木を伐採した後、切り株や根っこをどうしようかお悩みではありませんか?残った木の根っこはそのままにせず、引き抜く(抜根)必要があります。
伐採とは別に費用がかかりますが、放置しておくとシロアリの住処になったり、スズメバチが巣を作ってしまう危険性が!あなたの大切な自宅の庭に、そんなものが棲みついたら本当に困りますよね。
抜根は、樹種や大きさ、作業状況によって大きく作業内容や費用が変わります。
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はじめまして。
プロの技で、あなたを笑顔に!を本気で目指しているほっとクンと申します!今回は抜根の費用がわからず困っている人の助けになりたいと思っています!
今回は、土地造成に詳しいプロがほっとクンと一緒に「抜根の必要性や費用について」わかりやすく解説します。
切り株や根っこを放置したらダメな理由

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庭木を伐採したんだけど、根っこはどうするの?
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抜根といって、引き抜く必要があるよ。
まずは抜根の必要性について、理解しましょう。
庭に生えていた邪魔な樹木を伐採してスッキリさせたい!新たに家を建てるのに、うっそうと生い茂る雑木や竹、雑草を取り除く必要がある。
そんな時、その木の根っこはどうしようか、とお悩みになる方がいらっしゃるという話をよく聞きます。
その切り株や根っこが、邪魔にならない程度の高さだからそのままでいいや…と思って、放置するのはNG!切り株や根っこを残したままにしておくと、何一ついいことはないんです。
放置した結果、どんな事態になる可能性があるかというと
- 再び成長する
- シロアリの棲み処になる
- スズメバチが巣を作る
残した切り株や根っこは、場合によっては再び切り株の脇から新芽が生え、再び成長しはじめることがあります。せっかく伐採したのに、また成長されたらたまったもんじゃないですよね。
また、シロアリの格好の棲み処になってしまい、その棲み処の木を食べつくした後は、あなたの家に大挙して押し寄せてくる危険性だってあります。
さらに、根っこにわずかに残った木の幹の、横にわずかに開いた節穴からスズメバチが侵入し、大きな巣を作ることだってあるんです。怖いですよね(泣)
面倒だし、放っておきたい気持ちはわかりますが、こんな事態になるのを防ぐ為にも、抜根はとても重要です。
恐るべし!竹の生命力

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根っこを放置したらダメなんだね。他に、注意することはある?
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抜根の中でも、「竹」は手ごわいよ。まず素人では難しいからプロに依頼してね。
筆者の経験上、抜根の中で一番手ごわいのが『竹』です。
竹は地中1.5m~2m位の深さに(場合によっては3m位の深さに)根を張り、その根っこは縦横無尽にニョキニョキと伸びていきます。
地表面に竹の根が見えるようになり、タケノコが至る所から生えてくるようになると、その土地一角の地面には無数の竹の根っこが張り巡らされていると思って間違いありません。
住宅の基礎コンクリートを突き破り、畳を突き破ってタケノコが家の中にニョキニョキと生えてこないうちに抜根をする必要があります!
竹の太さがそれほどでもない場合(ハチク)の伐根方法
いちばん手軽な方法としては、竹を地面から1m位の高さで切ります(メートル切りといいます)。切り口から根っこに蓄えられた水分をどんどん出させることにより、やがて枯れてしまうでしょう。
竹林などに生えているような太い竹(孟宗竹)の場合
メートル切りが通用しないケースがよくあります。その場合は、地中深くに張った根っこをバックホウで掘り返すしかありません。
それなりの費用と期間がかかるものと覚悟しましょう。
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余談ですが…
まだ背が低いハチク(地上30㎝くらいまで)は、アクがほとんどなく非常に柔らかいんです。煮物やてんぷらにすると非常に美味です♪処分を兼ねておいしく召し上がってはいかが?
抜根は、木の種類により難易度が大きく変わります。マツや竹のようにどんどん横方向に横に根を広げていく樹種の場合は、住宅の基礎の下にまで伸びてしまうことがよくあります。
人力・バックホウを駆使しても撤去することが非常に困難で、その分費用や期間もかかります。
抜根の方法や費用について、具体的な例を次でご紹介します。
木の種類や状況によって異なる抜根方法と費用

