愛猫に寄生するダニの種類や噛まれた時の対処法|猫にダニが寄生しないように予防しよう
ダニに寄生された猫は、命に関わる重い症状を発症することがあります。また、一緒に暮らす飼い主や他のペットにとっても危険です。今回は猫がダニに寄生される原因や猫への影響、ダニの予防方法を紹介します。
猫が注意するべき4種類のダニ
ダニはどのような種類でも、猫にとって有害な影響を与えます。ダニの種類を把握して予防に繋げましょう。
マダニ
マダニだけでも世界中で800種類以上が確認されており、日本には47種類のマダニが生息しています。主に温かい春や夏の季節に活動しますが、気候によっては秋や冬にも活動するダニです。
植物に付着して近づいた動物や人間に噛みつき、そのまま離れません。体長3mm~8mmのダニですが、吸血することによって1cm~2cmの大きさになることもあります。
ツメダニ
ツメダニの種類には、猫に寄生する代表的なダニであるネコツメダニがあります。猫がネコツメダニに寄生されると、大量のフケや痒みの症状が出るツメダニ症を発症します。
体長は0.3mm~0.5mmとマダニよりも小さく、頭にある大きな爪が特徴です。人間がツメダニに噛まれると、強い痒みや痛みを伴う症状が見られます。
ヒゼンダニ
ヒゼンダニに感染すると激しい痒みに襲われて皮膚炎を発症することもあります。猫が寄生されると、寄生された猫を抱っこした飼い主や一緒に暮らす他のペットに感染することもあります。
ミミヒゼンダニ
ミミヒゼンダニは耳介から鼓膜の間に寄生するダニです。耳疥癬症や耳ダニ症を発症する恐れがあります。
猫がダニに寄生される3つの原因
自宅で過ごす猫がダニに寄生される原因はどこにあるのでしょうか?屋外へ出ないように気を付けていても、いつの間にか猫がダニに噛まれていることもあります。そこで猫がダニに寄生される主な3つの原因を紹介します。
同居犬の散歩
自宅で猫と犬が一緒に暮らすご家庭も多いです。猫を屋内で飼育していても、散歩で外に出る機会が多い犬がダニを家庭内に持ち込む場合が多くあります。
犬が屋内に持ち込んだダニは家庭内にいる猫を噛み寄生します。自宅に猫だけではなく犬もいるご家庭は、犬のダニ対策も入念にする必要があります。家庭内のペット間でダニの寄生が広がらないように注意しましょう。
飼い主による持ち込み
ダニは人間の皮膚を噛んで寄生することもあります。公園などの自然が多い場所に限らず、街中にもダニは潜んでいます。飼い主の皮膚や服に付着したダニが、自宅の猫に感染します。猫が待つ部屋に入る前は、清潔な服装に着替えるなどの注意しましょう。
屋内に潜むダニ
猫がダニに寄生される原因は屋内にもあります。家庭内に入り込んだダニは、湿気や温かい環境を好みます。ダニが過ごしやすい環境が整っていると、家庭内に住みついてしまいます。日頃の掃除や小まめな換気など、室内を清潔に保つだけでも屋内でダニが繁殖することを防げます。
ダニに寄生されると猫に影響すること
猫がダニに寄生されると有害な影響があります。愛猫にはいつまでも健康で長生きしてほしいからこそ、ダニに寄生されることによる影響を把握しておきましょう。
重症熱性血小板減少症候群
重症熱性血小板減少症候群とはSFTSと呼ばれるマダニによる危険なウイルス感染症です。以前は人間だけが感染すると考えられていましたが、2017年に猫への感染が認められています。
重症熱性血小板減少症候群に感染すると元気や食欲がなくなり、黄疸が見られます。発熱や嘔吐が代表的な症状です。
普段からダニ対策していた猫でも感染した事例があり猫から猫、猫から人への感染も確認されています。
猫ヘモプラズマ感染症
猫ヘモプラズマ感染症は、猫の赤血球にヘモプラズマが付着することで寄生されます。原因となる感染経路は明確になっていません。しかし、ダニによる吸血や母体からの感染、感染した猫に噛まれることなどが原因と考えられています。
猫ヘモプラズマ感染症の症状は元気や食欲の低下、貧血や発熱です。
人間に影響することもある
猫がダニに感染することで、飼い主である人間に影響することもあります。猫から人間に感染した事例もあり、猫を飼育する人は注意しましょう。猫と同じ症状を発症することもあれば、感染した猫よりも重い症状を発症することもあります。猫のダニ対策は愛猫だけではなく、飼い主にとっても重要です。
猫がダニに噛まれた時の対処法
猫に身体を痒がる様子が見られる時や、猫の皮膚にダニを見つけた時はどのように対処するべきなのでしょうか?
猫の皮膚にダニを見つけても、指やピンセットなどで取り除かないようにしましょう。その場でダニを潰してしまうと、部屋の中にダニの卵が飛び散ってしまう可能性もあります。ダニの繁殖や猫が再びダニに感染することがないように、自分で対処しないように注意しましょう。
猫の皮膚にダニを見つけたら、すぐに動物病院に受診しましょう。駆除薬を処方してもらうことで症状が軽い間に駆除できます。
猫がダニに寄生されて身体を痒がる様子があると、そのまま放置していても治りません。なるべく早く動物病院を受診して、早期回復を目指しましょう。
猫にダニが寄生しないように予防する方法
猫がダニに寄生されないためには、日頃から予防しておくことが大切です。そこで誰にでも簡単にできる予防策を紹介します。飼い主の方はぜひ実践してみてください。
室内飼育を徹底する
屋外には多くのダニが生息しています。普段は室内飼育していても、猫が外に出るとダニに寄生される可能性が高くなります。猫が外に出ないように日頃から注意しましょう。庭やベランダであっても、植物などに潜むダニが皮膚に付着することがあります。
野良猫との接触もダニが感染する原因です。猫にダニが寄生しないように室内飼育を徹底しましょう。
シャンプーやブラッシングする
猫のシャンプーやブラッシングを定期的するのはダニ予防に有効です。皮膚や毛に付いたダニを早期に発見し、症状が重くなる前に対処できます。シャンプーやブラッシングを嫌がる猫も多くいますが、ダニ予防や駆除には役立ちます。
ノミやダニを駆除するシャンプーやノミ取りブラシも販売されており、日頃のダニ予防には便利なアイテムです。
予防駆除薬を使用する
動物病院ではダニの予防駆除薬を処方してもらえます。皮膚に直接滴下するタイプや、食べ物の味がして猫が食べやすいタイプなど様々な予防駆除薬があります。
獣医に相談しながら、愛猫にピッタリの予防駆除薬を使用しましょう。自分ではなかなか見つけられないダニも、獣医さんに診てもらえることで安心して猫と暮らせます。
まとめ
今回は猫がダニに寄生される原因や猫への影響、ダニの予防方法を紹介します。猫がダニに寄生されると軽い痒みだけではなく食欲不振や貧血などの症状があります。
猫がダニに噛まれる原因の多くは、屋外からの持ち込みや屋内でダニが繁殖する場合です。猫のダニ予防には、室内飼育の徹底や定期的なシャンプーやブラッシング、予防駆除薬の使用が有効です。愛猫にはいつまでも健康で長生きしてほしいからこそ、日頃からダニ予防を心掛けましょう。
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