ウッドデッキの費用相場は?ウッドデッキの種類から業者やDIYする料金相場を紹介
ウッドデッキの施工を検討されているあなたに、ぜひ知ってもらいたい基礎知識をまとめました。今回はウッドデッキの種類や、ウッドデッキの正しい施工方法やメンテナンスを紹介します。
ウッドデッキを設置するメリットは?
家を建てたらリビングの窓先に欲しくなるのが、ウッドデッキですよね?天気がいい日にのんびりコーヒーを飲んだり、夏場はビールと枝豆でビアガーデン気分を味わうなんとも贅沢な時間の過ごし方ですね。
このように暮らしがワンランクアップする魔法の空間ともいえるウッドデッキに憧れる人も多いようです。ウッドデッキを施工すると、以下のような3つのメリットがあります。
洗濯物が干せる
ウッドデッキを施工すれば物干しスタンドを置けるので、洗濯物を干す場所として使えます。リビングから階段の昇降なしにダイレクトに出られて、足腰が弱い方にとって重労働である洗濯物干しも楽になります。
団欒のスペースになる
ウッドデッキを施工すると家族や親しい仲間とバーベキュー、お茶会など気候のいい時期には大勢でワイワイ楽しい時間を過ごせます。
趣味を楽しむスペースになる
ウッドデッキを施工すれば美しく花々や植物で彩られたお庭や、庭木に降り立つ小鳥を見ながらのんびりとティータイムや読書等、穏やかな日は趣味を楽しむ贅沢な空間になります。室内遊びが多い現代の子供たちですが、外の空気を吸って遊ばせるのにもいい環境です。
また、犬や猫を飼われている人には日向ぼっこも最高です。
ウッドデッキの種類は?
ウッドデッキには大きく分けて3つのタイプに分かれています。それぞれのウッドデッキの特徴を紹介します。
天然素材を生かしたウッドデッキ
文字通り天然の木材を使います。同じ天然木でも3種類に分けられます。
ハードウッド
- イタウバ マッドグロッソ州産、ウリン、イタウバ フィエラ、イペ、サイプレス材、アマゾンジャラ、アマゾン アンジェリーナ、セランガンバツ等の種類がある
- 非常に硬く腐りにくい
- 加工がしにくく材料費が高価です
ソフトウッド
- ベルダデッキ、レッドシダー、SPF材等の種類がある
- 柔らかく切断やビス打ちがしやすい
- ハードウッドや防腐注入木材と比較しても非常に安価です
- 腐りやすくこまめに防腐塗料を塗らなければならない
- 長期使用に耐えるのは難しい
日曜大工でウッドデッキを作る場合は、ホームセンターで市販されているSPF材を使われる方が非常に多いようです。
防腐注入木材
- 主にスギやヒノキの材に防腐剤を注入したもののことを言う
- 防腐剤を木材の奥深くまで染み込ませているため非常に腐りにくい
- 加工がしやすい
- 価格は普通のスギやヒノキ材より高い
- 価格や耐久性のバランスに優れ人気がある
樹脂素材のウッドデッキ
普通の木材と違い木粉とプラスチックを混ぜ合わせて、押し出し成型した材料です。完全な木材ではないためシロアリに強く、湿気を吸いにくくなるので木材特有の「腐る」心配がなくなります。
また、変色や色剥げの心配もあまりありません。建材メーカーのウッドデッキ製品は、ほとんどが樹脂木でできています。欠点としては熱を吸収しやすいことです。特に濃色系のデッキ材だと夏場は素足で歩けません。
アルミ製ウッドデッキ
アルミをベースにしたウッドデッキで、ウッドとはかけ離れた素材ではありますがアルミの表面に樹脂などを施した素材もあります。こちらも天然素材よりも雨などの腐食に強く、樹脂や天然素材よりも強度があります。樹脂製と同じく加工の自由度が限られており、敷地の形状によっては施工に制限がかかることがあります。
ウッドデッキを施工するポイントは基礎石
ウッドデッキを施工する時に、重要なのが基礎石の施工です。基礎石とはウッドデッキの床板を支える束(つか)という縦方向の材料を乗せるベースになる石(石とは言いながらもコンクリート製のものがほとんどですが)のことを言います。
木造住宅で玄関ポーチの大きな庇を支える柱を支える「沓石(くついし)」と同じ役割を果たします。基礎石を束ねて立てる場所に配置していくのですが、基礎石を乗せる全ての箇所の高さを均一にしなければなりません。(建築用語で天端(てんば)を合わせると言います)。
また、高さを均一にするだけではダメです。デッキ材の重みや、人や物が乗ったときの重みで沈まないように基礎石を置く場所を固める必要があります。(建築用語で床付け(とこづけ)と言います)。基礎石の施工で手を抜くと、ウッドデッキが傾いてしまったり、不同沈下を起こしてしまい、最悪の場合デッキそのものが崩落してしまいます。
ウッドデッキを施工するための道具
自分でウッドデッキを施工しようと検討している人のために、どのような道具が必要になるか紹介します。
準備物
- 軍手
- ブルーシート
- スケール(メジャー)
- ノコギリまたはグラインダー
- ドライバーまたは電動ドライバー
- 材料のコーティング剤
