琉球畳とは?和モダンな空間を演出する琉球畳の値段やデメリットなどまとめて解説
琉球畳という畳を知っていますか?一般的な畳の素材や厚みが違う高いデザイン性のある畳です。今回は琉球畳の特徴や、業者に張替えを依頼する時のポイントを紹介します。
琉球畳とは?
琉球畳とは七島イ草(七草イ、しっとうい)を使用した半畳サイズの縁なしの畳のことです。七島イ草は琉球(沖縄県)で栽培されていたため「琉球畳」と呼ばれるようになりました。七島イ草は初めはケバが多くザラザラとした感触がありますが、使い込むほどに柔らかくなるのが特徴です。
琉球畳の寸法は一般的には関東間の880mm×880mmの半畳サイズですが、京間や東海間、団地間の場合は寸法が異なります。寸法は地域ごとに異なりますが基本的に正方形です。
- 関東間880mm×880mm
- 京間955mm×955mm
- 東海間は910mm×910mm
- 団地間は850mm×850mm
厚みは30mmですが最近は置き畳に使われる15mm、フリーオーダーで厚み50mmの畳も製作可能です。
縁のない四角い畳はすべて琉球畳と間違えることが多いですが、正式な琉球畳は七島イ草を使ったもので、最近よく見かける琉球畳「風」の置き畳は七島イ草ではなく和紙を使ったり、普通のイ草を使っているものもあります。
芯材には昔ながらのワラ床を使われているものや(これは非常に高価です)、最近は発泡スチロール材を挟み込んだインシュレーション材が多いです。俗にいうスタイロ畳というものです。
琉球畳のメリットとデメリット
琉球畳のメリットは高いデザイン性です。和室をリフォームする時も、普通の縁あり畳を琉球畳に張り替える工事が人気です。
七島イ草の本格的な琉球畳ではない琉球畳風のものでも、和紙や化学繊維の畳表でこれまでにない風合いや色調、柄を表現することができ洋風建築にも合うオシャレな空間を演出できます。
色違いの畳を1枚ずつ交互に張ったり、畳表の目地をわざと90度反転させて張る市松張りや、畳の表面デザインを活かしたオシャレ空間を演出できます。
琉球畳のデメリットは何といっても価格が高いことです。普通の畳は1畳10,000円くらいが相場ですが、本格的な七島イ草を使った琉球畳の場合は1畳50,000円~、七島イ草ではない琉球畳風のものでも20,000円以上はすると言われています。
確かに本物は風合いも色味も美しく満足度は高いですが、6畳間だと300,000円はかかるので、それなりの出費を覚悟しなければなりません。
琉球畳を使った空間はオシャレを演出できる
琉球畳を使った内装が人気で、使い方も豊富です。これまでの畳では考えられないような遊び心満点です。最近特に人気が高いのがマンションや洋風建築のフローリングの空間に、小上がりスペース兼収納の小上がり部分の床材に琉球畳を敷いた施工です。
真壁(しんかべ)の昔ながらの和室にも、琉球畳は違和感なく合うためモダンな雰囲気を演出します。
筆者がこれまでに出会ったオシャレで、斬新な室内空間にも琉球畳が使われていました。家内とドライブに行った時に立ち寄ったエスニック料理店の小上がりは、黒っぽい畳表と茶色っぽい畳表で、目の粗い琉球畳が市松模様に張られており非常にモダンでアジアンテイストをうまく演出していました。
知人が営む日本酒バーはエントランスで靴を脱ぎ、白黒のチェッカーフラッグ模様の琉球畳が張られていました。メンテナンス性を重視し、化学繊維の畳表を使用しているのですが、風合いが非常に優れていて足触りも非常に天然の畳に近いものでした。コロナ禍で今は営業自粛していますが、その前は結構海外からのお客様も来店し斬新な和モダンの空間でおいしい日本酒を堪能していました。
琉球畳の施工を業者に依頼する時の注意点
琉球畳の業者に依頼するとしたら畳屋、リフォーム屋、最近はホームセンターでも琉球畳のリフォーム施工しているところが増えました。琉球畳の施工は通常の畳より価格が非常に高いため、高額な工事代金になります。そのため業者選びも慎重にしたいところです。
悪徳リフォーム業者は七島イ草の畳表は使わずに1畳50,000円以上の工事代金を見積もってきます。「どうせ素人だからわからないだろう」とタカをくくって、琉球畳はこんなもんですよと涼しい顔で説明している極悪営業マンがいます。琉球畳の素材の違いと価格の違い、施工に伴う費用項目まで細かく見積もってくれる業者なら少なくとも安心していいのではないかと思います。
単に琉球畳を施工するだけでなく、お客様の希望するイメージをヒアリングし仕上がり後のイメージをわかりやすく説明してくれる業者なら安心です。仕上がりのイメージをわかりやすく説明するには、それなりの提案力が必要です。提案力のベースとなるものは豊富な知識と経験が必要不可欠です。
業者の施工例を参考資料として見せてもらえると、非常にイメージしやすくなります。6畳間で少なくとも12~13万以上になる高額な工事ですので、少なくとも3社は相見積もりを取り、それぞれの業者のプレゼンテーションをじっくりと聞き選択肢を絞り込むのがいいでしょう。
まとめ
今回は琉球畳の特徴や、業者に張替えを依頼する時のポイントを紹介しました。琉球畳は独特なテイストを活かし和モダンな空間を演出したり、アジアンテイストあふれるオシャレな空間を演出できます。
本物の琉球畳は風合いも独特で使えば使うほど味が出てきますが、中には偽物もありますので注意が必要です。琉球畳の施工を業者に依頼する場合は経験豊富で実績があり、提案力がある業者に依頼しましょう。
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