更新:
草むしり(手作業)

イシクラゲに除草剤は効かない!大量発生する原因と枯らして駆除する方法や予防法

  • LINE

庭に生えるワカメのような「イシクラゲ」。生命力が非常に強いため、一般的な除草剤を使っても駆除できません。今回は大量発生したイシクラゲを枯らして駆除する方法や予防法をご紹介します。

イシクラゲとは

イシクラゲとはネンジュモ属に属する、陸に生える藻です。ワカメのような緑色の見た目で、細胞が糸状に連なっています。その様子が念珠に似ていることから、念珠藻(ねんじゅも)と命名されました。他の呼び名として「イシワカメ」「姉川クラゲ」と呼ぶ地域もあります。

石だけでなく芝生にも発生する

イシクラゲは繁殖力が強いため日本全国に分布しており、水はけが悪い半日陰でよく見かけられます。名前にあるような土の部分だけでなく、芝生やコンクリートに覆われた駐車場にも発生します。日本では身近な存在であり、古くから食用にされてきたこともありますが、道端に生えているイシクラゲは砂やゴミ、害虫などが付着しているのでやめておきましょう。

水分を含むとプルプルの状態になる

乾燥時は縮んでカサカサになります。雨などが降ってと水分を吸収すると、生ワカメのような状態に膨らみます。道端にたくさんワカメが落ちているように感じるのは、雨が降ったあとのイシクラゲが膨らんでいるためです。

生命力が強く枯れにくい

イシクラゲは生命力がすごく約100年前のものも死ぬことはありません。乾燥や寒さに強く仮死状態になります。乾燥している仮死状態になり、水を含むと休眠から目覚めて光合成します。条件が合った場所に群生する場合が多く、辺り一面がイシクラゲの絨毯という事例も見られます。

イシクラゲが発生する原因

イシクラゲの胞子は空気中に漂っていますが、発生原因がある場所でしか繁殖しません。その原因を紹介します。

発生原因①:水はけが悪い

イシクラゲは水分のある場所で繁殖するため、水はけが悪い場所で発生しやすくなります。また水はけが良さそうな家の庭でも、土が踏み固められている部分は水はけが悪くなるため、イシクラゲが発生しやすくなります。

発生原因②アルカリ性の土

イシクラゲはアルカリ性の場所で繁殖します。日本の土は弱酸性のため、植物の養分となるアンモニアやマグネシウムを補給したりするために、庭に石灰をまくことがあります。そのため、石灰をまいた土はアルカリ性に傾きやすくなり、結果としてイシクラゲが大量に発生してしまうことがあります。

イシクラゲを駆除する方法

イシクラゲを駆除する方法

ここでは、イシクラゲの具体的な駆除方法を紹介します。一般的な除草剤では駆除できませんが、苔専用の除草剤や酸性物質を使った駆除方法があります。特にネットの口コミで評判のよい除草剤を紹介します。

イシクラゲの駆除方法①:専用の除草剤を使う

駆除には苔専用の駆除剤「コケそうじ」を使うのが、一番効果を実感できます。苔類の中でも生命力が強いイシクラゲに効く除草剤はほとんど無かったのですが、「コケそうじ」は栄養源である葉緑素細胞を破壊して枯死させるので、バッチリ駆除できます。自然に優しい成分で構成されているので安心して使えます。

パネフリ コケそうじ濃縮液
パネフリ コケそうじ濃縮液
Amazonで購入する

イシクラゲは元々が暗めのグリーンですが、黄色に変わることで手応えを実感できます。コケそうじはイシクラゲの葉緑体に作用して、光合成をおこなう器官を枯れさせることで栄養源を断つ仕組みです。

コケそうじの使い方

  1. たっぷり水を撒く
  2. そのまま30分~1時間置する
  3. コケそうじを水で20倍に希釈する
  4. 作った薬液を散布する
  5. 2~3日後にもう一度散布する

乾燥した状態のイシクラゲは休眠状態に入って身を守るため、駆除薬液を撒いても効果がありません。イシクラゲ全体がしっかりと濡れた状態になるまで撒きましょう。

まわりの土壌も含めて面的散布するのが効果的です。緑の部分が残っている場合には塗りムラがあるため、再度コケそうじの希釈液を吹き付けてください。ジョウロを使って薬液を撒くのが一番簡単です。庭全体など、広範囲に撒く場合には噴霧器があれば便利です。

