たこ足配線が危険な理由は?たこ足配線を安全に使用するため電力計算やおすすめ商品
コンセントは部屋に1つ~2つしかないため、そこでたこ足配線を使います。しかし「たこ足はやめよう」「たこ足配線は危険」と聞いたことはありませんか?今回はたこ足配線が危険な理由や、正しく使えばたこ足配線を使う方法を紹介します。
たこ足配線が危険な理由は?
たこ足配線とはコンセントに電源タップや延長コードなどを挿し込んで、差し込み口を増やすことです。コンセントにつないだ何本もの電源コードがたこの足のように見えることから、たこ足配線と呼ばれています。
たこ足配線のメリットは、1箇所のコンセントで複数の電化製品が使えることです。また、コンセントから離れた場所でも電化製品を使えます。
便利なたこ足配線ですが火災の危険があります。転んでケガする危険があり、パソコンのデータ損失や故障の危険もあります。
火災
コンセントは使える電気の容量が決まっています。この容量をオーバーすると発熱して火災を起こす危険があります。
また、たこ足配線でたくさんの電源コードが重なると、コードとコードの間にホコリがたまりやすくなります。ホコリがコンセントに付着して、湿気などの水分と混ざると発火する恐れがあります。
電源コードを束ねて使う人がいますが、これも危険です。コードの内部に熱がこもったり、摩擦でコードの被膜が破れて発火する可能性があります。
転んでケガする
たこ足配線して何本もの電源コードが床に這った状態になると、コードに足を引っ掛けてつまずく危険があります。また、床の上の電源コードを何度も足で蹴ったり、踏んだりするとコード内部で断線を起こして発火する危険があります。
パソコンのデータ損失や故障
使える電気容量がオーバーすると、ブレーカーの安全装置が作動して電源が切れてしまいます。パソコンなどの機器を使用している時に突然電源が落ちると、作成中のデータや編集中の情報を失ってしまいます。最悪の場合パソコン本体にダメージを受けて故障する恐れがあります。
コンセントで使える電力を計算してみよう
たこ足配線でコンセントにたくさんの電化製品をつないでいても、同時に使わなければ大丈夫です。同時に使っていても、それぞれの電力の合計がコンセントの容量の上限を超えなければ危険ではありません。
一般家庭のコンセントの上限
一般家庭のコンセントのアンペア数は15A(アンペア)です。そして家庭用の電圧は100V(ボルト)、コンセントで使える電力の上限は何W(ワット)かというと、電力(Wワット)=電流(A アンペア)×電圧(V ボルト)になります。15A×100V=1500Wとなり、一般家庭でのコンセントの上限は1500Wとなります。
電化製品の電力の目安
いつも私たちが使っている電化製品の電力はどれくらいなのか一般的な電化製品の電力をまとめてみました。
- スマホ…10~15W(充電時)
- ノートパソコン…20~30W
- プリンター…20~30W
- テレビ…100~200W
- 冷蔵庫…150~300W
- 炊飯器…10~15W(保温機能時)
- コーヒーメーカ…ー800W
- 掃除機…1000W(強弱により差がある)
- ドライヤー…1000~1200W
- 電子レンジ…1000~1500W
- エアコン…1000~1500W
コンセントで使えるワット数の計算方法
電化製品の取扱説明書には製品の消費電力が記載されています。製品本体に数値が記載されていることもあります。それらを見ながらコンセントで使えるワット数を計算していきましょう。
例えば、スマホとノートパソコンを同時に使った場合はスマホ10W+ノートパソコン20W=30W+プリンター30Wをつないでも合計60Wです。テレビ100Wをつないでも160Wです。まだコンセント上限の1500Wを超えていないので大丈夫です。
キッチンの場合は冷蔵庫のコンセントにコーヒーメーカーをつなぐと冷蔵庫150W+コーヒーメーカー800W=950Wです。これなら問題ありませんが、このコンセントに電子レンジ1000Wをつないでしまうと合計1950Wとなり、コンセント上限を超えてしまいます。
使用状況によって電力が変わる電化製品があります。炊飯器は保温のときはそれほど電力を使用しませんが、炊飯モードになると保温時の10倍近くの電力を使用します。その辺りも考えてコンセントで使えるワット数を計算してください。
たこ足配線を使う時の注意点
たこ足配線はコンセントより電気耐性が低い
たこ足配線は壁付けのコンセントのVVFケーブルより電気耐性が低いです。そのため消費電力が大きい電化製品をつなぐと1500W以下でも過熱して変形したり、ヒビが入ってしまう恐れがあります。
電力容量ギリギリまで使用しない
コンセントの定格容量が1500Wの場合は1500Wの限界まで使用するより、1300W程度に消費電力をおさえて使用する方が安全です。
差し込み口が残っていても容量オーバーだと使えない
1500Wのコンセントに1500Wの電源タップを挿して差し込み口を増やしても、使える電気量は増えません。差し込み口が何個になっても、コンセントで使える電力の上限は1500Wのままです。
同じ部屋に2箇所コンセントが設置してあっても、同一ブレーカーから電気が送られている場合は2箇所合計で上限1500Wだと考えなければなりません。1つの差し込み口で1500Wの家電を使っている場合は、他のコンセントの差し込み口が空いていても使えません。
安全にたこ足配線を使う4つのポイント
どの電化製品のコードか明確にする
コンセントの定格容量を超えないように計算して接続しても、他の家族が勝手に抜いて別の電源コードを挿したら計算が狂ってしまいます。そんな時のためにコンセントプラグやコードに、どの電化製品のコードなのかを表示するのがおすすめです。コードがごちゃごちゃしてどのコードか分からないという人にもおすすめです。
使わない時はコンセントを抜く
使っていない間はコンセントを抜きましょう。定格容量オーバーになることを防げて、待機電力が減るので節電にもなります。コンセントを抜き差しすることでホコリがたまることも防げます。
定期的に掃除する
コンセントや電源タップ、コンセントプラグは定期的に掃除してホコリがたまらないように心がけましょう。
コードを束ねたり這わせたりしない
電源コードを束ねて使っていると火災を起こす危険があります。人が歩く通路やカーペットの下に這わせるのも危険なので止めましょう。
おすすめのたこ足配線3選
おすすめの電源タップを3商品ご紹介します。
1つのコンセントから3つに差し込み口を増やせる電源タップです。小さいので「旅行先で少し差し込み口の数を増やしたい」という時に便利です。
ホコリを予防するほこりシャッターが付いています。家具の隙間などホコリがたまりやすい場所でも安心して使えます。
机の上でも場所を取らずスッキリ収納できる多機能タワー型の電源タップです。差し込み口が12個、USBポートが5個もあるので色々な電化製品のコードをひとまとめにできます。
まとめ
今回はたこ足配線が危険な理由や、正しく使えばたこ足配線を使う方法を紹介しました。たこ足配線でもコンセントの定格容量を守って、掃除しながら使えば問題ありません。たこ足配線に電源コードをいくつも差したまま放置しするのはやめましょう。火災などを起こす危険があります。
定格容量を計算したり、ホコリがたまっていないかを確認するのは大変という人や、安全に使用できるか不安だという人はコンセント増設・スイッチの修理サービス業者に相談することをおすすめします。
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