アルコール消毒の正しい方法!アルコール消毒でやってはいけない事や代用品を紹介
新型コロナウィルスの大流行にともない感染防止の手段として毎日するようになったのがアルコール消毒です。今回はアルコール消毒でやってはいけないことや、正しい消毒方法を紹介します。アルコールにアレルギーがある人の代用品も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
アルコール消毒とは?消毒や殺菌、除菌の違い
最近はスーパーや施設をはじめ、どこに行っても入口でアルコール消毒してから中に入るのが当たり前になりました。アルコール消毒とはエタノールやイソプロパノールが含まれている消毒剤で、手指や物についている菌やウイルスを無毒化することです。
消毒用エタノールの使い方や、エタノールの作り方については下記の記事で詳しく紹介しています。アルコール消毒は新型コロナウイルスにも有効です。新型コロナウイルスを覆っているエンベロープという膜をアルコールが壊すことで、ウイルスがダメージを受け弱まります。同様にインフルエンザウイルスにも効果があります。
おもしろいことに新型コロナウイルスの感染予防としてマスク着用や、アルコール消毒が浸透したおかげで今年のインフルエンザウイルス感染患者は減少しているそうです。アルコール消毒はMRSAなどの一般細菌、結核菌、真菌、HIVを含むウイルスに効果があります。
一方、アルコールへの耐性が強いノロウイルスやロタウイルス、ネコカリシウイルス、マウスノロウイルスはアルコールを噴射するくらいではあまり効果がありません。長時間(ネコカリシウィルスであれば30秒以上)アルコールに接触しないと効き目がないそうです。
「消毒」「殺菌」「除菌」の違いについて簡単に説明すると下記になります。
- 消毒…菌やウイルスを無毒にすること
- 殺菌…菌を殺すこと(消毒では菌を殺すことはできないので区別している)
- 除菌…菌やウイルスの数を減らすこと
ウイルスと除菌の正しい知識については下記の記事で詳しく紹介しています。
アルコール消毒でやってはいけない7つの事
エタノール濃度60~95%を使う
アメリカ疾病予防管理センターによると濃度60~95%のアルコールが最も効果的だとされています。できれば70%以上、もしなければ60%以上のアルコール消毒剤を使用しましょう。
スーパーや店に置いてあるアルコール消毒剤は濃度が不明な場合が多く、心配だと思う人は自分で携帯用のアルコール消毒剤を準備すると安心です。
手指に傷がある時は使用しない
手指に傷がある時にアルコール消毒すると、手指の傷がひどくなる恐れがあります。アルコール消毒ではなく石鹸で手洗いしましょう。
厚生労働省では石鹸やハンドソープで10秒もみ洗いして、流水で15秒すすぐと手指についているウイルスを1万分の1に減らすせると報告があります。そして手洗い後に消毒剤を使う必要はありません。
手指用アルコール消毒剤で物を消毒しない
手指用のアルコール消毒剤で物を消毒すると、潤滑剤などの保護剤が入っているためベタベタになります。逆に、手指消毒用ではない消毒剤で手指を消毒すると手荒れします。
空間噴霧しない
アルコール消毒スプレーを空間噴霧すると人の眼に入ったり、吸い込むなどの危険があります。厚生労働省の報告では、新型コロナウィルスなどの微粒子は2方向の窓を開けて1時間に2回以上数分間換気すれば室外に排出されるそうです。
火元の近くで使用しない
引火する危険があります。
他の容器に詰め変えない
アルコール対応容器でない容器にアルコールを入れるとアルコールが揮発して濃度が低下したり、アルコールにプラスチック成分が溶け出すことがあります。
容器に継ぎ足さない
アルコールを継ぎ足す時に細菌や埃が入る恐れがあります。また、残っている消毒剤の使用期限が過ぎてアルコール濃度が低下してしまう恐れがあります。アルコールは使い切ってから、新しいものを使用しましょう。
使っている容器に補充する場合は、容器を空にしたあとに水道水でよく洗い乾燥させてから入れれば消毒剤自体に抗菌作用があるので問題ありません。容器に劣化や破損がないか確認してから使ってください。
アルコールで手指を消毒する正しい方法
手指を清潔に保つには、こまめに流水で菌やウィルスを洗い流しましょう。すぐに手洗いができない場合はアルコールで手指消毒します。店で商品を触った時や手すりやドアノブを触った後、帰宅後、食事の前後、トイレの後、スマホやパソコン操作の後などに手指消毒しましょう。
正しい手指消毒の方法についての決まりは特にありませんが、下記の手順でいいとされています。
アルコール消毒剤を適量手にとる
アルコール消毒剤を適量手にとり、爪先から指1本ずつアルコールを擦り込む。
手の平を擦り合わせる
手の平を擦り合わせて指と指の間、親指の付け根、手の甲、手首にアルコールを擦り込む。拭き取らず自然乾燥させる。
アルコールで物を消毒する正しい方法
物を消毒する時もアルコール消毒が有効です。<しかし、糞便や吐瀉物、血液の消毒には次亜塩素酸ナトリウムの方が高い効果があります。次亜塩素酸ナトリウムとは花王ハイターや、カネヨブリーチなど塩素系漂白剤の主成分です。使用する時は商品パッケージの使用方法にしたがって薄めて使用します。
筆者のおすすめはキッチン泡ハイターです。これなら薄める手間が要らず、すぐに使えてとても便利です。キッチンの排水溝や食器の消毒にはもちろん、トイレ掃除にもこのキッチン泡ハイターを使っています。さっと便器や手洗いボウルに泡を吹き付けてトイレットペーパーで拭き取り、そのまま流してしまえばOKです。
食器の消毒は昔ながらの熱湯消毒も有効です。80℃以上の熱湯に10分以上つけると菌やウィルスが死滅します。家庭用洗剤や食器用洗剤に含まれている界面活性剤の中にも、消毒効果が認められているものがあります。
下記の9種類は新型コロナウィルスなど、ウィルスの膜を壊して無毒化させる界面活性剤です。
NITE検証試験結果から有効と判断された界面活性剤
- 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(0.1%以上)
- アルキルグリコシド(0.1%以上)
- アルキルアミンオキシド(0.05%以上)
- 塩化ベンザルコニウム(0.05%以上)
- 塩化ベンゼトニウム(0.05%以上)
- 塩化ジアルキルジメチルアンモニウム(0.01%以上)
- ポリオキシエチレンアルキルエーテル(0.2%以上)
- 純石けん分(脂肪酸カリウム)(0.24%以上)
- 純石けん分(脂肪酸ナトリウム)(0.22%以上)
アルコール消毒の代用品
手指消毒に使えるアルコール代用品で有名なのは、ポピドンヨードやクロルヘキシジンなどです。
また、厚生労働省ではアルコールが品薄になっているときに使えるアルコールの代用品として、アルコール濃度が高い酒(70%~83%)を認めたそうです。次亜塩素酸ナトリウムが主成分の塩素系漂白剤、9種類の界面活性剤、次亜塩素酸水などが消毒に有効だとされています。
手指消毒に有効なアルコール濃度については下記の記事で詳しく紹介しています。
部屋をまるごとアルコール消毒したいなら業者に依頼しよう
今回はアルコール消毒でやってはいけないことや、正しい消毒方法を紹介しました。新型コロナの流行はいつまで続くのでしょうか?それまでは感染対策しながら日常生活を送るしかありません。
そして、ウイルス消毒除菌サービスを利用するのもいい方法です。
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