スズメバチの巣の特徴や見分け方!巣が作られやすい場所や駆除する方法
スズメバチの巣は種類によって様々な形状とサイズがあります。スズメバチの巣は丸いものが多いのが特徴です。今回はスズメバチの巣が作られやすい場所や、駆除方法を紹介します。スズメバチの危険から身を守りましょう。
スズメバチ蜂の巣はどんな形?
スズメバチの巣の作り始めはフラスコを逆さまにしたような形をしています。完成に近づくにつれてボールの様に球状になります。大きいものだと直径80cmくらいの巣になります。色は白系と茶色系を混ぜたマーブル模様が特徴で、一目でスズメバチの巣とわかる特徴的な模様です。
スズメバチの巣の特徴
- スズメバチ巣は丸いものが多い
- 白系と茶色系を混ぜたマーブル模様
スズメバチは女王蜂というクイーンが巣に1匹存在して、ひとりで巣を作り始めて子供を産んで仲間を増やして巣を大きくします。
春から巣作りを始めますが巣は雨に弱いため、梅雨の時期の雨によって巣の数が減ります。雨の少ない梅雨だった場合は例年より多くの巣が生き残り、スズメバチ被害が増加する可能性が高くなります。
スズメバチ以外にも蜂の巣については下記の記事で詳しく紹介しています。
スズメバチの巣が作られやすい場所
スズメバチの巣が作られやすい場所は住宅の軒先、屋根裏、床下、壁の中、倉庫の中、藪の中、土の中、ベランダ、駐車場など日常生活に近い場所です。
スズメバチが巣を作る家の内部
- 天井裏
- 家の床下
- 換気扇のダクト
- 壁の隙間
スズメバチが巣を作る家の外部
- 家の軒下
- ベランダ
- 土の中
- 木の枝
- 木の幹の穴
- 木の根元
- 垣根や植え込みの中
住宅のリフォーム中に電気工事の職人が、天井裏に1m弱のスズメバチの巣を発見して驚いたことがあったようです。その時の写真です。↓↓↓
スズメバチが飛んでいるのを見かけても巣の場所が分かりにくいこともあるので、どんどん巣が大きくなってしまうケースもあります。5月~6月は巣を作り始めて初期段階なので、撤去するならこの時期がチャンスと言えます。
その後はスズメバチの数も巣の大きさも素人では撤去に危険を伴うので、業者に相談する方がいいでしょう。頻繁にスズメバチを見かけるようになっても巣が見つからない場合は、早めに業者に相談しましょう。
スズメバチの巣を駆除するなら初期
スズメバチを発見した時は近くに巣があるかもしれないので、しばらく様子を見てスズメバチの数が多い場所は近づかないようにしましょう。
冬になるとスズメバチの巣にはスズメバチが居なくなり、次の女王蜂だけが冬を越します。冬眠から目覚めたばかりの女王蜂は体力が弱っているため、駆除に最も適しています。スズメバチの巣を安全に駆除できる初期の時期は4〜5月です。初期を過ぎた6〜7月にかけては働き蜂が増加するので最も危険な時期です。
- 4月〜5月…女王蜂が冬眠から目覚めて巣作りの場所を探し始める
- 5月〜6月…巣作りに着手する
- 6月〜8月…働き蜂が増加し巣を大きくなる
- 9月〜10月…巣の大きさが最大になる
10cm未満のスズメバチの巣は自分で駆除できる
発見したスズメバチの巣が小さいのならホームセンターなどで、遠距離まで届くスプレーが千円程度で販売されているので駆除も可能です。スプレーは4m以上飛ぶので、隙を見て巣に振りかければ女性でも簡単に駆除ができます。ゴキブリ用の駆除スプレーと共に、ハチ駆除用のスプレーも家庭に常備するといいでしょう。
準備物
- 厚手のゴム製の上下
- 革手袋
- 厚手の帽子
- 長靴もしくは革製の靴
- ビニール袋
- タオル
- 駆除スプレー
10cm未満のスズメバチの巣を駆除する手順
- スズメバチを駆除する前に服装を整える。
- スズメバチの巣に向けて駆除スプレーを噴霧する。巣の中にいた蜂が驚いて出てこようとするので、その出入り口めがけて駆除スプレーを5分程度噴射し続ける。
- 駆除した蜂の巣を始末する。
服装は上下とも厚手のゴム製を使いましょう。ゴム製がない場合は、厚手のウィンドブレーカーの下に長袖シャツで代用しましょう。頭皮保護の為、タオルを頭に巻き、その上から厚手の帽子を被る。とにかく皮膚が露出しないようにタオルなどで可能な限り覆い、万が一蜂に攻撃されても皮膚まで毒針が通らない対策しましょう。
