タイヤの寿命年数は?ひび割れや走行距離などタイヤの寿命を見極めるポイントを紹介
寿命が過ぎたタイヤは危険です
車が曲がったり、止まるのに重要な役割を果たしているタイヤはゴム製品なので摩耗します。たとえ使っていなくても硬化して劣化します。
寿命を過ぎたタイヤは大変危険で溝の浅いタイヤはパンクのリスクも高まり、曲がったり止まったり思い通りにならないこともあります。
特に雨の日は排水性が悪く、タイヤが水の上に浮いてしまうハイドロプレーニング現象が起きやすくなってしまいます。ハイドロプレーニング現象が起きるとハンドルもブレーキもコントロールできません。
また、寿命を過ぎたタイヤは劣化しているため、バースト(タイヤが破裂してしまう現象)する可能性も高まります。タイヤの交換時期はタイヤが寿命を迎える前に交換しましょう。
タイヤは大きく分けて2種類あり、夏タイヤとスタッドレスタイヤがあります。オールシーズンタイヤなどもありますが、主流は夏タイヤとスタッドレスタイヤでしょう。スタッドレスタイヤは夏タイヤより寿命が短く交換時期が早くなります。
スタッドレスタイヤはゴムが柔らかい
ゴム製品であるタイヤは気温が低いと硬くなりやすいです。道路をしっかりグリップするには硬いより柔らかい方が適しています。
気温の低い冬の雪道や凍結路を走行することが想定されるスタッドレスタイヤは、夏タイヤに比べ柔らかい発泡ゴムが使われています。そのため夏タイヤより摩耗しやすく寿命が短いです。
トレッドパターンの切れ込みの違い
タイヤが道路と接地する面をトレッド部といい、トレッド部にはトレッドパターンと呼ばれる溝や切れ込みがあります。トレッドパターンは車が発進したり、曲がったり、雨や雪の日の排水性を確保するなどのタイヤの性能に関わっています。
雪道や凍結路を走行するスタッドレスタイヤは滑りやすい道路をしっかりグリップするために、夏タイヤよりも溝が深く、細かい切れ込みが必要になります。溝の深さやトレッドパターンの切れ込みが浅くなると、スタッドレスタイヤとしては機能しません。このため夏タイヤよりスタッドレスタイヤの方が寿命は短く早めの交換が求められます。
タイヤの寿命と交換時期を確認する4つポイント
タイヤの溝の深さ
道路交通法によると夏タイヤもスタッドレスタイヤも、タイヤの溝の深さが1.6mmになると現れるスリップサインが出ているタイヤを装着している車は整備不良車両とみなされ罰せられます。
スリップサインとはタイヤの側面にある△マークの延長線上の溝の奥にある膨らんだ部分です。タイヤが摩耗して溝の深さが1.6mmになると、スリップサインとタイヤのトレッド部が同じ高さになります。
しかし、タイヤの性能は溝の深さが4mm以下になると極端に落ちてしまうため、夏タイヤの場合は溝の深さが4mmになったら寿命と考えましょう。スタッドレスタイヤの場合は夏タイヤより寿命が短いため、溝の深さが新品タイヤの半分になったら寿命です。交換するかスタッドレスタイヤとしてではなく、夏タイヤとして使用しましょう。
スタッドレスタイヤにはスリップサインの他に、溝の深さが新品タイヤの半分になったことを知らせるプラットホームと呼ばれる突起があります。プラットホームはタイヤの側面にある↑マークの延長線上のブロックの間にギザギザが刻まれた突起した部分です。プラットホームの高さがブロックに近づいたら、溝の深さが新品タイヤの半分になった目安です。スタッドレスタイヤとしての寿命と考えましょう。
タイヤの見た目
タイヤの見た目も交換目安になります。
- タイヤのトレッド部や側面に大きなひび割れや大きな傷がある
- タイヤの内側もしくは外側が極端に摩耗している
走行距離
運転の仕方や道路の状況にも左右されますが、一般的に走行距離5,000kmで1mm程度摩耗するといわれています。溝の深さが8mmの新品タイヤの場合、20,000kmで残り4mm、32,000kmで残り1.6mmに達する計算です。
使用年数や製造年数
車の使用頻度や走行距離、運転の仕方や道路の状況などで大きく変わるため使用年数でタイヤの寿命を判断するのは難しいです。メーカーはタイヤ使用開始から4~5年で交換することを推奨しています。
タイヤはゴム製品なので車に乗っていなくても劣化します。たとえ溝が残っていても、製造年数10年以上のタイヤは交換しましょう。
製造年数はタイヤ側面に表示されており、アルファベットの後にある4桁の数字が製造年週です。前2桁が週を表し、後2桁が年を表しています。
(例)「1021」の場合、2021年10週目に製造されたことを意味します。
タイヤの寿命を少しでも延ばすにできる5つの事
タイヤは決して安くはありません。タイヤの寿命を少しでも延ばし、交換時期を遅らせたいところです。タイヤの寿命を延ばすためにできる5つの事を紹介します。
