犬のしつけのやり方は?犬を飼い始めたら覚えさせたい基本行動のしつけを紹介
可愛い愛犬との暮らしは癒されますが、しつけに悩まされることもあります。いたずら、無駄吠え、トイレの失敗や唸るなど、犬のしつけで頭を抱える人は多いです。そこで今回は犬を飼う心構えや、しつけを始める時期ややり方を紹介します。
犬を飼う前に心構えが必要です
犬は愛玩動物ではなく、伴侶動物です。家族の一員ですから子育て同様、愛情と厳しさをもって接しなければいけません。いいことをすれば「褒める」、いけないことをしたら「叱る」と、人間の子育てと同じです。
犬を飼うということは、生活そのものが変わることを覚悟しなければなりません。トイレなどの基本的なしつけをして、朝晩の散歩などの世話が日課に加わり、さらに旅行やドライブに行くにも制約がつきます。大病を患ったり手術する場合は、下手すると人間よりも高い医療費がかかることもあります。
悲しいことに「言う事を聞かなくなった…」「大きくなって可愛くなくなってきた…」「病気にかかってしまい医療費が馬鹿にならない…」など、人間の身勝手な理由で犬を手放し、動物愛護センターに持ち込む人が後を絶たないようです。
動物愛護センターに持ち込まれた犬は、新たな飼い主が見つからない場合は、残念なことにほとんどが殺処分されてしまいます。犬を飼うには、どのようなことがあっても犬が旅立つその日まで、最後まで家族の一員としてずっと寄り添う覚悟が必要です。
簡単に「可愛い~」だけでは飼えないのが現実です。しつけに悩み、どうすればいいのか途方に暮れる人も多いですが、諦めずに向き合いましょう。1人で悩まずに時にはSNSを使ったり、プロの力を借りれば、絶対に乗り越えられますよ。
犬のしつけを始める時期は?
ペットショップやブリーダーの所から、あなたのご自宅に犬を迎え入れたその瞬間から、しつけは始まっています。
初日はあまりの可愛さと、犬を家族の一員に迎え入れた嬉しさから、ついついベッタリ寄り添い、布団の中に一緒に入れてしまいたくなります。その気持ち、よ~くわかりますが、犬のしつけでは絶対やってはいけないことの一つです。
筆者も、我が家にサモエドの赤ちゃんを迎え入れた日は、ついつい一緒に布団で寝てしまいたくなりました。しかし、ブリーダーから「初日は絶対甘やかしてはダメですよ!たとえ寂しくてどれだけ夜泣きしようがわめこうが、無視してください。そうしないといつまで経っても甘えん坊で、要求吠えが止まらなくなりますよ。」ときつく言われていました。母犬から離れ、寂しくて一晩中遠吠えしているわが子を、ぐっと堪えながら無視しました。
可愛いわが子が鳴いていると本当にツライですが、ここはとにかく飼い主が耐えましょう。
基本の5つのしつけ
- 「おすわり(シット)」
- 「ふせ(ダウン)」
- 「待て(ステイ)」と「よし(オーケー)」
- 「おいで(カム)」
- トイレトレーニング
おすわり(シット)のやり方
準備物
- ご褒美用のフード
おすわり(シット)のやり方
- ご褒美用のフードを手の中に入れて握り、見せびらかさないように犬の鼻先にもっていく。
- 握った手に注意が向いたところで「オスワリ」と言いながら手を上に動かす。
- 床にお尻がついたら犬を褒める。
- 床にお尻がついたら犬が興奮して立ち上がらないように犬を褒める。
1~3の動きを繰り返し、犬に座るといいことがあると覚えさせましょう。
ふせ(ダウン)のやり方
準備物
- ご褒美用のフード
ふせ(ダウン)のやり方
- ご褒美用のフードを手の中に入れて握り、おすわりをさせる。
- ご褒美用のフードを握ったまま、腕を床まで下げて犬の足をたたませる。
- 犬のお腹が床についたら「ふせ」と声をかけ、褒めてご褒美をあげる。
- 床にお尻がついたら犬を褒める。
「待て」と「よし」のやり方
準備物
- ご褒美用のフード
「待て」と「よし」のやり方
- ご褒美用のフードを持っていない手の平を犬の方に向けて「待て」と言う。
- そのまま数秒待たせる。
- 犬が動いてしまったら、手の位置をより高くあげて再び「待て」と言う。
- 犬が動かないことを確認したら「よし」と声をかて、同時にご褒美用のフードを握った手を犬の口の高さへもっていきフードを与える。
1~4の動きを繰り返し、初めは2秒くらいから、4秒、6秒、8秒と少しずつ時間を延ばしていくといいでしょう。
おいで(カム)のやり方
準備物
- ご褒美用のフード
おいで(カム)のやり方
- 犬が飼い主のことを意識していない状況で「おいで」と呼びかける。
- 犬が呼びかけに応じて寄ってきた時は、たくさん褒めてご褒美をあげましょう。
最初は静かな場所で挑戦し、できるようになったら犬が遊んでいる最中に「おいで」と呼んでみましょう。
トイレトレーニングのやり方
準備物
- 犬用トイレ
トイレトレーニングのやり方
- 眠る場所とは別にトイレを設置する。
- 目を覚ました時、食事や水を飲んだ後にトイレに誘導する。
- ニオイを嗅いで部屋の隅に行ったり、くるくる回りながらお尻を突き出すポーズをしたらトイレに誘導する。
- 正しい場所で排泄したら褒める。
犬のしつけは生後6ヶ月までが大事!教えておきたい7つのしつけ動画
時間のある方は、以下の動画で手順をわかりやすく確認できます。
犬のしつけが上手くいかない理由は?
