アルカリ性洗剤は油汚れに効果がある!アルカリ性洗剤を洗濯や掃除に使う方法
掃除や洗濯に便利な「アルカリ性洗剤」は、家の汚れの80%を占める酸性汚れに強いといわれています。そこで今回はアルカリ性洗剤の特徴や注意点、効率的に使う方法を紹介します。
アルカリ性洗剤とは?

アルカリ性洗剤とは「アルカリ性」の性質を持つ洗剤のことをいいます。洗剤はph(ペーハー)という数値の大きさで「酸性」「中性」「アルカリ性」に分けられますが、その中でもphが8よりも大きい液体がアルカリ性洗剤になります。
phが8~11だと「弱アルカリ性」、phが11以上だと「強アルカリ性」に分けられます。数値が大きいほどアルカリ性の性質が強く汚れ落ちもよくなります。肌への刺激が弱い洗剤を選びたい場合は「弱アルカリ性」のもの、頑固な汚れを落としたい時は「強アルカリ性」のものを選ぶといいでしょう。
アルカリ性洗剤の1番の特徴は、酸性の汚れに強いということです。具体的にはキッチンの油汚れや焦げ付き、リビングやドアについた手垢汚れなどに効果的です。酸性の汚れにアルカリ性の洗剤をかけることで汚れが溶け、頑固な汚れも簡単に落とせるようになります。家の汚れの多くは酸性汚れのため、アルカリ性の洗剤があると何かと便利です。


水垢などアルカリ性の汚れには効かないので注意しましょう。アルカリ性の汚れには酸性であるクエン酸の方が効果的です。

筆者もアルカリ性の洗剤であるアルカリ電解水クリーナーを持っていますが、換気扇やコンロ周りについた油汚れがスムーズに取れるので重宝しています。塩素系漂白剤は強アルカリ性でアルカリ性洗剤の1つですが、こちらは汚れ落ち効果がより高いため、汚れやすい排水口の掃除や除菌におすすめです。
アルカリ性洗剤を使う時の注意点

ゴム手袋を着用する
人間の皮膚はたんぱく質でできているため、油を落とす力が強いアルカリ性洗剤で肌を傷める可能性があります。アルカリ性洗剤を使用する時はゴム手袋や、ビニール手袋を着用するようにしましょう。
特に強アルカリ性である塩素系漂白剤は刺激が強いため、直接触ると皮膚が溶けることもあります。もし触ってしまった場合は、すぐに洗い流すようにしてください。
目に入ったらすぐに病院
目に入るととても危険です。最悪の場合失明する恐れがあるため、目に入ったらすぐに病院(眼科医)に行きましょう。アルカリ性洗剤がまぶたや顔についた時もすぐに洗い流してください。
筆者は高い場所などの掃除で洗剤が目に入りそうな時は、事前にメガネやゴーグルなどを着用するようにしています。それだけでも、だいぶ安心して掃除できます。
使う場所や素材に注意する
- アルミ素材
- 木製品
- 畳
- 水洗いや水拭き不可の場所
- 柔らかい素材の家具や床
- 塗装が傷んでいる場所
- フッ素コート
- タイル目地
- 車やバイクなど
黒ずみやシミがついたり、変色したりする恐れがあるので上記の場所や素材はアルカリ性洗剤を使うのを控えましょう。その他の素材でも心配な時は、目立たない場所で一度試してから使いましょう。
アルカリ性洗剤は血液や油汚れが付いた洗濯に便利

アルカリ性洗剤は掃除に便利ですが、洗濯用洗剤にもアルカリ性のものが多くあります。アルカリ性洗剤の重曹やセスキ炭酸ソーダは洗濯にも使えます。セスキ炭酸ソーダの方が重曹よりも洗浄力があり、水に溶けやすいため洗濯にはセスキ炭酸ソーダの方が便利です。ただし、頑固な汚れには重曹ペーストで部分洗いするのがおすすめです。

