引っ越しする時に冷蔵庫を運ぶ手順｜引っ越し前の準備や設置後の注意点をまとめて解説
冷蔵庫を引っ越しする前に食材を消費して冷蔵庫の中身をなくしたり、霜取りして発情皿にたまっている水を捨てるなどの準備が必要です。そこで今回は冷蔵庫の引っ越し手順について紹介します。
冷蔵庫の引っ越しは業者に依頼した方が安心
冷蔵庫は自分で運べますが、その時は軽トラックなどの大きな車で運ばなければなりません。自分の家に大きな車がない場合は、レンタカーを準備する必要があります。
自分1人で運ぶのが難しい時は、友達や家族などに手伝ってもらう必要もあります。そう考えると軽トラック1台分のレンタカー代や、手伝ってもらった方へのお礼などで数万円はかかり、引っ越し業者に依頼する費用とあまり変わりません。
自分で引っ越しするのが少しでも心配だったり、大変だと思うなら業者に依頼する方がいいかもしれません。業者に依頼すると大きくて重たい冷蔵庫も安全に運んでくれます。引っ越しの時に万が一キズやヘコミなどのトラブルがあったとしても、それは業者が保証してくれるので安心です。
冷蔵庫の引っ越し前にやるべき4つの準備
冷蔵庫を引っ越しする前に準備が必要です。事前準備しないと冷蔵庫の故障の原因になるので注意しましょう。
電源オフする
電源をオフにすることは忘れやすいので、注意しましょう。引っ越しの当日に慌てて電源を抜くと、運搬中に霜が溶けて水漏れが起き、他の荷物がビショ濡れになることもあります。
冷蔵庫の中身を空にする
冷蔵庫の引っ越し日が決まったら、引っ越し日に向けて食材を計画的に消費しましょう。食材の購入は最低限にして、できるだけ冷蔵庫の食材を活用しましょう。
どうしても食材を使いきれず、残ってしまった時はクーラーボックスに詰めて新居に運びましょう。夏場の引っ越しではオススメしませんが、移動時間が短いのであれば、クーラーボックスで運べるかもしれません。
冷蔵庫の霜取りする
冷蔵庫に霜がある時は、霜取りする必要があります。霜取りする前にコンセントを抜きアース線も外しましょう。コンセントを抜くと当然冷蔵庫が使えないので、霜取りするまでに食材を消費しておきましょう。
発情皿にたまっている水を捨てる
冷凍庫を冷やすために内部にある冷却器が動き、霜がどうしても付着します。冷蔵庫内部で霜を溶かすと、発情皿という場所にたまる仕組みになっています。蒸発皿を外して水を捨てましょう。
冷蔵庫によっては傾けないと排水できないものもあるので、排水前に説明書などで確認しておきましょう。水を捨てるのは引っ越し当日でも大丈夫です。
引っ越しは冷蔵庫を掃除するチャンス
冷蔵庫が空になった時は、冷蔵庫の掃除がしやすくなるのでチャンスです。掃除して冷蔵庫をキレイにしましょう。
クエン酸を使って掃除する方法
準備物
- クエン酸（粉末）
- 空のスプレーボトル
- 清潔な布
クエン酸を使って掃除する手順
- クエン酸水スプレーを作る。作り方は空のスプレーボトルに水を100mlと、クエン酸を小さじ2分の1杯を混ぜる。
- クエン酸水スプレーを冷蔵庫の気になる汚れに吹きつける。
- 清潔な布で拭き取れば、水垢汚れ拭き取る。
重曹を使って掃除する方法
準備物
- 重曹（粉末）
- 空のスプレーボトル
- 清潔な布
重曹を使って掃除する手順
- 重曹水スプレーを作る。作り方は空のスプレーボトルに水を100mlと、重曹（粉末）を小さじ1杯を混ぜる。
- 重曹水スプレーを冷蔵庫の油汚れなどに吹き付けて拭き取る。
- 清潔な布で拭き取る。
重曹水スプレーは、油汚れなど汚れがひどい時に効果的です。しかし、重曹を多く入れすぎると、拭いた後に白残りする可能性があるので入れすぎには注意しましょう。
アルコールを使って掃除する方法
準備物
- アルコール
- 清潔な布
アルコールを使って掃除する手順
- 除菌や消臭もしたい場合は、アルコールスプレーして乾いた布で拭く。
冷蔵庫の中だけではなく、冷蔵庫の外側にも使えます。アルコールスプレーのニオイが気になる人は、換気扇をまわしながら掃除するといいですね。
自分で冷蔵庫を運ぶ手順と注意点
ドアや中のトレイを固定する
冷蔵庫のドアや中のトレイをテープでしっかり固定しましょう。引っ越し前日に電源を抜く時に、一緒にドアやトレイを固定しておくとスムーズです。
