発見した羽アリは白蟻?黒蟻?羽アリの見分け方と対処方法のまとめ
羽アリを見つけた時は、まずは慌てずに見つけた羽アリがシロアリかどうかを見極めることが重要です。そこで今回は羽アリの見分け方や、羽アリを見つけた時の対処方法を紹介します。
見つけた羽アリを見た目でわかる見分け方
一口に羽アリといっても「白蟻の羽アリ」と「黒アリの羽アリ」がいます。昆虫博士でもないし、自分で見分ける方法がわからない人も多いです。そこで見た目でわかる、それぞれの特徴を紹介します。
白蟻の羽アリの特徴
- シロアリの羽アリの羽は前後の羽が同じ形、同じ大きさです
- シロアリの羽アリは胴体にくびれがなく寸胴です
- シロアリの羽アリの触覚はまっすぐで数珠状です
黒アリの羽アリの特徴
- 黒アリの羽アリは羽が後ろの羽に比べて前の羽が大きい
- 黒アリの羽アリは胴体にくびれがある
- 黒アリの羽アリは触角がくの字になっている
シロアリの見分け方動画
時間のある方は、以下の動画で手順をわかりやすく確認できます。
白蟻の羽アリを見分けるポイント
日本には20種類以上のシロアリが生息していますが、建物に被害を与えるシロアリは主に3種類で「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」「アメリカンザイシロアリ」です。
ヤマトシロアリとイエシロアリは土壌性シロアリで、その名の通り土壌から職アリが侵入して建物に被害を与えます。それに対して乾材シロアリのアメリカンザイシロアリは、換気口や窓といった場所から羽アリが侵入して被害を与えます。
白蟻の羽アリの違いを見分ける大きなポイントは、大きさと頭部の形やサイズです。
ヤマトシロアリの羽アリの特徴
- 大きさ…体長3.5mm~6.0mm
- 頭部…円筒型で体全体の半分程度を占めている
- 色…前胸背板が黄色で他の部分は黒褐色
- 時期…4~5月の昼間
- 習性…穏やかな天気で気温が上がった日に、数千匹程度の羽アリがいっせいに飛び立つ
- 巣…特別に加工した巣をもたず、被害を与えている木材が巣になっている
- 個体数…2~3万匹程度
- 被害…湿った木材の中など湿気が多い場所を好み、被害は床下が多いです
イエシロアリの羽アリの特徴
- 大きさ…体長7.5mm~9.5mm
- 頭部…卵型で体全体の1/3程度
- 色…黄褐色
- 時期…5~7月の夕方から夜
- 習性…光に集まる点
- 巣…特別に加工した巣を土の中や木の切り株などに作る
- 個体数…数十万~数百万匹に達することもある
- 被害…ヤマトシロアリより被害の進行は早く建物全体に広がることもある
アメリカカンザイシロアリの羽アリの特徴
- 大きさ…体長9.0mm~11mm
- 頭部…円筒型で体全体の1/3程度
- 色…赤褐色あるいは黒褐色
- 時期…3~11月の昼間
- 習性…気温が急に上がった日の昼間に、数十匹の羽アリが何日かに分かれて飛び立つ
- 巣…特別な巣をつくらず木に穴をあけて生活している
- 個体数…2千~3千匹と少なめ
- 被害…乾いた木材を加害するため、床下の湿った木材だけでなく天井裏などの
乾いた木材を食害することもある。そのため家中のあらゆる場所に被害が出る恐れもあり、ヤマトシロアリの2倍程度の大きさで激しい被害が出ることもある
各羽アリの生息地
- ヤマトシロアリ・・・北海道北部を除いて日本全土に生息している
- イエシロアリ・・・温暖な地域に生息しており、千葉県以西の太平洋側の海岸線付近や南西諸島などに生息している
- アメリカカンザイシロアリ・・・宮城県から沖縄まで生息している
羽アリが大量発生する原因は?
羽アリが大量発生するのは毎年だったり、数年に1度だったりします。羽アリが大量発生する理由の一つに、巣の中の個体数が増えすぎたことが挙げられます。
全てのシロアリを養えなくなった時に、羽アリを発生させ巣の外に出します。そして新たなつがいが発生して、別の巣をつくるようになります。
他にもシロアリ駆除や家屋の建築などにより環境変化が生じ、種の存続に危険を感じた場合にも羽アリが発生することがあります。羽アリが家の中から発生した場合には、シロアリによる被害が進んでいるということになります。
なるべく早い段階で専門の業者に相談しましょう。業者に依頼する時はシロアリや羽アリを捕まえておいて特徴を確認しながら伝えたり、実際に見てもらえるように保管しておきましょう。シロアリ駆除の費用や料金相場については下記の記事で詳しく紹介しています。
白蟻の羽アリを発見したら確認するポイント
見つけた羽アリが白蟻だった場合、大切なお家に白蟻が侵入した可能性がかなり高まるので、自宅やその周辺を確認してみましょう。もちろん白蟻の羽アリを発見しなくても、定期的に確認するのがオススメです。
下のリストに該当する点が多いほど、白蟻の危険性が高くなります。
家の周りで確認するポイント
- 近所でシロアリ被害があった
- 近所でシロアリ駆除した
- 家の周りに木材を放置している
- 垣根や庭木がシロアリ被害にあった
- 家の周りや近くに川、池、井戸などがある
- 家の基礎部分に蟻道がある
(蟻道とはシロアリの通り道で、木くずや土などでできている硬くて切れ間がないトンネル状のものです) - ウッドデッキやテラス自体や地面に接している木材がスカスカしている
家の中で確認するポイント
- キッチン、お風呂、洗面所、トイレなど水回りの床がフカフカしたり
ボロボロになっている - 畳のふちや裏側が粉っぽかったり、土がついている
- 家具の下や裏側に土がある
- ドアがスムーズに開け閉めできない
- 柱をたたくと中が空洞のような音がする
- 家の中に湿気が多く結露しやすい
白蟻の羽アリを発見した時の対処方法
発見した羽アリがシロアリだったら、気持ち悪さとシロアリへの恐怖から殺虫スプレーをかけまくりたくなりますがよくありません。シロアリは非常に憶病な生き物なので、危険を察知すると逃げ出し隙間へと隠れてしまいます。その結果、シロアリが色々な場所に広がってしまう可能性があります。
殺虫スプレーをかける時は、あきらかに家への侵入の恐れがない場所ならいいですが、そうでない場合は殺虫スプレーの使用はやめておいた方がいいでしょう。
殺虫スプレーを使わない方がいいなら「どうしたらいいの…」と声が聞こえてきそうですが、オススメの方法は掃除機で吸い込むです。見える限りのシロアリの羽アリを、掃除機で吸い込んでしまえば被害が拡大するのを防げます。
これでシロアリ駆除完了とはいきませんが、対処法としてはいい方法です。掃除機で吸い込めばシロアリの死がいを片づける手間も省けるので、まさに一石二鳥です。
まとめ
今回は白蟻の羽アリかどうか見分け方や、対処方法を紹介しました。自分でシロアリを駆除するのは、どうしても難しいので専門業者の力が必要です。たくさんあるシロアリ駆除の業者の中で、どの業者を選んだらいいのか悩みます。
シロアリ駆除の知識や経験、対応のしっかりした業者を選ぶのに1件1件ホームページを見たり、電話で問い合わせるとなると一苦労で時間もかかってしまいます。業者の比較ができるサイトを利用すると楽です。
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