キョウチクトウ(夾竹桃)ってどんな花かご存知ですか?
見たことがない人はいないといえるほど、身近に咲いています。でも、名前だけ聞いてもどんな花かわからない人も多いかもしれませんね。
白、赤、ピンク、黄などの色があり、フリル状の花びらが特徴の花ですが、実は毒があるんです!
最悪の場合、命に関わるほどの猛毒だといわれているので怖いですね。
そんな危険性があるのに、あちらこちらに植えられているのは、枯れにくく管理が簡単で、とても美しいからなんです。
今回は、キョウチクトウ(夾竹桃)の特徴や育て方についてご紹介します。
キョウチクトウ(夾竹桃)ってどんな花?

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お友達の家の庭に咲いてた花が綺麗だったから、うちも植えたいなぁ。
フリフリの花びらだったよ~。 -
キョウチクトウのことかな?
綺麗だよね♪でも、毒があるって知ってる?
キョウチクトウ(夾竹桃)とは、14世紀に中国から伝わった常緑低木です。
熱帯性ですが一度根付くと寒さにも強く、東北の南部でも戸外の庭木として育ちます。
葉は竹に、花はももに似ていることからキョウチクトウ(夾竹桃)と呼ばれるようになりました。
開花時期
6月~9月にきれいな花を咲かせます。
花の色や形
赤やピンク、白、黄で花弁は5枚、フリルのような形で扇風機の羽のような形をしています。
枝の先に群がるようにつき、花冠は筒状です。
葉は光沢があり、3枚が輪になって生えるまたは向かい合って生えます。表面は緑色で主脈が白く目立っており、裏面は白っぽいのが特徴です。
花の後になる実は、熟すと自然に裂けて種子が放出します。
毒がある
美しい見た目とは裏腹に、夾竹桃には毒があります。
花や茎、葉、根などほぼ全ての部分に毒を含んでいます。
素手で粘液に触れるだけで、炎症を起こす場合があるので注意が必要です。
キョウチクトウ(夾竹桃)の代表品種の特徴

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えぇ~!
毒があるなんて知らなかったよ(泣) -
そうだよね。
せっかくだから、夾竹桃について勉強しよう!
キョウチクトウ(夾竹桃)は品種によって形や花の色、においなどが異なります。
代表的なキョウチクトウ(夾竹桃)の品種の特徴についてご紹介します。
ヤエキョウチクトウ
日本で最も多く見られる八重咲の大輪品種です。
日本では、キョウチクトウ(夾竹桃)といえばこのヤエキョウチクトウをさします。
キバナキョウチクトウ
名前の通り黄色の花を咲かせる夾竹桃です。
セイヨウキョウチクトウ
地中海沿岸原産の夾竹桃です。
日本の夾竹桃に比べて、セイヨウキョウチクトウは匂いがありません。
ウスギキョウチクトウ
黄色い花を咲かせる一重咲きの夾竹桃です。
フイリキョウチクトウ
葉に黄色の班が入っているのが特徴です。
シロバナキョウチクトウ
白い花を咲かせる一重咲きの花です。
注意!毒による症状と致死量

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毒を触ったらどうなるの?
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吐き気やめまいなど、様々な症状が起こる可能性があるよ。
キョウチクトウ(夾竹桃)には「ストロファンチン」「オレアンドリン」など、青酸カリよりも強い成分が含まれています。
花や葉、果実、根だけでなく、周辺の土にも毒があるので注意が必要です。
以下の症状を引き起こす恐れがあります。
- 吐き気、嘔吐
- めまい
- 腹痛
- 下痢
- 倦怠感
- 頻脈、不整脈
場合によっては心臓停止など、重い症状になる場合があります。
致死量はどのくらい?
致死量は0.30mg/kg、葉っぱ5~15枚ほどの量といわれています。
しかし、致死量と被害の重さは比例しているわけではないため、少量でも思い中毒症状が出る場合があります。
夾竹桃の枝を串や箸替わりに使って食事をするだけでも死に至る場合があるとされるほど、少量でも致死率が高いということです。
身近なところによく植えられているため、特に子供やペットが触ったり口に入れないように注意しましょう。
キョウチクトウ(夾竹桃)の育て方

