スーツに生えたカビを落とす方法!スーツをカビから守るためにできる3つの予防方法も紹介
クローゼットやタンスにしまっていた衣類を取りだしたら、カビが生えていて困ったという経験はありませんか?今回は衣類やスーツについたカビを取り除く方法や予防方法を紹介します。
衣類やスーツにカビが生える原因は?
高湿度
湿気の多い場所はカビの繁殖が活発になります。お風呂や洗面所にカビが生えやすいことと同様に、梅雨の時期にクローゼットの中にたまった湿気によってカビが発生します。押入れやクローゼットの湿度は70~80%と高温多湿になりやすく、梅雨や雨天時の部屋の湿度は90%にもなりカビが生えやすくなる環境になります。
クローゼットやタンスは部屋の端に設置されることが多く、換気を頻繁にする人も少ない場所です。特にこういった閉ざされた空間は湿気が非常にたまりやすいといった特徴があります。クローゼットの中にみっちり服を詰め込んでいるとさらに湿気がたまりやすくなります。クローゼットやタンスに入っている衣類を整理し、収納する量は8割くらいを目安に入れるようにしましょう。この時に、湿気を取り除くための除湿剤を忘れずに置くようにし、たまにクローゼットの扉を全開にして風通しを良くするように心がけましょう。
高気温
カビが発生しやすい温度は15℃~30℃と言われており、50℃以上で死滅します。冷凍などの低温では死滅することはありません。室内の温度を20℃~30℃に保たれることが多い夏や秋は特にカビが発生しやすくなります。
栄養分
最もカビが生えやすくなるのが夏場のスーツです。人の汗や皮脂、ホコリはカビ菌の栄養分となるため、汗をかいた状態でスーツや衣類を高温多湿のクローゼットなどにしまうとカビが生えやすくなります。
食べこぼしや飲みこぼしはカビが繁殖しやすいため注意しましょう。飲みこぼしは一度乾けば見た目が気にならないことが多いですが、成分自体は消滅していないため放置するとカビが生えてくる原因になります。
スーツに生えたカビを落とす3つの方法
白カビは色も白くふんわりとしているので埃と似ていますが、直接手で触らないように気を付けましょう。カビを取る時は肺に入り込まないようにマスクできちんとガードしてから作業しましょう。
お湯で白カビを落とす
スーツについた白カビであれば、お湯で除去できます。白カビは基本的に50℃以上で死滅します。
準備物
- ゴム手袋
- 布
白カビを落とす手順
- ゴム手袋を装着し、60℃程度のお湯に布を浸し固く絞る。
- 布が熱いうちに白カビが付着している部分をトントンと叩きながら落とす。
- カビを取り除いたら、陰干しして乾燥させて完了。
アルコールで白カビを落とす
アルコールを使用した方法の死滅効果はお湯に劣ってしまうのでその点はご注意ください。
準備物
- アルコール消毒(エタノール)
- 古歯ブラシ
白カビを落とす手順
- 古歯ブラシの毛先にアルコール消毒(エタノール)を染みこませて、スーツに付着したカビを振り落とすようにブラッシングする。
- カビを落としたら陰干しして乾燥させて完了。
ハッカ油で白カビを落とす
ハッカ油は防虫防カビ効果があるため、スーツのカビ対策にもなります。
準備物
- 空のスプレーボトル
- エタノール
- ハッカ油
- 古歯ブラシ
白カビを落とす手順
- 空のスプレーボトルに水80mlとエタノール10ml、ハッカ油10滴を入れて混ぜてスプレーを作る。
- 古歯ブラシの毛先にハッカ油スプレーを染みこませて、スーツに付着したカビを振り落とすようにブラッシングする。
- カビを落としたら陰干しして乾燥させて完了。
筆者も知人の結婚式に普段は着ないスーツを着ていこうとクローゼットから引っ張り出したら白カビがついていて焦ったことがあり、自宅で応急処置をしてなんとか着ていくことが出来ました。
スーツに生えたカビを洗剤で落とす方法
白カビを落とす方法
準備物
- アルコール(消毒用エタノール)
- 酸素系漂白剤
白カビを落とす手順
- カビが生えている箇所にアルコール(消毒用エタノール)を多めに吹きかける。
- 洗濯機に規定量の酸素系漂白剤を投入して洗濯する。
- 完全に乾ききるまで天下干して完了。
黒カビを落とす方法
