蛍光灯の交換|蛍光灯を交換するサイン・蛍光灯の外し方まとめて紹介
照明器具の電球が切れたら脚立で手が届く範囲なら自分で交換できますが、自分で高所の電球交換するのは難しく危険な作業です。今回は蛍光灯を交換するサインや安全に交換するための注意点、蛍光灯の外し方や交換方法を紹介します。
蛍光灯を交換するサインは?
蛍光灯が点灯しなくなったら交換するのは当然ですが、暗闇の中で蛍光灯交換するのは安全ではありません。蛍光灯が点灯しなくなる前に、前もって交換することをおすすめします。蛍光灯を交換するサインは以下の通りです。
蛍光灯が暗くなった
以前より蛍光灯が暗くなったと感じたら、それは交換のサインです。また、蛍光灯が点灯した時に、すぐに一段暗くなる場合も、蛍光灯の寿命が近い証拠です。新しい蛍光灯を用意しておいた方がよいでしょう。
蛍光灯がちらつく
蛍光灯がちらつくのも交換のサインです。蛍光灯のちらつきは目に悪いのはもちろん、電気代の上昇、照明器具への負担につながるため交換することをおすすめします。
蛍光灯が点灯するまでに時間がかかる
照明器具のスイッチを入れてから、蛍光灯が点灯するまでの時間が以前よりかかる場合も蛍光灯の寿命です。交換しましょう。グロースターターの蛍光灯の場合、グローランプ(点灯管)の寿命の可能性もあります。蛍光灯を交換しても改善しない場合はグローランプも交換しましょう。
蛍光灯が黒ずんできた
蛍光灯の両端が黒ずんできたら交換のサインです。蛍光灯の両端に限らず、蛍光灯の表面に黒い斑点が現れる場合もあります。
蛍光灯を安全に交換するための注意点
蛍光灯が設置されている場所は、天井や壁の高い位置など高所の場合が多いです。蛍光灯を交換する際には、安全に交換することを心がけましょう。
必ず電源を切る
蛍光灯を交換する際は、必ず電源を切って作業しょう。万が一にも感電事故が起きては困ります。また、しばらく点灯した蛍光灯は熱くなっている場合があるため、電源を切ってからしばらく待ち、蛍光灯が冷めてから交換しましょう。
足元の安全を確保する
蛍光灯が設置されている場所は、天井や壁の高い位置など高所の場合が多いです。足元が安定していないと転落、転倒する恐れがあります。平らな場所に脚立を設置し、足元の安全を確保して作業しましょう。誰かに脚立を支えてもらうとより安全です。
力任せはNG
蛍光灯は正しい外し方で外さないと外れません。力任せに外そうとすると、蛍光灯が破損してしまう恐れがあり危険です。
ホコリや汚れをチェックする
蛍光灯周りはなかなか見ることがありません。蛍光灯交換は蛍光灯周りを掃除するチャンスです。蛍光灯周りのホコリや汚れをチェックして掃除しましょう。衛生面や照明の明るさを保つためのみならず、照明器具を安全に使用するためにも必要です。濡れたままの状態で新しい蛍光灯に交換するのは危険です。必ず掃除した箇所が乾いたのを確認してから交換してください。
蛍光灯の外し方と交換方法
蛍光灯には「丸形蛍光灯」「電球型蛍光灯」「直管型蛍光灯」の3種類があります。それぞれの外し方・交換方法を確認しておきましょう。
丸形蛍光灯の外し方と交換方法
丸形蛍光灯を交換する前に、必ずW数や色などを確認し適合する蛍光灯を用意しましょう。
丸形蛍光灯の外し方と交換手順
- 照明の電源を切り、しばらく待つ。
- 照明器具にカバーがある場合はカバーを外す。
- コードと蛍光灯をつないでいるコネクタを抜く。コンセントを抜く要領で抜けます。
- 蛍光灯を留めてある留め具を外し、古い蛍光灯を外す。
- 照明器具内のホコリや汚れを確認し掃除する。
- 掃除した箇所が乾いてから新しい蛍光灯を取り付ける。取り付け方は、外し方と反対の手順です。
照明器具にカバーは回して外すタイプや、カバーを軽く引き下げてから金具を外すタイプなどがあります。詳しい外し方は、カバーに貼ってあるので確認しながら外しましょう。外し方が貼っていない場合は、取扱説明書などを確認しましょう。
電球型蛍光灯の外し方と交換方法