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あんなに綺麗なのに、ちょっと怖くなってきたなぁ。
でも、育てるのが簡単なんだよね? -
そうなんだ。
枯れにくくて病気にも強いんだよ。
ここまでご紹介したように、毒性はありますが美しくて育てやすい夾竹桃。
ここでは、その育て方をご紹介します。
植え付け・植え替え
夾竹桃の植え付け・植え替え時期は4月~6月と9月です。
暖かい地域の樹木であるため、植え付けから発根するまでの期間は土の温度が下がらない時期を選びましょう。
最大5~6mまで成長するので、基本的には鉢ではなく地植えで育てるのがおすすめです。
日当たり
日当たりのいい場所を好みます。
水はけの悪い場所は避けるか、盛り土をして高植えにしましょう。
水やり
雨水で十分育ちますが、庭植えの場合は植え付けから1年未満のものや鉢植え株は表面が乾いたら水を与えましょう。
肥料
キョウチクトウ(夾竹桃)は枯れにくいという特徴があり、病気や大気汚染にも強いといわれています。
生命力が高く、管理も比較的簡単ですが肥料を与えるとより一層元気に育ちます。
肥料は、2月ごろに有機質肥料を株元の周辺に埋めます。
病気(炭そ病)
炭そ病は4月ごろから黒っぽい病斑が現れる病気です。主に梅雨入り以降に発生します。
害虫(キョウチクトウアブラムシ)
キョウチクトウアブラムシは、4月ごろの温かくなった時期から増え始めるオレンジ色のアブラムシです。
枝先に吸汁害があらわれると花が咲かない原因となります。
蜜状の排せつ物が付着した葉にカビが発生し、すす病を併発する場合があります。
【剪定】時期・用意するもの・方法

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剪定するのって危険じゃないの?
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目や鼻、口を覆って長袖を着て、軍手をして。結構大変だから、心配なら業者に依頼する方が安心だね。
剪定の時期
9月~11月か3月~5月に行うと良いです。
用意するもの
- 必須
- 剪定ばさみ
- 軍手又はビニール手袋
- マスク
- ゴーグル
- 露出の少ない服装
何度も言いますが、夾竹桃には毒性があります。
剪定の際も直接触ったり、汁が飛んで目や皮膚につかないようにゴーグルやマスク、長袖の服を用意して細心の注意を払いましょう。
剪定の方法
目標の形を決めて古くなった枝や枝の生え方が不自然なもの、枯れている枝を根元から切り落とします。
根元から切り落とすのがポイントです!そうしないと、今後生えてくる枝がばらけて見栄えが悪くなります。
剪定の注意点
剪定したときに落ちた枝は、勝手に処分しないようにしましょう。
特に、火で燃やすのはNGです。燃やしたときに出る煙にも毒性があるためです。
燃やした煙を吸った人に被害が出てしまう可能性があるので絶対にやめてくださいね!
夾竹桃の枝を処分は、自治体に相談しましょう。
キョウチクトウ(夾竹桃)の毒が不安な方は専門業者に相談!
今回は、キョウチクトウ(夾竹桃)の特徴や育て方についてご紹介しました。
夾竹桃は枯れにくく、病気にも強い、そして見た目も美しいので、自宅の庭で育てたい人も多い花のひとつです。
しかし、その毒性について知らなければ重大な症状を引き起こす危険性があります。
特にお子様やペットがおられるご家庭では、近づかないように管理する必要がありますね。
まとめ
- 夾竹桃は、美しく育てやすいので身近に咲いているが毒がある。
- 夾竹桃の毒は、少量でも思い中毒症状が出る場合があるので注意!
- 植え付けは、4月~6月と9月。剪定は、9月~11月か3月~5月。
最大5~6mまで成長するので、剪定も必要な植物です。
毒が怖い…。自分で行うのが不安…。という方は、専門業者に相談・依頼するのがおすすめです。
お庭のことなら何でも相談できる業者はとても頼りになりますよ。
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まずは、ご自身にあった安心な店舗を探してみてください。
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