最近話題の「重曹風呂」をご存じですか?
入浴に取り入れるとリラックス効果や肌のケアが期待でき、さらにお風呂掃除にも便利。
この記事では、重曹の使い方と魅力をシンプルにご紹介します。
注意点についても載せていますので、ぜひ最後までお読みください。
重曹風呂は毎日でも使用可能ですが、肌への影響を考慮して週に2〜3回程度がおすすめです。重曹は皮脂や汚れを落とす一方で、肌を乾燥させる可能性があるため、使用後は保湿ケアしましょう。敏感肌やアトピー体質の方は、肌荒れを防ぐためにも頻度を調整し、異常を感じた場合は中止してください。
重曹風呂とは?

「重曹風呂」とは名前の通り、お風呂のお湯に重曹を入れたものです。簡単にできるので、気軽に楽しめます。
重曹風呂のやり方
準備物
- 重曹
重曹風呂の作り方
- 浴槽にいつも通りにお湯を入れる
- 重曹を大さじ1~3杯入れる
- よくかき混ぜて溶かしたら完成

香りを楽しむために、好みのアロマオイルを数滴垂らす方もいるようです。入れるアロマオイルを変えればいい気分転換になります。
初めて重曹風呂を楽しむ場合は、入れる重曹を少なくするといいでしょう。重曹を少なくすることで肌への影響や、危険性を確認できます。蕁麻疹が出たり、赤くなったりするようなことがあれば、重曹風呂に入るのは危険なので避けた方がいいでしょう。大丈夫そうだったら少しずつ重曹を増やしてみましょう。
入浴後は掃除に使える
重曹風呂に入浴後に重曹を追加で加えるとお風呂掃除ができます。入浴後のお湯にカップ1杯分の重曹を入れて残り湯に洗面器や風呂用椅子、おもちゃを浸けて一晩つけ置きしましょう。
翌日、スポンジで汚れを軽くこすり洗い流し乾燥させましょう。
重曹風呂の効果は?デトックス効果がある

重曹風呂には毛穴のつまりを取り除いたり、角質を落としやすい状態にするなどデトックス効果があります。具体的な効果は以下の通りです。
体臭を軽減する
重曹は弱アルカリ性なので酸性である汗や、体のニオイを中和させて消臭する効果があります。また、体臭の原因の1つである皮脂汚れを落としてくれるので体のニオイを軽減します。
体の垢を落とす
弱アルカリ性の重曹は体の垢だけでなく、古い角質も落としてくれる力があります。体を洗うタオルでこすっただけでは落ちない汚れもスッキリ落とせます。
ニキビを予防する
重曹の成分が毛穴の奥に入り込み、落ちにくい汚れを落とします。そのため、毛穴のつまりを取り除くことができ、ニキビを予防してくれます。
重曹風呂は嬉しい効果があるので「もっと効果を高めるために重曹をいっぱい入れよう!」という方もいるかもしれませんが、それは危険です。体や浴槽を傷める危険性があるので、重曹風呂は正しい方法で楽しんでください。
重曹風呂の注意点は?

重曹の量が多いと乾燥する
重曹の効果を高めたいからといって重曹の量を増やすと、肌が乾燥します。乾燥だけならまだしも、肌荒れを起こす危険性があるため、適切な量を入れるようにしてください。
週に1~2回までが目安
重曹は体の垢を落とす効果がある分、肌の油分を落とします。肌の油分が必要以上に落ちてしまうと、肌を傷める恐れがあるため、重曹風呂は週に1~2回までにしましょう。肌トラブルがない方でも、毎日入るのは肌に負担がかかります。
追い炊きしない
重曹には銅を傷める作用があるのですが、風呂釜の内部や給湯管などの金属部分には銅が使われています。そのため、追い炊きすると風呂釜が傷む危険性があります。重曹を入れたら追い炊きしないのが正解です。
重曹風呂の残り湯を使って洗濯することも可能です。重曹が入った洗剤もあるくらいなので、洗濯に使っても何ら問題はありません。ただし、重曹がしっかり溶けていないと洗濯物に粉がついてしまいます。そうなるとキレイにするのに余計に手間がかかってしまうので、洗濯に残り湯を使用する際は、重曹がしっかり溶けているのを確認してからにするといいでしょう。
重曹とクエン酸を合わせれば炭酸風呂になる