イシクラゲの駆除方法②:酸性物質

イシクラゲはアルカリ性で増えるため、土を酸性にすると繁殖できなくなる生態があります。薬局や100円ショップで手に入るクエン酸は、酸の力が強く駆除効果も期待できます。使用方法も簡単です。クエン酸を水に溶かし、じょうろなどで発生が気になる場所へ散布しましょう。

イシクラゲの駆除方法③:熱湯をかける

やかんに水を入れて沸騰させて100℃以上にして、イシクラゲにかける。70℃程度の熱湯をかけても死滅しない場合があるため100℃以上の熱湯をかけましょう。またイシクラゲは生命力が強いため熱湯はまんべんなくしっかりかけましょう。熱湯がしっかりかかっていない場合は再び発生する可能性が高いです。

イシクラゲの駆除に効果がないもの困難

一般的な除草剤ではイシクラゲの駆除は困難
一般的な除草剤ではイシクラゲの駆除は困難

その他イシクラゲの駆除方法として、「雑草用の除草剤」「酢」が使われることがありますが、ほとんど効果がありません。

雑草用の除草剤は効果がありません

邪魔な植物を取り除くためによく除草剤が使われますが、イシクラゲに対して効果はなく周囲の草木を枯らすだけになります。雑草が枯れた後もイシクラゲは発生します。コケと藻に効く除草剤は雑草をターゲットにするものと比べて有効に見えますが、イシクラゲの駆除にほとんど役に立ちません。

酢を使っても駆除できません

一般的な苔や藻であれば酢で枯らすことができますが、イシクラゲにはほとんど効果がありません。イシクラゲは藻の中でも非常に生命力が強いため、酢では変色させるのが精一杯で枯らすことができませんず。また酢を大量にまくと、臭いでご近所トラブルの原因になることもありますので、使用はおすすめしません。

イシクラゲの大量発生を予防する方法

イシクラゲの侵入を防ぐのはほぼ不可能

イシクラゲは水分があると細胞分裂をくりかえし、放っておくとどんどん増えていきます。雨水や車のタイヤに付着して、どんどんと生息域を広げていきます。そのため侵入を防ぐのはほぼ不可能と思っておいた方が良いでしょう。

イシクラゲの繁殖を防ぐには「日当たり」「水はけ」「風通し」を良くする必要がありますが、常にその状態を維持するのは簡単ではありません。排水路を設けて水はけをよくするのが効果的ですが、手間もお金もかかるります。現実的には地道に駆除していくしかないです。

まとめ

今回はイシクラゲを駆除した方がいい理由や、駆除する方法を紹介しました。イシクラゲは一般的な除草剤ではあまり効果がありません。市販の除草剤でムダに被害を広げるよりも、紹介した駆除方法を試してみてください。大量に発生したイシクラゲや、自分で駆除しきれない場合は業者に依頼した方がいいでしょう。

イシクラゲは食べれる?
イシクラゲは見た目はワカメに似ており、昔は食用にも使われていましたが、今では食べられていません。「イシクラゲを駆除した方がいい理由は?」で詳しく紹介しています。

地元の草むしり(手作業)業者を探す

出張訪問サービスの検索予約サイトすまいのホットラインでは、高い技術を持った草むしり(手作業)の専門業者が多数出店しています。

予約前に無料で質問ができ、作業料金や利用者の口コミも公開されているので、あなたの悩みを解決するピッタリの専門家を見つけることができます。

よかったらシェアしてください
すまいのホットライン

すまいのホットラインは、引越し・不用品回収・ハウスクリーニングなど、
200種以上の出張訪問サービスを予約できる、日本最大級の検索予約サイトです。

「相場」がわかる
総額料金や実際に利用した人の口コミで選べる
「人柄」で選べる
スタッフの技術力や雰囲気・こだわりで選べる
「何でも」頼める
どうすればいいかわからないお困りごとも解決
どんなお悩みでも解決します
すべてのカテゴリをみる

「ハウスクリーニング」「不用品回収」「リフォーム」まで、すまいに関する「こまった!」「どうしよう!」を解決するために、200ジャンルを超えるお悩み解決コンテンツを発信しています。