蛇口の水漏れの直し方は?蛇口の水漏れ原因と自分で修理する方法を解説
キッチン、お風呂場、洗面所の蛇口をひねって水を出すと同時に「ポタポタ水漏れする…」「蛇口を閉めたのに水漏れする…」という経験はありませんか?そこで今回は蛇口から水漏れする原因や、蛇口から水漏れした時に修理する方法を紹介します。
蛇口の種類は?
まずは蛇口の種類について紹介します。自宅の蛇口がどれに該当するか確認してみてください。
単水栓の特徴
単水栓とは1つのハンドルをまわすと冷水だけ(または温水だけ)が、吐水口のパイプから出る水栓です。
構造は上からハンドル、パッキン押えナット、三角パッキン、パッキン受け、スピンドル、ケレップ、パイプパッキン、リング、吐水口のパイプの順なっています。
混合水栓の特徴
蛇口の「混合水栓」には3つの種類があります。
ツーバルブ混合水栓(古くからあるタイプ)
ツーバルブ混合水栓は、左右2つのハンドルがあり、1つは冷水、1つは温水が出る水栓です。ハンドル混合水栓とも呼ばれています。壁に水が出る穴が開いていて、その穴と水栓本体をクランクという金属のパイプでつないでいます。
そして、左右2つのハンドルの真ん中に吐水口となるパイプが取り付けられています。水栓本体の構造は単水栓と似ています。一番上がハンドル、次にいくつかのパッキン(ケレップ、三角パッキン、Uパッキンなど)やスピンドルなどの部品、一番下に吐水口のパイプが付いています。
シングルレバー混合水栓(新しいタイプ)
昔の水栓はハンドルをひねってまわして冷水や温水を出すもの主流でしたが、最近の水栓は1本のレバーを上下左右に動かして水量を調節したり、冷水と温水を切り替えるシングルレバータイプが主流です。構造は、操作レバー、カートリッジ押え、バルブカートリッジ、吐水口のパイプ、本体の胴体部分(スパウトと呼ばれており、中にOリングやUVパッキンなどの部品)です。
サーモスタット混合水栓(新しいタイプ)
自動的に温度を調節してくれる水栓で、お風呂場などで多く使われています。
水漏れしている箇所を探そう
蛇口の水漏れ原因は、多くは部品の経年劣化によるものです。蛇口の部品の寿命は約10年といわれています。
蛇口から水が漏れている場合は、どこから水漏れしているのか調べて、該当する部品を交換すればほとんどの場合解決します。
吐水口のパイプの先から水漏れしている場合
単水栓やツーバルブ混合水栓(ハンドル混合水栓)の場合は、蛇口の中のケレップという部品を交換します。ケレップとはパッキンの一種で、別名コマパッキンとも呼ばれています。
シングルレバー混合水栓の吐水口のパイプの先から水漏れしている場合は、バルブカートリッジという部品を交換します。バルブカートリッジとは、レバーの根元にある部品です。水量や温度を調節するシングルレバー混合水栓の中心的存在です。
ハンドルの根元から水漏れしている場合
ツーバルブ混合水栓の水漏れの主な原因は、ハンドル部分にある三角パッキンの劣化です。
レバーの根元から水漏れしている場合
シングルレバー混合水栓のレバーの根元から水漏れしている場合、主な原因はやはりバルブカートリッジの劣化です。
バルブカートリッジはレバーの根元にある部品なので、ここが消耗していると水漏れしてしまいます。
吐水口のパイプの根元から水漏れしている場合
単水栓やツーバルブ混合水栓の場合は、Uパッキンとリングの劣化が原因です。シングルレバー混合水栓の場合は、バルブカートリッジの劣化が原因です。
蛇口の水漏れ修理に必要な道具
蛇口の水漏れ修理に、必要な道具について紹介します。自宅に揃っているか確認してみましょう。
準備物
- モンキーレンチ
- トルクレンチ
- ピンセット
- 精密ドライバー
- 水栓レンチ
ボルトやナットをゆるめたり締めたりする道具です。
