窓ガラス交換は自分でできる?ガラスの交換のメリットから料金相場までまとめて紹介
ガラスの交換は破損時だけでなく家の省エネ性能をアップさせたり、防犯性を高めたりする効果があります。そこで今回はガラスの交換方法や、料金相場を紹介します。
ガラスを交換する3つのメリット
ガラスの交換にはさまざまなメリットがあります。新しいガラスを選ぶポイントにもなるので、最新のガラスにどんな機能があるのか紹介します。
防犯性や安全性がある
防犯性の高い網入りガラスやフィルム入りガラス等に交換すると、ガラス割りによる空き巣の侵入を防げます。また、万が一火事や地震に見舞われた時に、ガラスが割れ飛散することを防げます。
快適性や省エネ性能がある
最近は省エネ性能の高いガラスや、紫外線をカットするガラスが建築用のみならず車のガラスにも採用されるようになってきました。エコガラスと呼ばれる省エネ性能の高いガラスに交換すると建物内の冷暖房効率が大幅に上がり、光熱費をおさえられます。
建物のエネルギー損失の多くは窓開口から生まれます。ガラスの面積が大きい店舗や商業施設、事務所等はエコガラスに交換することにより大きな効果を得られます。
紫外線をカットするガラスは、車用ガラスでは半ば標準になりつつあります。運転中の日焼けや日光疹(にっこうしん)を防いでくれます。
プライバシー保護に効果がある
今のガラスの透明なガラスをスモークガラスや、ミラーガラスに交換することによりプライバシーの保護に高い効果を発揮します。
極端に反射するミラーガラスにすると光が反射し周囲が眩しくなります。また、極端に真っ黒いスモークガラスにすると、とくに車の場合は夜間の視界を遮ったり他の車や、歩行者の安全に悪影響を及ぼします。適度な反射、黒さのガラスを選びましょう。
余談ですが、筆者も恥ずかしながら若かりし頃は運転席・助手席側まで真っ黒いスモークガラス(俗にいうフルスモ)の大型セダン車に乗っていた時期があり、お巡りさんに止められた経験があります。よいこの皆さんは、決して真似しないことをオススメします。(苦笑)
自分で窓ガラス交換する方法
ガラス交換というと職人にしかできないイメージがありますが、条件がそろえば自分で交換することは可能です。
- 単板ガラス(窓ガラスが1枚)である
- サッシがねじ止めである
- 道具を揃えて使いこなせる
手順を踏んで作業することが大切ですし、手を切ったりガラスで家の中に傷をつけないように注意も必要です。自分でできそうかどうか、用意するものや手順をみて検討してみて下さい。
準備物
- プラスドライバー
- ゴムビート
- 布またはダンボールなど養生するもの
- ニッパー(ゴムビートを使う場合のみ)
- 窓ガラス本体
- ガムテープまたは養生テープ
- ゴムハンマー
自分で窓ガラス交換する手順
- サッシの戸車に付いているねじを緩めてサッシを外す。
- 窓枠から外したサッシの固定ビスを外す。
- 固定ビスが外れたら、サッシを引き抜いてガラスを外す。
- 窓ガラスにゴムビードを巻き付ける。
- サッシを外した時の逆の手順でガラスをサッシにはめ、サッシをねじ止めする。
- サッシ本体の下の戸車調整ねじで高さと滑り具合を調整して作業完了。
サッシの戸車に付いているねじをプラスドライバーで回し、サッシのレールに突っ張っているストッパーをルーズ状態にします。サッシの両側を手で掴み、サッシ本体を上に押し上げるようにし、下のレールからサッシを外します下のレールからサッシが外れたら、サッシ本体を斜めにして、落下に十分注意しながらゆっくりとサッシを外します。
窓枠から外したサッシの固定ビスを外す時は、サッシの下側には縦に2種類のビスが付いており、そのうち上が固定ビス、下が戸車の高さを調節するビスが付いています。下の高さ調整ビスを外してしまうと、戸車が機能しなくなってしまうので、必ず上に付いているサッシの固定ビスを外すようにしましょう。
ガッチリサッシにくっついてガラスが外れにくい場合がありますが、そういうときは慌てずに、ゴムハンマーで外れにくい部分のサッシを叩いて、ゆっくりと外していきましょう。
窓ガラスにゴムビートが付いていない場合は、窓ガラスの外周にゴムビートを巻きつける必要があります。ゴムビートは、まず、窓ガラスの中央部から巻き始め、角の部分はゴムビートをニッパーで少しカットして折り曲げます。この時ゴムビートの外側にくる方をニッパーで約2/3ほどカットすると、キレイな直角に折り曲げられます。ゴムビートの切れ目から、窓ガラスの角が出るような仕上がりになります。ゴムビートが1周したら隙間ができないようにしっかりと継ぎ目を合わせ、余った部分を切り落とします。
