トイレ換気扇の交換方法は?トイレ換気扇の種類や取り付け業者を選ぶポイント
少しでも費用をおさえたいとトイレ換気扇の交換をDIYしようと思っていませんか?気持ちはわかりますが、機械設備工事や電気工事が絡む非常に難易度の高い工事です。そこで今回はトイレ換気扇の種類や、自分で交換する時の注意点を紹介します。
トイレの換気扇を交換する前に知っておきたい事
換気扇が付いていないトイレに換気扇を新設するのは、壁付けのパイプファンを付ける程度の工事であれば、相見積もりなどで安いリフォーム会社を探せばすむ話です。
「ちょっと待って!」
トイレ換気扇を付けることにより、本当に現在のトイレが抱えるお悩みを解決できるのかどうか、今一度よく考えてみる必要があります。
トイレ換気扇の交換は大がかりな工事です
いくら小規模な工事といえど、壁に穴をあけ、建物の断熱を欠損させることになります。また、短い距離とはいいながらダクトを配管し、たかがVVFケーブル1本とはいいながら、新規に電気配線を引くことになります。こう考えると、実は結構大掛かりな工事になります。
トイレの臭い対策の方法を考えよう
トイレの臭いが気になるのであれば、普段なかなか掃除しない奥の方をキレイに掃除するだけでも匂いが取れる可能性もあります。
また、近年の温水洗浄便座には脱臭機能が付いたものもありますので、換気扇取り付けではなく、トイレの便座を脱臭機能付き温水洗浄便座に変えた方がいい場合もあります。トイレの臭いを元から断つには、掃除は必要不可欠です。
トイレ掃除のやり方完全網羅や、臭いを取る掃除方法、トイレの黒ずみを落とす方法、トイレ洗剤とブラシのおすすめ商品については下記の記事で詳しく紹介しています。
建物の構造体そのものに問題がある
トイレ内に湿気がこもり、カビ臭い場合は、ひょっとしたら建物の構造体そのものに問題があることも考えられます。トイレ、お風呂などの水場は、躯体そのものに湿気がこもる可能性が極めて高く、柱、土台、床下がジメジメになっている可能性が高いです。
断熱材そのものが湿気を吸い込んでしまい、カビが生えている恐れもあります。そのような場合は、換気扇取り付けでは解決できない場合がありますので、可能であれば建築のプロに診断したもらった方がいいでしょう。
トイレ換気扇の種類によって施工方法が違う
トイレに換気扇を取り付ける時は、どのような換気扇を取り付けるかによって施工方法が変わります。トイレ用換気扇の種類と特徴を紹介します。
壁付け用パイプファン
既存のトイレに換気扇を後付けする時に、いちばん施工しやすいタイプです。トイレの壁が外壁に面していれば、取り付け可能です。トイレの内壁と外壁に穴をあけ、ダクトを配管し、換気扇駆動用の電源コードを1本配線します。
天井扇
トイレの天井に穴をあけ、ダクトを配管し、外壁に穴をあけ臭気を抜きます。天井に穴をあけ、天井の石膏ボード下地(野縁といいます)を切ったり、天井裏にアルミダクトを配管するといった大掛かりな工事が必要になります。
天井扇(浴室換気乾燥暖房機連動タイプ)
トイレの天井に換気扇を取り付け、浴室の換気乾燥暖房機にダクトを配管し、浴室の機器を通して外部に排気します。
トイレ換気扇を取り付ける位置に注意しよう
トイレ換気扇を取り付ける時の注意点は換気扇をどこに取り付けるか、位置決めが非常に重要です。
位置決めでの失敗談
恥ずかしながら筆者は、6年前に自宅を新築したときにトイレ換気扇の位置決めで失敗しました。自宅は2階建て22坪の木造住宅、2階リビングの3LDKです。1階の寝室隣にトイレを設けているのですが、2階へ上がる階段の真下にトイレを設けたため、トイレの換気扇はパイプファンにせざるを得ませんでした。
ところが、パイプファンの取り付け位置を腰の高さくらいにしてしまったため、トイレ換気扇のスイッチを入れると、隣の空き地からの砂ぼこりがパイプファンを通してどんどん入り込んでしまったのです。
おかげで、トイレの中は砂ぼこりまみれになってしまいました。今更ですが、もう少し高い位置にパイプファンを付けていれば、こうはならなかったのかなと後悔しています(泣)
トイレ換気扇の位置を決めるポイント
トイレの外にすぐお隣のリビングがある場合は、トイレ換気扇使用時に悪臭がお隣のリビングに流れるのを防ぐため、トイレ換気扇の取り付け位置を高い位置にする必要があります。
また、トイレが交通量の多い幹線道路などに面している場合は、換気扇の開口から騒音や排気ガスがトイレ内に入り込む可能性を考慮しなければなりません。
トイレ換気扇を自分で交換する必要最低限な条件と道具
トイレ換気扇を自分で取り付けられないのと、考える人もいると思います。基本的にはオススメしませんが、壁に穴をあけて排気する「壁付けのパイプファン」なら一番難易度が低くできないことはないです。