犬のしつけで困っていることは、犬の性格や環境によって本当にさまざまです。「命令を聞かない…」「いつまでも要求吠えが止まらない…」と、お困りの方も多いと思います。
例えば皆さんは、愛犬が「待て」「おすわり」「ふせ」の基本動作をなかなかできない場合どうしていますか?言うことをなかなか聞かないから無視したり、無理やりおやつで釣ろうとしたりしていませんか?これは、しつけが上手くいかない理由の一つといえます。
「ワンワン吠えればおやつをくれる」「言うことを聞かなくても怒られない」と学習してしまい、人間に対し畏怖の念を持たなくなってしまいます。「待て」「おすわり」「ふせ」の指示は、愛犬が指示を守るまで必ずやり切りましょう。おやつをあげたり撫でまわしてあげるのは、指示をちゃんと守った時の御褒美にしましょう。そうすれば「あ、ご主人様の言うことを聞けばいいことがあるんだ」と学習してくれます。
指示の出し方も非常に重要です。お願いするような態度で指示を出していると、お利口な犬は「あ、言うことを聞かなくてもいいんだ」と思ってしまいます。指示を出すときは毅然とした態度で、時としてはなかなか言うことを聞かなければ軽く痛みを与える人もいますが、昔と違って現代ではそういったしつけは必要ないといわれています。
安心できるプロのトレーナーの選び方
どのようなプロならば愛犬をいい子にしてくれるのでしょうか?正直、いろんなプロがいて、しつけの方針や手法も人により全く違います。筆者もいろんなプロを見てきましたが、明らかに適当なトレーニングして、高いレッスン料を取り続けている悪徳プロは少なからず存在します。
逆に「この人ならやってくれる!」と感じさせる人や、事実本当に見違えるようにいい子にしてくれる人も存在します。そのような本物のプロは、まず接し方からして違います。「本気で愛犬と向き合ってくれているな~」というのは、素人でも感じ取れます。
「パピーからでないと、しつけはできない」と言ったり、完全に時間で儲けるような人(1分でも過ぎれば費用が発生など)のトレーナーはあまりおススメできません。安心できるしつけ師は、普段の接し方や、叱り方、ほめ方まで実践しながら教えてくれます。
犬のしつけは、プロ任せにしないことが大切です。家族もしつけに積極的に参加して、真剣に犬と向き合う姿勢が必要です。犬を何か月、何年も預かり、本格的にしつけをしてくれるプロもいますが、それなりの費用がかかります。
また、自宅とは違った環境でしつけてもらうことになるので「帰宅してから結局いたずらだらけ…」というのでは意味がありませんよね。家庭環境にもよりますが、できれば自宅に来てくれるプロがオススメです。
最近は出張ペットシッターサービスでも、このように本気で愛犬と向き合ってくれる人がいます。一人で悩まずに、一度利用してみてください。
まとめ
今回は犬を飼う心構えや、しつけを始める時期ややり方を紹介しました。犬を飼う時は、何があっても飼育放棄せず最後まで家族と一緒に過ごす心構えが必要です。自分や家族だけでは、しつけが上手くいかない時はプロにお願いしましょう。家族も一緒にしつけに参加することを重視し、やり方まで実践しながら教えてくれるプロを選んで下さいね。
大切なのは犬の今を認めてあげることです。今はできないことを認めて、できたら褒めてあげることで改善しします。諦めずに向き合って下さいね。
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