カーポートの雪下ろしは危険!乗らないで!カーポートの雪対策や雪下ろし方法のまとめ
近年は異常気象により豪雪地帯以外でも雪の被害が発生しています。今回はカーポートの雪下ろしするタイミングや注意点、雪下ろしに使う道具を紹介します。
カーポートの雪下ろしする3つのタイミング
積雪が20cm
標準的なカーポートは積雪約20cmで雪下ろしすることが表記されています。これはフワフワの新雪や粉雪など水分があまり含まれていない雪が積もった場合を目安にした耐積雪です。
雪が少ない地域はそのまま溶けるのを待ってもいいですが、雪が20cmくらい積もってきたら雪下ろしするタイミングと考えましょう。雪質やその後の天気をみて判断が必要になります。
あまり積もらないうちに雪下ろしする
カーポートの雪下ろしは、雪質が大きく関係してきます。ボタン雪のように水分を多く含んだ重い雪が降った場合は、積雪10cmほどでも雪下ろしをした方がいいです。
また、一度凍って固まった雪の上にフワフワの雪が積もった場合も「重み」が加わっているため、積雪20cmを気にせず早めに雪下ろししましょう。
雪が凍らないうちに雪下ろしする
絶え間なく雪が降り続くような場合は、日中に溶けた雪が夜になって凍ることが多いです。凍った雪は密度が増して重くなります。見た目にはそれほど積もっていなくても、カーポートにかかる負担が大きくなります。凍ってしまうと雪下ろしが難しくなるため、積雪量に関係なく凍らないうちに雪下ろししましょう。
カーポートの雪下ろしする時の4つの注意点
カーポートの上には乗らない
カーポートの雪下ろしする時は、絶対にカーポートの上に乗らないようにしましょう。上に乗ってしまうと、耐荷重量を越えてしまい倒壊する恐れがあります。
また、足を乗せて滑って落ちてしまうと危険です。雪下ろし棒を伸ばしたり、脚立に乗ったりしてカーポートの上に乗らずに作業しましょう。
雪に水や湯をかけない
カーポートに積もった雪を水や湯で雪を溶かすのはやめましょう。水や湯をかけて一時的に雪が溶けても、気温が低いとすぐに凍ってしまいます。さらに重み加わるため雪下ろしが難しくなります。
融雪剤を使わない
融雪剤の主な成分である塩化カルシウムは、カーポートや車のサビの原因になるため使わないようにしましょう。塩化カルシウムは水に溶けると液体化し、金属製の支柱が腐食したり、コンクリートが劣化したりします。
カーポートだけではなく地面の雪を溶かす時も、車や植木の近くで使わない方がいいでしょう。
周囲の人や電線に注意する
雪下ろし棒のヘッドは重みがあり、振り上げた時にバランスをとるのが難しいです。カーポートの周囲に電線がある場合は、ヘッドを引っ掛けてしまわないように注意しましょう。
雪かきした雪がドサッと落ちた場所に人がいると危険です。雪下ろしする時は、必ず周囲に人がいないか見回してから作業しましょう。
カーポートの雪下ろしに使う道具
カーポートの雪下ろしには、雪を落とす専用道具「雪下ろし棒」がオススメです。アームの部分が長くなっているため、少し手を伸ばせば簡単にカーポートの雪を落とすせます。
長さの調節やヘッドの向きを変えられる使いやすいタイプを選びましょう。ホームセンターやインターネットから購入できます。
車用のスノーブラシは、雪下ろし棒の代用品として使えます。そのままでは長さが足りないため、カーポートの雪下ろしに使う場合は柄の部分に物干し竿など長い棒を括り付けて使いましょう。何ヶ所か紐で固定すると扱いやすくなります。
カーポートに積もった雪が一度凍ってしまうと雪下ろし棒を下から伸ばすだけでは、作業が難しいことがあります。場所によってはカーポートの中央部分まで届かないこともあります。このような場合は脚立を使って作業しましょう。
梯子(はしご)は滑りやすく、足元が不安定になるため避けましょう。脚立を立てる場所も、雪かきして安定させてから乗りましょう。
カーポートの雪下ろし方法
準備物
- 雪下ろし棒
- 脚立
カーポートの雪下ろしする手順
- カーポートの雪下ろしは、雪下ろし棒を使って前や横に掻き出すように落とす。
- 雪庇(せっぴ)の雪を落とす。
先に前側の雪を落とすと雪崩落ちて危険なため、横側から落として最後に前側を落としましょう。カーポートの中央部分まで雪下ろし棒が届かない場合は、脚立に乗って雪を落としましょう。
カーポートの横にせり出すように積もった雪庇は、崩れ落ちる可能性があるため放置すると危険です。雪下ろし棒を使って落す。金属製のスコップや木材はカーポートの素材を傷付けたり、塗装が剥げてしまったりするため使わないようにする。
専用の雪下ろし棒がなくやむを得ない場合は、スコップや木材に布などを巻き付けると傷を付けずに雪を落とせます。ただし、長さが足りないためカーポートの中央付近まで届かない点が欠点です。雪庇を落とす程度にしましょう。
雪庇(せっぴ)の落とし方については下記の記事で詳しく紹介しています。
カーポートの雪対策のためできる2つの事
雪下ろし不要のカーポートはありません。カーポートの素材は、家の屋根よりも作りが脆く弱いと考えましょう。雪が降ってもあまり積もらない場合は雪下ろしは不要ですが、積雪がある場合は放置しないで雪下ろししましょう。
耐積雪強度が高いカーポートを選ぶ
カーポートの耐積雪強度は製品の性能によって異なります。豪雪地帯を想定しているものは積雪約100~200cmが多いです。雪が少ない一般的な地域では積雪約20~50cmを意識して作られています。耐積雪強度を重視する場合は、アルミ素材よりもスチール素材のカーポートを選びましょう。
両側柱タイプを選ぶ
カーポートには片側柱タイプと両側柱タイプがあります。柱の数が多いほど雪の重みに耐えることができるため、耐積雪強度を高めたい時は両側柱タイプを選びましょう。既に片側柱タイプを設置していて、強度を高めたい場合は、ホームセンターなどで支柱になるような材料を使って補助柱を設置すると補強できます。
まとめ
今回はカーポートの雪下ろしするタイミングや注意点、雪下ろしに使う道具について紹介しました。残念ながら雪下ろし不要のカーポートは販売されていません。
カーポートに積もった雪をそのまま放置すると、雪の重みに耐えられず屋根が壊れたり支柱が折れて倒壊することがあります。停めている車にまで被害が及ぶこともあります。あまり雪が積もらないうちに雪下ろし棒を使って雪下ろしが必要ですが、雪下ろしは重労働で危険を伴う作業です。ご家庭で作業できない場合は、雪かきや雪下ろし代行業者に依頼できます。
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