すりり傷や切り傷等の恐れがあるので、作業時には軍手などの手袋も必ず用意しておきましょう。
スケール(メジャー)は、ウッドデッキを施工する場所の大きさや、高さ、材料の長さを計測するために必ず必要になる道具です。
材料を切断するためには、ノコギリやグラインダーが必要になります。手引きノコギリは細かい作業時に必要になります。量の多いカットの場合は電動ノコギリなどを使用する方が作業は楽になります。
ドライバーまたは、電動ドライバーでカットした材料を固定するために必要になります。
天然素材での製作の場合は、防腐剤が含まれている塗料で材料のコーティングも忘れずにしましょう。
ウッドデッキを施工する前に確認する2点
敷地の形状
ウッドデッキを施工する敷地の形状を確認しましょう。ウッドデッキのタイプによっては、施工に制限が限られてしまう恐れがあります。どのタイプが敷地の形状に合うかも、見分ける為の目安にもなります。
設置場所の状態
こちらも施工する面の状態を確認しておきましょう。水気が多い場所や、高低差が大きな場所でのウッドデッキの施工は、天然素材でのウッドデッキよりも樹脂系やアルミ素材などのウッドデッキのタイプを施工することをオススメします。
天然素材のウッドデッキは後々のメンテナンスが大変で、維持することが難しいので気を付けましょう。また、敷地の導線上ウッドデッキを施工することで導線に支障が起きたり、ウッドデッキを施工することで不便を感じる場合は施工の検討を改めてみましょう。
ウッドデッキを簡単にアレンジする方法
ウッドデッキを自分スタイルにアレンジしてみませんか?少しアレンジすることで、他とは違う印象にも繋がります。
隣地との視線が気になる人は、ウッドデッキにパネルを立て掛けることで目隠しの役割にもなります。それに立て掛けたパネルに、植栽を添えるだけでより華やかになります。
また、屋根をつけることで雨の日でも気にせずにウッドデッキでくつろげるだけでなく、屋根と一緒に物干しを取り付けることで洗濯物を天候に関係なく干せるのは主婦には非常に助かります。
簡易にアレンジを検討されている人には、ウッドデッキの表面に違う色合いを塗装するだけでも違った印象にもなります。あまりカラフルな色合いを使いすぎるとかえって落ち着きのない空間になり、癒し空間が台無しになることがあるので気を付けましょう。自分なりにアレンジしてみましょう。
ウッドデッキは定期的にメンテナンスが大切
ウッドデッキを施工すれば、あとは何もしなくてもいいわけではありません。施工後のメンテナンスがとても大切になります。
枯葉やゴミを掃除する
床板の隙間に挟まった枯葉やゴミは、定期的に取り除くようにしましょう。異物が挟まった部分の水はけが悪くなり、そこの部分から腐食が進行したり、ねじや金物を錆びつかせる原因になります。
木ネジを打ち直す
毎日のように重量に耐え、雨風に晒される木材だけではなく床材を打ち付けている木ネジや金物も、経年劣化するものと考えておいた方が間違いありません。木ネジを打ち直す時や、金物を交換する時は必ずステンレス製のものにしましょう。
コケの除去とペンキ(防腐処理)の塗り直し
特に天然素材を使用したウッドデッキは天候などの環境に非常に脆く腐食などにより床が抜けたりする恐れがあり、大変危険な状態になることがあります。
そうならないためにもウッドデッキの状態を日々点検すると共に、腐食などの症状から守るために防腐処理など対策することをオススメします。ウッドデッキの表面が以前より色褪せしていることがあると、耐久性が低下している証拠です。
防腐剤が含むまれている塗料なども市販されています。以前と違う色合いを使用することで、雰囲気も一新して気分転換にも繋がります。
ウッドデッキ施工を業者とDIYで料金相場を比較
ウッドデッキの大きさや素材、依頼する業者によって価格は異なるためあくまで目安ですが、広さ1坪(3.3㎡)で最低でも10万円くらいと考えておいた方がいいでしょう。樹脂木であれ天然木であれ、素材のグレードや耐久性の違いで価格が変動します。
DIYでSPF材やねじ、金物、基礎石になるコンクリートブロック、ペンキ等の材料をホームセンターで購入し、自ら頑張って施工した場合は5万円以内の予算ですむかもしれません。時間をかけて自分でじっくりと施工したいという人も結構いらっしゃいますので、その場合はプロに頼む半分の費用でできそうですね。
余談ですが、筆者の実家は8畳のウッドデッキを父が1ヶ月かけて作りました。こないだメンテナンスしにくい床下を覗いたら、謎のキノコがたくさん生えていたそうです…(笑)
まとめ
今回はウッドデッキの種類や、ウッドデッキの正しい施工方法やメンテナンスを紹介しました。お金と時間をかけてウッドデッキを施工するなら、失敗や後悔なく大満足の仕上がりにしましょう。ウッドデッキの施工は自分でも可能ですが、ちょっとでも不安があったら迷わずプロに相談しましょう。
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