生垣によく使われる植物の種類は?生垣の剪定や刈り込みする方法もまとめて紹介
庭の印象を大きく左右するのが植木や生垣です。そこで今回は生垣の役割やよく使われる植物、生垣を剪定や刈り込みする方法を紹介します。
生垣とは?
仕切りになる
生垣は主に仕切りの役割があります。隣の家との境を付けるために、生垣を作るということがメインです。生垣と一言でいっても、たくさんの種類があります。みなさんがイメージしやすいのは、樹木でできたものや、ブロック、土壁などでできたものがあります。
目隠しになる
隣との境目をつける仕切りという役割もありますが、目隠しするという防犯的な役割もあります。生垣がないために隣の家の人と目があったり、通りかかった人に家の中を見られるのも嫌ですよね?また、防犯面でも生垣がないと安全性が低くなります。
ガーデニングを楽しめる
生垣を樹木にすることによって、ガーデニングを楽しめます。花が咲く樹木もあるので、木の形を整えるという楽しみ方もできます。ガーデニングとして楽しむのもいいでしょう。
このように生垣にはたくさんの役割があります。目隠しやガーデニングは、生垣という名称ではなく「垣根(かきね)」といいます。敷地を囲んでいるものを垣根と呼んでいます。生垣も垣根も同じ意味です。
生垣によく使われる8つの植物
生垣に使われる植物の種類は実に多種多様ですが、そんな中でもよく生垣に使われている植物の種類と特徴を紹介します。植え込みや生垣、花壇との違いについては下記の記事で紹介しています。
目隠し目的で使うオススメの植物
カクレミノ
カクレミノは大きな実がなり、和風の庭園づくりによく使われます。東北以南でよく見かけます。
コニファー(針葉樹類)
マツ、ヒノキ、スギ等の葉が針のような形の樹木です。洋風の建物や庭づくりによく使われたり、純和風庭園風の生垣としてマツを植える人も非常に多いです。コニファーの育て方や剪定方法については下記の記事で詳しく紹介しています。
イチイ
別名オンコと言い、柔らかい羽根状の葉をつけ、葉が密集する為目隠し効果が高いです。イチイの変種がキャラボクで、温暖な地域にはキャラボクが適しているといわれています。
花を楽しめるオススメの植物
金木犀(キンモクセイ)
芳香剤でもおなじみの金木犀は、オレンジ色の十文字型の小さな花をたくさん咲かせます。その可愛らしい花の形と清潔感ある香りが人気です。金木犀(キンモクセイ)の剪定時期や方法については下記の記事で詳しく紹介しています。
山茶花(サザンカ)
山茶花といえば、かつてレコード大賞を取った名曲を連想する方も多いかもしれません。歌詞を読んでいると思わず涙が…おっと、話が脱線してしまいそうですね(笑)
筆者は日本の花が咲く垣根といえばコレ!と真っ先に思い浮かびます。冬場の花が咲かない時期に、生垣に美しいピンクの花をたくさん咲かせます。
トキワマンサク
紅色や白色の花をつける、生垣向けに非常に人気のある植物です。葉が細かく密生するので目隠し効果も高いです。
生垣にオススメの植物
ローズマリー
観賞用としてだけではなく肉料理の臭み消し、乾燥させてポプリにと様々な楽しみがあります。基本的に丈夫な植物で日本全国ほぼ全域で植えられてます。
ラベンダー
ラベンダーも観葉植物としてだけではなく、生垣として植えておられる方が結構いますね。癒し効果が高くアロマオイルやポプリなどを作ったりします。
ラベンダーといえば北海道土産の定番イメージが強いですが、耐熱性のある品種もあり本州以南でも育てることが可能です。
日頃からできる生垣の3つ手入れ方法
生垣はどんな種類の植物を植えたのであれ、定期的にお手入れが必要です。定期的に剪定や枝切りしないと枝葉が伸び放題になり道路上にまではみ出してしまったり、お隣の庭にどんどん侵入してしまいます。
一番厄介なのはツルを伸ばす植物で、定期的に刈込しておかなければツルは伸び放題の絡まり放題になります。自宅だけではなくお隣の庭に侵入し、ご近所トラブルに発展することもあります。
生垣を放置すると害虫が発生したり、小動物が棲み処を作ってしまうこともあります。家族だけでなく周囲の人にも被害が及ぶことがあるので、生垣の中に害虫や小動物が棲みつかないように手入れしましょう。
乾燥したら水やりする
樹木の生垣は乾いていない限り、水やりは必要ありません。しかし、植えてから1年ほどは根がしっかりとなっていないので、乾燥に弱いタイプの樹木には水やりが必要です。晴れが続いた日など、乾燥が激しい時は水を与えるようにしましょう。
肥料を与える
生垣には樹木を植えても肥料は必要です。肥料の種類は効果が持続しやすく、ゆっくりと効果を発揮するものを選びましょう。また、花や実がつく生垣の場合は春~秋に肥料を与えるようにしましょう。
剪定する