毛布でくるんで運搬する
冷蔵庫を運搬する時は、思いがけずドアや壁などにぶつけてしまうことがあります。毛布でくるんで運搬すると傷や破壊するのを防げます。
立てて運搬する
冷蔵庫は横に寝かさず、立てたまま運ぶのが基本です。幅が狭い廊下や、階段の上り下りするときなど一時的に横にしたり、斜めにしたりすることは問題ありません。
トラックに載せる時は荷台で冷蔵庫が倒れないようにロープなどで固定し、必ず立てたまま積み込みましょう。
冷蔵庫を寝かせたまま運んではいけない理由は、長時間寝かせたままにすると車の振動でコンプレッサー内のオイルが冷却システムに流れ込み、故障の原因になるからです。荷台スペースがなく、どうしても横に寝かせないといけない場合は、引っ越し先に冷蔵庫を設置し30分～1時間ほど経ってから電源をいれましょう。
引っ越し先に冷蔵庫を設置するときの注意点
冷蔵庫の引っ越しが終わったら「すぐに冷蔵庫を使いたい！」と思いますが、冷蔵庫の設置後すぐに使うおはオススメできません。それには2つの理由があります。
6時間以上経過してから電源を入れないと故障の原因になる
引っ越し後の冷蔵庫は状態が不安定になります。冷蔵庫の中には「液体」「気体」「油」などが含まれており、これらが正しい位置にいないと冷蔵や冷凍機能が低下してしまいます。
引っ越し時は冷蔵庫を横置きしたりして動かすことが多いので、中の液体や気体などが混ざり合い不安定な状態になります。
そのまま電源を入れると冷蔵や冷凍機能が発揮されなかったり、故障の原因になってしまったりするので長時間（6時間以上）経過してから電源を入れるようにしましょう。
冷蔵庫が冷えるまでに時間がかかる
冷蔵庫は電源を入れたらすぐに冷えると思われやすいですが、実は冷えるまでには4～5時間かかるといわれています。夏場だと半日～1日かかることもあります。
冷えるまでに食材を入れてしまうと食材を傷めてしまいます。どうしても食材を冷やしたい場合は、クーラーボックスや保冷剤などを使用するといいでしょう。
古い冷蔵庫の処分方法は？
古い冷蔵庫なら買い替えも考えよう
古い冷蔵庫を使っているなら、引っ越しの機会に新しい冷蔵庫に買い替えるのもいいかもしれません。新しい冷蔵庫は電気代を節約できたり、新居への送料も無料になったりすることが多いです。
最近購入した冷蔵庫であれば引っ越し先に持っていた方がいいですが、そうでなければ買い替えも視野に入れてみるといいでしょう。冷蔵庫のおすすめについては下記の記事で詳しく紹介しています。
古い冷蔵庫を処分する方法
古い冷蔵庫を処分する時は、リサイクル料を払って処分する必要があります。廃棄する前にリサイクル券を買い指定された場所へ持ち込みましょう。冷蔵庫を処分する方法については下記の記事で詳しく紹介しています。
新しい冷蔵庫を買ったお店で、リサイクルを依頼するのもいいですね。引っ越し業者によっては冷蔵庫のリサイクルを依頼できる業者もいるようです。気になる方は、見積もり時に相談しましょう。
親戚や友人に譲ったり、リサイクルショップに売ったりすることもできます。この場合は処分費用はかかりませんが、自分で運ばないといけないことを頭に入れておきましょう。
冷蔵庫の処分費用が不要という無料回収業者に依頼する人もいますが、後から高額請求する悪質な業者もあるので注意しましょう。
年数が経った冷蔵庫をお持ちの方は、新しい冷蔵庫にした方が安上がりになることもあります。引っ越し時に冷蔵庫を買い替えることも検討してみてはいかがでしょうか？
まとめ
今回は冷蔵庫を引っ越しする時に準備する事や、冷蔵庫を設置した後の注意点を紹介しました。自分で冷蔵庫を引っ越しできますが、冷蔵庫は大きかったり重かったりして大変です。
少しでも不安に感じる時は、専門業者に冷蔵庫の引っ越しを依頼するといいでしょう。専門業者はその道のプロなので安全に冷蔵庫を運んでくれます。万が一何かあった時でも、専門業者は損害保険に入っているので安心です。
冷蔵庫単品の引っ越しでも依頼できるので、一度検討してみてはいかがでしょうか？
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