道路の側溝に蓋がないと、思いがけずハマって怪我をする危険がありますよね。
側溝の蓋(鉄の格子状のもの)をグレーチングといいますが、これには種類があります。用途に合わせて使い分けをすることで、危険から身を守ることができます。
なので、側溝にグレーチングを設置する際は、とりあえず何でもおいておけば良い!というわけではないんです。
-
今回は側溝の設置を検討しているけど、選び方やメンテナンス方法がわからない…と困っている人の助けになりたいと思っています!
今回は、側溝のグレーチングの必要性や種類、メンテナンスについてご紹介します。
グレーチングの設置前に確認すること

-
側溝の蓋を設置しなきゃいけないんだけど、どうしたらいいのかわからなくて…
-
グレーチングのことだね。購入・設置する前に2つのことを確認しよう!
側溝のグレーチングを設置する前に、2つのことを確認する必要があります。いきなり購入して、失敗するのを防ぐためにも、ここは重要です。
check1.側溝のサイズ
側溝には、小さいものから大きなものまで色々なサイズが存在します。その側溝のサイズをきちんと把握していないとグレーチングが合わないことがあり、失敗のもとになります。
側溝のサイズの確認方法は、側溝の内側の寸法と外側の寸法を測りましょう。忘れないようにメモ帳などに書き留めておくこともお勧めいたします。
check2.側溝の形
側溝のサイズの確認の次に、側溝の縁形も確認しておく必要があります。
側溝の縁は、大まかに溝があるタイプとないタイプの2種類があります。それによってグレーチングタイプが変わります。縁に溝があるタイプに溝がないタイプのグレーチングを設置することができません。
溝の形状に合うグレーチングを探すのは、慣れていないと難しい場合があります。こちらも側溝の縁の形をメモして縁のサイズも測っておくと、ホームセンターなどの店員に相談しやすくなります。
どうして側溝にグレーチングが必要なの?

-
そもそも、どうしてグレーチングが必要なの?
-
側溝のグレーチングは、大きく2つの理由から設置してある方が良いものなんだ。
グレーチングが設置していない側溝をよく見かけることがありますよね。全部の側溝にグレーチングを設置するのは、なかなか難しいということなのでしょう。
しかし、グレーチングがないことにより危険な場合があります。
- 大雨や台風によって水の勢いが強くなる
- 側溝にハマって怪我をする
さまざまな大きさの側溝が、身近な場所に設置してあります。住宅街や駅までの道のりにも当たり前のように存在しています。
普段あまり気にならない側溝ですが、大雨や台風などの悪天候になると普段あまり気にならない側溝が水の勢いが強くなり危険な場所と変わります。
まさかこんなところで溺れるなんて…という悲しい事件もニュースになっていたりしますよね。
また、学校までの通学路にも側溝があります。小さい子供達が毎日のように通りますが、側溝に謝ってはまってしまいケガをする危険性もあります。
子供に限らず、高齢の方や身体に障害のある方も、杖などをつくバランスを崩してハマってしまうと大変です。打ちどころによっては、打撲や骨折ではすまない場合もでてきます。
みんなの平和な毎日が、そのような大惨事で変わってしまわないように、側溝にグレーチングを設置する協力をしましょう。
用途に合わせたグレーチングの選び方

-
どんなグレーチングを設置したらいい?
-
グレーチングには種類があるから、用途に合わせて選ぼう!
側溝には、様々な種類と役割があります。それに合わせたグレーチングを設置することが大切です。
グレーチングの種類
グレーチングの種類は、見た目に大きくわけて2つ存在します。
- 網状のタイプ
- 中が見えないタイプ
また、側溝のタイプによって種類や名称が異なります。
- 工事打ち用…みぞぶた
- プレキャスト製品用…かさあげ
- 蓋がないプレキャスト製品用…U字溝
- 集水枡用…ますぶた
グレーチングの耐荷重
グレーチングはコンクリート側溝蓋とは違って、荷重設定が細かくされています。
- 歩道
- 2t
- 6t
- 14t
- 20t
- 25t
用途に合わせてグレーチングを選ぶ
水がよく流れる側溝には、水の流れが見える網目状のグレーチングがお勧めです。側溝内部のゴミの堆積状況がよく見えて掃除のタイミングも分かりやすくて済みます。
一方、人通りがある側溝には中が見えないタイプのグレーチングを設置がいいでしょう。網目状のグレーチングだとモノを落とした場合、側溝の中まで落ちると取り出すにも一苦労です。
そして、車などが通る場所には、車の重量に耐えられるグレーチングを設置しましょう。
側溝のグレーチングのガタつき解決法