日頃からタイヤチェックする
何より大事なのが日頃のチェックです。車に乗る前にタイヤのチェックを心がけましょう。チェックポイントは下記の通りです。
- タイヤの潰れ具合…タイヤが潰れている場合は空気圧が低い、またはパンクしている可能性があります
- タイヤの減り具合…タイヤの溝は十分あるか?偏摩耗していないか?チェックする
- タイヤの見た目…タイヤに大きなひび割れや傷はないか?釘や異物が刺さっていないか?チェックする
空気圧を点検する
正常なタイヤでも空気は抜けていきます。タイヤの空気圧が不足しているとタイヤが偏摩耗しやすいです。タイヤの寿命を延ばすには定期的にタイヤの空気圧を点検し、適切な空気圧を保ちましょう。
適切な空気圧は安全面や燃費にも役立ちます。適切な空気圧は運転席のドア開口部などに表示されています。
タイヤのローテーションとホイールアライメント調整
車の駆動方式やカーブなどの影響により、タイヤの減り方は4本均一ではありません。そのまま使い続ければ4本のタイヤの寿命に差がでます。また、偏摩耗のリスクも高まります。
タイヤのローテーションとホイールアライメント調整して、4本のタイヤの寿命をできるだけ均一にし偏摩耗を防ぐことによりタイヤの寿命を少しでも延ばせます。
タイヤの保管に注意する
タイヤはゴム製品のため紫外線や雨などの影響を受け劣化します。屋根付きの車庫で車やタイヤを保管するのが理想的です。車庫がない場合はボディカバーやタイヤカバーを使用して紫外線や雨を防ぎましょう。
安全運転で優しい運転を心がける
急発進、急ハンドル、急ブレーキなどの運転はタイヤの寿命を縮めます。安全運転で優しい運転を心がけましょう。安全運転で優しい運転はタイヤの寿命を延ばすのはもちろん、安全面や燃費の向上にも欠かせません。
夏タイヤからスタッドレスタイヤの交換は大変
寿命を迎えたタイヤはタイヤ販売店やディーラーなどで交換してもらうのが一般的ですが、寿命を迎えていないのにタイヤ交換する場合があります。それは夏タイヤからスタッドレスタイヤのタイヤ交換です。タイヤの寿命を延ばすのに必要なタイヤのローテーションのいいチャンスでもあります。
油圧式のフロアージョッキやインパクトレンチがあればまだいいですが、車に装備されているパンタグラフジャッキと工具でタイヤ交換するのは意外と大変です。
準備物
- 輪止め
- レンチ
- ジャッキ
- 交換するタイヤ
手順
車を平らな場所に停める
車を平らなコンクリートや舗装が敷かれている場所に停めサイドブレーキをかける。砂利や土の場所でのタイヤ交換は危険です。サイドブレーキと共にマニュアル車の場合は1速に、オートマ車の場合はP(パーキング)に入れておく。タイヤ交換するタイヤの対角線にあるタイヤに輪止めをかける。
ホイールナットを緩める
レンチを使いホイールナットを反時計回りに回し軽く緩める。ホイールキャップが付いている場合は、レンチの後ろ側の平らな部分をホイールとホイールキャップの間に差し込んで外すとホイールナットが現れる。
ジャッキアップする
ジャッキアップポイントにジャッキを当て、ジャッキアップしてタイヤが地面から少し浮きあがるまで車を持ち上げる。ジャッキアップポイントは、タイヤ近くのボディの淵が凹んでいる所か△マークが付いている箇所です。ジャッキアップポイントとジャッキの溝が合っていないと、ジャッキアップポイント自体が曲がってしまいます。また、ジャッキアップポイント以外の所にジャッキを当てるのは大変危険なためしっかり確認する。
タイヤを外す
ホイールナットを完全に緩めタイヤを外す。一番上のホイールナットを最後に外すと、タイヤが前に倒れてくるのを防げます。外したタイヤを車の下に入れておけば、万が一ジャッキが外れた時に車を支えてくれます。
付け替えるタイヤを装着する
付け替えるタイヤを装着しホイールナットを時計回りに回し軽く締める。その後ホイールのガタつきがなくなるまで締める。ホイールナットがまっすぐに入っているか確認する。
ジャッキを下ろす
ジャッキを下ろし取り外し、ホイールナットをしっかり締める。全てのホイールナットを数回ずつに分けて均等の力で締めて完了。
おすすめ
夏タイヤからスタッドレスタイヤのタイヤ交換をプロに任せすれば楽です。タイヤ交換と同時に、プロの目でタイヤをチェックしてもらえます。
タイヤの寿命や交換などわからないことは業者に依頼しよう
今回はタイヤの寿命と交換時期を確認する4つポイントや、タイヤの寿命を延ばす方法を紹介しました。タイヤの寿命を延ばすには、日頃のチェックと定期的なメンテナンスが欠かせません。日頃のチェックは自分で行い、定期的なメンテナンスはプロに任せましょう。
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