アルカリ性洗剤は中性洗剤よりも洗浄力が高く落としづらい血液や油汚れ、皮脂汚れを落とすのにピッタリです。

つけ置きする方法
セスキ炭酸ソーダを使うと洗浄力がアップしたり、嫌なニオイを抑える効果があります。
準備物
- つけ置きする容器
- 重曹またはセスキ炭酸ソーダ
つけ置きする手順
- 重曹小さじ1杯またはセスキ炭酸ソーダ大さじ1杯を1Lのぬるま湯に入れてよく溶かす。
- 汚れが気になる衣類を30分程度つけ置きする。
- 類を取り出し、いつもと同じように洗濯する。

ペーストを作って洗濯する
準備物
- 重曹
- 水
- 中性洗剤
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ペーストを作って洗濯する手順
- 重曹と水を混ぜてペーストを作る。そこに少量の中性洗剤を混ぜる。
- 汚れが気になる部分にペーストを塗り30分程度放置する。
- 時間が経ったら衣類を軽く洗い、その後いつもと同じように洗濯する。

アルカリ性洗剤は洗浄力が高い分、洋服によっては色落ちや傷みが発生する恐れがあります。大切な洋服や色落ちしやすい洋服は、中性洗剤やデリケート用の洗剤を使うのをおすすめします。
また、重曹には研磨作用があるためペーストにして使う時は傷みづらい洋服のみに使うようにしましょう。
アルカリ性洗剤をより効果的に使う方法

油汚れなど酸性の汚れに強いアルカリ性洗剤ですが、少しの工夫でより効果的に使えます。
クエン酸と一緒に使う
アルカリ性洗剤である重曹は、酸性のクエン酸を混ぜて使うと発泡して泡になります。これは化学反応が起こることで二酸化炭素が発生するからです。この発泡によって汚れがよく落ちるようになったり、嫌なニオイをおさえたりします。洗面所やキッチンの排水口掃除におすすめの掃除方法です。

準備物
- 重曹
- クエン酸
排水口を掃除する手順
- 排水口に重曹とたっぷり振りかける。
- 重曹の上からクエン酸を振りかけて、水を少しずつかけて発泡させる。
- 10分~20分程度し、最後に排水口に水を流して掃除完了。

ラップでパックして使う
壁などすぐに洗剤がたれてきてしまう場所の掃除には、セスキ炭酸ソーダをラップでパックして使うといいでしょう。この掃除方法はなかなか落ちないシール剥がしにもおすすめです。

準備物
- スプレーボトル
- セスキ炭酸ソーダ
- ラップ
ラップでパックする手順
- スプレーボトルにセスキ炭酸ソーダ小さじ1~2杯と水500mlを入れてよく混ぜる。
- 汚れが気になる場所にセスキ炭酸ソーダ水をスプレーし、すぐにラップをかけてパックした状態にする。
- 10分~20分程度そのまま放置して、最後に水拭きしたら完了。

筆者は重曹やセスキ炭酸ソーダを常備しているので、以上の方法で掃除します。1番いいのは洗剤特有のニオイや嫌なニオイが発生しないことです。重曹やセスキ炭酸ソーダを使った掃除はペットや、小さいお子さんがいるご家庭にもいいでしょう。念のため掃除する時は換気扇を回したり、窓を開けるなど換気するのを忘れないようにしましょう。
まとめ
今回はアルカリ性洗剤の特徴や注意点、効率的に使う方法を紹介しました。長年蓄積した汚れや、頑固な汚れはアルカリ性洗剤を使って自分で掃除してもキレイにならない時があります。そんな時は専門業者にハウスクリーニングをお願いするといいでしょう。
専門業者はその道のプロなので、自分でキレイにするのが難しい頑固な汚れもキレイにしてくれます。また、掃除の準備や後片付けまで全てお願いできるため、仕事や育児などに忙しい方にもおすすめです。
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