重曹風呂もいいですが、重曹とクエン酸を合わせれば、シュワシュワした「炭酸風呂」を楽しめます。クエン酸には殺菌効果があるので、体臭を軽減してくれます。
また、シュワシュワとした炭酸には美肌効果もあるので、炭酸風呂にするのもおすすめです。重曹風呂と同様、炭酸風呂の作り方は簡単でバスボムも作れます。
炭酸風呂の作り方
準備物
- 重曹
- クエン酸
炭酸風呂の作り方
- 浴槽にいつも通りにお湯を入れる
- 浴槽に重曹を大さじ2杯と、クエン酸を大さじ1杯(重曹の半量)入れる
- よくかき混ぜて溶かしたら完成
バスボムの作り方
準備物
- 重曹
- クエン酸
- 片栗粉
- 水
バスボムの作り方
- 重曹大さじ2杯、クエン酸大さじ1杯、片栗粉大さじ1杯を混ぜる
- 適度な固さになるまで水を少しずつ加える
- 崩れない固さになったら、好きな形に整えて完成
お好みでアロマオイルや着色料を足す方もいるようです。オリジナルのバスボムを作りたい方におすすめです。
重曹とクエン酸を合わせる時の注意点は2つあります。
- 濃度を濃くしすぎない
- 換気する
より強い炭酸風呂を楽しもうとクエン酸をたくさん入れたい気持ちも分かりますが、たくさん入れるのは危険です。炭酸ガスが浴室に充満してしまうので、「酸素欠乏」になる危険性があります。
炭酸ガスが充満する危険性を避けるために、浴室の換気はしっかりしましょう。換気扇をまわしたり、窓を開けたりすることで、安心して炭酸風呂を楽しめます。
重曹風呂はアトピーのある人や赤ちゃんには危険?

重曹風呂は「アトピーの症状を和らげるのに効果的」ともいわれていますが、これは人によります。「化学物質過敏症」や「金属アレルギー」をお持ちの場合は余計に悪化してしまう危険性があるため、そのような方は重曹風呂への入浴は避けてください。
また、肌が繊細な赤ちゃんにもおすすめできません。何か肌トラブルがあったら危険なので、赤ちゃんは重曹風呂を避けた方がいいでしょう。
重曹風呂をオススメできる人
- 肌トラブルがない人
- お風呂に浸かるのが10~20分くらいの人
- 38~40℃くらいのぬるま湯に入る人
- 皮脂の分泌量が多い人
- ニキビや体臭を予防したい人
- かかとなどの角質ケアをしたい人
- 体の垢を落としたい人
重曹風呂をオススメできない人
- 肌トラブル(蕁麻疹・アトピー)をお持ちの人
- 乾燥肌や敏感肌の人
- 30分以上の長湯を楽しみたい人
- 42℃以上の高温のお風呂に入りたい人
- 肌の弱いお子さんや赤ちゃん
重曹風呂や炭酸風呂は刺激が強いため、肌に不安がある方は避けた方がいいでしょう。ニキビくらいなら大丈夫ですが、「肌の状態が悪いな」と感じる時は危険です。自分でしっかりと判断して、不安な時は重曹風呂や炭酸風呂は控えましょう。
お風呂掃除(浴室)をしっかりしたい時は業者に依頼しよう
今回は重曹風呂の作り方や効果、注意点を紹介しました。重曹風呂を楽しもうと思っても、お風呂が汚れていたら気分が乗らないですよね。
また、浴槽が汚れていると肌トラブルを引き起こす危険性も少なからずあります。そんな時は専門業者にお風呂クリーニングをお願いするといいでしょう。専門業者であれば、頑固な汚れや細かい汚れもキレイにしてくれるので、お風呂時間をより快適に過ごせます。