小さなお子様やペットが障子を破いてしまったり、何もしていなくても日焼けで変色したり、端がはがれてきたりと障子は定期的にメンテナンスが必要ですよね?
しかし、そう何度も障子の張り替えをするのは面倒と思うかもしれませんが、障子紙の張り替えはちょっとしたコツを知ることで、驚くほど簡単でキレイに仕上げられます。
また、プラスチック障子紙を使うのもオススメです。
日焼けしにくく、破れにくく、汚れに強いという丈夫な障子なんです。
しかし、プラスチック障子紙を貼るには、和紙の障子紙と違うコツも必要です。
そこで今回は、障子の種類や、自分で障子を張り替える方法や、障子の張り替えを業者に依頼するポイントについて紹介します。
- 【障子の張り替え】障子紙の種類「和紙」と「プラスチック」
- 【障子の張り替え】プラスチック障子紙は2通りの貼り方がある!
- 【障子の張り替え】プラスチック障子紙のメリットを知ろう!
- 【障子の張り替え】プラスチック障子紙のデメリットを知ろう!
- 【障子の張り替え】張り替える時は古い障子紙を剥がそう!
- 【障子の張り替え】新しい障子紙をキレイに貼るポイント
- 【障子の張り替え】自分で障子紙(和紙)を張り替える方法
- 【障子の張り替え】障子紙を張り替えるには霧吹きが必須
- 【障子の張り替え】アイロンタイプの障子を張り替える方法
- 【障子の張り替え】両面テープタイプの障子を張り替える方法
- 【障子の張り替え】障子紙は定期的に張り替えが必要です!
- 【障子の張り替え】業者に障子の張り替えを依頼するポイント
- 自分で障子を張り替えるのが面倒なら業者に依頼しよう!
【障子の張り替え】障子紙の種類「和紙」と「プラスチック」

障子紙の種類は、大きく分けて「和紙」と「プラスチック」の2種類があります。
【障子の張り替え】障子紙の和紙について知ろう!
和紙の障子紙にも「手すき」と「機械すき」の2種類あります。
さらにその障子紙の中に「楮(こうぞ)」「レーヨン」「パルプ」の繊維が混ぜているものもあります。
手すき楮紙は素材の値段は少々高めですが、昔ながらの風合いと自然な採光があり、趣のある和室にはいちばん合います。
また、楮の配合比率により風合いが変わり、価格も変わります。
価格がお手頃で定期的に張り替えることを前提とするのであれば、レーヨン障子紙、パルプ障子紙で十分です。
【障子の張り替え】障子紙のプラスチック和紙について知ろう!
プラスチック和紙は丈夫で破れにくく実用的ですが、風合いは手すき楮紙と比べると機械的な感じがします。
純和室というより和モダン的なお部屋に合います。
筆者も格子状の襖の木枠にモザイク状に色を変え、カラフルに障子紙を張り替えているアヴァンギャルドなふすまを見たことがありますが、この障子紙はプラスチック製でした。笑
最近は、ネット通販、ホームセンターの買い物サイトでも数多くの種類の障子紙が、市販されています。
ショップによっては無料サンプルを取り寄せることが可能ですので、実際の風合いや触り心地を確かめることが可能です。
ホームセンターの店頭でも障子紙の取り扱いはありますが、最近の建物には和室が少なくなってきたせいか、昔と比べて種類が随分と減っているように思います。
【障子の張り替え】プラスチック障子紙は2通りの貼り方がある!

【障子の張り替え】アイロンで貼るプラスチック障子紙について知ろう!
アイロン1つで貼ったり剥がしたりできるプラスチック障子紙です。
【障子の張り替え】両面テープで貼るプラスチック障子紙を知ろう!
専用の両面テープで簡単に貼りつけるタイプのプラスチック障子紙もあります。
アイロンか両面テープ、自分が使いやすそうな方を選んで下さいね。
【障子の張り替え】プラスチック障子紙のメリットを知ろう!

和紙の障子紙は、高級感もあって日本古来の和室のよさのある反面、破れやすく、日焼けしやすいなど欠点も多く、張り替え頻度が高いですよね。
そこで和紙の障子紙の欠点をなくすために、和紙をプラスチックでサンドイッチしたり、ラミネートした障子紙がプラスチック障子紙なんです。
プラスチック障子紙がどんな点で優れているのか確認してみましょう。
破れにくく、小さなお子様やペットがいたずらしても大丈夫なのはとても嬉しいですよね。
また、障子紙自体はもちろん、部屋の中の色あせや変色も防ぐ効果があります。
プラスチックは、汚れても水拭きできて丈夫で掃除がしやすいという点から、張り替えの頻度も少なくてすみます。
冷暖房効果も高いためエコで、ガス代や電気代の節約に繋がります。
プラスチック障子紙は、和紙に比べて燃えにくい点も安心です。
【障子の張り替え】プラスチック障子紙のデメリットを知ろう!

