芝生のお手入れは必要?美しい芝生を保つために基本の「芝生のお手入れ」を解説
芝生のお手入れの基本は「水やり」です。水やりのタイミングや、量を守ることで芝生が元気になります。今回は基本の芝生のお手入れ方法や、「芝刈り」「除草」「肥料」など芝生のお手入れに関する情報を紹介します。
芝生の種類は?
芝生は大きくわけて2種類があります。芝生の特徴によって「住まいの地域に適しているか?」「自分で管理できそうかどうか?」を見極める必要があります。
日本芝の特徴
日本芝は名前の通り日本に自生している芝生で、本来とても丈夫で相当お手入れを怠らない限り、日本の気候に耐えてくれる植物です。生育の適温が23~35℃と高いので、北海道など寒い地域での栽培には向いていません。この日本芝は3種類あります。
野芝
日本芝の中で最も固く、座るとチクチクするのが特徴です。一般家庭のガーデニングなどに使用されることはほとんどなくゴルフ場のラフなどに使われます。
高麗芝
公園のやサッカー場など日本で最も使用されている芝生です。生育適温が30℃と高いため、北海道などの寒い地域では生育しません。
姫高麗芝
姫という名前の通り葉の密度が濃く、柔らかく繊細で美しい芝生です。生長が早く管理が少し難しいので、ガーデニング上級者向きです。
西洋芝の特徴
西洋芝は寒い地域に適した芝生です。日本芝に比べ管理に手間がかかります。西洋芝は5種類がありますので紹介します。
バミューダグラス類/西洋芝暖地型
西洋芝の中で葉が細かく、鮮やかな芝で踏み付けに強いため競技場などに使用されます。乾燥に強いですが、寒さと日陰に弱いのが特徴です。生長が早いためお手入れに手間がかかり、一般家庭には向いていません。
ティフトン類/西洋芝暖地型
暑さに強く、踏み付けにも強いのでゴルフ競技場などに多く使われています。生長が早いのでお手入れの手間もかかり、一般家庭向きではありません。
ベントグラス類/西洋芝寒地型
葉が細かく柔軟で緻密な芝地を作れます。寒さや低刈りに強い芝生ですが、根が浅いので乾燥にとても弱いです。ゴルフのグリーンに使用されているのもこの芝生です。暑さや害虫に弱く管理に手間がかかるため、一般家庭には不向きです。
ブルーグラス類/西洋芝寒地型
耐寒性があり、発育スピードが遅いので管理しやすいです。害虫にも比較的強いのが特徴で、北海道など寒地のガーデニングにとても適しています。
フェスク類/西洋芝寒地型
寒地型の芝生としてはかなり高温に強いので暖地でも育ちます。深く根を張るために乾燥に強くなっています。競技場などの幅広い施設で使用されています。
芝生の種類については下記の記事で詳しく紹介しています。
芝生の基本お手入れは「水やり」です
芝生のお手入れの基本と言っても、過言ではないのが水やりです。芝生は花と一緒で、水が不足すると枯れます。しかし、水をやりすぎても芝生にとってはよくないので加減が難しいところです。芝生のお手入れに最適な水やりの方法を紹介します。
芝生に水やりする頻度
- 春・・・3~4日に1度水やりする
- 夏・・・毎日水やりする
- 秋・・・3~4日に1度水やりする
- 冬・・・水やりは必要ない
お住まいの地域の気候や、庭の日当たり具合などで調整して下さい。真夏に雨が降らない日が続く場合は、朝夕の2回水やりした方がいいでしょう。
冬の間は基本的に必要ありませんが、太平洋側の地域で雨が降らない日が続く場合は月1回程度水やりをしましょう。
芝生に水やりするタイミング
1日の中で芝生に水やりをするのに、ベストなタイミングは朝と夕方です。真夏の日差しが最も強い時期は気温が上がった時間に水やりすると、芝生が蒸れるのでよくないで注意しましょう。
芝生に水やりする量とラクな方法
芝生の水やりはたっぷりとが基本です。目安は1㎡あたり10~20L程度です。あくまでも目安ですが、地面深くまで十分に水が染みこむようたっぷりきましょう。日本芝に比べ、西洋芝は1.5倍の散水が必要です。芝生の水やりをラクにしてくれる道具があるので紹介します。
キレイな芝生を保つための芝刈り
芝生をキレイに保つには成長に合わせて芝刈りする必要があります。
芝刈りするタイミング
- 日本芝の場合は4月~9月頃に月3回程度の目安で芝刈りする
- 西洋芝の場合は4~9月頃に週1回程度芝刈りして、3月と10月は月1~3回程度芝刈りするのが理想的です
