エアコンの取り外し料金は?エアコンの取り外し手順や素人が取り外すと起こりやすいミスも紹介
エアコンの取り外しはエアコンの状態や、室外機の設置場所によって工事費用が大きく変わります。今回はエアコンを取り外す手順や、業者に依頼する時の費用相場を紹介します。
エアコンの取り外しとは?
エアコンの取り外しとは室内機と室外機、配管を取り外して運び出す作業のことです。自分で取り外すこともできますが、ガス漏れや故障などを防ぐために業者に依頼する方が安全です。
作業にかかる時間は30分~1時間程度です。天候や室外機の設置状況によって異なりますが、一般的に1時間程度で取り外せます。取り外しに足場を組む必要がある場合は、もう少し時間がかかります。エアコン周りに物を置かないように片付けておきましょう。
エアコンの取り外し工事は、主に4つの作業内容が含まれています。運搬や処分は含まれないことが多いため、依頼時に作業内容をしっかり確認しましょう。
取り外し工事の標準作業内容
- エアコンの室内機と室外機の取り外し
- 配管パイプの取り外し
- 冷媒ガスを室外機に移すポンプダウン作業
- 配管穴や接続口穴を埋める作業
エアコン取り外しの費用相場と追加費用
エアコン取り外しの標準工事は、5,000~10,000円程度の費用がかかります。これは室内機と室外機が壁を挟んですぐの所にあり、室外機がベランダや地面に置かれている場合です。配管パイプが外壁の穴から外に出ているのが見えることも重要です。
エアコンを取り外しする時は、エアコンの状況によって追加料金がかかる場合があります。特に取り外しに危険が伴う室外機の設置場所は予想以上に費用がかかるため、依頼する時は3つの点を確認しておきましょう。
室外機が特殊な場所に設置されている
エアコンの室外機が高い場所に設置されていると複数人数で作業が必要になったり、足場が必要になったりするため追加費用を求められます。
- 室外機が屋根の上に設置している・・・3,000円~
- 室外機が壁面に設置されている・・・3,000円~
- 室外機が軒下に吊り下げられている・・・3,000円~
- 室内機と室外機が別の階にあり配管が長い・・・1,000円~
エアコンが故障して冷房運転できない
エアコンを取り外す時は室内機に残っている冷媒ガスを室外機に閉じ込めるポンプダウンと呼ばれる作業をします。この作業には冷房運転が必要になりますが、故障していて冷房が使えない場合は作業内容が変わるため追加料金が必要になります。
隠ぺい配管している
室内機と室外機をつなぐパイプを壁の内側に通すことを「隠ぺい配管」といいます。パイプが室内にも外壁にも見当たらない場合は、隠ぺい配管の場合が考えられます。
隠ぺい配管は複雑な構造になっているため取り外し時間と手間がかかり、3000円程度の追加料金が発生することが多いです。
エアコンの取り外しに必要な道具と手順
エアコンの取り外し作業は慣れていない素人がするとミスや、ケガすることが多いため業者に依頼することをオススメします。自己責任で取り外しするという人のために簡単な手順を紹介します。
準備物
- プラスドライバー
- マイナスドライバー
- ペンチ
- ニッパー
- モンキーレンチ(2本)
- カッターナイフ
- 六角レンチ
- ガムテープ
- パテ
- 脚立
- ゲージマニホールド
エアコンの取り外し手順
- エアコン搬出経路を確認し、壁や床が傷つかないように養生して準備する。
- 室外機の側面カバーを外しバルブキャップを外す。
- ポンプダウンして冷媒ガスを回収する。
- ポンプダウン後は室内機のコンセントを抜く。
- >室外機を撤去する。
- エアコン本体の取り外し完了。
バルブキャップを外す時は室外機の側面カバーを外し、モンキースパナを使ってバルブキャップを2つ外します。バルブキャップの横によく似た六角ナットがありますが、誤って外すと冷媒ガスが漏れると凍傷、目に触れると失明にもつながりかねません。間違えないように注意しましょう。
室外機の中には冷媒ガスが入っていますがポンプダウンという方法で室外機に戻す作業が必要です。ゲージマニホールドを接続し、送り側バルブを締めてエアコンを強制冷房運転しましょう。
素人がエアコンを取り外ししない方がいい理由
エアコンの取り外しを自分でしようとする人は多いですが、あまりオススメしません。素人が自分でエアコンを取り外しすると多いミスを5つ紹介します。
