突然ですが、あなたの家の前に側溝はありますか?
その側溝、定期的に掃除していますか?
側溝は定期的に清掃を行いゴミや土砂を取り除かないと、悪臭が漂い、水の流れが悪くなるとボウフラが湧く原因になってしまいます!
家の前が不衛生では、快適な毎日は送れませんよね。
また、ご近所への迷惑にもなりかねません。
今回は側溝清掃のプロが、その必要性と方法についてわかりやすくお教えします。
側溝はゴミ捨て場じゃない!雨水を排水する役割がある

側溝とは?
側溝とは、道路に溜まった雨水などを排水するために道路脇に設置された排水溝のことを言います。
別名U字溝とも言われ、道路脇や歩車道の境目あたりに設けられています。
コンクリート製の蓋がしてあったり、グレーチングと呼ばれる鉄製の網がしてあったり、場所によっては蓋をしていないオープン状態の側溝もあります。
本来は雨水を排水する為の溝なのですが、実に様々なものが流入します。
側溝に捨ててある大量のゴミ
土や砂だけではなく、枯葉、コンビニ弁当の容器、空き缶や空き瓶、たばこの吸い殻(怒)、ペットの糞尿etc…。
隠すように、側溝に家庭ごみを捨てたりする不届き者までいます。
農村地域では周りの田畑から土や砂が流入しやすく、街中や住宅街の側溝にはゴミが流入しやすいのではないかと思います。
筆者も町内会の側溝掃除に参加したことがありますが、コンビニの袋や吸い殻は当たり前。
挙句の果てにはエッチな雑誌や外れ馬券まで溜まっていました(苦笑)
側溝の掃除を怠るとどうなるの?

このように、様々なゴミが溜まっていく側溝。
掃除を怠ると、いろんな問題が発生します。
悪臭が漂う
側溝に溜まったゴミがヘドロ化します。
夏場はこれらのヘドロが発酵し、悪臭を放ちます。
よく物のたとえに「ドブ臭い」という言い方がありますが、まさにこのヘドロの発酵臭がドブ臭い原因なのです。
害虫・害獣が発生する
側溝にゴミやヘドロが溜まると水の流れが悪くなり、水溜りができやすくなります。
水溜りができるとボウフラが大量に繁殖し、蚊が産まれます。
ジメジメして薄暗い場所は、ゴキブリやねずみの格好の棲み処となります。
洪水の発生
最近は日本中のいたるところでゲリラ豪雨が発生し、一瞬で周囲が水浸しになることもありますね。
あまりの降水量の多さに排水が間に合わず、グレーチングの蓋から勢いよく雨水が吹き出している光景を目にしたことはありませんか?
ゴミやヘドロの堆積により、側溝の流れが悪くなり排水しきれていないケースもかなりあります。
生態系への悪影響
側溝から汚れた水が河川に流入すると、生態系にも悪影響が出ます。
貴重な水生植物や水生動物が失われる原因になりかねません。
側溝掃除に必要なものと手順

側溝の掃除の必要性がわかったら、次は掃除の方法ですね。
側溝掃除(ドブさらい)は、なかななの重労働です。
そこで様々なグッズを使うことにより、少しでも肉体への負担を減らすとやりやすくなります。
用意するもの
- 必須
- 安全靴
- 大バール
- スクレーパーや角スコップ
- 鋤簾(ジョレン)
- 手箕(テミ)
蓋やグレーチングを外す
コンクリート製の蓋は、1枚70キロ近くある場合も。
蓋を持ち上げるためのラクラクグッズも市販されていますので、自信のない方は使ってみて下さい。
また、持ち上げたコンクリート蓋やグレーチングを足の上に落としてしまい大けがをする人もいますので、できれば安全靴を履きましょう。
蓋の溝に溜まった土砂を落とす
スクレーパーや角スコップを使って、蓋を載せていた溝の土砂をガリガリと「はつり」ながらこそげ落とします。
意外とガッチリ固まっているので、根気よくはつりましょう。
土砂やゴミをすくい出す
角スコップや鋤簾(ジョレン)で、側溝に溜まった土砂やゴミをすくい出します。
乾燥してパサパサになっていればそれほど重くありませんが、水が流れて水けをたっぷり含んだ泥やゴミはかなり重たいです。
腰を痛めないように十分注意しましょう。
因みに、すくい出した泥やゴミを集めるとき、角スコップやジョレンでは1回にすくえる量が少ないので、体力に自信のある方は手箕(テミ)を使うとより多くすくうことができますよ。
蓋やグレーチングを元に戻す
外したコンクリート蓋・グレーチングを元に戻す。
蓋を戻すとき、手や足を挟まないように注意しましょう。
完了!
側溝掃除の頻度はどのくらい?

