布団に生えたカビの取り方|布団にカビが生える原因から予防方法をまとめて紹介
布団にカビが生えたまま使っているとアレルギー性鼻炎など人体に悪影響が出る可能性があります。重曹とエタノール、または塩素系漂白剤を使った方法で落としてみましょう。今回は布団に生えたカビを取る方法や、予防方法をまとめて紹介します。
布団にカビが生える3つの原因
布団に限らず室内の壁や床、室内に置きっぱなしにしておいた食品等にもカビが生えることがあります。特に高温多湿な梅雨時にはカビが生えやすいです。カビが生える原因は大きく分けて3つあります。
温度
一般的にカビが繁殖しやすい温度は、20~30℃程度と言われています。そのなかでも25~28℃が最も生育に適した温度です。
湿度
カビ菌が活発に活動を開始しる湿度は60%~80%以上になると一気に繁殖します。
栄養分
カビ菌が繁殖するために必要な栄養分は食べカスやホコリ、ダニの死骸、人間の毛髪、皮脂、爪切りのカス、フケ等です。これら3つの要素が合わさると一気にカビが増殖します。
布団にカビが生えると人体へ悪影響がある
布団にカビが生えると、主に人体に悪影響がでます。少しくらい布団がカビ臭くても、気にせず寝るのはオススメできません。カビだらけの布団で寝ると、次のような具体的症状が現れる危険性があります。
アレルギー性鼻炎
花粉症も同じメカニズムですが、鼻の粘膜に異物がつくと、人体はその異物を排除しようとします。そのため鼻水や鼻づまり、くしゃみなどの症状が出ます。
肺炎
アレルギーが原因で発症する肺炎のひとつを「過敏性肺炎」といいます。特に夏に見られるのが「夏型過敏性肺炎」と言われる肺炎です。症状は咳や発熱、倦怠感などであると言われており、診察を受けても風邪と間違われやすいことが多いようです。
気管支肺アスペルギルス症
アスペルギルスというカビの一種が体内に入って肺で増殖して、呼吸を妨げるのが「気管支肺アスペルギルス症」です。免疫力が低下していたり、アスペルギルスにアレルギーがあったりすると発症しやすく、咳、たん、息切れ、微熱といった、喘息と似たような症状が出ます。
また、とある機関の研究により、カビ毒の一種(マイコトキシン)は発がん性があるという結果が出ています。最近の住宅は気密性が高く、きちんと換気の計算もされていますが、電気代がもったいないとかファンの作動音がうるさいと言って24時間計画換気システムのスイッチを切ってしまう人が結構います。その結果、室内の空気が循環しなくなり、湿った空気が室内にこもり布団や衣類、室内の壁や床にカビが大量に増殖しやすくなります。
通気口の役割や正しい掃除方法については下記の記事で詳しく紹介しています。
布団に生えたカビを落とす2つの方法
マットレスに生えたカビや汚れを落とす方法については下記の記事で詳しく紹介しています。
重曹とエタノールを使う方法
準備物
- 重曹水(水300mlに対し重曹大さじ1~2杯)
- 消毒用エタノール(濃度70~80%程度のもの)
- ティッシュ
- タオル
- スプレーボトル2個
重曹とエタノールを使う手順
- 水に濡らしたティッシュで、布団の表面についたカビを拭き取る。
- カビの部分にスプレーボトルに入れた重曹水を吹き付け2~3分放置する。
- その後タオルで叩くように拭き取る。
- スプレーボトルに入れたエタノールを吹き付け殺菌する。
- 布団をよく乾燥させて完了。
塩素系漂白剤を使う方法
準備物
- 雑巾またはタオル
- 衣料用塩素系漂白剤
- バケツ
塩素系漂白剤を使う手順
- 雑巾かタオルを濡らしてから塩素系漂白剤を染み込ませる。
- 塩素系漂白剤が染み込んだ雑巾またはタオルで、カビの部分を拭き取る。
- 拭き取った部分を乾燥させて完了。
塩素の臭いが結構強烈に発散される場合がありますので、換気しましょう。小さなお子様やペットがいるご家庭は、舐めないように注意してあげて下さいね。
カビが生えないように予防する3つのポイント
布団にカビを生やさないようにするために、日頃から気をつけたい習慣など3つの予防方法を紹介します。