酸素系漂白剤を使って黒カビを落とすのはウール100%の素材だけです。酸素系漂白剤は素材によっては生地を傷めてしまう可能性があるため、衣類の洗濯表示を確認してから洗濯しましょう。
準備物
- バケツ
- 液体タイプの酸素系漂白剤
- 50℃以上の熱湯
- ゴム手袋
黒カビを落とす手順
- バケツに50℃以上の熱湯1Lと素系漂白剤10gを入れて溶かす。
- ゴム手袋を装着しスーツに付いたカビの部分を入れてこすり洗いして1時間程度つけ置きする。
- 洗濯機のドライクリーニングで洗濯して、風通しのいい場所で干して乾けば完了。
酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)は重度の白カビも落ちやすい便利な洗剤ですが、下記の素材の製品を顆粒の酸素系漂白剤では洗わないように注意しましょう。
顆粒の酸素系漂白剤が使えない素材
- 革
- カシミヤ
- ウール
- シルク
- 金属製のファスナーやボタンがついているもの
- 草木染め
- 漆器
液体タイプの酸素系漂白剤であればウールに使用することが可能です。酸素系漂白剤を布などに染みこませてから塗布していくのですが、最初から衣類に直接するのではなく目立たない場所で試して大丈夫そうであれば続けて行ってください。
自分でカビが落とせてもあくまでも応急処置となります。必ずクリーニングに出すようにしましょう。自宅で出来るカビの除去には限界があります。一見するとキレイにカビを落とせたように見えても、スーツの繊維自体にカビが残存している可能性が高いです。
スーツをカビから守るためにできる5つの予防方法
ブラッシングする
こまめなブラッシングはカビ対策に有効です。汚れをつけないことはもちろんですが、1日中着用したスールには気付かないうちにカビの胞子がついてしまうこともあります。帰宅したらできるだけブラッシングしてカビ予防しましょう。
温度と湿度を管理する
白カビは湿度が60%以上を超えると活発に繁殖し、70~80%を超えると一気に繁殖が高まります。カビが繁殖する温度は0~45℃なので一般家庭においてはどの環境でも繁殖しやすいです。カビが繁殖しにくい18℃以下、湿度50%以下を保つようにする。
換気や除湿する
カビ菌自体は空気中に漂っていることから完全に防ぐことは不可能です。1日1回窓を開けるなど風通しをよくする。扉を開けっぱなしにして換気して、可能であればサーキュレーターを使って空気を循環させるとよりよく換気できます。
クローゼットやタンスの中に炭や除湿剤を置いて除湿しましょう。除湿剤はドラッグストアなどで取り扱いしており、置くタイプや吊るすタイプなど様々なタイプがあります。収納場所に応じて選んでみましょう。
衣類用カバーに入れ替える
クリーニングで丸洗いされたスーツは、汚れないために透明のビニール袋に入って返却されます。このビニール袋のままにしておくとカビの繁殖にも繋がります。ビニール袋は通気性が悪くカビが繁殖するのに最適な環境なため、汚れ防止には不織布でできている衣類用カバーなどに入れ替えましょう。
洗濯機を掃除する
洗濯機にカビが繁殖していると、洗濯した衣類にまでカビが生えてしまうことがあります。そのため重曹や市販のクリーナーなどを使用して定期的に洗浄しましょう。1~2ヶ月に一度のペースを目安に洗浄しましょう。
洗濯機掃除を怠ると衣類についた皮脂汚れや、洗剤の残りカスがたまりカビが生えやすくなります。カビが生えた洗濯機で洗濯した衣類にはカビ菌が付着してしまいます。そのままクローゼットや押し入れにしまうと、徐々にカビが繁殖してしまいます。
まとめ
今回は衣類やスーツについたカビを取り除く方法や、予防方法を紹介しました。衣類にカビが生えてしまった時は、お湯やアルコールスプレーを使うとある程度のカビは取れます。それでも落ちないという頑固なカビには酸素系漂白剤の使用が有効です。
スーツや制服といったウール素材や高級素材の製品は、繊維や生地を傷める原因にもなるのでクリーニングに出して根こそぎカビを取ってもらうことをオススメします。
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