自分でガラス交換するのが難しいケース
単板のアルミサッシのガラスであれば自分で交換できます。しかし、次のような場合は素人に交換するには困難です。
自動車用のガラス
運転席、助手席、後部座席、荷室等のガラスを外すのは素人には困難です。室内の内張をすべて剥がすのも一苦労です。
また、住宅用の窓サッシのように簡単にねじを外せば取れるというものではなく、気密性や防水性が高い専用のビードで固定されています。
複層ガラス(ペアガラス)
複層ガラスは単純にガラスが2枚入っているので、サッシを外すだけでも一苦労です。2階の窓のペアガラスのサッシを取り外そうとして、あまりの重さに下に落としてしまった人も多いです。
ペアガラスの場合は板ガラスの間に断熱性能を高めるために、アルゴンガスが封入されている製品もありますので、ガラスを外すと中のアルゴンガスが抜けてしまいます。
網入りガラス
網入りガラスもかなり重たいです。サッシの取り扱いが非常に大変です。
FIX窓(サッシレールにはまっていない固定式の窓)
サッシ枠からガラスを外し、ビードを取り外すのが非常に大変です。
業者にガラス交換を依頼する料金相場
最近は、インターネット等で「ガラス交換格安!」と謳うサイトが数多くあります。業者や作業内容、交換するガラスの種類により価格帯は大きく異なりますので一概には言えませんが、だいたい次の価格帯が標準的なようです。
単板ガラスを交換する料金相場
- ガラスの大きさ約40cm×90cm
- ガラスの厚み2mm
- 透明
- 5,000円~10,000円程度
曇りガラスを交換する料金相場
- ガラスの大きさ約40cm×90cm
- ガラスの厚み2mm
- 透明
- 14,000円~20,000円程度
- 網入りガラスにするとプラス3,000~5,000円
業者によって金額にかなりばらつきがありますので、あくまで目安価格として参考にして頂ければ幸いです。
業者にガラス交換を依頼する2つのポイント
ガラス交換は一般的に街のサッシ屋やリフォームショップ、建物を建てた建設会社、最近では腕のいい便利屋もガラス交換に対応してくれます。これらの選択肢の中で「どこに依頼すればベスト」と一概には言えませんが、安心できる業者とそうでない業者さんの差は2点です。
- 現調見積してくれるかどうか
- ガラスの取り扱いを丁寧にしてくれるか
安心できる業者は現地に行き交換するガラスの状況と寸法、ガラスの厚みや種類を事細かに調べます。そしてガラスの種類と工賃、作業日時まで詳しくまとめた上でお客様に説明してくれます。
また、外したガラスを無造作に床や壁に立てかけるようなことはせず、必ずガラスを置く床には毛布や段ボールなどを敷きます。壁にもたれかかる部分にも当て布を巻いてくれますので、ガラスの切り口で壁や床を傷つけないような配慮を欠かしません。
ガラスが特殊なものであったり高額なものになればなるほど、業者による仕事の質の差が重要になってきます。必ず3社以上の相見積を取り、価格のみならずトータルの安心感が高い業者に依頼しましょう。
まとめ
今回はガラスの交換方法や、料金相場を紹介しました。ガラスを交換する時は、自分の求める効果のあるガラスを選びましょう。「防犯性、安全性をUPさせたいのか?」「快適性、省エネ性能をあげたいのか」など、あなたの暮らしがより安心、安全であるために必要な効果を兼ね備えたものを選んで下さい。
交換については自分でできる人はDIYもオススメですが、自信のない人は無理しないのが一番です。
業者に依頼する場合は、単純に価格だけで比較せず、安心感が高い業者を探しましょう。ついつい料金の安い方にばかり目がいきやすいですが、仕事が雑だと困ります。少し面倒でも、3社くらいは業者を比較することが大切です。
地元の窓・サッシの掃除業者を探す
出張訪問サービスの検索予約サイトすまいのホットラインでは、高い技術を持った窓・サッシの掃除の専門業者が多数出店しています。
予約前に無料で質問ができ、作業料金や利用者の口コミも公開されているので、あなたの悩みを解決するピッタリの専門家を見つけることができます。
すまいのホットラインは、引越し・不用品回収・ハウスクリーニングなど、
200種以上の出張訪問サービスを予約できる、日本最大級の検索予約サイトです。
- 「相場」がわかる
- 総額料金や実際に利用した人の口コミで選べる
- 「人柄」で選べる
- スタッフの技術力や雰囲気・こだわりで選べる
- 「何でも」頼める
- どうすればいいかわからないお困りごとも解決