犬用カーペットを選ぶポイントからカーペットに付いた尿の臭いを取る方法を紹介
室内犬にとってフローリングでの生活は、体に大きな負担がかかります。骨折や脱臼などのケガのリスクをおさえるためにも愛犬にはカーペットが必須アイテムといえます。今回は愛犬と人が快適に暮らすための犬用カーペットの選び方や、お手入れの方法を紹介します。
愛犬のためにカーペットを敷いてあげよう
最近の住宅はほとんどがフローリングです。犬を飼っている人ならご存知のとおり、フローリングによる愛犬へのリスクは見て見ぬふりはできません。
たかがフローリングでそんなに大げさな話?と思われる方も多いかもしれませんが、フローリングが犬の体にいかに負担を与えるかがわかれば納得できます。
犬がフローリングで滑ると起こる問題
- 骨折
- 捻挫
- 膝蓋骨脱臼(小型犬に多い)
- 椎間板ヘルニア(ダックスフンドなどに多い)
- 股関節形成不全(大型犬に多い)
ご近所のマルプーちゃん(マルチーズとトイプードルのMIX)は、ジャンプして着地に失敗(泣)骨折してギブスの生活していました。同じマンション内で、トイプードルの男の子も同じく骨折経験があります。毎日遊びたい!お散歩に行きたい!犬にとっては、ギブスでの生活は本当に大変そうでした。
人間でも骨折したら痛いし、ギブスでの生活も大変です。カーペットしていたら「骨折しないのか!」といわれれば100%そうではありません。しかし、カーペットがあるのとないのとでは大きな差があると思います。愛犬のカラダのことを考えて、ぜひカーペットは用意してあげましょう。
人も犬も快適なカーペットを選ぶ5つのポイント
愛犬のために「カーペットを買おう!」と決めたものの、どんなカーペットがいいのか悩みます。そこで人も犬も過ごしやすいカーペット選びのポイントを紹介します。
手入れがしやすい
これは犬だけでなく、小さいお子さんがいるご家庭でもカーペットやラグを選ぶ時は重要なポイントです。犬のしつけができていても、たまにトイレを失敗したり、体調不良で嘔吐してしまうこともあります。汚れを落としやすい、洗濯機で洗えるなどお手入れがしやすいものを選びましょう。
耐久性や防音性がある
犬も年齢とともに落ち着くものですが、若い犬は家の中でも走ります。筆者の愛犬(トイプードル♂)は7歳ですが、毎日のように廊下をドッグラン状態にしてボール遊びをしています。耐久性に優れたカーペットを選べば、走ったくらいではボロボロになりません。
また、防音性に優れたカーペットを敷くことで、マンションの下の階の方への配慮もできます。
インテリアに合う
あまり固い素材のカーペットは、やはり人も犬も居心地がいいとはいえません。柔らかいところが好きな犬も多いですし、人も犬と一緒に寝そべったりするのが最高に幸せな瞬間です。
特にリビングは過ごす時間も長いです。あなたの自宅のインテリアに合うものが理想的です。
- 肌ざわり
- 色合い
- デザイン
このあたりを考慮して、好みのものを探してみましょう。
滑り止め加工している
ラグやカーペットは使っていると、どんどんズレてしまうことがあります。愛犬が走る度に滑ってずれる→元の位置に戻す動作は面倒です。一体何のためにカーペットを敷いているのか、わからない状態になることもあります。裏側に滑り止め加工がされているものを選べば簡単に解決できます。
防ダニや消臭効果がある
人と犬が快適に暮らすためには、ダニやニオイの対策も欠かせません。ものすごく高級ではなくても、このような効果のあるカーペットも売られてるので探してみましょう。
犬と暮らすには「家中にカーペットが必要?お金もかかって厳しい…」と思う人もいるかもしれません。家の中を全体的に安全な場所にしてあげることは大切です。カーペットのダニを退治する方法については下記の記事で詳しく紹介しています。
オススメの犬用カーペット3選
愛犬家の集まりやトイプードル大集合などで、必ずといっていいほどあがっていたのが「どこのカーペットを使っている?」という話題でした。
「犬用 カーペット」と検索すると、たくさん商品がでてきます。どれを選べばいいのか、とても悩みます。オススメの犬用カーペットを3選紹介します。
防ダニ加工と1枚ずつ洗える点がメリットで、カラーも豊富で床暖房にも対応しています。耐久性にも優れており、愛犬が走り回ってもボロボロになりませんでした。タイルカーペットにありがちなジョイント部分に汚れがたまりやすい、変形するという感覚はありませんでした。
デメリットとしては1枚あたりの重量がわりとあるので、洗いにくかったです。裏面のズレ防止加工のせいなのか、固いので洗いにくいというのが実際に数年間使っていた感想です。
1枚あたりのサイズが小さいので、洗いやすそうなタイルカーペットです。ハサミでカットでき、ほつれてこない優れものです。50枚も入ってこのお値段なので、トイレのしつけが心配な子犬でもガンガン洗って使えそうですね。
ホットカーペットの上からカバーとしても使えます。家庭用のハサミでカットできるので、お部屋の形や家具の配置にあわせてカスタマイズできます。「ペット対応」という表示があってこの価格はコスパがいいです。
