トイレに出る紙魚(しみ)とは?紙魚がトイレに出たら自分で駆除して予防できる
トイレで発生する虫の中で、代表的なのはチョウバエと紙魚(しみ)です。トイレはこの2種類の虫が好む条件が揃いやすい場所です。トイレに出る紙魚とチョウバエは市販の駆除グッズを使って駆除できます。
トイレに出る紙魚とチョウバエとは?
トイレに発生する虫は様々ですが、その中でもよく見かける虫は「チョウバエ」と「紙魚(シミ)」の2種類です。チョウバエはトイレを飛び回る虫で、紙魚は床の端っこをササっと素早く動き回る虫です。
紙魚(シミ)の特徴と生態
- 体長は10mm前後
- 銀~灰黒色
- ダンゴムシを平べったくしたような形
- 3本の長いしっぽがある
紙魚(シミ)は暗く湿気が多いジメジメした所を好み、平べったい姿を活かしてわずかな隙間から侵入してきます。紙類を好んで食べる紙魚ですが、動きは素早く不規則な動きをします。
昆虫の中では長生きで寿命は7~8年、さらにエサがなくても10カ月~1年も生き続けられるという強い生命力の持ち主です。気持ち悪い姿や動きをするものの、私たちの健康に被害を与えることはありません。
チョウバエの特徴と生態
チョウバエの大きな特徴はハネです。体のわりに大きなハネがあり、その形はハート型を逆さにしたような形で見極めるポイントになります。
家庭でよく見られるのは、ホシチョウバエとオオチョウバエです。ホシチョウバエは、体長1~2mmで、オオチョウバエは体長4~5mmです。どちらも色の濃さに違いがあるものの灰褐色に近い色です。
チョウバエは卵→幼虫→さなぎ→成虫というサイクルで、20日~1ヶ月位の寿命です。短い気がしますが、一生の間に産む卵の数が多いです。ホシチョウバエで100個程度、オオチョウバエで250個程度卵を産み大量発生することがあります。
春先から冬にかけて活動することが多く、暖房と断熱に優れた現代住宅の中ではほぼ一年中活動します。
浄化槽や排水管の中、汚れた水の中の汚泥で幼虫期を過ごし、成虫になって飛び回ります。汚泥の中で育つため体中雑菌だらけで雑菌の運び屋として、私たちの健康を脅かす恐れがあります。
トイレに紙魚が発生する理由は好住処
チョウバエは浄化槽や排水管、汚れた水の汚泥の中で育ちます。トイレにつながっている所がチョウバエの住処になります。トイレに発生するのも頷けます。
トイレにはあまり掃除しないトイレタンクや、トイレブラシの収納ケースがあります。汚泥があればチョウバエの発生源になりかねません。
一方、紙魚は暗くてジメジメした所が大好きです。トイレは暗くて隠れる場所があり、常に水あるため紙魚にとって格好の隠れ家といえます。トイレの中にはトイレットペーパーの端切れが落ちていることが多くエサには困りません。
チョウバエは成虫や幼虫など全て駆除する
チョウバエの成虫は、見つけたら殺虫スプレーで駆除できます。殺虫シートやハエ取りリボンをトイレに吊りさげておくのもいい方法です。ハエ取り器なども販売されているので、検討してみるといいでしょう。
殺虫シートやハエ取りリボンでは幼虫を駆除できません。幼虫や卵、さなぎも駆除しなくてはチョウバエの発生を防げません。幼虫にはコバエの幼虫駆除剤を使って駆除しましょう。
トイレタンク内やトイレブラシの収納ケースの中も確認しましょう。幼虫がいたら駆除し汚泥があれば捨てましょう。卵、幼虫、成虫すべてを駆除しないとチョウバエ駆除にはなりません。
粘着シートで紙魚(しみ)を駆除する方法
紙魚(シミ)にはハネがないため、飛び回ることはありません。床を這って動きまわるだけですが、わずかな隙間に隠れ潜んでいます。そのため見つけたら殺虫スプレーで駆除できますが、隠れている紙魚も駆除する必要があります。
燻煙剤を使用したり、粘着シートを設置するといいでしょう。また、チョウバエの駆除同様に殺虫剤のシートをトイレに吊り下げておくのも効果的です。
紙魚のエサとなるトイレットペーパーの端切れはすぐに片付けましょう。紙魚のエサを断ち、殺虫剤を使って駆除しましょう。
紙魚が発生しないように予防する4つの方法
トイレの虫を防ぐにはトイレを徹底的に掃除することです。トイレ掃除のやり方については下記の記事で詳しく紹介しています。
トイレタンクを掃除する
トイレタンクのフタを外せるタイプであることを前提に紹介します。自分でトイレタンクのフタを外せないタイプの場合は設置業者に相談してみましょう。
準備物
- ビニール手袋
- マイナスドライバー
- トイレ洗剤
- トイレブラシ
- スポンジ
- 古歯ブラシ
トイレタンクを掃除する手順
- 止水栓を閉める。
- トイレタンクのフタを持ち上げて外す。
- トイレのタンク内をスポンジとトイレ洗剤でこすり洗いする。
- タンク内の細かい所は古歯ブラシを使って徹底的に掃除する。
- トイレタンク内がキレイになったらフタを戻し、止水栓を開けていつも通り水を流して完了。
止水栓を閉めて水を止めましょう。止水栓は蛇口を閉めるか、マイナスドライバーでネジを回すと閉まります。水を流すレバーをひねり、タンク内の水をすべて抜きましょう。
手洗いなしのフタは、フタを持ち上げればフタが外せます。手洗い付きのフタの場合は持ち上げるだけでフタが外せるタイプと、水が出る手洗い金具と水が通る管がつながっており外せないタイプがあります。手洗い金具と管がつながっている場合は、手洗い金具と管のつなぎ目にあるナットを手で反時計回りに回して外しましょう。
トイレタンクを開けずに(開けて)掃除する方法や予防法については下記の記事で詳しく紹介しています。
トイレの排水管を掃除する
トイレ排水管の掃除は、トイレ用排水管洗浄剤で洗浄するのが一番簡単です。薬剤によっては排水管を傷めてしまうこともあるので、使用頻度や使用方法を守りましょう。
トイレ道具を掃除する
トイレブラシの収納ケースやサニタリーボックスもキレイに掃除しましょう。特にトイレブラシの収納ケースは、トイレ掃除したブラシをそのまま片付けていることが多いと思います。汚れと水がたまって汚泥となってしまいます。
トイレブラシや収納ケース、サニタリーボックスもトイレ洗剤でキレイに掃除しましょう。
便器の隠れた汚れを掃除する
見える所は掃除していると思いますが便器のフチ裏や便座の裏側など、見えにくい所は行き届いた掃除ができてないことが多いです。便器のフチ裏や、便座の裏側なども歯ブラシを使ってキレイに掃除しましょう。トイレの徹底掃除は、虫の発生を防ぐのに必要不可欠です。
また、紙魚(シミ)対策としてエサとなるトイレットペーパーの端切れや、使い終わったトイレットペーパーの芯を放置しないように気をつけましょう。念のためトイレに防虫シートや、虫よけの芳香剤などを設置すれば万全です。
まとめ
今回はトイレに出る紙魚とチョウバエの特徴や駆除方法を紹介しました。自分でやっても結果が出ない場合は、プロの力を借りるといいでしょう。
トイレタンク内や便器の隅々まで掃除するのは面倒くさいと思う人は、普段のトイレ掃除は自分でやり、定期的にトイレの徹底掃除をプロにお願いするといいでしょう。
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