トイレが詰まった時はスッポン！スッポンの使い方は押し込むのではなく引っ張る
トイレが詰まった時に使うのが通称「スッポン」です。スッポンは押しこむためではなく、引っ張るための道具です。今回はスッポンの正しい使い方を紹介します。
スッポンの種類は？
トイレやキッチンなどの排水口が詰まった時に、一番に思いつくのが通称「スッポン」ではないでしょうか？
メーカーや売られているお店によって「シリコンカップ」「ラバーカップ」など表記されています。筆者が昨年ホームセンターで買った時は「通水カップ」と表記されていました。使用する時に「キュポッ！」あるいは「スポッ」と音がするので、スッポンと言われるようになったのでしょうね。
スッポンは色んな種類があり「トイレ用」「キッチン用」、その他排水口の大きさに合わせて大、中、小のサイズが売られています。
トイレ用の場合は和式トイレ用のスッポンと、洋式トイレ用の2種類あります。和式トイレ用のスッポンはラバー部分がお椀の形をしていますが、洋式トイレ用のスッポンはお椀型のラバーの先にさらにトックリ型の出っ張りが付いています。スッポンを購入する時は、形状の違いに気を付けましょう。
スッポンでトイレの詰まりが解消する場合
トイレが詰まったらスッポンを使えば解消できると思われやすいですが、スッポンを使ってトイレの詰まりを直していい場合は「大量のトイレットペーパー」「排泄物」「ティッシュペーパー」「流せるお掃除シート」などが大量に詰まってしまった場合のみです。
水溶性でない物をトイレには流してしまいトイレが詰まっている場合は、スッポンを使うのはオススメしません。スッポンを使って水が流れるようになったとしても、トイレに流してはいけない物が排水管の奥へと移動して、さらに厄介な次のトラブルが発生してしまいます。
スッポンで上手く吸引できればその固形物を取り出せる可能性もありますが、失敗して奥へと流れてしまった場合は最悪排水管を切断するケースや、排水管を切断するために床や壁を解体する必要もでてきます。
よくペットの排泄物をトイレに流して処理するという話を聞きますが、自治体によってルールが決まっている場合がほとんどです。筆者も最初の頃はトイレにお散歩中に出た愛犬の排泄物を流していましたが、結構硬くて一気に流すと排水が詰まってしまうんですよね…そんなときよくスッポンを使っていました。現在は可燃ごみとしてきちんと袋を二重にして出しています。
トイレの詰まりをスッポンで解消する方法
トイレの詰まりをスッポンで解消する方法を紹介します。スッポンの使い方だけではなく、スッポンを使う前の準備や使用後確認方法も合わせて紹介します。
準備物
- スッポン
- ビニール袋または新聞紙
トイレの詰まりをスッポンで解消する手順
- スッポンの使用中に誤って水を流さないように、止水栓または水道の元栓を閉める。
- 便器内の水の量を調整する。
- スッポンを使って周りに水が飛び散ってもいいようにビニール袋や新聞紙で床や便器、壁を養生する。
- スッポンでトイレの詰まりを解消する。
- ゴボゴボと音がして流れると詰まりが解消された合図になります。
- 一通りの作業が終わったらもう一度水を流し、排水されているか確認する。
スッポンを使う時はゴム部分が水につかるくらいの水量がちょうどいい水量です。便器内に水がなみなみと入っていると水がバチャバチャと跳ねるので、余分な水がたまっている場合は水を抜きましょう。便器に水が少ない時は水を入れましょう。真空状態を作らないと効果が半減するため、先端のゴム部分を水に浸かるようにしましょう。
スッポンのゴムを排水口と水平になるように密着させて、ゆっくりと押し込みお椀の部分を凹ませませる。押し込んだら勢いをつけてグッと引っ張りましょう。この動作を何度か繰り返す。
スッポンは押しこむためではなく、引っ張るための道具です。スッポンのお椀部分は真空状態を作ることで吸引力を出します。単純に押し込めてしまうと余計に詰まりを悪化させ、水が溢れたり排水管を傷める原因になります。
業者を呼んだ時大規模な修繕工事にならないためにも、スッポンを使う時は必ず引っ張るようなイメージで使いましょう。
トイレが詰まったけどスッポン（ラバーカップ）がない時の代用については下記の記事で詳しく紹介しています。
スッポンで解消できないトイレの詰まりの解消方法
スッポンを使えばほとんどのトイレ詰まりは解消できますが、それでも詰まりが取れないことがあります。そのような時はスッポンよりさらに強力な「真空式パイプクリーナー」を使いましょう。
真空式パイプクリーナーとはスッポンのお椀部分と、手動式ポンプが合わさったような形で、ポンプから生み出される圧力で詰まりの原因となる異物を押し出します。
あとは「トーラー」と呼ばれる、ステンレス製の可動式の細長い蛇のようなワイヤー状のものを押し込み、異物に当たったらグリグリと動かし分解する器具もあります。
これでもダメなら、さらに強力な機械式の強制排水機である「ハイスパット」という器具を使うことがありますが、ここまでくると完全に素人の手におえる詰まりではありません。業者に相談しましょう。
まとめ
今回はスッポンの正しい使い方を紹介しました。スッポンを押し込むと時は優しく、引っ張る時に力を入れましょう。
スッポンでも解消できないトイレの排水詰まりは、真空式パイプクリーナーを使用したり、水回りトラブルの業者に依頼しましょう。
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