芝生の水やり同様、冬に芝刈りをする必要はありません。
芝刈りするのに便利な道具
面積のある芝生の場合、手作業で芝刈りするは大変です。そんな時は芝刈り機を使いましょう。電動と手動がありますが、やはり電動の方が断然ラクです。
芝刈りをする時のポイント
- 芝生の刈り高は芝丈が2~3cmを保つくらいを目安にする
- 芝生の根元から3分の1あたりをカットする(生長点を刈らないように注意)
「軸刈り」といって芝の葉だけでなく、成長点のある茎の部分まで一緒に切り落としてしまわないように注意しましょう。
芝生のお手入れに欠かせない「除草」と「肥料」
芝刈り以外に欠かせないのは、除草と肥料が必要です。
芝生の除草
芝生の雑草は手で取ることが基本です。除草剤を使う手もありますが、子供やペットが庭で遊ぶとなれば使いたくありませんよね。どうしても使う場合は、必ず芝生に使える除草剤を選びましょう。
芝生に生える雑草や、除草剤の種類や使い方については下記の記事で詳しく紹介しています。
芝生の肥料のやり方
芝生に肥料をまく時は芝生用の肥料を選びましょう。芝生が最も成長する4~8月にかけて肥料を与えるのが効果的です。一番暑い時期に肥料をやる時は、気温の高い時間を避けて朝か夕方にしましょう。肥料をまいた後は水をまいて肥料を落ち着かせましょう。
聞き慣れないが芝生にとって大切な3つのお手入れ
目土入れ
目土入れとは芝生を元気にするお手入れの1つで、芝生に3~6mmの厚さに薄く土をかける作業のことです。芝生のでこぼこをなくす役割と、生長を促進させる役割もあります。目土はホームセンターなどで売られています。
目土入れすると地面の高さが上がってしまうため、目土する頻度は一般家庭なら数年に1度で十分です。時期は日本芝の場合は3~4月、西洋芝の場合は9~10月がオススメです。
芝生に目土を入れる方法については下記の記事で詳しく紹介しています。
エアレーション
エアレーションとは、芝生に穴をあけて新鮮な空気を取り込ませる作業のことです。芝生に元気を与えて病気予防にもなり、成長を活性化させます。「ローンスパイク」や「ローンパンチ」という専用の機器で20cm間隔くらいで穴をあけて目土に入れ込みます。芝生が弱っている夏と夜は避けて、春か秋にするようにしましょう。
芝生エアレーションする時期や、エアレーションの道具ややり方については下記の記事で詳しく紹介しています。
サッチング
サッチングとは、枯れて腐った葉を除く作業のことです。枯れ葉などをそのままにしておくと害虫などが発生しやすくなるため、こまめに取り除くようにしましょう。
やり方は熊手やレーキなどを使った手作業と、サッチ分解剤という薬剤を使用する方法、サッチングマシンという機械を使う3つがあります。手作業は範囲が広ければ広いほど大変ですが、サッチ分解剤の使用は子供やペットがいるご家庭では注意が必要です。
機械を購入される場合は、芝刈りでサッチングもできるマシンがオススメです。
芝生の日当たりをよくし、成長を促してあげるためにも1年に1~2回はサッチングしてあげましょう。
年間の芝生のお手入れを月別に一覧で紹介
芝生のお手入れについて紹介してきましたが「いつ?」「何をやったらいいの?」とわかりにくいため年間のスケジュール(目安)を紹介します。
- 1月・・・除草
- 2月・・・芝の状態を観察しながら、サッチング
- 3月・・・除草
- 4月・・・芝刈り、水やり、目土
- 5月・・・水やり、芝刈り、肥料、除草
- 6月・・・水やり、芝刈り、除草、サッチング
- 7月・・・水やり、芝刈り、肥料、除草
- 8月・・・水やり、芝刈り、除草
- 9月・・・水やり、芝刈り、肥料、除草
- 10月・・・芝刈り、水やり
- 11月・・・除草
- 12月・・・除草
肥料は使う種類によって、与える頻度が異なるため製品の説明をよく読んで使用して下さい。
まとめ
今回は基本の芝生のお手入れ方法や、「芝刈り」「除草」「肥料」など芝生のお手入れに関する情報を紹介しました。一度覚えてコツを掴めば難しくはない作業です。
「やはり自分ではできそうにない…」そんな時は、プロに依頼すれば失敗せずにすみますよ。失敗しない業者選びをするには、いくつかの業者のサービス内容と料金を比較して自分に合った業者を選ぶ必要があります。
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