LANケーブルとは？LANケーブルの種類からオススメをまとめて紹介
LANケーブルを挿してインターネットを接続することを有線LANといい、Wi-Fiなど電波で接続することを無線LANと呼びます。そこで今回はLANケーブルの種類や、オススメの商品を紹介します。
LANケーブルとは？
LANケーブルとはLocal Area Networkの略で「狭い範囲のネットワーク」という意味です。
LANケーブルを挿してインターネットを接続することを「有線LAN」といいます。Wi-Fiなど電波でインターネットを接続することを「無線LAN」といいます。
無線LANは便利ですが壁などの障害物の影響を受けるため、より安定したインターネット環境を望むのであれば有線LANを使う方がオススメです。
LANケーブルの構造は8極8芯というシンプルな構造です。しかし、LANケーブル製品によって素材、形状、カテゴリ（規格）が違います。LANケーブルを選ぶ時は素材、形状、カテゴリが自分の用途に適しているか確認しましょう。
LANケーブルを素材や形状で選ぶ
LANケーブルは素材や形状によって様々なタイプがあります。
爪折れ対応タイプ
LANケーブルは片方の端をモデムやルーターやハブに挿し、もう片方の端をパソコンやテレビやオーディオに挿して使います。機器に挿し込みケーブルを固定するツメ部分が、折れないよう保護カバーがついているものを「爪折れ対応タイプ」と言います。
ストレートタイプ
ケーブル内部の配線が同じ順番にストレートに並んでいるケーブルです。
クロスタイプ
ケーブル内部の配線が異なる順番で結線されているケーブルです。
以前はパソコン同士をつなぐ時に使っていました。最近はルーターやハブやパソコンに「LANケーブル自動判別機能(AUTO-MDIX)」があり、ストレートタイプのLANケーブルでも接続できるようになったため現在はあまり使われていません。
スタンダードタイプ
太くてかたく丸い形状のLANケーブルです。曲げづらいので直線長距離配線に向いています。ノイズが少なく安定性に優れたLANケーブルです。
極細タイプ
スタンダードより細くやわらかい素材のLANケーブルで曲げて使えるため、狭い場所の配線に便利です。また、外観をすっきりさせたいときに適しています。
フラットタイプ
別名パスタケーブルともいいます。薄く平たい形状のLANケーブルで、カーペットなど床下やドアの下を通す時に使います。強く引っ張ると断線してしまいますので注意しましょう。
リールタイプ
別名巻取り用ともいうタイプで、携帯用ケーブルとして外出時に重宝します。旅行先のホテルや会議室でLANをつなぐときに便利です。
STPタイプ
ケーブル内部の導線がシールドで保護されており、ノイズに強いLANケーブルです。
2重シールドタイプ
STPは内部の導線をひとまとめにして、外側をシールドで覆って保護しています。2重シールドはその内側でさらに2本ずつペアシールドで覆われているLANケーブルです。STPよりノイズに強く通信状態が安定しています。
LANケーブルを芯線の違いと長さで選ぶ
LANケーブルの芯線には「単線」と「より線」の2種類あります。
単線の特徴
単線は1本の太い導線が1芯となっており、それが8芯分入っているLANケーブルです。太くてかたいため曲げて使うことはできませんが、その分ノイズに強く通信状態が安定しています。
10m以上の長い距離に使う場合に適しています。
より線の特徴
より線とは1芯が細い7本の導線でできており、それが8芯分より集められてつくられたLANケーブルです。やわらかいので折り曲げて使えますが、安定感は単線より劣ります。
5m以下の短い距離で使うのに適しており、一般家庭で多く使われているケーブルです。
LANケーブルの長さ
LANケーブルの長さは一般家庭であれば1～2mで十分です。広い部屋の端から端までケーブルを伸ばして使う時は、8～10畳程度の部屋なら5～10mあれば足りるはずです。
LANケーブルを購入する場合は、事前にどのくらいの長さが必要か正確なサイズを測りましょう。
LANケーブルを速度で選ぶ
LANケーブルを速度で選ぶ時は、カテゴリ（規格）を確認します。
現在販売されているLANケーブルのカテゴリは、CAT5～CAT8まで7つのカテゴリがあり、CATの後ろの数字が大きいほど通信速度（単位：Gbpsギガビッド）と周波数（単位：MHzメガヘルツ）が上がります。
高性能になればなるほど値段も高くなるので、自分の用途にあったカテゴリを選びましょう。
CAT5の特徴
古いカテゴリで今ではほとんど販売されていません。
CAT5eの特徴
1m180円～という低価格で購入できますので、企業の大量導入や家庭での日常使いに向いています。
光回線はたいてい1Gbpsの回線速度で契約しているため、1Gbpsを超えるケーブルであれば一般家庭でも業務用でも問題なく使用できます。
CAT5eの場合は動画視聴やダウンロードなど、大量のデータを転送する時は速度が遅くなることがあります。
CAT6の特徴
動画をみたりネットサーフィンするのに適しています。速度はCAT5eと同じですが周波数が2.5倍あり、より多くのデータを送ることが可能です。
CAT6A（CAT6e）の特徴
CAT6の10倍の速度と2倍の周波数があり、大量のデータ転送と長い距離での通信が可能です。家でテレビとパソコンを接続してオンライン動画をみたり、仕事で会議室などの広い場所に使用する時に使います。
CAT7の特徴
オンラインゲームするにはCAT7以降のLANケーブルが必要です。CAT7以降であれば途中で通信エラーが起こることなくスムーズにオンラインゲームを楽しめます。業務用サーバーとの接続や基幹配線としても使用されています。
CAT7Aの特徴
CAT7よりもより安定した高速通信が可能です。
CAT8の特徴
今販売されているLANケーブルのなかで最新の規格で、最も速い速度と周波数で通信できます。
オススメのLANケーブル3選
今まで紹介したLANケーブル以外の種類でオススメの商品を3つを紹介します。
ペット対策用LANケーブル
金属外皮のLANケーブルなので動物にかじられたり、足で踏みつけられても断線しにくいケーブルです。
屋外用LANケーブル
PoEタイプ（PowerOverEthernet、ケーブルでPoE対応機器に電力を供給できるタイプ）なので、防犯カメラなどを設置するとき電源を確保する必要がなく便利です。
防水、難燃、高耐候(悪天候に強い、という意味)性の被膜でコーティングされたLANケーブルです。
自作用LANケーブル
自分の求める長さのLANケーブルが売られていない場合は、必要な工具や部品を購入してLANケーブルを自作できます。
この商品は100mの長さがありますので2階から1階への配線や、3部屋分をつなぐなど長距離の配線に対応できます。
まとめ
今回はLANケーブルの種類や、オススメのLANケーブルについて紹介しました。LANケーブルは形状や速度など選び方は様々です。自分の用途に応じたLANケーブルを選んで快適にパソコンライフを楽しみましょう。
接続トラブルなどパソコン関連でわからないことがあったら、自分一人で悩まず業者に相談してみましょう。インターネット設定代行やパソコン機器の故障、修理などパソコンに関するさまざまな問題に対応してくれますよ。
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