側溝の掃除は、どの程度の頻度で行えばよいでしょうか?
いろんな地区の話を聞いてみると、街中の側溝の場合は1年~2年に1回の頻度で行われているケースが多いようです。
農村地区の場合は、年に2回なんて場所もあるようです。
誰が側溝の掃除を行うかは、特に決まりはないようです。
市区町村等の自治体が行ったり、町内会や自治会で行う場合もあり、中には個人が自主的に行っている場合もあるようです。
傾向として、体力があるはずの若い世帯はあまり自治会や町内会の側溝掃除に参加せず、年配の方ばかりで行っているケースが多いようです。
筆者は年齢的には中年オヤジですが、気持ちと肉体はまだ若いつもりですので、町内会のドブさらいではエース級の活躍です(苦笑)。
仕事柄(便利屋)冬場は角スコップ使った雪かきや、草むしりでは必ずテミを使いますので、道具の扱いは手慣れたものです。
ドブさらい終了後の冷たい缶ビールがまた最高なんですよね(笑)
また、少しでも側溝への土砂やゴミの流入を抑える為に、側溝の蓋についている排水溝に金網やネットを張っている方もいるようです。
100円ショップで売っている餅焼き用、焼き魚用のグリルを折り曲げて置いておくだけでも効果があるようです。
側溝の掃除、プロに頼むならどこに?

最近は、高齢化が進んでいるせいなのか、自治会や町内会で行う側溝の掃除もプロにお願いするケースが多いようです。
その際、どこに頼めばよいか?そうお悩みの方もいると聞いています。
筆者の知り得る限り、一般的には「町の便利屋さん」「シルバー人材センター」に頼む方が多いようです。
ただ、もし自治会の会員さんの中に「土建屋さん」か土建屋さんに知り合いがいたら、そこにお願いするのもありかな?と思います。
なぜ土建屋さんなのか?それは「普段から土砂を扱っているので、ジョレンや角スコップなどの道具の扱いがうまい」ことと「体力自慢が揃っている」ことです。
昔はドブさらいなんてできるか!という業者さんばかりだったのかもしれませんが、最近は比較的柔軟にそのような仕事にも対応してくれる土建屋さんが増えてきているので、聞いてみるのも手かもしれませんね。
因みに、筆者の知り合いにも側溝掃除をしている土建屋さんがいるので料金を聞いてみました。
約50メートルの側溝を掃除するのに、作業員さん3名、かき出した泥やゴミは2㌧ダンプで持ち帰り、処分まで含めて約10万円でやっているそうです。
重たい蓋を外し、これまた重たい泥をかき出し、最後の処分まで含めてこの値段なら、全然お得だな~と思いますよ。
いずれにしても、最低でも3社以上の相見積を取りましょう。
側溝の掃除を定期的に行って悪臭と害虫を予防!安全対策にも◎
今回は、側溝の掃除についてご紹介しました。
家の周辺を清潔に保ち、ゴミや悪臭のない良い環境で暮らすためには欠かせない側溝掃除。
定期的に行いたいですね。
ただ、側溝の掃除は体力を消耗する重労働ですので、できるだけ身体に負担がかからない道具を用意して、安全に気を付けて行って下さい。
まとめ
- 側溝の役割は雨水の排水。ゴミ捨ては絶対ダメ!
- 側溝の掃除を怠ると、悪臭・害虫や害獣の発生・洪水の危険性、生態系への悪影響などがある。
- 側溝の掃除はなるべく体に負担のかからない道具を用意して、手順を参考に行って。
- 側溝掃除は、1~2年に1度が目安。自治会や町内会の側溝掃除があれば参加してみよう。
- 側溝掃除をプロに頼むなら、3社相見積もりを取り、納得のいく業者に依頼しよう。
側溝掃除業者を探す時は、ホットラインを使えば予約前に不安な事を無料で業者に質問ができ、もちろん作業予約することが可能です。
まずは、ご自身にあった安心な店舗を探してみてください。
側溝掃除をプロに依頼するなら
側溝掃除を専門家に相談しようと思っても、各社から資料請求する必要があったり、見積をもらって料金比較したりと、面倒ですよね…。すまいのほっとラインなら、簡単に側溝掃除の業者を探すことができます。
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