-
ときどき、ガタガタしているグレーチングをみかけるけど、あれは放置してても大丈夫なの?
-
しっかりと対策した方が良いね。ガタつきを直す2つの方法を紹介するよ。
既に設置してあるグレーチングがガタガタして安定しないこと、ありますよね。
これからグレーチングを設置する場合も、せっかく設置したのにガタガタすると気になるので、あらかじめグレーチングのガタつきについても知っておくと良いですよ。
グレーチングのガタつきが起こる原因は、側溝とグレーチングとの間にバラついた隙間があることです。
その隙間を無くす工夫をすることで解決することができます。2つの対策についてご紹介します。
グレーチングを固定する製品を選ぶ
グレーチングの種類の中には、側溝とグレーチングを『ボルト』などで固定して外れないよう工夫がしてある製品もあります。
側溝とグレーチングの隙間を無くすだけでなく、固定もできる製品です。ちょっとした拍子にグレーチングがズレたり外れたりする恐れもありません。
ただし、グレーチングを固定するには側溝に『ボルト』で固定できる細工などをしなくてはならないので、個人でするには少し手間で大変ではあります。
グレーチングと側溝の間にクッション
グレーチングと側溝の間にクッション製のある製品を挟みます。それによって、グレーチングのガタつきだけでなく【ガタガタ】という音なり防止にも繋がります。
クッションには、ゴム系を使用するとより安定がして音の吸収もするので、おすすめです。
この方法は、どんな側溝とグレーチングでも大抵対応できる方法で、誰にでも簡単にできる対策です。
古い側溝に使用してあるグレーチングは、側溝の劣化によりガタつきが大きい場合があり、縁が欠けていることもあるので安定していないことが多くあります。
それだけでなくガタつく度に、側溝の縁が傷つき破損の原因に繋がります。
そうなると側溝の交換という大がかりな工事に繋がりますが、ゴム系のクッションなら側溝の破損防止対策にも役立ってくれますよ。
費用がそんなにかからないのもメリットです。
グレーチング設置後のメンテナンス

-
グレーチングを設置した後は、何かメンテナンスが必要?
-
一番大切なメンテナンスは「側溝の掃除」なんだ。それと同時に破損やガタつきがないか状況確認をしてね。
側溝にグレーチングを設置して一安心!ですが、それだけでは安全対策バッチリというわけにはいきません。
蓋をしたままで放置してしまいがちですが、メンテナンスが必要です。
メンテナンスというと、大げさに聞こえてしまうかもしれませんが、特別大変なことをする必要はなく、定期的に側溝の掃除をするだけです。
掃除をせずに放置していると、長い年月の間に落ち葉や砂などが側溝に堆積していきます。それが溜まった状態のままにしていると、雨が降る度に水の流れが悪くなり、やがて側溝だけでの水の処理ができなくなります。
水が道路に溢れてしまい側溝と道路の境が見えなくなって、危険な状態と繋がります。定期的に掃除をして側溝に体積した落ち葉や砂を取り除き、雨水などの水の流れを正常にしましょう。
毎日忙しくて、自分で掃除する時間がない!という方は、業者に側溝の掃除を依頼することもできるので、検討してみて下さい。
また、掃除の際にグレーチングが破損していないか、ガタつきがないかなど、状況確認も一緒に行います。不具合を見つけたら、適切な対応をしましょう。
まとめ
今回は、側溝のグレーチングについてご紹介しました。
グレーチングの設置の必要性は理解できたけど、採寸などのアレコレがいろいろと面倒で大変…と感じる方は、プロに設置を依頼するのがおすすめです。
側溝に合わせたグレーチングのサイズの確認や、どのような種類のグレーチングが側溝に合っているのかをきちんと把握して、設置していただくことができます。
グレーチングの掃除を探す時は、ほっとラインを使えば予約前に不安な事を無料で業者に質問ができ、もちろん作業予約することが可能です。ご自身にあった安心な店舗を探してみてください。