目盛りがついており、ボルトやナットの正確な締め付け作業ができる道具です。
細かい部品を扱う時便利です。
ネジを扱う時に使います。
水栓を外す道具です。
自分で単水栓のケレップを交換する方法
単水栓のパイプ先から水漏れしている場合は、ケレップ(コマパッキン)を交換します。
単水栓のケレップを交換する手順
- 単水栓の水漏れ修理前に、水道の元栓を必ず閉める。
- モンキーレンチを使ってナットを緩めて、ハンドルを取り外す。
- ピンセットで中に入っているケレップを取り出して、新品と交換します。
- ハンドルを元に戻して完了。
ケレップは金属にゴムパッキンが付いた部品で、ゴムパッキンのみ交換することも可能です。しかし、水漏れする時は、金属部分のサビが原因のこともあります。ケレップを交換する時は、できれば金属とゴムパッキン両方一式交換することをオススメします。
ナットを固く締めすぎるとハンドルがまわらなくなるので、締め具合に注意しましょう。
自分で混合水栓のパッキンを交換する方法
ツーバルブ混合水栓(ハンドル混合水栓)の水漏れの多くは、パッキンの劣化によるものです。ハンドルの根元の水漏れ原因である三角パッキンの交換と、パイプの根元の水漏れ原因であるUパッキンの交換手順について紹介します。
三角パッキンを交換する方法
ツーバルブ混合水栓の三角パッキンを交換する手順
- 水道の元栓を閉める。
- ハンドル上部の青(冷水用)と赤(温水用)のカラーキャップを外して、キャップの下のネジをドライバーでゆるめてハンドルを取り外します。
- ナットもモンキーレンチで緩めて取り外す。
- ピンセットでハンドルのナット裏にある三角パッキンとワッシャーを取り出す。
- 新品の三角パッキンとワッシャーに交換する。
- ドライバーを使ってハンドルを取り付けて元に戻して完了。
Uパッキンを交換する方法
ツーバルブ混合水栓のUパッキンを交換する手順
- 水道の元栓を閉める。
- ハンドル上部の青(冷水用)と赤(温水用)のカラーキャップを外して、キャップの下のネジをドライバーでゆるめてハンドルを取り外す。
- ナットもモンキーレンチでゆるめて取り外す。
- ピンセットでパイプのナットに使われているUパッキンとリングを取り出す。
- 新しいUパッキンとリングに交換する。Uパッキンは溝のある方を水栓本体に向けて入れる。
- ドライバーを使ってハンドルを取り付けて元に戻して完了。
自分でバルブカートリッジを交換する方法
シングルレバー混合水栓の水漏れ原因の多くは、バルブカートリッジの劣化です。バルブカートリッジは、以下の手順で交換します。
シングルレバー混合水栓のバルブカートリッジ交換する手順
- 水道の元栓を閉める。
- 操作レバーの前面ネジを外してレバーハンドルを外します。
- スパウトを反時計回りにまわして、スパウトのカバーを取り外す。
- バルブカートリッジを新しいものと交換する。
- ハンドルを元に戻して完了。
スパウトを回す時は強い力が要ります。水栓自体が回らないように水栓の下部を押えて固定しながら、スパウトに布などかぶせて、力を入れてグッとまわします。
まとめ
今回は蛇口から水漏れする原因や、蛇口から水漏れした時に修理する方法を紹介しました。水栓の水漏れは「水栓のタイプ」「水漏れ箇所」「部品」の3つが分かれば、自分で修理が可能ですが、自分で修理する自信がない人は、無理せずに業者に依頼しましょう。
水漏れ修理は水道屋や便利屋がしており、料金相場は8,000円~12,000円です。自分ではどうにもならない蛇口の水漏れは、業者に修理を依頼する方が安心ですね。
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