花や実がつくものだけでなく、樹木というのは害虫がくっついてしまうものです。害虫がついてしまうと木が弱ってしまいます。そうならないためにも薬剤を散布したり、生垣を剪定したりして予防や駆除しておくことが大切です。剪定のやり方や、刈り込みについては下記の記事で詳しく紹介しています。
生垣を剪定する時期と刈込ハサミで剪定する方法
生垣を剪定すれば害虫予防や駆除になります。適切な剪定時期と、剪定方法を覚えておけば自分で剪定できます。
生垣を剪定する時期
- 常緑樹・・・6月と10月頃(新芽・枝の成長が止まる時期)
- 針葉樹・・・10月頃
- 落葉樹・・・11~3月頃(葉が落ちた後の休眠期)
生垣の剪定後がとても重要です。「花を咲かせたい!」と思えば、花の芽がついた時期に剪定するは避けましょう。また、休眠期に剪定すれば新芽が出やすくなるということもあります。
そういわれてもわからないという人は、真冬と真夏を避けさえすれば、剪定はいつしてもいいでしょう。回数としては年に2回~3回を目安に剪定し、生垣を美しい状態に保ちましょう。
刈込ハサミで剪定する方法
準備物
- 刈込ハサミ
刈込ハサミで剪定する手順
- 生垣の上下左右を揃える。
- 混みあっている枝や成長の早い枝を根元から切り落とす。
- 内向きの枝を切るように調節しながら量が多すぎないように剪定して完了。
生垣は高いイメージがあるかもしれませんが、あまりにも高すぎると見栄えも悪くなり剪定しにくくなります。太くて成長が早い上の枝や幹を剪定する。また、樹木の種類によっては高くなるのではなく、横にどんどん大きくなるものもあります。上下左右を揃えたい場合は、横幅も意識して剪定しましょう。
生垣は枝がたくさんと生えます。そうなると枝が混みあい風通しが悪くなったり、光が入りづらくなります。そうなれば害虫発生するため混みあっている枝を剪定したり、成長の早い枝を根元から切り落としましょう。
電動バリカンで生垣を刈り込む方法
生垣を剪定する時に普通の枝切りバサミを使うので、今はとても便利な電動バリカンというものがあります。電動バリカンがあれば簡単に生垣を刈り込みできます。
準備物
- 枝切りバサミ
- 電動バリカン
- ゴミ袋
電動バリカンで生垣を刈り込む手順
- いきなり電動バリカンを使うのではなく、枝切りバサミを使用して直径6mm以下の枝をあらかじめカットする。
- 電動バリカンで生垣の平面をカットする。
- 側面をカットする時は下から上にカットするとスムーズに刈り込める。
- 高さは一番最後に整える。高さはとても難しいので糸やヒモを引っ張り、目安に少しずつカットし、全体的なバランスを考えながら刈り込む。
- 最後にカットして出たゴミを片付ける。
電動バリカンで生垣の平面をカットする時は、平面をキレイにカットするために刃先を刈り込む方向に少し下げ、進む方向に動かすと上手にカットできます。速さは1mの幅を3~4秒で動かしましょう。
生垣の刈り込みを依頼する時の3つのポイント
自分で新たに生垣を植えたり、お手入れするのを楽しみの一つにしている人もいると思いますが、生垣の植え替えや手入れは結構な肉体労働です。特に夏場はご自分でやりたくないという人も多いです。
自分でやるのが難しい場合は業者に依頼できます。どのような業者に依頼できるのか紹介します。
- 造園屋
- 土木屋
- シルバー人材センター
- 便利屋
どこの業者さんにお願いするにしても、次の3つのポイントをおさえて業者を選ぶのがオススメです。
- 植物のことに詳しい
- 完成後のイメージをわかりやすく説明してくれる
- 金額体系が明確にわかる
これは業者選びに失敗しないための大切なポイントです。
そういえば筆者の知人が、とある便利屋さんに生垣の植え替えをお願いし大失敗していました。1年で一番寒い大寒の頃に低木を植え替え、しばらく寒さが続き土が凍り根付かず、春を迎えたころに根付かずにそのまま立ち枯れしてしまったそうです。
10万円も払ったのでさすがに文句の一つもいったとのことですが、帰ってきた言葉が「お客様だって樹種と時期に同意したじゃないですか!」と開き直る始末だったそうです(汗)。植物のことについて詳しいプロに頼めば、こうはならなかったはずです。大切なお金と生垣を守るためにも業者選びは慎重にして下さいね。
まとめ
今回は生垣の役割やよく使われる植物、生垣を剪定や刈り込みする方法を紹介しました。目隠しを目的にしたいのか、花を楽しむことを目的とするのかで、選ぶ植物の種類が変わります。どんな植物を植えるにしても、定期的なお手入れは必要です。
自分で生垣の手入れをするのが難しい場合は、業者に依頼しましょう。
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