イタチを駆除(捕獲)する6つの方法|自分でイタチを退治する方法と対策のまとめ
イタチは駆除しなければ悪臭や感染症など様々な被害を及ぼします。今回はイタチの特徴や駆除した方がいい理由、イタチを駆除する方法を紹介します。
イタチとは?どんな動物?
「イタチ」と聞いても、多くの方はあまりピンときませんよね?イタチがどんな姿でどこに住み、何を食べるのか?気になりますよね。
イタチの特徴
人家に被害を与えるイタチは、主に2種類で「二ホンイタチ」と「チョウセンイタチ(シベリアイタチ)」です。
- 二ホンイタチ・・・(オス)30~40cmくらい(メス)20~30cmくらい
- チョウセンイタチ(シベリアイタチ)・・・(オス)25~40cmくらい(メス)25~30cmくらい
どちらもメスよりオスの方が大きいです。二ホンイタチ、チョウセンイタチも胴長短足で細長いです。
- 二ホンイタチの毛の色は茶褐色
- チョウセンイタチ(シベリアイタチ)の毛の色は黄褐色
イタチは年1回、春に繁殖し1度に4~5匹出産します。繁殖期は4〜5月で、6〜8月は子育てのため巣穴で生活します。
イタチの性格
- 学習能力が高い
- 警戒心が強い
- 縄張り意識が強い
- 凶暴
- 身体能力が高い
- 臭い
イタチは身体能力が高く、機敏で柔軟性もあり3cmすき間があれば侵入できます。
イタチの肛門腺にはとても臭い分泌物があり、縄張りのために臭いをつけたり、身の危険を感じた時に強烈な悪臭を発します。
イタチは基本的には夜行性動物でネズミやカエル、魚類など小動物や、昆虫などを好み家畜なども襲います。雑食のため農作物や生ごみなどにも被害を与えます。
イタチの捕獲は制限されている
イタチの捕獲は鳥獣保護法により制限されています。しかし、自治体から許可があれば「ニホンイタチのオス」「シベリアイタチ」のみ捕獲できます。違反が認められた場合は、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金が課せられます。
イタチの狩猟期間
イタチの狩猟期間は毎年11月15日~翌年2月15日です。自治体によっては期間を延長したり、短縮している場合があります。(北海道は10月1日〜1月31日)
>>【参考】鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律施行規則
イタチを駆除した方がいい10の理由
イタチを駆除しなければいけない10の理由があります。
悪臭被害がある
イタチは縄張りのために、自分の臭い付けをします。また、巣を作れば尿による悪臭被害もあります。
糞尿被害がある
イタチの糞尿は臭いだけでなく、天井を腐らせてしまいます。長期間イタチが住みつくと天井が抜け落ちてしまうこともあります。
ダニやノミ被害がある
イタチはダニやノミを家の中に連れてきます。
感染症被害がある
イタチは平野部や低山などに住み、近年では人家に住み着くことも多く感染症の恐れもあります。
建物被害がある
侵入のために建物を傷つけられたり、巣を作るために断熱材をちぎってしまうため、断熱材として機能しなくなってしまいます。
夜間の騒音被害がある
イタチは夜行性のため、夜間の足音による騒音もたまりません。
ペット被害がある
イタチは小動物が大好物です。大切なペットが襲われてしまう可能性もあります。
家畜や農作物被害がある
イタチは時に自分の体より大きなニワトリなども襲います。家畜への被害もあります。また、イタチは雑食のため農作物を食い荒らすこともあります。
生ごみを荒らす
雑食のイタチは生ごみも食い散らかします。
ケガする可能性がある
イタチに遭遇し捕獲しようとすれば、窮地にたったイタチに傷つけられる可能性があります。
イタチを駆除するなら3つの注意点を守ろう
イタチの駆除は簡単そうに聞こえますが、イタチの駆除には3つの注意点があります。
役所に申請が必要です
イタチは鳥獣保護法により、捕獲するには市区町村に許可申請が必要です。また、イタチのメスは捕獲を禁止されています。イタチのオスは許可申請すれば捕獲できますが、イタチのメスは捕獲できません。
素人の私たちにオスや、メスの見極めは難しいです。捕獲ではなく追い払うだけなら、オスでもメスでも許可申請も必要ありません。そうなると自分でイタチを駆除する方法は捕獲をあきらめて、追い出す方法に限られてしまいます。
駆除しても出戻ってくることが多い
イタチは賢く、縄張り意識が強い生き物です。一度追い出しても戻ってくる可能性が高いです。
駆除に失敗すると警戒心が強くなり捕獲が難しくなる
イタチは学習能力が高く、警戒心が強いイタチは一度駆除に失敗すると駆除が難しくなります。中途半端なイタチ駆除は、かえってイタチ駆除の難易度を上げてしまう可能性が高いので注意が必要です。
