エアコン(冷房)の電気代は?エアコンの電気代の計算方やエアコンの電気代を下げるコツを紹介
エアコンを24時間つけることによって、稼働するための電気を使わなくてもすむので電気代が安くなるそうです。今回はエアコンの電気代を下げる省エネ方法を紹介します。
エアコンの電気代がかかる3つの使い方
こまめにオンオフ繰り返す
エアコンをオンオフ繰り返してしまうと、オンにした時にかなりの電力が消費されます。オフにしたとしてもクリーンモードになっていれば、少しの電気を使用してエアコンの中を冷やして熱を逃がそうとします。
こまめにオンオフしてしまうとどうしても電力を多く消費してしまうので、電気代が高くなってしまいます。
エアコンを最初から弱運転で使う
最初から弱運転すると室温を下げるためにエアコンはフル稼働します。弱運転は設定温度になるまでに時間がかかってしまいその分消費電力がかかり、その結果電気代が余計にかかります。
同時に複数台使用する
エアコンを複数使用していると当たり前ですが、1台使用するよりも倍の電力がかかってしまうので電気代がかかってしまいます。
「冷房(クーラー)」と「暖房」の電気代の計算方
冷房(クーラー)で使った電気代
- エアコン立ち上がりから1時間の電気代=約29円
- エアコンの運転が安定してからは1時間あたり電気代=約3円
暖房で使った電気代
- エアコンの立ち上がりから1時間の電気代=約50円
- エアコンの運転が安定してからは1時間あたり電気代=約3円
1時間あたりの電気代を計算する方法
エアコンを使用した場合の1時間あたりの電気代を計算する計算式は次の通りです。
- エアコン1時間あたりの電気代(円)=1時間あたりの消費電力(kW)×料金単価(円/kWh)
1時間あたりの消費電力はエアコンのメーカー及び機種により異なります。カタログやエアコン室内機本体、取扱説明書にて確認しましょう。消費電力は冷房と暖房別に、標準パワーで運転した時の消費電力と(最小出力運転時の消費電力~最大出力運転時の消費電力)のように記載されています。また、単位が(W)で記載されているため、(kW)に変換しなければなりません。1000W=1kWなので、例えば800Wの場合は0.8kWになります。
エアコンは設定温度に近づけるために運転開始直後は最大出力で運転し、設定温度に近づけば最小出力運転に切り替わります。(最小出力運転時の消費電力~最大出力運転時の消費電力)と記載されているのはこのためです。
エアコンをつけっぱなしにした時の電気代
エアコンを24時間つけっぱなしと、12時間つけっぱなしの場合はどのくらいの電気代になるのか計算していきます。
エアコンを1日つけっぱなしにした場合の電気代
- 12時間つけっぱなしの場合・・・約29円+約3円×11時間=62円
- 24時間つけっぱなしの場合・・・約3円×24時間=72円
エアコンを1ヶ月つけっぱなしにした場合の電気代
- 12時間つけっぱなしの場合・・・62円×30日=1、860円
- 24時間つけっぱなし・・・72円×30日=2,160円
12時間だけエアコン使用の計算式には1回分のエアコン立ち上がり料金しか計算に入れていないので、実際はこまめにオンオフしていると料金は高くなります。
自分のエアコンはどのくらい電気代が、かかっているのか計算してみましょう。1時間あたりの電気代は説明書や、購入する時に記載されている場合があるので確認してみましょう。
年間の電気代を計算する方法
エアコンの電気代として目安にしやすいのが年間の電気代です。年間の電気代を計算する方法は次の通りです。
- エアコン年間の電気代(円)=期間消費電力量(kWh)×料金単価(円/kWh)
期間消費電力量はカタログまたは「エアコンの機種番号 期間消費電力量」で検索すればエアコンメーカーのホームページにて確認できます。
期間消費電力量とはJIS(日本産業規格)により定められた条件下でエアコンを使用した時に消費する期間(年間)の電力量を示す数値です。
外気温度 | 東京がモデル |
---|---|
冷房時 | 27℃ |
暖房時 | 20℃ |
冷房期間 | 5/23~10/4 |
暖房期間 | 11/8~4/16 |
運転時間 | 6:00~24:00の18時間 |
住宅の構造 | JIS C9612による平均的な木造住宅(南向 |
部屋の広さ | 機種に見合った部屋の広さ(畳数) |
「冷房(クーラー)と「除湿」の電気代の違い
エアコンの冷房と除湿の使い分けに悩みませんか?