いい事づくめのプラスチック障子紙ですが、欠点もあります。
それも確認したうえで、障子紙を選びたいものですよね。
そこで、プラスチック障子紙のデメリットを紹介します。
和紙とプラスチックの材料代に加工賃が加わるため、和紙の障子紙と比べれると値段は上がります。
しかし、長期的に見ればコスパはいいという見方もあります。
和紙の障子紙は霧吹きで障子紙を濡らして貼るため、紙は濡れると収縮し乾くと共に膨張するので障子紙がピンと張ります。
しかし、水を吸わないプラスチック障子紙ではそうはいきません。
貼った時にたるんでしまうと修正できません。
また、貼る手間がかかるという意味では、プラスチック障子紙も和紙と変わらない面倒くささは変わりありません。
和紙の障子紙と比べて一番のデメリットは、プラスチック障子紙は通気性が悪いことです。
【障子の張り替え】張り替える時は古い障子紙を剥がそう!

当たり前ですが障子の張り替えは、古い障子紙を剥がすことから始めます。
この時に障子をキレイに剥がさないと、新しい障子紙を張るときの仕上がりが汚くなります。
どのような点に気を付ければ、上手に剥がせるのかポイントを紹介します。
【障子の張り替え】古い和紙を剥がす時のポイント
障子紙を貼り付けている格子状の木枠(桟・さん)に霧吹きで水を吹きかけ、数分おいて障子紙がふやけてから剥がすと簡単に古い障子紙を剥がせます。
障子紙を剥がしたあと、汚れや古い糊(のり)も丁寧に拭き取り、最後に木枠を乾燥させましょう。
最近は、障子紙を簡単に剥がせる「剥がし液」も販売されています。
【障子の張り替え】古いプラスチックを剥がす時のポイント
障子紙が張り付いている側から、ドライヤーをまんべんなく当てゆっくりと剥がします。
1箇所にドライヤーを当てすぎると障子紙が溶けたり、木枠自体が反ってしまうことがあるため注意が必要です。
少しずつ様子を見ながら、ゆっくり剥がしていくのがポイントです。
【障子の張り替え】新しい障子紙をキレイに貼るポイント

新しい障子紙を張るとき、なるべく簡単に、そしてキレイに貼りたいですよね。
不器用な人でも、失敗しないポイントを紹介します。
【障子の張り替え】和紙をキレイに貼るポイントを知ろう!
木枠に糊(のり)を塗る前に、新たに張る障子紙のサイズをよく確認してから、実際に張る場所に両面テープなどで仮止めする。
サイズと張る場所が決まったら、張りはじめの場所から順に木枠に糊(のり)を塗り、たるみがないようにしっかり伸ばしながら障子紙を張っていきます。
張り終わったら定規を当てながら、余分な障子紙をカッターで切ります。
よく切れるカッターを使うのがコツですが、木枠にカッターの刃を立てすぎないように気を付けましょう。
【障子の張り替え】プラスチックをキレイに貼るポイントを知ろう!
プラスチック障子紙は、アイロンを使って張るのが一般的です。
障子紙のサイズをよく確認し、張り始めの端っこにアイロンを当て固定します。
障子紙をシワなくピンと張り、反対側の端っこを仮止めテープで固定し、木枠に沿ってアイロンを当て張り付けていきます。
このとき、1箇所に長い時間アイロンを当てすぎないように注意しましょう。
1箇所に熱を加えすぎると、障子紙が溶ける恐れがあります。
障子紙を張り終わったら和紙の場合と同様、定規を当て余分な障子紙をよく切れるカッターで切り落としましょう。
【障子の張り替え】自分で障子紙(和紙)を張り替える方法