電球型蛍光灯の外し方や交換方法は簡単です。電球型蛍光灯を反時計回りに回せば外せます。新しい電球型蛍光灯を時計回りに回して取り付ければ完了です。
直管型蛍光灯の外し方と交換方法
照明器具により直管型蛍光灯の外し方と交換方法は異なります。
回転させるタイプ
蛍光灯を90度程度回すと外せます。
片側に押し込むタイプ
蛍光灯をどちらか片側に押し込み、反対側の端を下または横にずらすと外せます。
カバーを中央に寄せるタイプ
両端のカバーを中央に向けスライドさせると外せます。蛍光灯を手で支えながら片側ずつ外しましょう。
どのタイプも取り付け方は、外し方と反対の手順です。
蛍光灯をLED照明に交換する方法
ED照明は蛍光灯に比べ消費電力が少なく、寿命が長く、発熱量が少ないです。電気代や交換頻度を抑えられます。また、発熱量が少ないため熱くなりにくいです。さらに、LED照明は蛍光灯に比べ紫外線放射が少ないため、虫を寄せ付けにくいというメリットもあります。LED照明については下記の記事で詳しく紹介しています。
「丸形蛍光灯」「電球型蛍光灯」「直管型蛍光灯」をLED照明に交換する方法を紹介します。
丸形蛍光灯をLED照明に交換する方法
丸形蛍光灯をLED照明に交換するのは、自分でもできます。それは下記表の配線器具(照明器具を取り付ける器具)が付いていれば、電気工事が必要ないからです。
天井からの出っ張り | 配線器具の種類 |
---|---|
20mm以上24mm未満 | 角型引掛けシーリング |
20mm以上24mm未満 | 丸形引掛けシーリング |
20mm以上24mm未満 | 丸形フル引掛けシーリング |
20mm以上24mm未満 | フル引掛けローゼット |
10㎜以上14㎜未満 | 引掛け埋込ローゼット |
LED照明と配線器具の形状が合わないと取り付けできません。LED照明を購入する前に、必ず配線器具の形状を確認しましょう。
上記表以外の配線器具が付いている場合は、配線器具を交換しなければなりません。配線器具の交換は電気工事を伴います。自分で行うことはできないため専門業者に依頼しましょう。
上記表の配線器具が付いている場合の交換方法を紹介します。
丸形蛍光灯をLED照明に交換する手順
- 念のためブレーカーを落とし照明器具が冷めるのを待つ
- 照明器具にカバーがある場合はカバーを外す
- コードと蛍光灯をつないでいるコネクタを抜く
- 蛍光灯を留めてある留め具を外す
- 蛍光灯を外す
- 照明器具本体を外す
- 照明器具の電源部分を外す。反時計回りに回すと外れることが多いです。外れない場合は取扱説明書などを確認しましょう。
- LEDの専用アダプタを取り付ける
- LED照明本体を取り付ける
- コネクタを接続する
- カバーを取り付ける
照明器具本体を外す時は、ストッパーのボタンを押しながら反時計回りに回すと外れることが多いです。照明器具のより異なることがあるため、照明器具本体に貼ってある取り外し方を参考にしてください。貼っていない場合は取扱説明書などを確認しましょう。
時間のある方は、以下の動画で手順をわかりやすく確認できます。
電球型蛍光灯をLED照明に交換する方法
電球型蛍光灯をLED照明に交換する方法は簡単で、電球型蛍光灯を外してLED電球を取り付けるだけです。しかし、電球型蛍光灯をLED照明に交換する時にはいくつか注意点があります。
口金サイズ
口金サイズとは電球をソケットに差し込む金具部分です。口金サイズが合わないと当然取り付けできないため、必ず現在使用している電球型蛍光灯の口金サイズを確認してLED電球を購入しましょう。
明るさを表す単位の違い
電球型蛍光灯では明るさを表す単位として消費電力であるW(ワット)が使われますが、LED照明の明るさを表す単位は㏐(ルーメン)です。下記表を参考にしてください。
電球型蛍光灯 | LED照明 |
---|---|
20W | 170㏐以上 |
30W | 325㏐以上 |
40W | 485㏐以上 |
