリアとなり、静かな環境を提供します。
プライバシーを確保するための自然な目隠しとして機能し、外からの視線を遮り、安心して過ごせるプライベート空間を作り出します。
仕切りになる
生垣は主に仕切りの役割があります。隣の家との境を付けるために、生垣を作るということがメインです。生垣と一言でいっても、たくさんの種類があります。みなさんがイメージしやすいのは、樹木でできたものや、ブロック、土壁などでできたものがあります。
ガーデニングを楽しめる
生垣を樹木にすることによって、ガーデニングを楽しめます。花が咲く樹木もあるので、木の形を整えるという楽しみ方もできます。ガーデニングとして楽しむのもいいでしょう。
このように生垣にはたくさんの役割があります。目隠しやガーデニングは、生垣という名称ではなく「垣根(かきね)」といいます。敷地を囲んでいるものを垣根と呼んでいます。生垣も垣根も同じ意味です。
生垣に使う植物を選ぶポイント
生垣を作る際に使用する植物を選ぶ際には、いくつかの重要なポイントを考慮する必要があります。植物選びのポイントを紹介します。
植物の成長速度と高さ
生垣を早く育てたい場合、成長速度の速い植物を選ぶのが効果的です。ツゲやレイランディーなどは比較的速く育つため、早期に生垣としての役割を果たしてくれます。
一方、成長がゆっくりの植物は、手入れの頻度が少なくてすむメリットがあります。
最終的な植物の高さも重要なポイントです。目的に応じて適切な高さになる植物を選びましょう。プライバシーの確保や風除けを目的とするなら、ある程度の高さが必要になります。
気候や地域に適した種類
生垣に使う植物は、その地域の気候に適したものを選ぶことが大切です。寒冷地では耐寒性のある植物、温暖な地域では乾燥に強い種類を選ぶことで、植物が健康に育ちやすくなります。また、土壌の質や降水量なども植物の成長に影響するため、地域の環境に合った種類を選定することが重要です。
維持管理のしやすさ
生垣は定期的な手入れが必要ですが、その手入れのしやすさも植物選びのポイントです。剪定の頻度や手入れの手間が少ない植物を選ぶことで、長期的な管理が楽になります。常緑樹は比較的手間がかからない一方、落葉樹は季節によって落ち葉の掃除などが必要になることもあります。
常緑樹か落葉樹
常緑樹は年間を通じて葉が落ちないため、プライバシーを保ちながら安定した生垣を維持できます。一方、落葉樹は四季折々の変化を楽しめます。花や紅葉がある種類は季節感を庭に取り入れるのに最適です。プライバシーを重視しつつも季節感を楽しみたい場合は、常緑樹と落葉樹を組み合わせるのもいいでしょう。
生垣におすすめの植物10選
生垣に使われる植物の種類は実に多種多様ですが、そんな中でもよく生垣に使われている植物の種類と特徴を紹介します。植え込みや生垣、花壇との違いについては下記の記事で紹介しています。
目隠し目的で使うオススメの植物
ツゲ(ボックスウッド)
ツゲ(ボックスウッド)は、密度が高く、剪定しやすく低い生垣やトピアリーに向いています。
カクレミノ
カクレミノは大きな実がなり、和風の庭園づくりによく使われます。東北以南でよく見かけます。
コニファー(針葉樹類)
マツ、ヒノキ、スギ等の葉が針のような形の樹木です。洋風の建物や庭づくりによく使われたり、純和風庭園風の生垣としてマツを植える人も非常に多いです。コニファーの育て方や剪定方法については下記の記事で詳しく紹介しています。
イチイ
別名オンコと言い、柔らかい羽根状の葉をつけ、葉が密集する為目隠し効果が高いです。イチイの変種がキャラボクで、温暖な地域にはキャラボクが適しているといわれています。
花を楽しめるオススメの植物
金木犀(キンモクセイ)
芳香剤でもおなじみの金木犀は、オレンジ色の十文字型の小さな花をたくさん咲かせます。その可愛らしい花の形と清潔感ある香りが人気です。金木犀(キンモクセイ)の剪定時期や方法については下記の記事で詳しく紹介しています。
山茶花(サザンカ)
山茶花といえば、かつてレコード大賞を取った名曲を連想する方も多いかもしれません。歌詞を読んでいると思わず涙が…おっと、話が脱線してしまいそうですね(笑)
筆者は日本の花が咲く垣根といえばコレ!と真っ先に思い浮かびます。冬場の花が咲かない時期に、生垣に美しいピンクの花をたくさん咲かせます。
トキワマンサク
紅色や白色の花をつける、生垣向けに非常に人気のある植物です。葉が細かく密生するので目隠し効果も高いです。
生垣にオススメの植物
オリーブ
オリーブは庭の装飾とプライバシー確保に向いています。香りが良く、花も楽しめます。
ローズマリー
観賞用としてだけではなく肉料理の臭み消し、乾燥させてポプリにと様々な楽しみがあります。基本的に丈夫な植物で日本全国ほぼ全域で植えられてます。
ラベンダー
ラベンダーも観葉植物としてだけではなく、生垣として植えておられる方が結構いますね。癒し効果が高くアロマオイルやポプリなどを作ったりします。