【障子の張り替え】和紙の障子紙を剥がす方法
用意するもの
- 必須
- レジャーシート
- 霧吹き
- ぞうきんまたは、スポンジ
障子に下にレジャーシートを敷く
水を使うので障子の下に、レジャーシートを敷いておく。
古い障子紙にぞうきんやスポンジを使って濡らす
霧吹きや水を浸したぞうきんやスポンジ、はけなどで障子の枠や桟を中心にまんべんなく濡らし5~10分程度放置する。
古い障子紙をゆっくり剥がす
障子を端の方からゆっくり剥がす。上手く剥がれない時は手順2~3を繰り返す。
桟に残った糊(のり)を拭き取る
枠、桟に残った糊(のり)を濡れたぞうきんでしっかり拭きとって、枠を乾燥させて完了。
キレイに障子を剥がせたら、新しい障子を貼りましょう。
次はキレイに障子を貼る方法を紹介します。
【障子の張り替え】和紙の障子紙を張り替える方法
用意するもの
- 必須
- 新しい障子紙
- マスキングテープ
- 障子専用糊(のり)
- カッター
桟の上にマスキングテープを貼る
桟の上にマスキングテープを貼り障子紙を仮止めする。これを左右と中央の3箇所する。
桟に障子専用糊(のり)つける
障子専用糊(のり)を桟の縦方向に付ける。次に横方向と桟の部分にのりをつける。
新しい障子紙を貼る
障子専用糊(のり)を付けた上に、障子紙をロールのまま障子の格子に乗せゆっくりと転がす。下まで障子をかぶせたら、大まかに外側の部分をカットし時間を置く。
格子に沿って障子紙を切る
糊(のり)が乾ききる前に、格子の部分に沿って障子紙を切って完了。
障子がシワシワになってしまった時は、霧吹きで水を吹くとピンと貼れますよ。
【障子の張り替え】障子紙を張り替えるには霧吹きが必須

少し紹介しましたが、障子にシワができたら霧吹きで解決できます。
障子にシワができてしまったら、霧吹きで水をかけるとピンと伸びるんです。
なぜか?というと、洗濯物で洗濯してはいけない服を洗濯して、縮んでしまった経験はありませんか?
その時と同じく、障子紙も紙が縮むことでピンと張り、シワが伸びて美しく仕上がるんです。
霧吹きを使用するときは、糊(のり)が乾いてから吹きかけましょう。
アイロンをかける時も乾いた洗濯物でないと、アイロンをかけないのと同じです。
糊(のり)が乾く前に、霧吹きで水を吹きかけると、貼った障子が剥れてしまうことがあります。
しっかりと乾いてから霧吹きしましょう。
【障子の張り替え】アイロンタイプの障子を張り替える方法

【障子の張り替え】アイロンタイプのプラスチック障子紙を剥がす方法
用意するもの
- 必須
- ドライヤー
両面テープの糊(のり)をドライヤーで緩める
ドライヤーの熱風を全体的にあて、両面テープの糊(のり)を緩める。
古いプラスチック障子紙を剥がす
古いプラスチック障子紙を焦らず、ゆっくり障子紙を剥がすことで両面テープの糊(のり)が障子の枠に残らずキレイ剥がせる。
アイロンタイプのプラスチック障子紙を張り替える方法
用意するもの
- 必須
- アイロンタイプのプラスチック障子紙
- アイロン
- マスキングテープ
- 定規
- カッター
プラスチック障子紙の端をマスキングテープで仮止めをする
裏表に注意して、プラスチック障子紙の端をマスキングテープで障子枠の一方に仮止めする。ザラザラした面を枠側にする。
少し大きめにサイズを合わせる
障子枠の端までプラスチック障子紙を広げ、カッターで少し大きめに切る。
アイロンで貼り付ける
プラスチック障子紙を少しずつ広げながら、ゆっくりアイロンをかける。しわやたるみを防ぐため、中心から外に向かってアイロンをかける。
余った障子紙を切る
貼り終えたら定規とカッターを使い、はみ出した余分な障子紙を切る
余分な所についた障子紙を剥がす
余分な所に貼りついた障子紙にもう一度アイロンを当て剥がして完了。
【障子の張り替え】両面テープタイプの障子を張り替える方法

【障子の張り替え】両面テープタイプのプラスチック障子紙を剥がす方法
用意するもの
- 必須
- ドライヤー
両面テープの糊(のり)をドライヤーで緩める
ドライヤーの熱風を全体的にあて、両面テープの糊(のり)を緩める。
プラスチック障子紙を剥がす
プラスチック障子紙を焦らず、ゆっくり障子紙を剥がすことで、両面テープの糊(のり)が障子の枠に残らずキレイ剥がせる。
両面テープタイプのプラスチック障子紙を張り替える方法
用意するもの
- 必須
- 両面テープタイプのプラスチック障子紙
- 専用の両面テープ
- マスキングテープ
- 定規
- カッター
- ドライヤー
新しいプラスチック障子紙を仮止めする
新しいプラスチック障子紙の端をマスキングテープで、障子枠の一方に仮止めする。
少し大きめにサイズを合わせる
障子枠の端までプラスチック障子紙を広げ、カッターで少し大きめに切る。
専用の両面テープを貼る
プラスチック障子紙専用の両面テープを障子の枠、桟に貼る。縦に両面テープ貼って、紙を剥がした後、横に両面テープを貼る。全て貼り終えたら、両面テープの紙を剥がす。
プラスチック障子紙を貼る
仮止めした位置からずれないように角をあわせて、ゆっくり丁寧にプラスチック障子紙を貼る。たるみが生じたら、すぐに少し剥がして貼り直す。全部貼り終えた後は、たるみを修正することはできないので注意が必要です。
余分なプラスチック障子紙を切る
定規とカッターで、はみ出した余分なプラスチック障子紙を切りとって完了。
【障子の張り替え】障子紙は定期的に張り替えが必要です!