筆者の経験上「ペット用」や「犬用」という表示がなくても、使いやすい商品はたくさんあります。筆者の知人は100円均一でジョイントマットを購入して、常に買い替えているという人もいます。多頭飼いで常に汚れなどが気になる場合は、それもひとつの方法ですね。
余談ですが、ゲートを探す時「ペット用」として購入して後日、西松屋で子供用をみた時に、あまりの値段の差に思わず泣きそうになりました犬のトレーナーさんにぼやいたところ「ペット用というだけで高く設定してあるんですよねー。もったいなかったですね…」とのことでした。
犬用カーペットの料金相場
一般的にかかる費用は180×180のカーペットで5,000円程度となります。どんなに高くても10,000円程度あれば購入可能ですが、フロアタイルを廊下や階段まで敷き詰める場合はもっと値段が高くなります。
費用はかかってもフローリングの方がいいという人は、フローリングにペット対応コーティングしたり、ペット用クッションフロアに張り替える方法もあります。
犬がトイレを失敗した時の掃除方法
愛犬が健康で家族の一員として快適に暮らすためには、カーペットのお手入れも必要です。カーペットを購入する時は「洗濯機使用可能」かどうかを確認しておきましょう。
ある程度しつけに詳しい方はご存知かと思いますが、愛犬がトイレを失敗しても叱らずに黙って掃除が基本です。叱られたことにより、愛犬が飼い主の前でトイレしなくなるのを防ぐためです。
黙って掃除…洗濯機にぽ~んっ!だけならいいですが、手洗いが必要なカーペットや、水洗い不可の場合はちょっと泣きたくなりますね。人間の赤ちゃんと一緒で「なんでこんな時間のない時に…」というのがあるあるですよね?
手洗い可能なカーペットは、中性洗剤を薄めたもので優しく洗って外に干すだけです。今回は手洗い不可のカーペットに尿の臭いが気になる時の手入れ方法を紹介します。
準備物
- ペットシーツ
- ペット用除菌スプレー
- トイレットペーパー
- 雑巾
手洗い不可のカーペットのお手入れ方
- トイレットペーパーを使ってカーペットのある程度の汚れを拭き取る。
- トイレシーツをかぶせて、カーペットの汚れを吸収させる。
- 雑巾を水で濡らして固く絞った雑巾で叩くようにカーペット拭く。
- 最後に除菌スプレーをカーペットに吹きかけて完了。
犬用カーペットの掃除を業者に依頼する料金相場は?
洗濯機で丸洗いができないカーペットや、自分では取り切れないシミがついたカーペットのクリーニングは業者に依頼すればキレイにしてもらえます。
業者の利用方法は2つです。それぞれの特徴と料金相場を紹介します。
クリーニング店に依頼する料金相場
- 送料を負担すれば宅配で依頼できるお店もある
- お店によってはポイントがつく
- 料金相場・・・1帖当たり1,500~3,000円(一般的なカーペット)
- 料金相場・・・1帖当たり3,500~4,000円(高級カーペット)
自分の車で持ち運べる人は、送料を負担しなくていいのでいいですね。郵送で依頼する宅配クリーニングなら、冬の間しか使わないカーペットを保管してくれる業者もあるようです。
ハウスクリーニング業者に依頼する料金相場
- 業者が自宅に来てくれる
- 他のハウスクリーングと組み合わせてお得になる場合もある
- 料金相場・・・1帖当たり1,300~2,000円(シャギー系)
- 料金相場・・・1帖当たり2,500~3,000円(高級カーペット)
業者が自宅に訪問して、その場でクリーニングしてくれるので重たいカーペットを持ち運ぶ必要がありません。しかし、日程を業者と相談して決める必要があるので、スケジュールをあける必要があります。
愛犬が来客に反応する場合は、業者に来てもらっている間の対策も考えてあげたいところです。
- ハウスクリーニング業者に犬がいることを前もって伝えておく
- クリーニングの間は別の部屋かケージで待機させる
いくら愛犬が可愛いといっても犬好きの人ばかりではないので、業者への配慮もしておいた方がいいです。また、作業中に誤って愛犬が洗剤を口にしても大変です。安全対策のためにも、別の部屋かケージで待機させましょう。
どうしても無理な場合は抱っこしておくか、家族で協力して外にお散歩に連れ出すのもいいですね。それも難しい時はペットショップや動物病院、トリミングサロンなどのお預かりを利用しましょう。
まとめ
今回は愛犬と人が快適に暮らすための犬用カーペットの選び方や、お手入れの方法を紹介しました。愛犬との暮らしは、毎日の生活を本当に豊かにしてくれます。体調管理や完全対策など大変なことももちろんありますが、それ以上の幸せを与えてくれる存在です。
お金も時間もかかるのは、ある程度当然のことです。カーペットもそのうちの1つなので、愛犬と人が暮らしやすく自宅にあったカーペットを選んでみて下さい。クリーニングに困った時は、出張に来てくれる業者の利用が便利です。
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