雨戸の後付けや交換する費用相場は?後付けできる雨戸は種類も豊富◎
ほとんどの窓に雨戸を後付けできますが、種類も豊富にあり悩むかもしれません。予算や目的に応じて選択できます。そこで今回は後付けできる雨戸の種類や料金相場を紹介します。
雨戸を取り付ける目的は?
東北以南では、雨戸が付いている家が大変多いです。雨戸を付ける2つの目的を紹介します。
筆者は北海道出身地ですが、冬場に雨戸にかかった雨水が凍結して窓が開けられなくなるため雨戸が付いている家はほとんど見たことがありませんでした。本州に初めて出てきて借りたアパートの窓に重厚な木製の雨戸があり「外出時や台風などの暴風雨の時は雨戸を閉めてくださいね」と不動産管理会社の人からも言われたものです。
防犯対策
雨戸を閉めることにより、家の内部を見えなくするという効果があります。窃盗犯の中には目を付けた家の内部を窓越しに確認して、物色するとしたらどの部屋のか目星をつけてから犯行に及ぶ場合があるそうです。
そういった意味で不在時や就寝時に雨戸を閉めるのは、防犯対策の一環になります。窓の防犯グッズや対策については下記の記事で詳しく紹介しています。
風水害対策
最近は大型台風が沖縄や西日本だけではなく、東関東や北海道まで猛烈な勢いで直撃するようになりました。台風などの暴風雨発生時に、横殴りの雨が窓ガラスを直撃したり、暴風により飛んでくる飛来物で窓ガラスが割れたりする被害が多数報告されています。
雨戸を閉めることにより横殴りの雨や暴風による飛来物の直撃を防ぎ、身の安全を守れます。
後付けできる4種類の雨戸
後付けできる雨戸は色々なメーカーから、たくさんの種類が発売されています。後付けできる代表的な雨戸を4種類紹介します。
引戸タイプ
後付けできる引戸タイプは、窓の外側にレールを取り付けて雨戸をはめ込み手動でスライドさせるタイプです。単に雨戸本体とレールを取り付けるだけではなく、窓の脇に雨戸を収納する戸袋を備えるタイプもあります。
折れ戸タイプ
後付けできる折れ戸タイプは、窓の外側にお風呂場のドアや路線バスのドアのように縦長の2枚の戸を蝶番で組み合わせて、手動で折れ曲がるようにしたタイプです。外壁が雨戸の幅より短い場合によく用いられます。
ルーバータイプ
後付けできるルーバータイプは、細長い羽板の角度を調節して風を通せるタイプです。夏場は冷房効率アップのため暑い日差しを防ぎながら、自然光を採り入れられます。
羽板を上下別々に動かせる物、角度があらかじめ固定されている物、羽板をぴったり閉めても通気口から通風・採光ができる物など様々な種類があります。ペットが過ごす部屋の窓やキッチンの小窓など、こまめに換気したい場所にも最適です。
窓用シャッター
後付けできる窓用シャッターは、窓の上部にシャッターケースを取り付けシャッターを収納します。省スペースで、見た目も非常にすっきりしています。
引き戸タイプや折れ戸タイプの雨戸と比較するとより防犯性や防災性が高く、電動か手動を選択できます。シャッターの自動化については下記の記事で詳しく紹介しています。
後付けできる代表的な雨戸を紹介しましたが、すべての窓に雨戸が設置できるわけではありません。出窓の場合は形状的に後付けが難しく、分譲マンションの外部は共用部とみられる場合があり雨戸を後付けできないこともあります。
後付け雨戸の料金相場は?
雨戸を後付けする場合は、どのくらいの費用がかかるのか気になりますよね?雨戸の種類、グレード、設置条件により費用は大きく異なりますが、参考の料金相場を紹介します。
「引戸タイプ」の料金相場
雨戸の大きさや戸袋の有無により費用が変わりますが、腰窓タイプの1枚物の雨戸であれば20,000~30,000円程度が料金相場になります。掃き出し窓の大きめのサイズで、戸袋まで設置するとなると100,000~150,000円程度必要になることもあります。
「折れ戸タイプ」の料金相場
引き戸タイプより電断が高いものが多く、メーカーや工事業者により異なりますが26,000~40,000円程度が料金相場になります。
「窓用シャッター」の料金相場
窓用シャッターの料金は、大きさや動作方法により料金が大きく変動します。手動巻き上げで腰窓程度の大きさであれば60,000~80,000円程度で設置できる場合もあります。掃き出し窓の大きなサイズに電動シャッターを設置するとなると400,000円以上すると思っておきましょう。
雨戸を取り付ける下地強度が不十分で補強が必要になる場合や、2階の窓でバルコニーなどがない場合は足場設置が必要になったり、RC(鉄筋コンクリート)造の建物でアンカー工事が必要になる場合は、別途追加費用が必要になります。
まとめ
今回は後付けできる雨戸の種類や料金相場を紹介しました。雨戸を後付けすると防犯性を高めて、災害に対する備えとして非常に効果的です。
シャッタータイプや引き戸タイプ、折れ戸タイプなど様々な種類があります。会後付けする場合は、雨戸を取り付ける窓周りの下地確認が重要です。建築の正しい知識を持った経験豊富な業に依頼しましょう。
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