必要な部品が揃っていない
移設して再度使いたい場合は、付属してある部品は全て残しておく必要があります。欠損しているとエアコンの移設ができないこともあります。
冷媒ガスが室外機に入っていない
室外機の中には冷媒ガスが入っていますが、エアコンを取り外す時はポンプダウンという方法で室外機に戻す作業をします。ポンプダウンをしないでエアコンを取り付けても冷暖房の風は出でません。正常に使用するためには冷媒ガスを入れる必要があります。
冷媒配管が潰れている(切っている)
室内機裏側から30cm程度の銅管(冷媒配管)が、潰れている(切っている)ことが多いミスです。
エアコンの冷媒回路内にゴミが入る
エアコンの冷媒回路内にゴミが入ると冷媒回路内で詰まり、エアコン故障の原因になります。砂粒程度の小さいゴミでも故障の原因となるため、エアコンから配管を取り外したらすぐに養生できていないことが原因です。ドレンホースが切られている
室内機に付属しているドレンホースはエアコンを再利用せずに廃棄するならどこから切っても大丈です。しかし、移設して再度使いたい場合は、エアコン側のドレンホースは切らないようにしましょう。間違って切るミスが多いです。
エアコンの取り外し作業を依頼できる業者は?
エアコン工事の専門業者
エアコン取り外し工事は専門業者に依頼するとガス漏れや、故障の心配がなく安全です。引っ越し日が迫っている時など即日対応してくれる業者もいます。配管穴をキレイに塞いでくれるなど、エアコンを取り外した後の仕上がりも気を配ってくれます。
不用品回収業者
取り外したエアコンを処分する場合は、不用品回収業者に依頼するのがおすすめです。8,000円程度で取り外しと処分を依頼でき、さらに他の不用品もまとめて処分を頼めます。エアコンの状態がよければ、再利用するために引き取ってくれる場合もあります。
ただし、悪徳業者を避けるため、依頼する時は「一般破棄物収集運搬業の許可」や「市町村の委託」を受けている業者を選ぶようにしましょう。
引っ越し業者
引っ越し先にエアコンを移設したい場合は、エアコンの取り外しを引っ越し業者に依頼できます。しかし、エアコン工事の専門業者ではないため、どのような追加費用がかかるか分かりません。また、繁忙期はエアコンの取り外しや、取り付けを受け付けていない場合があるため注意しましょう。
家電量販店
エアコンを家電量販で買い替える場合は、新品のエアコンの取り付ける際に古いエアコンの取り外しを依頼できます。手続きがスムーズにすみますが、新しいエアコンの購入時と同時でなければ取り外し工事できないことが多いです。出張費が必要になる場合があるため必ず確認しましょう。
取り外したエアコンを処分する方法と費用相場
家電量販店
家電量販店のエアコン取り外し料金は、4,000~7,000円が相場です。処分にかかる費用は家電量販店ごと異なります。標準取り外し工事費にリサイクル料金と運搬費、さらに出張費が発生します。全ての処理を自分でせずにすむには魅力的ですが、費用がかかる点を理解しておきましょう。
エアコンを取り外した業者
エアコンを取り外した業者に処分してもらう場合は、自分で処分する手間がかかりません。5,000~10,000円程度の取り外し工事料に1,500~3,000円のリサイクル料金と運搬料金がかかります。
処分費用は引っ越し業者も専門業者もそれぞれ異なるため、取り外し工事費と一緒に処分費用も見積り時に確認が必要です。
買取業者やリサイクルショップに売る
取り外したエアコンがまだ使える状態ならば、買取業者やリサイクルショップに売る方法もあります。処分費用がかからず製造から2~3年のエアコンであれば買い取ってもらえます。
しかし、取り外したときに故障してしまったり、保証書を紛失したりしていると買い取ってもらえません。事前にエアコンの状態や型番を連絡してから持って行きましょう。
まとめ
今回はエアコンを取り外す手順や、業者に依頼する時の費用相場を紹介しました。エアコンの取り外しを自分ですると費用は抑えられますが故障したり、ガス漏れを起こしたりします。室外機の設置場所によって危険が伴うため、安全のためにもエアコン取り外しは経験豊富な専門業者に依頼しましょう。
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