障子紙は一度張り替えれば、ずっとそのままでいいものではありません。
日焼けや日常生活で発生する湿気や、ホコリにさらされるため定期的に張り替えが必要であると認識しておきましょう。
和紙に比べるとプラスチック製は耐久性がありますが、それでも素材の劣化は避けられません。
日光に晒され続けると、素材自体が変色し黄ばみます。
また、日光に当たり続けることにより素材自体が変質し、パリパリになってしまいます。
いくら丈夫で汚れにくいのがプラスチック障子紙のメリットとはいえ、いずれかのタイミングで張り替えなければならないんです。
そんなの面倒だし、張り替えのタイミングも判断しにくい~(泣)という声も聞こえてきそうですね。
障子の寿命は、一般的には3年前後といわれています。
しかし、障子のある部屋の位置や生活環境によって、劣化する速度もかなり違いがあります。
張り替えの目安は2つあります。
このような症状がでていたら、張り替えを検討しましょう。
障子は部屋の印象を変えてくれるだけではなく、以下の3つのメリットがあります。
劣化した障子のままだと、このメリットが全く活かされません。
和室があるのですから、定期的にメンテナンスして有効活用したいですね。
それにしても3年に1度、思ったよりも張り替えの頻度が高いですよね。
その都度キレイに仕上げるには、先ほど紹介したように古い障子紙のカスや、糊(のり)を丁寧に取ることがポイントとなります。
一度古い障子紙のカスや糊(のり)を残したままにしてしまうと、その部分に重ねられた新たな障子紙や糊がはがれにくくなり、固まりになってしまいます。仕上がりもその部分だけ汚くなります。
【障子の張り替え】業者に障子の張り替えを依頼するポイント

障子の張り替えは基本的に自分でできますが、業者に依頼してキレイに張り替えてほしいという人は多いです。
しかし、どのような業者に依頼すればよいのかわからないと、お困りの方が多いようです。
障子の張り替えは、内装屋から町の便利屋まで、幅広い業種の人が対応できます。
正直どこに頼んでも仕上がりに大きな差はなく、金額もそんなに大きな差はありません。
しかし、依頼するなら信頼できる業者に依頼したいですよね。
見極めるポイントは「業者の身だしなみはきちんとしているか?」「作業車はキレイか?」です。
作業自体は非常に簡単ですが、汚い手で障子紙を触り、荷台が汚い状態の車で障子紙を張り替えた襖を運べば、キレイに張り替えた障子紙に汚れが付いてしまいます。
信頼できる業者は、キレイに手を洗ってから作業して、仕上がった襖を運ぶ時は、荷台に毛布や養生材を敷き、キレイな状態であなたの自宅まで運んでくれます。
ホームページや電話などで問い合わせる時に、養生の仕方についても確認しておくのがオススメです。
そういった問い合わせを嫌がらずに、丁寧に答えてくれる業者に作業を依頼するといいですね。
自分で障子を張り替えるのが面倒なら業者に依頼しよう!
そこで今回は、障子の種類や、自分で障子を張り替える方法や、障子の張り替えを業者に依頼するポイントについて紹介しました。
障子の張り替えは、障子紙の種類や生活環境により多少寿命の差はあるものの、基本的にはのペースで張り替えが必要です。
張り替え作業は基本的に自分でできますが「手作業が苦手…」「忙しくて時間がない…」という人はプロに依頼するのがオススメです。
その際は丁寧に作業し、身だしなみがきちんとしている業者にお願いするため、少し面倒でも業者比較して下さいね。
障子張り替え業者を探す時は、ホットラインを使えば予約前に不安な事を無料で業者に質問ができ、もちろん作業予約することが可能です。
まずは、ご自身にあった安心な店舗を探してみてください。