家の中を飛び回るハエトリグモに悩んでませんか?ハエトリグモの特徴と予防策
家の中をピョンピョン飛び回る「ハエトリグモ」は、ハエ類を含む小型の虫を主食とする益虫です。できれば駆除せずに捕まえて逃がしてあげましょう。今回はハエトリグモの特徴や予防策を紹介します。
ハエトリグモとは?
ハエトリグモの体長は1cm程度で小型で足は短かいです。小さく飛び跳ねるように移動し、走り回ったり、ジャンプしたりするのが得意です。獲物を見つけると横っ飛びして捕食するため、海外では「ジャンピングスパイダー」と呼ばれます。
ハエトリグモは正面の2個の大きな目が目立ち、一部では愛嬌たっぷりのかわいい小型のクモとして非常に人気があります。
ハエトリグモは、その名の通りハエ類を含む小型の虫を主食とする益虫です。中にはクモや蟻を狙ったり、草食を中心としたクモもいます。他のクモの仲間と違い捕獲用の網を張らず、歩き回りながら獲物を狩る徘徊性のクモです。
日本にいる3種類のハエトリグモ
ハエトリグモ(蠅捕蜘蛛、英名:jumping spider)は、節足動物門クモ綱クモ目ハエトリグモ科に属するクモ類の総称をいいます。日本に生息しているハエトリグモの種類は約180種類と言われています。未だ多くの未知種が、まだまだあると言われているので種類が増えるかもしれませんね。
日本で見られるかもしれない3種類のハエトリグモの特徴を紹介します。
アダンソンハエトリの特徴
アダンソンハエトリは日本の中部より南では、人家などでごく普通に見られます。アダンソンハエトリの体長はメスが6~9mm、オスが5~7mmくらいです。オスとメスでは大きさや斑紋に違いがあり、オスは触肢が長めで白い毛も多く目立ちます。
また、背中にもいくつかの白い斑紋を持っています。メスはくすんだような体の色です。アダンソンハエトリは巣は作らないで家屋内などをうろついて、コバエやゴキブリの子供など自分よりも体が小さい虫を捕らえて食べます。
ミスジハエトリの特徴
5月~8月頃の本州、四国、九州、南西諸島なので家屋内や外壁、海岸の堤防などにみられるハエトリグモの1種類です。ミスジハエトリの体長はメスが7~8mm、オスが6~7mmくらいです。オスは頭部にオレンジ色の毛の帯があるのが特徴で、胸部から腹部にかけて縦筋が入っていて明暗がくっきりとしています。オスに対してメスは比較的均一な体の色で、斑紋もオスよりも目立ちません。
アダンソンハエトリと同様、ミズジハエトリもコバエや蛾(ガ)、ゴキブリの子供など自分よりも体が小さい虫を捕らえて食べます。
シラヒゲハエトリの特徴
本州から南西諸島にかけて分布していて、人家でよく見られるものの屋内で見ることは少なく、屋外の壁や塀にいるところをよく見かけるハエトリグモの1種類です。シラヒゲハエトリの体長はメスが8~10mm、オスが6~9mmくらいです。体に白く短い毛が多数並んでおり、触肢にある白い毛は特に目立ちます。
シラヒゲハエトリもコバエやゴキブリの子供など、自分より体が小さい虫を捕らえて食べます。
図鑑もある!ハエトリグモは人気のクモです
2017年6月足かけ5年の制作期間を費やして作られたのが「ハエトリグモハンドブック」です。日本から確かな記録のある105種のうち103種を掲載し、須黒達巳さんのハエトリグモへの愛をこれでもかと、注ぎ込んだ入魂の一冊です。
雄、雌、変異個体を白背景写真で掲載し全種で類似種と、その識別ポイントを詳細に解説しています。特に見分けの難しい種類については、検索表があります。
ハエトリグモハンドブック
世にも美しい瞳ハエトリグモ
家の中をピョンピョン跳ねる小さなクモ「ハエトリグモ」の写真集です。彼らをレンズで覗いてみると、その大きな瞳の美しさに気づくはずです。ハエトリグモの瞳にフォーカスした、日本初の書籍です。
ハエトリグモはいいクモだった!?
家の中で遭遇する頻度が高いハエトリグモは、虫嫌いな人にとっては「不快害虫」というだけで、じゅうぶん害虫の一種であると言えるでしょう。ハエトリグモに限らず虫嫌いの人にとって、その他の昆虫も場合によっては「不快害虫」と言えます。
しかし、ハエトリグモは人を襲ったり、猛毒を持っている訳ではありません。名前の通りハエを横っ飛びして捕食してくれたり、ゴキブリやカマドウマ(ベンジョコオロギ)等も食べる個体種が存在しています。このことから、害虫というより益虫ではないかという意見も数多いです。
筆者も幼少期は北国の田舎で育ち、現在は便利屋で害虫駆除しており虫にそんなに抵抗がないので非常に有り難い益虫だと思っています。また、芥川龍之介の小説「蜘蛛の糸」を思い出してしまい駆除する気になれなません。
仕事柄ハエトリグモに限らずクモの駆除を依頼されることがあるのですが、スプレーで殺すというよりも「外に追い出して、その後クモが家の中に住みにくい状況にしてはいかがですか?」と助言することが多いです。
ハエトリグモの予防策は?
ハエトリグモは退治する以上にすみつかないような環境作りが大切です。そのためにはハエトリグモの生態をよく知ることが重要です。
ハエトリグモは高温多湿を嫌います。空気が乾燥しがちな季節はある程度の温度と湿度を保つ必要はありますが、過度に高温多湿な環境を作るとカビが生えやすくなり畳やカーペット等にダニが発生したりとあまりいいことはありません。家の中の湿気対策をしっかりとしましょう。
ハエトリグモの発生をおさえたいのであれば、餌になりそうな虫が発生しないように対策するのがオススメです。
- 台所や水場(トイレや浴室など)を常にキレイにする
- 家の中の余計な湿気を取る
- 不必要に窓を開けない
- 網戸や換気口の網に大きな穴や、破れがあれば補修
このようにハエやゴキブリが発生しない環境作りが大切です。
まとめ
今回はハエトリグモの特徴や予防策を紹介しました。大半のクモはハエやゴキブリを捕食するだけなので無害です。過剰に怖がる必要はありませんが、放置するとクモの数が増えて手に負えなくなることもあるようです。
クモの中には輸入家具に紛れて家の中に侵入する毒を持つクモもいるため、害虫駆除のプロに相談してみましょう。プロに依頼すれば嫌な思いしてクモを退治しなくてもすみ、どうしたらクモが侵入しにくくなるのかアドバイスをもらえます。
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