ラベンダーといえば北海道土産の定番イメージが強いですが、耐熱性のある品種もあり本州以南でも育てることが可能です。
庭に個性をプラスする生垣デザインのアイデア
庭に個性を出すには、生垣のデザインに工夫を凝らすことが重要です。生垣デザインのアイデアを紹介します。
多層生垣(高さの異なる植物を組み合わせる)
高さの異なる植物を組み合わせた多層生垣は、庭に立体感と奥行きを与えるデザインです。低木と高木を組み合わせることで、自然な緩やかなグラデーションを作り、より豊かな景観を演出します。このデザインは、視覚的にバランスを取りつつ、プライバシー確保や風防止などの機能も果たせます。
手入れのコツとしては、植物ごとに剪定の時期や方法が異なるため、それぞれに合った手入れを行うことが重要です。また、植物の成長速度や最終的な高さを考慮して選ぶことで、長期的な維持が楽になります。
自然風の生垣(ナチュラルガーデンに適した緩やかなフォルム)
自然な見た目を重視するナチュラルガーデンには、緩やかなフォルムを持つ自然風の生垣が適しています。刈り込みすぎず、自然の形状を活かして成長させることで、庭全体に柔らかさとリラックス感をもたらします。野鳥や昆虫の生息地としても機能するため、エコロジカルな庭作りに役立ちます。
このデザインのメンテナンスは、比較的楽でありながら、一定の自然な形を保つためには適度な剪定が必要です。選ぶ植物は成長が緩やかで、自然なフォルムを保ちやすい種類が理想です。
シンメトリーとアシンメトリー(左右対称/非対称のデザイン)
庭のデザインにおいて、左右対称(シンメトリー)または非対称(アシンメトリー)な生垣のレイアウトを採用できます。シンメトリーデザインは、整然とした美しさと安定感をもたらし、クラシックな雰囲気の庭に適しています。一方、アシンメトリーなデザインは、動きとダイナミズムを与え、モダンな印象を作り出します。
生垣のデザインを選ぶ際は、庭全体のバランスを考慮し、他の植栽や建物との調和を意識することがポイントです。
四季折々の生垣
生垣に四季折々の変化を楽しめる植物を取り入れると、庭の彩りが一年を通して変化し、訪れるたびに新しい発見が楽しめます。春には花を咲かせる植物、秋には紅葉する樹木などを組み合わせることで、四季の移ろいを感じられる庭が完成します。
生垣を美しく保つための手入れ方法
生垣はどんな種類の植物を植えたのであれ、定期的にお手入れが必要です。定期的に剪定や枝切りしないと枝葉が伸び放題になり道路上にまではみ出してしまったり、お隣の庭にどんどん侵入してしまいます。
一番厄介なのはツルを伸ばす植物で、定期的に刈込しておかなければツルは伸び放題の絡まり放題になります。自宅だけではなくお隣の庭に侵入し、ご近所トラブルに発展することもあります。
生垣を放置すると害虫が発生したり、小動物が棲み処を作ってしまうこともあります。家族だけでなく周囲の人にも被害が及ぶことがあるので、生垣の中に害虫や小動物が棲みつかないように手入れしましょう。
剪定する
花や実がつくものだけでなく、樹木というのは害虫がくっついてしまうものです。害虫がついてしまうと木が弱ってしまいます。そうならないためにも薬剤を散布したり、生垣を剪定したりして予防や駆除しておくことが大切です。剪定のやり方や、刈り込みについては下記の記事で詳しく紹介しています。
乾燥したら水やりする
樹木の生垣は乾いていない限り、水やりは必要ありません。しかし、植えてから1年ほどは根がしっかりとなっていないので、乾燥に弱いタイプの樹木には水やりが必要です。晴れが続いた日など、乾燥が激しい時は水を与えるようにしましょう。
肥料を与える
生垣には樹木を植えても肥料は必要です。肥料の種類は効果が持続しやすく、ゆっくりと効果を発揮するものを選びましょう。また、花や実がつく生垣の場合は春~秋に肥料を与えるようにしましょう。
年間メンテナンス計画
- 春・・・新芽が出る前に剪定し形を整える。肥料を与えて成長を促進する。
- 夏・・・成長が盛んな時期に軽い剪定し、過剰な伸びを抑える。乾燥時には水やりをしっかりする。
- 秋・・・夏に行った剪定の仕上げとして再度剪定し、翌春に備える。肥料を施し、冬に備えた栄養を補充する。
- 冬・・・落葉樹の場合は落ち葉の清掃や、枝を剪定し、病害虫が潜む場所をなくす。
不安を感じたらプロへ依頼するのがおすすめ
今回は生垣作りに最適な植物や、手入れが簡単で魅力的なデザインアイデアを紹介しました。目隠しを目的にしたいのか、花を楽しむことを目的とするのかで、選ぶ植物の種類が変わります。どんな植物を植えるにしても、定期的なお手入れは必要です。自分で生垣の手入れをするのが難しい場合は、業者に依頼しましょう。
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