エタノールは簡単に作れる!エタノールの特徴や自作エタノールの作り方を紹介
エタノールの特徴は?

エタノール(ethanol)は、アルコールの一種で、別名はエチルアルコール(ethyl alcohol)です。エタノールは揮発性の無色液体で特有の香りがします。
エタノールには実に様々な用途があり溶剤や飲料、工業用、医薬品用として使用されています。ブラジルでは自動車の燃料としてガソリンに代わりサトウキビ由来のエタノールを使用したり、アメリカの3大メジャーモータースポーツである「INDYCAR」シリーズでも、レースカーに給油する燃料はエタノール燃料が使用されています。
飲用のエタノールと言えばお酒ですが、最近は工業的に作られたエタノールのお酒はあまり製造されていません。
余談ですが、筆者が貧乏学生時代によく飲んでいた4リットルペットボトル入りの焼酎も思い切り工業用アルコールみたいな味でしたね…苦笑
一方、よくエタノールと間違われますが、メタノールと呼ばれるメチルアルコールがあります。メタノールは天然ガスなどからつくられる物質です。
酢酸やホルマリン(ホルムアルデヒド)の原料となる他、燃料としても使用され近年ではエチレンやプロピレンの原料としても使用され、化学産業や医療の世界でも幅広く使われています。メタノールは吸入や誤飲してしまうと吐き気やめまい、意識障害を起こす恐れがあり、失明や死亡の危険性もありますので注意してください。
エタノールの主な用途

エタノールは大きく2つの区分に分けられます。
- 酒類用として飲料に使用されるエタノール (濃度90度未満:財務省所管)
- 酒類以外に使用されるエタノール (濃度90度以上:経済産業省所管)
いずれも政府監督下のもとで管理されています。
また、エタノールには原料の違いにより2種類に分かれます。
- エチレンが原料である合成エタノール
- 糖蜜などの農作物が原料である発酵エタノール
合成エタノールは原油や天然ガスに含まれるエチレンを原料に、化学合成によって作ります。主に化粧品や洗剤、塗料や医薬品、液体燃料などに使われます。
発酵エタノールは糖蜜やサトウキビなどの糖質と、トウモロコシやサツマイモ、ジャガイモなどのでんぷん質を酵母と発酵させて作ります。食酢の原料や味噌、醤油といった食品の防腐用に使われたり、濃度を調整して各種エタノールとして販売されたりします。
自作エタノールの作り方

最近コロナ禍の影響でドラッグストアではエタノール消毒液が飛ぶように売れていて、なかなか入手しにくい状況が続いています。そこで代用品でエタノール消毒液を自作する方が増えています。身近にあるもので、エタノール消毒液を作る代表的な方法を紹介します。
アルコール度数の高いお酒から作る
各酒造メーカーは次々と高濃度アルコール製品を発売しています。山梨県の笹一酒造の「笹一アルコール77」や高知県、菊水酒造の「アルコール77」など、77vol%のものが多い中、60vol%台でも一定の有効性が認められたことから、アルコール度数が60度台のお酒の出荷にも力を入れています。
アルコール度数が高いお酒としてウォッカやスピリッツ、沖縄県の酒造メーカーからは泡盛(タイ米の焼酎)、ラム酒をベースとしたものが販売されています。
アルコール度数が高いお酒は、そのまま消毒液として使えるものもありますが、お酒をボトルに移し替えて精製水で希釈して使用しても、アルコール度数が60%以上確保できていれば消毒液として使用しても効果が認められます。
無水エタノールから作る
無水エタノールとは、通常のエタノールと違い、純度がほぼ100%に近い(99.5%以上)です。その他のエタノールは95.1%~96.9%のアルコール度数です。
無水エタノールでアルコール消毒液を作るのも、お酒からアルコール消毒液を作る時と手順は全く同じです。
準備物
- 無水エタノール
- 精製水
- 容器
エタノール消毒液を自作する時は次の点に注意しましょう。
- 容器はアルコール液対応のものを選ぶ必要がある
- 高濃度のエタノールは肌への刺激が強いため、作業時はゴム手袋またはビニール手袋を装着する
- 引火性が強いので火気厳禁、咥えタバコでの作業は絶対にNGです
新型コロナウィルス対策

アルコール消毒は、新型コロナウィルスの感染対策に非常に有効です。アルコール消毒だけではなく新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐためには、国民一人一人の行動の意識を変えることが何より重要です。
緊急事態宣言下でも首都圏の通勤電車は朝8時台はすし詰め状態、土日祝日の大都市は人の流れも結構あり、営業時間短縮で20時には閉店する飲食店にも「20時までに飲み終わればいいんでしょ?」と早い時間から満員状態のところもあり、中には自粛要請を無視して営業しているお店もあり満員になっています。
新型コロナウィルスが日本国内で発見されてから1年が経過し、度重なる緊急事態宣言に国民も自粛疲れ、ちょっとくらいならいいよね?と外出してしまう方が大変多いです。
今一番求められているのは「不要不急の外出自粛」「テレワークの推進」「3密を避ける」です。
また、外出先から戻ったら、とにかく手洗いと消毒、外出中は常にマスク着用です。あともう少しでワクチン接種が始まりコロナ終息への期待が高まりますが、最前線で戦う医療従事者や必要不可欠なインフラや物流業界の従事者の皆さんに最大限の敬意を表しながら、あともう少しだけ辛抱しましょう。
消毒用エタノールの使い方や代用品については下記の記事で詳しく紹介しています。

エタノールの作り方を知っても不安な人は業者に消毒依頼しよう
今回はエタノールの特徴や、自分でエタノールを作る方法を紹介しました。新型コロナウィルスの感染拡大により、エタノール消毒液が品薄になっています。自作でエタノール消毒液を作ることが可能です。作り方と使用上の注意をよく守りましょう。
そして、エタノール消毒液の使用を含めたコロナウィルス対策を万全に行い、皆で意識を高く持ち、一日も早いコロナウィルス感染の終息を願いましょう。
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