冷房と除湿の機能面及び電気代の違いを紹介します。
除湿には弱冷房除湿と再熱除湿がある
エアコンの除湿には「弱冷房除湿」と「再熱除湿」があります。除湿とは空気を冷やすことで、空気中の水分量を減らそうという仕組みのものです。このため部屋に吹き出される空気は冷やされた空気になります。これが弱冷房除湿です。
それに対し部屋の温度を下げずに、湿度だけを下げるのが再熱除湿です。湿度を下げた冷たい空気を暖めてから部屋に吹き出します。梅雨時など部屋の温度は下げたくないけど除湿はしたい時に便利です。ただ、冷たい空気を暖める分、弱冷房除湿よりも電気代がかかります。
冷房と除湿の電気代の違い
エアコンの冷房と除湿の仕組みは、基本的には同じです。ただ、冷房が温度を下げることを優先し、除湿は湿度を下げることを優先しています。冷房と除湿による電気代の違いですが、再熱除湿>冷房>弱冷房除湿のようになります。
部屋の温度や湿度などの環境やエアコンの設定温度次第では、冷房よりも弱冷房除湿の方が電気代がかかる場合があります。一気に温度を下げたいのに、電気代が弱冷房除湿の方がかからないからといって弱冷房除湿で運転し、設定温度になるまで時間がかかってしまえば、逆に電気代がかかってしまう可能性があります。
主に温度を下げたい時は冷房、主に湿度を下げたい時は除湿のように、部屋の温度や湿度などの環境に合わせて冷房と除湿を使い分け、エアコンの設定温度を適温に設定することが電気代の節約につながります。
エアコンの電気代を下げる10つのコツ
扇風機やサーキュレーターを併用する
暖かい空気は上に溜まり、冷たい空気は下に溜まります。扇風機やサーキュレーターを併用することで空気を循環させて温度ムラをなくしましょう。室温が設定温度に近づきやすくなり、電気代をおさえられます。家で何台かエアコンを稼働させているというご家庭は、扇風機で空気を回してエアコンを1台にしても涼しい風を送れるようにしましょう。
自動運転で使用する
エアコンはスタート時には設定温度に近づけようと一生懸命働くため大きな電力が必要です。設定温度になれば設定温度をキープするだけなので小さな電力ですみます。カタログや取扱説明書などに記載された消費電力欄の(最小出力運転時の消費電力~最大出力運転時の消費電力)を見てみてください。その差は10倍以上です。
電気代を抑えたいからと、エアコンをこまめに入り切りしても逆効果になる可能性があります。自動運転に任せるのが一番です。自動運転にすれば冷房と除湿の使い分けに悩むこともありません。
30分以内の外出であればつけっぱなしにする
エアコンをこまめに入り切りしても逆効果になる可能性があります。エアコンをつけっぱなしにすると電気代がもったいない気がしますが、30分以内の外出であれば、つけっぱなしにした方が電気代を抑えることができる可能性が高いです。
定期的にエアコンを掃除する
エアコンが汚れているとエアコンの効率が下がり、電気代の上昇につながります。エアコンフィルターは2週間に1回、室内機、室外機は使用頻度にもよりますが1年に1回は掃除しましょう。
室外機の周りを塞がない
室外機は室内と室外の空気の通り道です。室外機にカバーを付けたままエアコンを使用したり、室外機の周りに物を置いて塞いだりするとエアコンの効率が下がり、電気代の上昇につながります。日除けカバーの選び方からオススメ商品については下記の記事で詳しく紹介しています。
夏場は室外機に日除けをする
夏場の直射日光にさらされていると室外機周辺の温度は上がり、エアコンの効率が下がり、電気代の上昇につながります。室外機を塞がない位置に植木を植える、よしずを設置するなどの対策して日陰を作りましょう。
服装を工夫する
夏は涼しい服装、冬は暖かい服装をすることで、エアコンの設定温度を冷房時は高く、暖房時は低くすることができ、電気代の節約につながります。
窓の断熱を考える
熱が出入りしやすい窓の断熱は、電気代の節約につながります。遮熱性の高いカーテンを使用する、断熱シートを貼る、二重サッシにするなど、窓の断熱を考えましょう。
電力会社を見直す
電力会社では安いプランの提供などもしています。2016年の「電力自由化」によって基本プランを自分で選べ…、見直しも簡単にできるようになりました。
いま使用している電力会社よりも、さらに安く電気を使用できる可能性が高いので、一度見直してみるのもいいでしょう。
エアコンを買い替える
古いエアコンは当時は電気代もかからなくてよかったかもしれませんが、今はさらに節電できる省エネなエアコンが販売されています。古いエアコンを使用している場合は、新しいエアコンに変えて消費電力をおさえるのも一つの手ですね。
エアコンの寿命については下記の記事で詳しく紹介しています。
まとめ
今回はエアコンの電気代を下げる省エネ方法を紹介しました。エアコンは使い方次第で電気代をおさえられます。上手にエアコンを使って快適に過ごしましょう。
ただ、エアコンクリーニングは少々面倒です。簡単なフィルター掃除は自分でやるとしても、大変なエアコン内部の掃除や室外機の掃除はプロの力を借りるといいかもしれません。専門業者によるエアコンクリーニングを試してみませんか?
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