自分でイタチを駆除(捕獲)する方法
許可申請も要らず安全な駆除方法は、イタチを追い出す方法です。
忌避剤でイタチを追い出す方法
市販の忌避剤(きひざい)を使ってイタチを追い出します。
撃退超音波でイタチを追い出す方法
市販の撃退超音波機を使ってイタチを追い出します。
音を出してイタチを追い出す方法
イタチは音に敏感に反応するので、鍋などをたたき大きな音をたてイタチを追い出します。
光を出してイタチを追い出す方法
イタチは光にも敏感に反応するので、フラッシュライトやクリスマスのイルミネーションなどを設置してイタチを追い出します。この時より光を強くするために、光源の周りにアルミホイルなどを置いた方が効果的です。
臭いを出してイタチを追い出す方法
縄張りに臭い付けするイタチは臭いにも敏感です。燻煙剤やクレゾールせっけん液、お酢など臭いの強いものを使ってイタチを追い出します。
イタチが嫌う臭い
- クレゾールせっけん液
- 木酢液
- 竹酢液
- 動物用忌避剤
捕獲ゲージを使ってイタチを捕獲する方法
準備物
- 捕獲ゲージ
- エサ
捕獲ゲージを使ってイタチを捕獲する手順
- 捕獲ゲージにイタチをおびき寄せるためにエサをセットする。
- 屋根裏などイタチがいる場所に捕獲ゲージを仕掛ける。
- イタチの捕獲ゲージを1日1回確認してエサは定期的に交換する。
捕獲ゲージはインターネットなどで購入できます。イタチを捕獲にする時のエサはからあげやウィンナー、チーズ、ナッツ類、リンゴ、シリアルなどが効果的です。
イタチの駆除方法はやり方だけ見ると簡単そうに聞こえますが、イタチ駆除における注意点を踏まえて考えると慎重に判断する必要があります。
イタチを駆除(捕獲)した後も肝心です
イタチ駆除が成功したとしても、まだこれで終わりではありません。イタチ駆除は、その後も肝心です。
巣や糞尿を撤去し消毒する
イタチ駆除後は巣や、糞尿を撤去し消毒しましょう。イタチは臭いで縄張りを確認しているため巣や、糞尿を撤去してキレイに掃除する必要があります。
臭いを取り除くのと同時に病原菌や害虫の発生を防ぐためにも、アルコールなどでしっかり消毒しましょう。
イタチの侵入口を塞ぐ
イタチを追い出しても侵入口がそのままでは、またすぐにイタチに侵入されてしまいます。イタチの侵入口は塞がなくてはいけません。数センチのすき間があれば、簡単に侵入するのがイタチです。イタチの侵入口を見極めることは非常に重要です。
イタチに壊された建物を修繕する
侵入時に壊された箇所や、巣を作る時にひきちぎられた断熱材や、糞尿でできた天井のシミなどイタチに壊された建物の修繕も欠かせません。
イタチを寄せ付けない予防策
エサとなるものを与えない
ネズミや小動物が住み着いている場合は駆除しましょう。また、雑食のイタチのエサになりような生ゴミなどは放置せず、フタ付きのゴミ箱などを使用しましょう。
自分でできるネズミ駆除や、ネズミ対策については下記の記事で詳しく紹介しています。
イタチが嫌がる忌避剤を利用する
自分でイタチを駆除(捕獲)する方法でも紹介した忌避剤を利用し予防しましょう。
侵入口をふさぐ
イタチは侵入口がなければ家の中に入り込めません。イタチは小さな隙間があれば潜り込んでくるため、侵入口となりそうな箇所はできるだけ封鎖しましょう。ホームセンターなどで売っている金属製のネットや網、パテを使って隙間や穴を塞ぎましょう。
まとめ
今回はイタチの特徴や駆除した方がいい理由、イタチを駆除する方法を紹介しました。イタチの駆除方法だけ見るとそんなに難しいものではありませんが、イタチ駆除を成功させるポイントとはイタチに対する知識と駆除の経験です。知識と経験が乏しい素人には、イタチ駆除は少々難しいかもしれませんね。
イタチ駆除は知識と経験が豊富なプロにお任せするのが、イタチ駆除を成功させるポイントといえそうです。わずらわしい許可申請や、駆除後にすべきことの多さを考えると業者に依頼する事をオススメします。
地元のハクビシン・アライグマ・イタチ駆除業者を探す
出張訪問サービスの検索予約サイトすまいのホットラインでは、高い技術を持ったハクビシン・アライグマ・イタチ駆除の専門業者が多数出店しています。
予約前に無料で質問ができ、作業料金や利用者の口コミも公開されているので、あなたの悩みを解決するピッタリの専門家を見つけることができます。
すまいのホットラインは、引越し・不用品回収・ハウスクリーニングなど、
200種以上の出張訪問サービスを予約できる、日本最大級の検索予約サイトです。
- 「相場」がわかる
- 総額料金や実際に利用した人の口コミで選べる
- 「人柄」で選べる
- スタッフの技術力や雰囲気・こだわりで選べる
- 「何でも」頼める
- どうすればいいかわからないお困りごとも解決