ブンブンと羽音がしなくなったら、蜂の巣の真下にビニール袋を広げて蜂の巣をそのままドサッと袋に落下させて始末します。床に蜂の巣を叩き落としてしまうと巣がバラバラになり、巣の中にいた幼虫(ハチの子)も潰れてしまい後始末が非常に面倒になります。
巣の奥にいた生き残りの蜂が、攻撃してくる危険性もあるため十分注意し死骸も素手で触らないようにしましょう。死んだ蜂でもお尻の毒針にはまだ猛毒が残っている可能性が高く、針が刺さらないように最後まで気を抜かないように処分しましょう。
巨大化した巣は業者に依頼する
作業する前に少しでも不安を感じる様なら、やはり業者を呼んだ方がいいでしょう。見つけにくい場所にある巣や巨大化した巣は業者に任せるようにしましょう。
業者に駆除を依頼する料金相場は、蜂の巣1個8,000円~25,000円程度です。まずは業者に相談しましょう。
自治体の蜂の巣駆除サービスや料金相場については下記の記事で詳しく紹介しています。
スズメバチに刺された時の対処方法
通常の治療は抗ヒスタミン剤を含んだステロイド軟膏を塗ることが有効です。
毒を吸い出すことも有効なのでポイズンリムーバーを(毒を吸い出すためのアウトドアグッツ)用いて毒を吸い出すといいでしょう。
口で吸い出す時は口内の傷や虫歯があるといけないので、口の先の方で吸い出しそのまま吐き出してください。
刺された時の症状は患部が赤く腫れあがり、痛みやかゆみを伴います。その他の症状は息苦しい、息切れ、動悸、めまいや気だるさなどがあります。ハチの種類によっては刺された時に言葉が出ないほどの激痛を伴うこともあります。
個人差がありますが腫れ、かゆみがひくまでに1~2週間ほどかかります。刺された患部周辺の異常は応急処置して動悸、めまい、息切れがする場合は速やかに病院に受診しましょう。
応急処置としては針の除去、毒の吸い出し、流水での洗浄、抗ヒスタミン軟膏を塗り、患部を冷やします。蜂に刺された時の対処法については下記の記事で詳しく紹介しています。
スズメバチについて誤解しやすい4つの事
蜂に刺されたら尿をかける
スズメバチの毒は中性に近いため、尿をかけても効果が期待できません。医学的な根拠がないことは、今や有名かもしれませんね。
昔の家庭には常備薬としてアンモニア水が置いてあり、虫刺されに使用する薬として用いられていました。そのこともこの説が知れ渡った一因かもしれません。筆者も幼いころ母や祖母から教わり、漫画などでもよく登場するシーンで記憶に深く刻み込まれています。
一生で2回刺されると死亡する
スズメバチに刺された人が亡くなる原因は、主に「アナフェラキシーショック」という過度なアレルギー反応です。
1回スズメバチに刺された時に蜂毒アレルギーになってしまった場合は、2回目にスズメバチに刺された時には症状が1回目より酷くなったり、死亡するリスクが上がります。蕎麦アレルギーの人が蕎麦を食べるようなもので、食物や薬でもアナフェラキシーショックは起こります。
2回目にスズメバチに刺された場合、症状は1回目より酷くなる可能性がありますが、必ず死んでしまうということはありません。1000人に数人がアナフェラキシーショックになるとも言われています。身近で遭遇する蜂の種類については下記の記事で詳しく紹介しています。
一度刺したらハチは死ぬ
ミツバチは一度刺したら針が抜けてしまうのですが、スズメバチは針が抜けずに何度でも刺せます。
同じ巣に住み続ける
スズメバチの巣の使用は1年限りです。スズメバチの一生は1年で終わりで、女王蜂が冬を越えて生き残り新たに巣を作り始めるため前の巣は使用しません。
まとめ
今回はスズメバチの巣が作られやすい場所や、駆除方法を紹介しました。スズメバチの巣は初期段階の10cm未満のフラスコ型の巣なら自分で駆除可能です。しかし、自分で駆除する自信がない場合や、10cm以上のスズメバチの巣の駆除は被害に合う前に業者に依頼することをオススメします。
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