室内を換気する
室内に湿気の多い空気を滞留させたままにしておくと、カビが生えやすくなります。定期的に窓を開けて空気を入れ替えましょう。窓の配置と部屋のレイアウト上、空気の入れ替えが上手くいかない場合は、扇風機などを使って空気を動かすのも有効です。
梅雨時で高温多湿な状況下で窓を開けて空気を入れ替えようとすると、かえって湿気を家の中に呼び込んでしまうこともあります。外気温と湿気の状況を確認してからにしましょう。
布団を毎日上げる
布団を敷きっぱなしにして上げない、いわゆる「万年床」はカビやすくなります。布団に寝汗や皮膚のカス、頭髪などが付いたままで放置しておくとカビが繁殖する要素がすべて揃ってしまいます。
布団を干す
天気がいい日を見計らって布団を干しましょう。カビ菌やダニを死滅させるには、お日様が有効です。布団を軽くはらうことにより埃やダニ、カビの胞子を排出しましょう。最近テレビショッピングなどでもよく紹介されている布団専用クリーナーや、布団乾燥機も効果的です。
どうしてもカビが取れない時の対処方法
布団のカビが「どうしても取れない…」「もう自分では手に負えない…」という場合は、2つの選択肢があります。
新しいものに買い換える
カビが取れないだけではなく、長年の使用により「ふんわり感もなくなっている…」「そろそろ買い替え時かな?」という場合は自治体のルールに従って処分しましょう。使わなくなった布団の捨て方教については下記の記事で詳しく紹介しています。
他にも捨てるものがたくさんある場合は、不用品回収の業者に依頼するのも1つの方法です。
布団クリーニングの業者に依頼する
町のクリーニング店や布団のクリーニング専門業者など、プロにお願いすることでます。カビのない爽やかな布団に戻すことが可能です。お店によってクリーニングの方法が様々です。
- 洗剤にこだわりがある(合成洗剤ではなく石鹸で洗う等)
- 乾燥させるときに布団の綿や羽毛を傷めない方法で行っている
- 乾燥時に銀イオンを使う
各社様々な工夫を凝らしたサービスを提供しています。
また、布団をいちいち業者の所へ運ばなくても、宅配サービスを提供している業者や、お客様の自宅まで引き取りに来てくれる業者もあります。
ここで気を付けたいのが、ご家庭を訪問し「無料布団クリーニングサービス」を謳う業者です。無料であなたの布団を洗う?これだけで怪しさ満点なのですが、その裏には「この布団は洗ってももう元には戻らないので、どうせだったら最上級の一生使える布団に替えませんか?」という訪問販売の布団販売業者である可能性が非常に高いです。
筆者も独身の時にこの業者が現れて、家に上がり込まれた挙句布団を持っていかれそうになり、新人営業マンの泣き落とし営業トークを聞かされる羽目になりました。勿論、買いませんでしたが、皆様もくれぐれもご注意下さい。
まとめ
今回は布団に生えたカビを取る方法や、予防方法を紹介しました。布団に生えたカビは臭くて気持ち悪いだけではなく、健康に悪影響を及ぼす危険性があります。普段から予防対策して、気持ちのいい布団でぐっすりと眠りたいですね。
自分では手に負えないカビが生えてしまった布団でも、プロの業者ならキレイに取り除ける場合があります。諦める前に付加価値が高いクリーニングサービスしてくれるお店に問い合わせてみて下さい。
地元のマットレスクリーニング業者を探す
出張訪問サービスの検索予約サイトすまいのホットラインでは、高い技術を持ったマットレスクリーニングの専門業者が多数出店しています。
予約前に無料で質問ができ、作業料金や利用者の口コミも公開されているので、あなたの悩みを解決するピッタリの専門家を見つけることができます。
すまいのホットラインは、引越し・不用品回収・ハウスクリーニングなど、
200種以上の出張訪問サービスを予約できる、日本最大級の検索予約サイトです。
- 「相場」がわかる
- 総額料金や実際に利用した人の口コミで選べる
- 「人柄」で選べる
- スタッフの技術力や雰囲気・こだわりで選べる
- 「何でも」頼める
- どうすればいいかわからないお困りごとも解決