トイレ内のコンセントの状況
自分で換気扇を取り付ける最低条件は、パイプファンへの給電方式がコンセント式であることです。
そのため、パイプファン本体のすぐ横にコンセントを増設する必要があります。コンセントの増設は、最低でも「第二種電気工事士」の資格を持っていなければできませんので、コンセントの増設を業者に依頼しましょう。コンセント増設するには資格が必要については下記の記事で詳しく紹介しています。
トイレ換気扇の取り付けに必要な道具と方法
トイレに換気扇を取り付ける時、いちばん苦労するのが「穴あけ」です。内壁と外壁の穴あけに使う工具が異なり、壁の種類によっては穴あけの難易度がぐんと上がります。
トイレの内壁に穴をあけるには、電動インパクトドライバーの先に付ける穴あけ工具「ホルソー」を使う楽に穴あけできます。ホルソーがない場合は、少々時間はかかりますが換気扇取り付け用の穴を壁に下書きします。(大工さんの用語では、これを「けがく」と言います)その線に従ってキリ先で細かく穴をあけ、その細かい穴をなぞるように片引きのノコギリで地道に内壁のボードをくり抜くことは可能です。
距離は短いですが、トイレ室内側から外壁側まで空気を通す配管(ダクト)を用意する必要があります。鉄製のダクトを必要な長さに合わせて切断するには「ディスクグラインダー」を使うのが1番いいですが、完全にプロ用のツールですので、一家に一台といった気軽な工具ではありません。
ホームセンターなどで買う場合は、有料のカットサービスを利用しましょう。最近は、ホームセンター自体に無料の工作室を併設しているお店もあり、そこにはだいたいディスクグラインダーが置いてあります。
換気扇のダクトの出口となる外壁には、雨風や害虫の進入を防ぐため「ベンドキャップ」あるいは「ウェザーカバー」と呼ばれるキャップをねじ止めする必要があります。ベンドキャップやウェザーカバーを取り付けた時は、外壁材とカバー本体にできた隙間から雨水が侵入しないよう、変性シリコンのコーキングを周りに注入しましょう。
ベンドキャップを取り付ける為の穴をあける工具として、外壁用のホルソー(外壁がサイディングの場合はサイディングソーを使います)が必要になります。
また、日本古来の建築工法で建てられた家屋の場合は、壁の中にモルタルや漆喰を塗るための下地金網(メタルラスといいます)、たまに竹を編み込んである場合(竹小舞・たけこまいといいます)があります。
穴あけの時には注意しなければなりません。さらに、穴をあけた部分の断熱補強を必ずする必要があります。換気扇取り付け用に丸く穴をあけてダクトや換気扇本体を取り付けると、必ず本体と断熱材の間に隙間ができます。この隙間を放置しておくと湿気や害虫が入り込んだりするので、ウレタン断熱スプレーなどを吹き込み断熱材の隙間を埋めておきましょう。
トイレ換気扇の取り付け業者を選ぶポイント
電源工事を必要とする場合がほとんどですので、「電気工事士の資格の有無」を必ず確認しましょう。無資格工事による漏電事故が後を絶たず、中には火災に至るケースまで発生しています。
また、トイレ換気扇取り付けは「機械設備工事」に該当するため、設備に詳しい業者に依頼しましょう。トイレ換気扇を取り付ける建物の工法によって施工方法が変わってきますので、建築に詳しい業者に依頼するのが安心です。
価格の安さだけを売りにしている業者が多いですが、安全対策を無視して構造体の確認もまともにせずに工事に入る無資格業者が多いのもまた事実です。
実際に純和風建築の建物にトイレ換気扇を付けるため、間柱の位置や壁の構造を一切考慮せず、勢いよく穴あけを開始して、ホルソーで大事な「間柱を折ってしまった…」業者いるようです。挙句に壁下地に入っていた竹小舞をドリルの刃先に絡めてしまい、トイレの壁そのものを下地もろとも破壊してしまったケースがあります。
少なくとも3社相見積を取った上で「トイレ換気扇取り付けの工事実績が豊富」で「電気講師士の資格がある」業者に工事を依頼しましょう。
安心できる業者であれば、トイレ換気扇取り付けに入る前に必ず家の周りの状況を確認して、機種選定を含めベストな取り付け方法を提案してくれますよ。
まとめ
今回はトイレ換気扇の種類や、自分で交換する時の注意点を紹介しました。換気扇を取り付けたら、今のお悩みが解決できるか、よく考えてみてみましょう。わからないことや不安なことがあれば、一度専門業者に相談してみましょう。
自宅の環境にあったベストな方法で、トイレを衛生的で快適な場所にしたいですね。
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