自分でコウモリ駆除する方法は?コウモリを追い出す手順やおすすめ忌避剤6選
コウモリは鳥獣保護法により、勝手に捕獲や処分することを禁止されています。そこで今回はコウモリの生態やコウモリの被害、コウモリを駆除する時の注意点を紹介します。
コウモリはどんな生き物?
コウモリは脊椎動物亜門哺乳綱コウモリ目に属する動物の総称のことです。地球上に約980種のコウモリが生存していると言われていますが、その種数は哺乳類全体の4分の1くらいを占め、ネズミ目(齧歯類)に次いで大きなグループとなっています。
日本には約25種類のコウモリが生存していると言われていますが、家屋の屋根裏に棲みついてしまうのは、ほとんどが「イエコウモリ(アブラコウモリ)」という種類です。
コウモリというと吸血鬼ドラキュラを連想し、不吉な動物であるというイメージを持ってしまいますが、主食は昆虫で、吸血行動をとらないので噛まれる心配はありません。
それどころか1日に膨大な量の蚊やユスリカ、クモ、ゴキブリなどの昆虫を食べてくれるので、筆者はどちらかというと害獣というより益獣であると思っています。コウモリを模したアメリカンコミックのヒーローを真っ先に連想してしまうせいかもしれませんが。(笑)
温かい都市部では冬眠しない個体も確認されていますが、アブラコウモリの多くは11月頃に冬眠し、3月中頃から行動を開始します。7~8月頃に出産することが多く、約1ヶ月で巣立っていきます。オスの平均寿命は1~3年程度、メスの平均寿命は5年程度です。
コウモリを駆除しないとどうなるの?
コウモリがもたらす被害は、見た目の不快感だけではありません。
- 鳴き声や飛び回る時の騒音がある
- 糞による悪臭や住宅が劣化する
- ノミ、ダニが発生する
いくらコウモリが直接人間に危害を加えないとは言いながらも、夜な夜な天井裏でバタバタと飛び回り、鳴き声をあげられてしまってはたまったものではありませんね。
コウモリがもたらす被害は騒音や、コウモリが天井裏で垂れる糞による被害です。コウモリが天井裏で糞することにより悪臭の発生や雑菌の繁殖、ノミやダニの発生が懸念されます。コウモリのふんの正しい知識と掃除方法については下記の記事で詳しく紹介しています。
また、天井裏に敷いてあるグラスウール等の断熱材も劣化し、断熱性能が失われる可能性が高いです。
コウモリ自体も雑菌まみれの不潔な状態ですので、素手で触ると肌荒れやアレルギー発生などが懸念されます。(直接素手で触ることは、そうそうないかもしれませんが)
コウモリは鳥獣保護法により捕獲禁止されている
コウモリは鳥獣保護法により勝手に捕獲したり、処分することを禁止されています。虫取り網やタモで飛び立ったコウモリを捕まえて、その場で処分するという事はできません。
コウモリの駆除は各自治体に届出を出して許可を得てから、捕獲して処分するというルールを守らなければなりません。
いくら噛みつかれないからと言っても、コウモリを捕獲して処分すること自体とても危険な行為です。処分することより、家から完全に追い出すことを優先しましょう。コウモリの対策方法については下記の記事で詳しく紹介しています。
また、コウモリが棲みついてしまったからと、天井裏をのぞき込んでみるのは非常に危険です。コウモリが棲みついている天井裏の空間には、雑菌や病原菌などが蔓延している可能性が高く、天井裏に頭を出し呼吸してしまうと雑菌や病原菌を吸い込んでしまう可能性があります。
コウモリが棲みついてしまった場合は、下手に天井裏をのぞき込んだりせずに専門業者に相談しましょう。
自分でできるコウモリ駆除の手順
コウモリの駆除に最適な時期
コウモリを駆除する時期が非常に重要で、4月~6月、9月~10月が適切と言われています。7~8月はコウモリの出産時期となり、11月~3月は冬眠に入ってしまい追い出すのが困難になります。
コウモリがいる場所を特定する
コウモリが住み着きやすい場所
- 軒下や屋根
- エアコンの室外機や配管
- 換気口や通気口の隙間
コウモリが住み着きやすい場所にフンが落ちていないか合わせて確認しましょう。
コウモリを追い出す
コウモリが住み着いている場所を特定できたら、コウモリを追い出しましょう。コウモリを追い出すには忌避剤のスプレータイプや、超音波機器は初心者にはおすすめです。
コウモリが嫌がる超音波を発生させる機械も販売されているので、天井裏に設置可能な状況の場合は試してみる価値があります。
コウモリ駆除後の予防対策
コウモリ駆除の基本は「コウモリを家から追い出す」「再び棲みつかないようにする」この2つが重要です。すでに棲みついてしまったコウモリを業者に駆除してもらった後は除菌消臭してから、再び家に棲み着かないように対策しましょう。
コウモリを駆除した後の対策は、コウモリが嫌がる忌避剤を散布する方法が簡単で効果が安定していると言われています。
忌避剤を使う
市販の忌避剤スプレーや、ネズミ用の燻煙剤に効果があると言われています。
侵入経路をふさぐ
コウモリがどこから侵入してきたのか、経路を特定することが重要です。エアコンの配管スペースや換気扇のダクト、屋根裏の換気口などにわずかな隙間があれば簡単に侵入してしまいます。侵入経路がわかったら、エアコン工事用のパテやコーキング材等で隙間をふさぎましょう。
使っていない換気扇の隙間から侵入するケースも多いようです。本当に使っていない換気扇があるなら、いっそのこと外して当て板などで塞ぎましょう。
コウモリ駆除を業者に依頼するポイント
コウモリは特殊な生き物で、自分で追い払といっても不安な人が多いと思います。そんな時は業者に依頼するのが1番です。業者にコウモリ駆除を依頼すると30,000円以上の費用が発生するため、業者選びは慎重にしましょう。
いろんな業者がいる中でいい業者を見つけるには「必ず3社以上の相見積をとる」「コウモリの追い出しに成功した後の対策をきちんとしてくれる」業者を選ぶことが非常に重要です。コウモリ駆除の経験が豊富で、その家ごとにベストな対策を親身になって提案してくれる業者なら安心して作業をお願いできます。
筆者の知人も過去にコウモリの駆除の経験が浅く、知識がない業者に依頼したことがあるそうです。追い出したはずのコウモリが、たったの3日後に帰ってきてしまったそうです。知人曰く、コウモリを追い出すだけ追い出して、穴をちゃんと埋めなかったのが最大理由だと思うとのことです。
失敗しない業者を選ぶためにも、業者比較はしっかりしたいですね。
まとめ
今回はコウモリの生態やコウモリの被害、コウモリを駆除する時の注意点を紹介しました。コウモリの駆除は生態を知り、どこからコウモリが侵入したか経路を特定することも必要です。決して自分で捕獲したり処分しようとせずに、コウモリを家から追い出すことを考えましょう。
そして再びコウモリが侵入しないように、穴を塞いだりコウモリ忌避効果が高い薬剤などを使って予防しましょう。
コウモリは素人が扱える生き物ではないのも事実で、無理に自分でせずに業者に駆除と対策を依頼する方が安心で安全ともいえます。必ず3社以上の相見積を取り、経験豊富でコウモリを追い出した後の対策まできちんとしてくれる業者を探しましょう。
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