50W | 640㏐以上 |
60W | 810㏐以上 |
光の色
電球型蛍光灯と同様に、LED電球にも色があるため注意しましょう。
色の種類 | 特徴 |
---|---|
電球色 | オレンジ色がかっていて温かみがある |
昼白色 | 然光に近い白い光 |
昼光色 | 昼白色よりも青みがかった色 |
光の広がり方
LED電球はタイプにより、光の広がり方が異なります。
LED電球のタイプ | 光の広がり方 |
---|---|
全方向タイプ | 全方向に光が広がる |
広配光タイプ | 下方向の広範囲に光が広がる |
下方向タイプ | 下方向に光が集中する |
部屋の使用目的や雰囲気に合わせて選びましょう。
取り付ける照明器具
浴室や玄関灯などの密閉型器具にLED電球を取り付ける場合は、密閉型器具に対応したLED電球を選びましょう。密閉型器具に対応していないLED電球を取り付けると、寿命が短くなる、故障する可能性があるため注意が必要です。
また、調光機能付き照明器具(明るさを調節できる照明器具)にLED電球を取り付ける場合は、調光機能に対応したLED電球を選びましょう。調光機能に対応していないLED電球を取り付けると、故障する可能性があるため注意が必要です。
直管型蛍光灯をLED照明に交換する方法
直管型蛍光灯をLED照明に交換する時に、基本的にはバイパス工事(安定器を取り外しLEDに適した配線に変更する工事)が必要になるため、自分では作業できません。専門業者に依頼することになります。
工事不要のLEDランプもありますが、使える照明器具が限られているため、照明器具に合ったLEDランプを選ばなければなりません。また、バイパス工事した場合に比べ省エネ効果が低い、安定器が先に寿命を迎えてしまう可能性があるなど注意が必要です。
電球交換を依頼する料金相場はいくら?
自分で電球交換する場合の費用
新しく取り付ける電球の費用がかかります。LED電球は2,000~3,000円程度で購入できます。さらに高い場所の電球を交換するのであれば、脚立やランプチェンジャーといった道具のための費用も必要です。どちらも5,000円程度で購入できます。
道具は一度購入すれば後々も使えるので、自宅の照明に合わせて購入するのもいいでしょう。自分で電球を交換する場合は、2,000円~13,000円程度必要です。電球交換(高所)におすすめグッズについては下記の記事で詳しく紹介しています。
業者に電球交換を依頼する場合の費用
業者に電球交換を依頼する場合の費用相場は5,000円~8,000円程度です。電球の種類や設置場所によって異なり、高所の作業であれば費用はさらに高くなります。
業者によってはさらに格安で交換作業してくれる業者もあるそうですが「安いからお得!」とも言い切れません。いくら費用が安くても、対応が悪かったり、仕事が雑な業者は避けたいですよね。
複数の業者で見積もりをとって比較してから依頼するといいでしょう。電球交換を依頼できる業者を紹介します。
- 電気屋・・・一番安く交換を依頼できる可能性が高い
- 家電量販店・・・電球購入時に相談すれば電球取り付けを依頼できる場合がある
- 便利屋・・・清掃や不用品回収など幅広く請け負っていて、電球交換も依頼可能
- リフォーム店・・・お店によっては電球交換を依頼できる場合もある
普段から利用している電気屋や便利屋があれば、相談してみるとよいですね。
まとめ
今回は蛍光灯を交換するサインや安全に交換するための注意点、蛍光灯の外し方や交換方法を紹介しました。特に高所の蛍光灯交換には注意が必要です。高所の蛍光灯交換、自分でやるのは不安、面倒くさい場合はプロにお任せしましょう。
電球を自分で交換したり、業者に交換を依頼するのが面倒な時は、寿命の長いLED電球に交換するのもオススメです。それなりの初期投資は必要ですが、長い期間交換しなくてよいのは魅力です。
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