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抜根の方法や費用のことが全然わからなくて不安~。
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状況によって大きく異なるんだけど、実際の例を紹介するね。
抜根の方法や費用は、その状況によって大きく変わります。
庭に生えていた低木を1本だけ伐採し、その根っこを抜いてしまう場合は、人の手でスコップやバールなどを使って簡単に済んでしまう場合もあります。
最近は、通信販売などでも木の切り株に穴をあけ薬剤を注入し枯らしてしまう製品も販売されているのをご存知ですか?非常に手軽に抜根ができると人気があります。
が!!!
大規模な造成工事に伴う伐採・抜根だったり、敷地の周りをびっしりと覆いつくした竹の根っこの伐採・抜根になると、話は別です。
一般的な方法としては
- 大型の重機(バックホウ・ポクレン等)で根っこを深く掘る
- 掘り出した根っこを細かくチェンソー等で切り刻むか粉砕機で粉々にする
- 最終的には大型ダンプで産廃処理上に運搬する
以上のような作業が想定されます。
当然、抜根にかかる費用と期間も、木の種類や状況によって違います。
こういった工事の費用相場って、すごくわかりにくいですよね。見積もりをとったものの、高いの?安いの?と不安になります。
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実際に東北地方のとある町で、アパートの新築工事に伴う伐採・抜根を行った時にかかった費用を公開!
その時は、高さ10mの杉の木を5本と、同じく高さ10mの孟宗竹を20本ほど伐採し、基礎工事の妨げになるのですべて抜根しました。
伐採費用で約10万円、抜根費用は大きめのバックホウを3日間借りたので、約20万円でした。処分費は杉の根っこは約3万円、竹の根っこは8万円かかりました。
産業廃棄物は大型ダンプ2台分、竹と杉を別々に出さなければ処分費が割高になってしまう為、分別して処分場に運びました。
トータルで41万円かかったことになります。一般の戸建てとは条件が異なると思いますが、およその目安にはなるのではないでしょうか?
抜根にかかる費用の項目

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抜根にかかる費用って、抜根作業費だけじゃないの?
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抜根の作業費の他に、産廃処理費用と復旧費用がかかるよ。
抜根にかかる費用は、さきほどご紹介したとおり「抜根費用」だけにおさまりません。抜いた根っこをその場に転がしておしまい、という訳にはいきませんよね。なので、処分する費用も必要です。
抜根作業をするのにあたり、それ以外にどのような作業と費用が発生するか、知っておく必要があります。
産廃処理費用
抜いた根っこを産業廃棄物として処分する費用のことです。
自分でゴミとして出すには、根っこをよく乾燥させ、乾いてからゴミ袋に入る大きさに細かく切り刻む必要があります。その後、自治体の分別ルールに従ってゴミ出ししなければなりません。
細い雑木数本ぶんの根っこであれば、プロでなくても比較的容易に処分が可能です。しかし、それ以上の本数や大きな切り株・根っこの処分となると、素人の手にはあまりにもキツイです。
復旧費用
抜根した後に開いた穴をそのままにしておく訳にはいかないので、埋める作業をします。土を入れるか、砕石or砂を入れて穴を埋めていきます。
ただ単に土や砕石、砂を入れるだけでは雨が降っただけですぐに下がってしまいます。なので、土や砂利・砂を入れたら、上から何度も何度も、平らになるまで踏み固め(転圧作業)る必要があります。
この復旧作業も、雑木数本分の小さな穴であれば簡単にできますが、やはり大きな切り株・根っこの穴埋めとなると、素人の手にはあまりにもキツイ作業です。
プロに抜根作業を依頼する時のポイント

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抜根を業者に依頼するとき、どうやって業者を決めたらいい?
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安心で信頼できる業者選びのポイントを教えるね。
数本程度ならばご自身で抜根できると思いますが、それ以上のボリュームになると、やはりプロに頼んだ方が良いでしょう。
数ある業者の中から、どこを選べば良いのか迷いますよね。そこで、業者選びのポイントをお伝えします。
- 作業の内容や方法を事前に説明してくれる
- 費用を明確にしてくれる
- 3社以上の相見積もりをとる
- 現地調査を依頼する
抜根に伴う作業の内容や方法、費用項目を明確にしてもらえる業者さんに頼むと安心です。抜根だけではなく、木の伐採や根っこの処分も、空いた穴の復旧もセットでお願いすることが多いかと思います。
良心的な業者さんは、以下のような内容もわかりやすく教えてくれますよ。
- バックホウなどの重機が必要かどうか
- 産廃処分はダンプorトラックが何台分になるか
- 復旧作業にはどんな材料をどのくらい使うか
木の本数が多くなればなるほど、大木になればなるほど費用も膨らんでいきます。費用も項目別にいくらかかるかを的確に教えてくれる業者さんは、非常に良心的です。
必ず3社以上の相見積を取り、現地調査をお願いしましょう。
まとめ
抜根の必要性や方法、費用について解説しました。
- 切り株や根っこを放置したらダメな理由
- 恐るべし!竹の生命力
- 木の種類や状況によって異なる抜根方法と費用
- 抜根にかかる費用の項目
- プロに抜根作業を依頼する時のポイント
- まとめ
木を切った後の切り株は、放置しておくとシロアリやスズメバチなどが棲みついてしまう可能性があるので、なるべく早いうちに抜根しましょう。
樹種や本数により抜根方法が変わりますが、特に竹は素人の手には余るものだと認識しておいて下さいね。
抜根をプロに頼む場合は、単なる抜根だけではなくそれに付随する作業項目と費用を明確に教えてくれる業者さんを選びましょう。
庭木の伐採・抜根の業者を探す時は、ほっとラインを使えば予約前に不安な事を無料で業者に質問ができ、作業予約することが可能です。
まずは、ご自身にあった安心な店舗を探してみてください。